ノースキャンプの見張り台

こいちろう

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5.大二郎先生

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 リューイチと、となりの家のタッちゃんは同級生だ。生まれたときからとなり同士だから、ずーっと仲の良い友だちだ。いつも一緒に遊んだし、どこに行くのも一緒だし、不思議と幼稚園だって小学校だって、ずーっと同じクラスだった。
 けんかをすることだってある。髪の毛が抜けるくらいつかみ合ったり、血が出るくらい思いっきり腕にかみついたり。でもすぐに仲直りした。どっちが悪いのか。そんなことどうだっていい。どっちが謝ったからということじゃない。いつの間にか仲直りしていて、いつものように一緒に遊ぶ。
 タッちゃんは毎週火曜日の午後から中町小学校に行く。その日だけは遊べない。『ことばの教室』に通っているんだ。タッちゃんにはどもるくせがある。みんなは生まれつきだというけれど、そうじゃない。ある日から突然そうなったんだ。リューイチは、今までずっとタッちゃんと一緒にいたから、どもるようになった原因がよく分かっている。
 どもるようになったのは、小学校に入って最初の頃の国語の時間だった。
「しろ しろ こい こい」
みんなで声をそろえて、教科書を読んでいた。そこまではなんともなかったんだ。みんな順番に名前を呼ばれて、一人ひとりが大きな声で返事をして、そして元気いっぱい読み始めた。
 それを待ってるとき、ちょっとずつタッちゃんの様子がおかしくなってきた。順番が近づくにつれてすごく緊張していく。リューイチにはそれがよくわかった。
 それまでは読むことなんて平気だったんだ。幼稚園や家でリューイチと一緒に本を読むときなんか、誰にも負けない大きな声を出してたんだ。
 タッちゃんの順番になった。タッちゃんは先生に呼ばれたとき、だまったまんま自信なさそうに立ち上がった。手も足も、くちびるだって震えていた。両手で持った国語の教科書も、思いっきり震えていた。
「しっ、しっ、しーっしーっ、しろしろっ、しろっしろっしろっ・・・」
みんなが笑った。
『笑うなよっ!』
 タッちゃん、顔を真っ赤にして読むのを止めてしまったんだ。
「タッちゃん、もういいよ。みんなも笑っちゃいけません」
先生がそう言うと、タッちゃんはイスに座り込んで、机の上の教科書に顔を埋めて、もう上げようとしなかった。
 その時からだ。ちょっと緊張することがあると、どもるようになった。そして、人が大勢いるところでは、だんだん無口になってしまった。
 リューイチと一緒のときはよくしゃべるんだ。本当はおしゃべりが大好きなんだよ。でもその時から、人前では緊張してほとんどしゃべらなくなった。
 リューイチにはタッちゃんの気持ちがよく分かる。タッちゃんがどもりはじめると、みんなが大笑いしたんだ。そのせいで、タッちゃんはみんなの前でしゃべることを止めたんだ。笑わないで、少し待ってくれてもいいじゃないか。リューイチと一緒のときはみんなとふつうに遊ぶし、笑ってよくしゃべる。リューイチと一緒ならうるさいくらいよくしゃべるんだ。
 川北小の子たちもタッちゃんのことをよく分かってて、学年が上がるにつれ、からかうことなんて全然なくなった。でも、よその町に行ってどもったりすると変な顔をされる。それがタッちゃんにはたまらないんだ。

 タッちゃんは野球の話になるともう夢中でしゃべり出す。好きなプロ野球チームの選手のことならなんでも知っている。負けてばかりのときは、今度は高校野球の話になる。そんなに野球が好きではないリューイチにはどうでもいいことだ。聞いているだけでいやになってくる。でもタッちゃんはしゃべりだしたら止まらなくなる。
 あるとき、タッちゃんが新品のバットを持ってきた。
「ええじゃろう。横山選手のサイン入りなんでえ!」
親戚のおじさんからもらったんだそうだ。  
 すごい!
 今までは棒きれがバットだった。二人で河原に下りて、拾った棒きれでゴムボールを打っていた。でももう違う。ちゃんと立派なバットがあるんだ。プロ野球選手のサイン入りだぞ。
「そうだ、百番地に行こうや!」
あそこなら、思いっきり打てる広い原っぱがいくらでもあるじゃないか。ヨーちゃんを誘おう。クラスの中でグローブとソフトボールを持っているのはヨーちゃんだけだ。
 百番地には、野球ができるくらいの広っぱがいくらでもある。でも、タッちゃんはもちろん川北小の子どもたちはみんな、あまり百番地には行きたがらない。まだ進駐軍がいると本気で思っている子だっていたくらいだ。だからタッちゃんとヨーちゃんを説得して、三人だけで人通りがない北はずれの原っぱに行って野球をした。
 百番地の子たちがユーレイ屋敷と言っている広い屋敷のその先にある原っぱだ。以前は、この原っぱにも何かの建物があったんだろう。周りにコンクリートの残がいがまだたくさん置いてあった。小さなガレキがあちこちに散らばっていて、遊ぶのにはちょっと危ない。でも、そのおかげで百番地の子どもたちにこの原っぱを取られることはまずないし、近寄っても来ない。三人で投げて打って守る。河原でゴムボールを打っていた時と全然違う。思いっきり打てるし、思いっきり走れるんだ。なんたって、タッちゃんがのびのびと野球できるんだ。

 ある日、野球をしていると、突然自転車で通りかかった若い男の人から声をかけられた。近所に住んでいる人らしい。
「きみらは川北小学校かい?何年生なの?」
「五年生」
「そうか、五年生か。楽しそうだなあ。ちょっと一緒にやらせてくれる?守るだけでいいから」
ずいぶんなれなれしい人だなとリューイチはそう思ったけれど、
「いいよ!守るだけなら」
人見知りのタッちゃんがそう言った。
 ヨーちゃんが投げて、タッちゃんが打って、リューイチとお兄さんが守る。三回アウトになったら、三人が順番に交代する。
「さあ、四番バッター横山。ピッチャーはエースの藤本、第一球目、投げました!」
タッちゃんは、いつも自分が打ったり投げたりする時、ラジオの実況みたいなことを一人で言っている。実況中継をしながら自分のリズムを作っているのだ。
「さあ、速い球が来たぞ!カキーン、打ったあ!さすが横山。大きい、大きい、大きいぞっ!これはホームランか?」
そんな時は、ちっともどもらない。
「あれっ、外野手が追いついた!えーっ・・・、ありゃ、取ったの?取ったんかあ!」
お兄さん、ものすごい速さで追いついて素手で取っちゃった。
「だめだよ、お兄さん。ホームランだと思ったのに」
「ごめんごめん」
 タッちゃんはブツブツ言いながら、また打席に入る。
「ワンアウト、五番森下。ホームランバッターが続きます。さあ、ピッチャー藤本、振りかぶって投げた。カキーン。これもすごいぞっ、伸びる伸びる!今度こそ入ったか?」
打球はリューイチの頭を軽く越えて、原っぱの向こうのクスノキまでとんでいった。
「やりました!今度こそ入ったぞ。ホームランだア!」
自信満々、両手を挙げて飛び跳ねた・・・
が、
「えっ!あれ、お兄さんとったの?またとったのかあッ・・・。だめじゃア、ライトがレフトまで走っちゃ違反じゃろお。クスノキまで飛んだらホームランってルールもあるんじゃし」
タッちゃんにしては珍しく、勝手にルールを作ってまで抗議した。それにしてもすごい速さだ。あっという間に追いついて、しかも三メートルくらい飛び上がって、ソフトボールをつかんだんだぞ。
 これはただ者じゃない。
「お兄さん、ひょっとして忍者?それともプロ野球の選手?」
リューイチがそう聞くと、
「高校時代に少しやってたんだよ。ごめんごめん、自己紹介をしてなかったね。君はリューイチくん。松本さんちのお孫さんだよね。ぼくはそのとなりのとなりに住んでる、川本大二郎。よろしく」
そう言われてリューイチはびっくりした。
「えっ!なんだ、ぼくのことを知ってるんかぁ」
「ぼぼぼ、ぼうくはぁ、あうっ、あのあのあのぉ・・・」
タッちゃんは、大二郎さんに自分のことを知ってほしくて仕方がなかったのだ。でも、また気持ちがあせり始めてうまく言えなかった。
 すると大二郎さんが、タッちゃんみたいにラジオ中継を始めた。
「九回二死満塁です。さあ四番バッター、タツヤくんが出てきました。ホームランバッター、タツヤくんだ。バッターボックスに立って、大きく深呼吸をする。さあいっぱいいっぱい息を吸ってぇ、はいもう一回言ってみよう!」
「はあーっ、ふーっ。えっとお、ぼくは木村辰也です。川北小の五年生です。大二郎さん、これからはぼくたちに野球を教えてくださいっ」
タッちゃん、つまらずにすらすらと言えたじゃないか。大二郎さん、うまいうまい。
「よーし、じゃあ、時々ここで一緒に野球をやろうか。仲間に入れてくれるかい?」なんていいお兄さんなんだ。
 でも、なんでタッちゃんの本名がタツヤなんて知ってるんだろうか?
 それはともかく、リューイチたちは、この百番地の端っこの空き地で、野球をするのが楽しみになった。


 それから一週間くらいしてからのことだ。
 リューイチたちの担任の先生が、出産のためお休みに入ることになった。今日の終わりの学活で代わりの先生がやってくる。担任の中田先生から、今度の先生は若い男の先生だと聞かされた。だから、五年三組のみんなは朝から一日そわそわしていた。
 六時間目の学活のときにいよいよやってきた。教頭先生とその後にちょっと緊張した顔の、若い男の先生。
「みなさん、これから中田先生に代わってお世話になる、川本大二郎先生です」
教頭先生が紹介した。
「えっ!」
「えっ!」
「ええっ!」
リューイチとタッちゃんとヨーちゃんはびっくりして顔を見合わせた。
  白いワイシャツにネクタイなんかしめているから気がつかなかったのだ。
「大二郎だ!」
リューイチたちはうれしくて思わず席を立った。
 あれっ!三人より先に、女子が何人も席を立って喜んでいる。キャアキャアワーワーうるさいったらありゃしない。
 あんまり女子から人気があると、男子から嫌われるんだぞ!
 中田先生から一人ずつ自己紹介をするように言われた。みんな張り切って自分の名前を言った。大二郎先生は、一人ずつ顔を見て、うなずきながら聞いていた。   
 タッちゃんの番がきた。  
 タッちゃんはおずおずと立ち上がって、口をもぐもぐさせている。
「ぼーぼー、ぼーく、はぁーッ、ぼくはぁ・・・」  
クラスのみんなが急にシーンとなった。
「さあ四番バッターの登場です。強打者がゆっくりバッターボックスに入った。そして、マウンドの方に顔を上げてピッチャーの顔をじーっと見ている。ここで一回大きく深呼吸だ!そしてぇ・・・思いっきりバットを振ったあ」
突然、大二郎先生がそう言った。
「あーっ、フーッ!」
大きく深呼吸をして、そしてぇ・・・、
「えーっと、ぼくは木村辰也ですっ。野球が大好きですっ。尊敬する野球選手は川本大二郎先生です」
みんなきょとんとした。それから笑い出した。クラスみんながほっとしたような、そしてうれしそうな笑い声だった。
 それからみんなで中田先生と大二郎先生を取り囲んで、あとは大騒ぎになった。
「川本先生は野球選手なんですか?」
「川本先生はどこに住んでるんですか?」
「川本先生は何歳ですか?」
「奥さんはいらっしゃるんですか?」
うるさい、うるさい、うるさいっ、女子たちめ!
『ぼくらにも言わせろ。聞きたいことがなんにも聞けないじゃないか!』
 でも、これはすごいことになった。
  
 五年三組は大二郎先生が来てからすぐに野球好きが増えてきた。百番地の空き地でやっていた三人だけの野球も、一人増え二人増え、そしてクラスの男子のほとんどがやってくるようになった。あんなにいやがってた百番地に、川北からたくさん遊びにくるようになったのだ。時々女子も自転車で見に来るようになった。休みの日は、大二郎先生も顔を出していろんなことをアドバイスしてくれた。
 あるとき、ユーイチとコウちゃんが通りがかった。
「川北小は最近百番地によく来るんじゃね」
ユーイチにはそんなつもりはなかったんだろう。でも、川北小の子たちにはその言葉が面白くなかったのだ。
「来ちゃあいけんのか?」
「そっちこそ、のぞきに来るなや!」
とか言う声が聞こえた。
 最初は何気なく見ていたコウちゃんには、これが不愉快だったらしい。
「だれが見るかい。こんなヘボ野球を!」
そう言い返したものだから、みんなが寄ってきてにらみ合いになった。
「おーい。みんなで一緒にやろうやあ。人数が多い方がぜったい楽しいぞ」
ちょうど自転車でやってきた大二郎先生が声をかけた。
「よおし、オレが教えてやらあ」
コウちゃんは大の野球好きだ。コウちゃんが、「よし、やろう」と言えば、ユーイチもイヤとは言わない。
 二人が入って丁度十人になった。五人と五人に別れて試合をした。ピッチャーとキャッチャーと、内野手兼外野手が三人。
 タッちゃんがピッチャーで、ヨーちゃんがキャッチャー。このコンビはまるでプロ野球なみだ。ズバッズバッとストライクが決まる。やっとバットに当てたと思ったら、ぼてぼての内野ゴロだ。
 リューイチとユーイチは相手チームの内野手兼外野手。守ってる時間が長くて大変だった。なんたって、タッちゃんとコウちゃんが同じチームなのだ。
 コウちゃんのよく打つこと。力があるから鋭い打球がまっすぐ飛んでくる。グローブを持たない素手でなんて、怖くてとれない。思わずよけたら、まっすぐ外野のはるか先の草むらをどんどん転がっていって、追いかけるのが大変だ、だから、コウちゃんの打球は必ずランニングホームランになってしまう。
 タッちゃんも、コウちゃんに負けまいとさらに打つ。こちらは力任せにバットをぶんぶん振る。だから豪快な空振り三振もあるが、当たったらよく飛んでいく。大きく空高く円を描いて、遠くへ遠くへ飛んでいく。大ホームランだ。これを内野手兼外野手の三人で追いかけて、草むらの中でボールを探す。見つかるまでは中断だ。おかげでリューイチとユーイチのチームは守るだけでヘトヘトになる。こちらの攻撃は三者凡退で、あっという間に終わりだ。やたらと守っている時間ばかりが長いんだ。
 三回までで三十六対ゼロ、
「どうなっとるんか。もう守り疲れて、立ってるのがいやになるよ」
ユーイチがぐちを言い出した。
「このメンバーじゃあ勝てるわけがないよ。大二郎先生、仲間に入ってください」
リューイチは審判をしていた大二郎先生に言った。
「よし、それじゃあ守りにだけ入ってあげよう」
 次の回の守りから、内外野が四人になった。トップバッターが強打のコウちゃん。思いっきりバットを振りぬいた。鋭い打球が一二塁間を抜けていく!かと思ったら大二郎先生、素手でつかんだ!そして、ファーストのユーイチにゆっくりトス。余裕でアウトだ。
「すごいぞ!」
 次のバッターはタッちゃん。初球をとらえた大飛球。わあ、これもクスノキのやぶの中へ・・・。おや、先生がもう追いついた。軽くキャッチだ。
「さすが大二郎!」
あっという間にチェンジ。一歩も動かなかったリューイチはとても楽だった。でも、こちらの攻撃だってすぐに終わってしまう。
 お互いに、アウトばかりが続いてすぐに九回が終了した。

 タッちゃんがコウちゃんに言っている。
「面白かったね。またやろうや」
「うん!今度はもっと仲間をいっぱい集めて一緒にやろうや」
コウちゃんも言った。
「百番地にいつでも遊びに来いや。いろんな所を見せてやるよ」
「うん、でもオレどもるクセがあるから、あんまり知らん人の前は好きじゃないんよ」
「そんなこと百番地の者はだーれも気にしやせん。もしなんか言うやつがおったらオレが許さん」
二人ともとても楽しそうな笑顔だった。いつの間にか仲良くなってたんだ。            
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