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第21話 恐怖の学校?愛華と希実の肝試し大会
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「あそこまで行っておいて、なぜ帰ってきたのだ」
大魔王はゴングルを問いただす。
「あれ以上戦っていたら危険かと思いまして」
ゴングルは苦し紛れの言い訳をする。大魔王は余計に怒ってしまい、ゴングルには今度こそ手柄を立てるしか大魔王に機嫌を取る方法がなくなってしまった。
8月も中盤に差し掛かった頃、学校で肝試し大会が開かれることになった。怖い話の苦手な愛華は行くつもりがなかったが、希実に誘われて当日愛華は学校へと向かった。校門に着くと、すでに希実が待っている。
「遅くなってごめんね」
愛華は希実に手を振って小走りで向かいながら言う。
「大丈夫、私もさっき来たばっかりだし」
希実も愛華にそんな風に言い、一緒にげた箱へと向かう。たくさんの人が既に集まっていた。優美さんや夢ちゃんは来ていないようだった。先生からルール説明が行われ、順番に2人組で校内に入っていく。げた箱から校舎内に入り、特別教室棟の音楽室にあるお札を取って帰ってくるというルート。順調にいけば15分ほどで戻ってこられるコースだ。しかし、いつまで経ってもげた箱から出て帰っていく人の様子が愛華と希実には見えなかった。先生も気づいていないのか順番に次々と生徒を校舎内に入れていく。しばらくして愛華と希実の順番がやって来た。愛華は希実の後ろを恐る恐るついていく形で校舎内へと入っていった。
校舎内に入ると、まずは特別教室棟に向かうため、愛華と希実はまっすぐのびる暗い廊下を歩いていく。校舎内に入るまでの待ち時間中のざわめきと違って、廊下は静寂に包まれ、愛華と希実の足音だけが響いていた。何もお化けは出ず、2人は特別教室棟に着くと、音楽室のある階まで階段を登り始める。愛華は不安になり、
「希実、本当に何も出ないよね?」
と聞く。希実は
「大丈夫だって。夜の校舎の暗さを利用した肝試しってだけなように感じるけど」
と答える。愛華は希実の言葉に少し安心し、一緒に階段を上っていく。本当に何も出ず、2人は音楽室のある階まで到着してしまった。一緒に音楽室へと向かって行くが、音楽室から何か有名なクラシック曲のピアノ演奏が愛華は聞こえるように感じる。
「希実、何か音楽室からピアノの音が聞こえない?」
愛華は試しに希実に聞いてみる。
「気のせいじゃない?」
と最初希実は言ってきたが、音楽室に近づくにつれてピアノの音は大きくなっていくように愛華には聞こえた。希実も徐々に気づき始めたようで、
「やっぱり何か聞こえる。タイトルは思い出せないけど、どこかで聴いたことのある曲に感じる」
と愛華に言ってくる。ピアノの音が響く中、2人で意を決して音楽室の中に入る。中ではたくさんの人が倒れていた。愛華たちが倒れた人たちに駆け寄ると、後ろから何者かの声が聞こえてくる。
「そいつらの心の輝きは既に奪った。そして戦士の一部が来るとはなんと好都合な。今日はお前たちのことを倒してやる」
ゴングルの声だった。愛華と希実は
「ルビーパワーチャージ、シャイニング・フォルティッシモ」
「トパーズパワーチャージ、シャイニング・フォルティッシモ」
「炎と愛の戦士、シャイニールビー」
「光と希望の戦士、シャイニートパーズ」
と言って変身する。ゴングルはトイフルを十体近くだし、ルビーとトパーズを包囲してくる。2人はトイフルの集中砲火に苦しめられる。ルビーはサファイアやアメジストを呼べたらと思うが、トイフルの攻撃に苦しめられてサファイアやアメジストを呼びに行く余裕はなかった。
(ここでトパーズと一緒にトイフルを何としてでも止めるんだ)
「トパーズお願い、技を出して」
ルビーはトパーズに言う。
「トパーズ・サンダー」
トパーズの技でトイフルの動きが弱まっていく。ルビーはコンパクトに力を込めて
「ルビー・ファイアー」
と技を出す。これでルビーとトパーズは、トイフルを倒すことができた。
「ルビー・パワー」
「トパーズ・パワー」
とそして2人は唱え、心の輝きを奪われた人たちを元に戻した。
変身を解除し、2人はお札を取ってげた箱へと戻って来る。本当は音楽室に行くまでの間随所にお化け役の先生が待機していたとのことだが、先生たちに会わなかったのはゴングルの攻撃があったからだろうか。最後のげた箱の所にいた受付担当の先生の話を愛華たちはそう思うことにし、学校を出ていった。
大魔王はゴングルを問いただす。
「あれ以上戦っていたら危険かと思いまして」
ゴングルは苦し紛れの言い訳をする。大魔王は余計に怒ってしまい、ゴングルには今度こそ手柄を立てるしか大魔王に機嫌を取る方法がなくなってしまった。
8月も中盤に差し掛かった頃、学校で肝試し大会が開かれることになった。怖い話の苦手な愛華は行くつもりがなかったが、希実に誘われて当日愛華は学校へと向かった。校門に着くと、すでに希実が待っている。
「遅くなってごめんね」
愛華は希実に手を振って小走りで向かいながら言う。
「大丈夫、私もさっき来たばっかりだし」
希実も愛華にそんな風に言い、一緒にげた箱へと向かう。たくさんの人が既に集まっていた。優美さんや夢ちゃんは来ていないようだった。先生からルール説明が行われ、順番に2人組で校内に入っていく。げた箱から校舎内に入り、特別教室棟の音楽室にあるお札を取って帰ってくるというルート。順調にいけば15分ほどで戻ってこられるコースだ。しかし、いつまで経ってもげた箱から出て帰っていく人の様子が愛華と希実には見えなかった。先生も気づいていないのか順番に次々と生徒を校舎内に入れていく。しばらくして愛華と希実の順番がやって来た。愛華は希実の後ろを恐る恐るついていく形で校舎内へと入っていった。
校舎内に入ると、まずは特別教室棟に向かうため、愛華と希実はまっすぐのびる暗い廊下を歩いていく。校舎内に入るまでの待ち時間中のざわめきと違って、廊下は静寂に包まれ、愛華と希実の足音だけが響いていた。何もお化けは出ず、2人は特別教室棟に着くと、音楽室のある階まで階段を登り始める。愛華は不安になり、
「希実、本当に何も出ないよね?」
と聞く。希実は
「大丈夫だって。夜の校舎の暗さを利用した肝試しってだけなように感じるけど」
と答える。愛華は希実の言葉に少し安心し、一緒に階段を上っていく。本当に何も出ず、2人は音楽室のある階まで到着してしまった。一緒に音楽室へと向かって行くが、音楽室から何か有名なクラシック曲のピアノ演奏が愛華は聞こえるように感じる。
「希実、何か音楽室からピアノの音が聞こえない?」
愛華は試しに希実に聞いてみる。
「気のせいじゃない?」
と最初希実は言ってきたが、音楽室に近づくにつれてピアノの音は大きくなっていくように愛華には聞こえた。希実も徐々に気づき始めたようで、
「やっぱり何か聞こえる。タイトルは思い出せないけど、どこかで聴いたことのある曲に感じる」
と愛華に言ってくる。ピアノの音が響く中、2人で意を決して音楽室の中に入る。中ではたくさんの人が倒れていた。愛華たちが倒れた人たちに駆け寄ると、後ろから何者かの声が聞こえてくる。
「そいつらの心の輝きは既に奪った。そして戦士の一部が来るとはなんと好都合な。今日はお前たちのことを倒してやる」
ゴングルの声だった。愛華と希実は
「ルビーパワーチャージ、シャイニング・フォルティッシモ」
「トパーズパワーチャージ、シャイニング・フォルティッシモ」
「炎と愛の戦士、シャイニールビー」
「光と希望の戦士、シャイニートパーズ」
と言って変身する。ゴングルはトイフルを十体近くだし、ルビーとトパーズを包囲してくる。2人はトイフルの集中砲火に苦しめられる。ルビーはサファイアやアメジストを呼べたらと思うが、トイフルの攻撃に苦しめられてサファイアやアメジストを呼びに行く余裕はなかった。
(ここでトパーズと一緒にトイフルを何としてでも止めるんだ)
「トパーズお願い、技を出して」
ルビーはトパーズに言う。
「トパーズ・サンダー」
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と技を出す。これでルビーとトパーズは、トイフルを倒すことができた。
「ルビー・パワー」
「トパーズ・パワー」
とそして2人は唱え、心の輝きを奪われた人たちを元に戻した。
変身を解除し、2人はお札を取ってげた箱へと戻って来る。本当は音楽室に行くまでの間随所にお化け役の先生が待機していたとのことだが、先生たちに会わなかったのはゴングルの攻撃があったからだろうか。最後のげた箱の所にいた受付担当の先生の話を愛華たちはそう思うことにし、学校を出ていった。
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