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違和感
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ゴールデンウィークに入るとすぐに、生徒たちのほとんどは寮に籠ることなくあっちへこっちへと好き放題に出かけて行き、休みを謳歌し始めた。
今年は振替休日が重なり、4連休だ。
少し遠くへ遊びに行くには十分な休暇日数。
ダメもとで九条くんを遊びに誘おうと思って声をかけたら、帰って来た返事は『無理』の一言だけだった。
まさか連休中も怪しい事をしに行くのかと心配になりやんわり聞いてみたが、はっきりとは分からなかった。
そんな訳で、連休初日からリビングに一人ぽつんと座っている。
実際には、リビングで九条くんと過ごしたことなんて滅多に無いから普段から一人ではある。
だけど今『友達になる』ことを目指している俺にとっては、せっかくの連休なのにいつもと結局変わらず部屋に一人なのが悲しく感じる。
正直、一緒に遊びに行ったりしてみたい…。
勝手に残念がりながら冷蔵庫に置いてあった好物のシュークリームを頬張っていると、自室から九条くんが出てきた。
その姿を見て、思わず凝視してしまった。
(…いつもとなんか雰囲気が違う!)
普段はTシャツにジーンズというラフな格好の彼が、今日は控えめな柄のワイシャツにスラックスを履いている。
「なに?そんなに見つめられても困るんだけど」
「…いや、そういう服持ってたんだなって思って」
俺の言葉に『まあね』と適当に返すと、さっさと玄関に行ってしまった。
(誰に会いに行くんだろ)
レアな格好の九条くんを記憶に残しておこうと後ろ姿を盗み見ていたら、ふいにこっちを振り返った。
じろじろ見てたのがバレたのかとドキリとする。
「ほっぺ」
「…ほっぺ」
「ついてるよ、生クリーム」
そう言ってとんとん、と自分の頬を指して場所を教えると、さっさと行ってしまった。
…え、なに、その仕草。
顔の整ってる人のやるそれはズルい。
平気でそんなことをやれちゃうなんて、その気になれば誰でもすぐに惚れさせてしまいそうだ。
(…九条くんって、本当に友達とか好きな人とかいないのかな)
それとも、俺たちが知らないだけでどこかに大切な人がいたりするのだろうか。
今年は振替休日が重なり、4連休だ。
少し遠くへ遊びに行くには十分な休暇日数。
ダメもとで九条くんを遊びに誘おうと思って声をかけたら、帰って来た返事は『無理』の一言だけだった。
まさか連休中も怪しい事をしに行くのかと心配になりやんわり聞いてみたが、はっきりとは分からなかった。
そんな訳で、連休初日からリビングに一人ぽつんと座っている。
実際には、リビングで九条くんと過ごしたことなんて滅多に無いから普段から一人ではある。
だけど今『友達になる』ことを目指している俺にとっては、せっかくの連休なのにいつもと結局変わらず部屋に一人なのが悲しく感じる。
正直、一緒に遊びに行ったりしてみたい…。
勝手に残念がりながら冷蔵庫に置いてあった好物のシュークリームを頬張っていると、自室から九条くんが出てきた。
その姿を見て、思わず凝視してしまった。
(…いつもとなんか雰囲気が違う!)
普段はTシャツにジーンズというラフな格好の彼が、今日は控えめな柄のワイシャツにスラックスを履いている。
「なに?そんなに見つめられても困るんだけど」
「…いや、そういう服持ってたんだなって思って」
俺の言葉に『まあね』と適当に返すと、さっさと玄関に行ってしまった。
(誰に会いに行くんだろ)
レアな格好の九条くんを記憶に残しておこうと後ろ姿を盗み見ていたら、ふいにこっちを振り返った。
じろじろ見てたのがバレたのかとドキリとする。
「ほっぺ」
「…ほっぺ」
「ついてるよ、生クリーム」
そう言ってとんとん、と自分の頬を指して場所を教えると、さっさと行ってしまった。
…え、なに、その仕草。
顔の整ってる人のやるそれはズルい。
平気でそんなことをやれちゃうなんて、その気になれば誰でもすぐに惚れさせてしまいそうだ。
(…九条くんって、本当に友達とか好きな人とかいないのかな)
それとも、俺たちが知らないだけでどこかに大切な人がいたりするのだろうか。
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