ノースキャンプの見張り台

こいちろう

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3.テニスコート

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 町内会長のガミガミさんは、日曜日に子どもを集めて「絵画教室」を開いている。ユーイチは絵が苦手だからいやだったのだ。でも、母親が勝手に参加を決めてきた。転校してきてすぐ、ガミガミさんの奥さんに勧められたんだそうだ。毎週日曜日にいつも行っているが、ちっとも絵はうまくならない。一緒に通っている弟と比べては、
「お兄ちゃん、もうちょっとがんばれよ」
とガミガミさんから言われるのが一番いやなのだ。
 いつも、ガミガミさんの家の広い和室に長机をおいて、十人くらいの子どもたちが絵を習っている。リューイチも来ている。彼はばつぐんにうまい。わざわざ大川の向こうから習いにくるわけだ。市内のコンクールなんかでも表彰されたりする。ユーイチは絵を描くよりもおしゃべりの方が好きで、たびたびリューイチに声をかけるのだけど、絵を描くときのリューイチは集中していて、全然相手にしてくれない。
 ガミガミさんは、いつも一人ずつ回っては絵をかくコツを教えてくれる。なぜだかユーイチのところで教える時間だけずい分短い。
「イヤイヤ通っているぼくなんかより、本当はリューイチくんみたいな子を教えた方が面白いもんな。絵画教室って絵の才能がある子を教えるために開いたんだろ」
そうリューイチに言ったりする。
 でも、不思議とユーイチは毎週参加している。ガミガミさんに嫌われたって、別にいい。奥さんがいつもおいしいお菓子と紅茶を出してくれるんだ。ユーイチはそれだけが楽しみで通っているんだから。
 今日は、とくにほかの子に教えてばかりだ。最近、新しい子がたくさん入ってきたせいだ。どうせまじめに聞いてくれる子たちの方が教えがいがあるんだ。
 ユーイチはとっくに描き終わってしまった。大えんとつと大クスノキとポプラの並木だ。大えんとつがどーんと真ん中にそびえていて、その横にクスノキの大木があって、そしてその前にまっすぐ続くポプラ並木。ユーイチにしては、わりときれいに描けたと思う。でも、まだ六月なのにポプラの葉っぱを黄色にぬった。だって、緑色じゃクスノキかポプラの木か、違いが分からなくなるんだ。
 描き終わったら、ガミガミさんが必ず絵の裏に批評を書いて、
「家の人に見てもらいなさい」と言う。
 どうせ、いつもろくなことは書かれない。待ってるのはたいくつだ。だから、ユーイチはつい自分で書いてしまった。
『すばらしいできばえです!色使いがとても良い。感動しました。言うことはない』
 よし、今日はこれで帰ってやろうと片付けていると、ガミガミ先生がやってきて、
「みせてごらん」
という。
『しまった、またガミガミ言われるぞ!』
ユーイチはビクビクしながら差し出した。
 ところが裏の批評を読み終わったガミガミ先生は、笑いながら言った。
「なるほどなるほど。いいできばえだねえ。言うことなしだ。なんてったって、自信にあふれている」
そんなにほめられると、ユーイチだってちょっとはずかしい。いや、とてもはずかしい。ほら、リューイチなんか大笑いしているじゃないか。
 自信だって?自信なんてあるわけないだろう。

 最近のシューイチは、となりのクラスのツヨシくんとよく遊ぶ。ツヨシくんは百番地のたった一人の同級生だ。
 百番地の子どもたちは、東と西に小学校があってそのどちらかに通っている。中町小学校の方がずっと大きくて歴史もある。でも、六年生はシューイチとツヨシくんだけ。東側にある川上小学校の六年生は五人もいるのにだ。
 ツヨシくんは名前ほど強くはない。以前はほとんど百番地の中だけで遊んでいたらしい。でも、小学校に入った時から百番地にいるから、百番地のどこに何があってだれが住んでるかよく知っている。百番地のものしり博士だ。ただ、実際に歩き回ったことはあんまりないらしい。だから、どんなところかって聞くとほとんど知らない。
 百番地の南門を入ってまっすぐ北門に向かっていくと、少しだけサクラ並木があって、その先に空を突くような高くそびえた監視塔がある。南門から北門まで真っすぐ道がのびて、その奥にさびついた鉄骨がデンと構えているのだ。
 ツヨシくんに以前監視塔について聞いてみた。
「ああ、あの見張り台はねえ、いつも百番地の子どもらを見守るために立っとるんよ。そのための見張り台なんじゃ。正式には監視塔というらしいけど、百番地のぼくらからしたら、子どもを見守ってくれてる大事な見守り台なんじゃ。上の部屋に神様が住んどるらしい」
そう言っていた。本当なんだかどうだか、そういえば、ユーイチも初めて会った時、
「大グモのバチがあたる」とか、おかしなことを言ってた。
 百番地の子どもたちは監視塔のことを見張り台という。その見張り台をツヨシくんは『見守り台』という。ツヨシくんにとって見守り台があることは大切なことらしい。
「でもね、子どもはあそこに近付いてはいけんのよ。あの近くに住んどるガミガミさんからしかられる。あれだけ頑丈に鉄条網で囲っているのに、あの近くの子らは時々上へあがるんよ。そのたびにガミガミさんが叱ってるみたいじゃ」
 ガミガミさん、いや神垣さんは町内会長のおじいさんで、もともとは小学校の校長先生だった。だから、子ども会の行事なんかには必ず顔を出すし、そうでなくても、子どもがたくさん遊んでいたら、たいてい近づいてきてはいろんな小言を言うらしい。だから、子どもたちからはガミガミさんと呼ばれているのだ。
 でも、ガミガミさんがガミガミ言うのは、それだけ子どもたちのことをよく見守ってくれているからだ。ガミガミさんは本当は優しい人なんだ。百番地の子どもを見守ってるのは、見張り台じゃなくてガミガミさんなのじゃないかな。そうシューイチは思った。

 南門から東側にぐるっと回ると、大えんとつがそびえている。その横に、緑の屋根の小っちゃなボイラー倉庫。進駐軍がいたころは、ここから全ての建物に温かい湯気を送っていたらしい。もちろん、今では全然使われていない壊れかけたボイラー室だ。
 大えんとつの前の道はポプラの並木道になっていて、ちょっと高原に来たような感じがする。その手前に、フェンスに囲まれた二面のテニスコートがある。ツタがからまってさびついたフェンスのその奥に、巨大なコンクリートのカベがあって、テニスのカベ打ちに使っている。赤や黄色のろう石で落書きだらけのカベだ。
 時々、カナコさんが一人でカベ打ちをしている。相手もいないのに、テニスなんて一人でやったって面白くないだろう。そう思うけど、いつまでもカベに向かって一人でボールを打っている。何べんも何べんも、カベの前を右に行ったり左に行ったり、走り回りながらボールを打っている。カベに打ち付けられるボールが、バシッバシッと音を立てる。その強い音が大えんとつに反響しているみたいだ。
 いつもヒロくんがついて来ている。でも、カナコさんはほとんど声もかけない。目も向けない。ただテニスボールを追いかけている。そばにいるヒロくんのことなんか全然気にもかけないで、テニスボールばかりを追いかけている。テニスの時だけじゃない。学校の中だって登下校のときだって、お姉さんのカナコさんはいつだってヒロくんのことなんか気にかけてない。
 ある日、となりのコートで、松本のおじいちゃんとおばあちゃんが打ち合いをしていた。二人ともトレパン姿で、ラケットを振る姿がとてもお似合いだ。リューイチも一緒に来ていた。リューイチは少し教えてもらいながらやっていたけど、すぐにあきたようだ。テニスではじーじとばーばにはとてもかなわない。手も足も良く動いている。二人の打ち合いはすごいのだ。
 突然ヒロくんがその間を横切った。たまたまだった。ちょうど運悪くボールが飛んできて、ヒロくんの腕にぶつかった。痛かったのか、いや、それほど強くは当たっていないはずだ。でもびっくりしたんだろう、ヒロくんはその場にうずくまってしまった。
 おじいちゃんとおばあちゃんはあわててかけ寄った。
「まあ、痛かったねえ。だいじょうぶかい?ごめんね、ごめんね」
心配そうに、しゃがみこんだヒロくんの腕や背中をさすった。リューイチもそばによってヒロくんに声をかけた。
「ヒロくん、だいじょうぶか?」
 ヒロくんは、しばらくしゃがみ込んでいたが、やがて顔を上げると、リューイチに向かって何もなかったようにケロッとした顔でにっこり笑った。カナコさんはちょっとだけ横目で見たけれど、知らん顔をしてそのままテニスのカベ打ちを続けた。
「ぼくのおうち、たしかバス通りの仕立屋さんだったよね?」
心配したおばあちゃんは、ヒロくんの手を取って抱き起こした。
 家まで送っていこうとしたんだ。
「あっ、だいじょうぶです。もうすぐつれて帰りますから」
それを見て、横からカナコさんが初めて声をかけた。
『親に言われたらまずい!』
きっとそう思ったんだろう。カナコさんはやっと練習をやめて近寄ってきた。
「ヒロッ、あんたが悪いんでしょうが!じゃまばっかりしてぇ!あんたが謝まりなさい」
ヒロくんを引っ張り寄せて、頭を押さえて謝らせようとする。カナコさんがあんまりひどく言うものだから、ヒロくんはとうとう両手で頭を抱えておばあちゃんにしがみついてしまった。
 ちょうど、その様子を見かけたシューイチとツヨシくんも近寄ってきた。
「そりゃあ、おかしいぞ。まず、お姉ちゃんのきみこそ謝らなきゃ!だってさ、今まできみはヒロくんのことなんか全然見てなかったじゃないか」
「何よ、それくらい。そんなこと分かってるわよっ!」
カナコさんは怒ったように言った。
 でも、お姉ちゃんとしてきちんと謝らなきゃと思ったんだ。おじいちゃんとおばあちゃんに深々とお辞儀をして、
「ごめんなさい。弟がじゃまをしてしまって」と謝った。
 ところがその後すぐに、
「ヒロっ!一人でうちに帰るんよ。一人でも帰れるよねっ、じゃまばっかりして!」
怒った顔をしてそう言うと、おばあちゃんに抱きついて離れようとしないヒロくんを、むりやり引き離そうとした。
「だめだよ、それじゃあ。あんまりヒロくんがかわいそうじゃないか。きみはお姉ちゃんなんだろ!きみはいつだってそうなんだ。登校するときだって、自分はさっさと行っちまってさ、ヒロくんを連れて行くのはいっつもオレじゃないか」
シューイチはヒロくんの腕を持って引き止めようとした。
「ヒロくん、来なよ!オレたちと遊ぼうぜ」
 それが気に入らなかったんだろう。カナコさんは激しく言い返した。
「余計なことを言わんでよっ!あんたにヒロの何が分かるんよ」
顔を真っ赤にして、
「あんた、ヒロに何ができるん?たまに、ヒロと登校が一緒になってるだけじゃない。知ったようなことを言わんで!」と、相当なけんまくだった。
 そして、カナコさんはヒロくんの手をむりやり引っ張るようにして、そのまま帰って行った。

 転校してきて二ヶ月だ。シューイチもずい分学校に慣れてきた。相変わらずヒロくんとの登校は続いている。でも、カナコさんは学校で会ってもシューイチに挨拶もしなかった。
 カナコさんは、学校の中ではずいぶん人気者だ。シューイチが一組でカナコさんは五組だから、教室はちょっと離れているし、あまり会うこともない。たまに廊下ですれ違ったり、校庭で遊んだりしているときは、たいがいたくさんの友だちに囲まれている。
シューイチがすれ違いざまに、
「やあ」
と手を上げると、完全に無視された。おまけに周りの女子から、
「あれ何なん?東京の方から転校してきた子じゃろ。あの東京弁、なんか気持ちが悪い!」
なんて、かげ口も聞こえてくる。
 いやだいやだ。本当にいやだ!
 シューイチも腹が立ったので、『ことばの教室』の藤田先生に、テニスコートでのことを話した。
「そうねえ、そりゃあ、シューイチくんの言うとおりよね。カナちゃんが悪い。悪いよね。でもね、それはその通りなんだけどね・・・」
そう言いかけて、藤田先生はため息をついた。
「それはそうなんだけど、今のカナちゃんにしてみれば、もう精一杯なんよね」
もう一度、藤田先生はため息をついた。
「もちろんシューイチくんはちっとも悪くないんよ。だけど、ずーっとヒロくんのお世話をしてきたカナちゃんの気持ちを思うとね、先生からは何にも言えなくなるのよね。これ以上カナちゃんの負担になっちゃかわいそうだし・・・」
「だって、お姉さんなんだから、弟を見守ってやるのって当たり前でしょ!」
「そうなのよ、そうなんだけどね」
藤田先生はちょっと困った顔になった。
「カナちゃんの家はね、お父さんお母さんの二人で仕立屋さんをしているでしょ。カナちゃんはヒロくんのお世話を小さい頃からずっと一人で見てきたのよ。カナちゃんも、自分がヒロくんの面倒を見なければいけないってのは分かってるのよ。今までよくがんばってきたんだし、そんな気持ちは小さい頃からずっとあるのよ」
 藤田先生はちょっと迷ってたみたいだが、シューイチにていねいに話してくれた。
「ヒロくんはね、人から注意されたことはよく分かるんだけれど、何か気になることがあるともうそのことだけに夢中になって、周りの人が注意しても聞けなくなっちゃうのよ。ずーっと座り込んだまま、いつまでも夢中で何かを見つめていたり、手でさわりながら木や石に話しかけてみたりしている。そうなると、やらなきゃいけないこととか時間なんてまったく気にならなくなるの。それを途中で止められたりするのがイヤなのね。無理やり止められるともう暴れ回ってね、周りの物を外に投げ捨てたり、窓ガラスを割ったり、カナちゃんの教科書やノートなんて何度ビリビリに破られたかしらね。カナちゃんはそれでもずっとヒロくんの面倒を見てきたのよ。これまでよくがんばってた。だけど、カナちゃんだって一人で居たい時もあるのよね。ヒロくんを見守らないといけない。それはよく分かってるの。でも、少しは一人になりたい。それを言いたくても、だれにも言えないの。今のカナちゃんには、もういっぱいいっぱいなんでしょうね」
「ヒロくんのお世話をするっていうのは大変なのよ。おとなしくしてる時でも、目が離せないところがあるしね」
「この間、カナちゃんとヒロくんが商店街を歩いてたときね、カナちゃんがちょっと本屋さんの前で立ち止まっていた間に、いつの間にかヒロくんがいなくなったんだって。そうしたら、向かいの花屋さんの前で、たくさんの人が騒いでいて、ヒロくんが店先のタライにつけていた花束を、全部道ばたに放り出して、そのタライの中に両足を突っ込んでいたんだって」
 そうかヒロくんの世話って大変なんだ、カナコさんは思っている以上に大変な思いをしていたんだ。藤田先生の話でカナコさんの気持ちが少しだけ分かった。
 でも、それはそれだ!
 だからって、ヒロくんにひどくあたることはないはずだ。シューイチにだって八つ当たりすることなんかないじゃないか。
「だからね、シューイチくんが近くに引っ越してきて、ヒロくんと登校するようになったでしょ。ヒロくんをあんなに上手に登校に誘ってくれているんだもの。それを見て、これで少しカナちゃんの負担がへらせるかなと先生は勝手に思ったのよ。ごめんね、先生が勝手なことを頼んじゃって。シューイチくんには全然関係ないことなのにね。関係のないことでいやな思いをさせてしまったよね」
「登校くらいならいいんだ。そんなにたいしたことじゃないし、ぼくも楽しいくらいだし、今まで通りでいいんです。カナコさんは関係がないなんて言うけど、関係のないことだなんてぼくは思ってもない。でもさあ、カナコさん、いつもぼくを見ると不機嫌そうなんだ。ぼくとヒロくんが一緒にいるのを、カナコさん、本当はいやがってるんじゃないかな?」
「そんなことはないと思うけれど。きっとカナちゃんも心の中じゃ感謝してると思うわよ。でも、一度カナちゃんに話をしておきましょうね」
そう言った藤田先生は少し涙ぐんだ。

 
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