78 / 139
第十一章
屈辱
しおりを挟む
俺はふと、クロに会いに行こうと思った。自分が会いたいというのもあったが、何よりもこの前のことが、気になって。
あの戦闘の時、クロは様子がおかしかった。もちろん子供には刺激が強すぎたというのもあるのだろうが、それ以外にも何かがある気がする。
……もしかして、原因はコイツではないだろうか。この俺の目の前に居る、生意気な子供。
『ここから先は立ち入り禁止だ。去るがいい』
「そんなことお前に指図される覚えはないが」
金色のちゃらついた髪の毛が、憎たらしい。クロと同じ子供のくせして、可愛げなんてものは全く無く。嫌に気難しい喋り方が、さらにそれを助長させていた。
「俺はクロに会いに来ただけだ。邪魔をすんなよ」
『だったら残念だったな。今は取り込み中だ』
「なんだと……?」
『貴様もいっぱしの大人なら、他人のプライベートには気を配ってほしいものだが』
気が付く。一人足りない。クロの隣には、もう一人銀髪の奴が居たはずだ。
確かこの先は、廃棄された倉庫。もう使っていないはず。そこなら、誰かが来るような心配もない。……つまり……。
『おい貴様、どこへ行く』
「黙ってろ。俺はお前の部下じゃねえんだ」
俺はコイツを押しのけ、先に進んだ。何か、嫌な予感がしたので。……そして、廊下を進み切り。奥にあった扉に、手をかけようとすると……。
『あっ……、アラ、ネア……』
「っ……?」
声が聞こえる。クロの声だ。だから、この中にクロが居るのは間違いない。……間違いない、のだが。なんだ、この声は。……これは、まるで……。
『あっ……う……』
『……素敵ですよ、クロ』
『う、動かさ……ないで……』
『そうは言っても、こんなになってしまってるじゃないですか。……ほら、ここも……』
……扉が、少し開いていた。だから俺は、確かめたくて。これがただの、気のせいで。何かの間違いであってほしかった。
俺は隙間から、中の様子を覗いた。……すると、奥の方にあの銀髪の奴が見えて……。そいつが、クロに挿れているのがわかった。
「ひあっ……」
『……どうですか? 最近は、こっちではしていませんでしたからね』
「っ……。な、なんで……知って……」
『なんでも、知っていますよ。あなたのことなら、何でも……ね』
その時だった。銀髪の奴が、俺と目を合わせた。思わず俺は、少し後ろに下がるが。あいつはふと、ニヤリと笑い……。腰を動かし続けた。
『……ここを、強く突かれるのが好きなんでしょう?』
「ああっ……! う……! うくっ……!」
あいつは、気が付いている。それで俺に、見せつけているらしい。……。なんなんだ、あいつは。いきなり出てきたくせして、何を……。
『負け犬というのは、本当にみっともないものだな』
「……。何だと?」
後ろで、金髪の奴が呟く。
『貴様は負けたんだ。いや、最初から負けていた。ハナから貴様に、勝ち目などないのだよ』
「……」
残念ながら、それを否定することは出来なかった。……あの、クロの顔。あんなに幸せそうな顔は、俺の前では、見せたことは無い。
あの時の俺は、クロに俺を押し付けていただけだ。……だがあいつは、クロを想っている。クロを幸せにする、セックスをしている。……傍から見ただけでも、そんなことは嫌でもわかった。
『それで、どうするのだ。まさかここで、自慰行為でもするか? まあ負け犬には、それがお似合いだろうがな』
「……。馬鹿にすんなよ」
『……フン。無駄な足掻きを。……だが、まあ』
その時だった。金髪の奴が、突然俺の服をつかんで。地面に押し倒す。一応訓練も受けているこの俺が、こんなにあっさりと。
「ぐっ……!? な、何すんだ!」
『貴様には、一応借りがある。歪んだ形とは言え、クロを守っていたことには違いない』
そして金髪の奴は、俺に馬乗りになると。自分の服のボタンを外していった。そして、服がはだけ……。金髪の奴は、俺の前で半裸になった。
『好きにするがいい。借りを返してやろう』
「……何だと……?」
『貴様のようなペドフィリアには、たまらんはずだ。肉体年齢としては、クロと同じくらいだからな』
……。クロと、同じ。確かにそれは、その通りだった。胸も、身体も。細身なところも。色々な部分で、似通っていた。
そして、顔も。顔が同じとまではいかないが、似たような幼い顔。よくよく見てみれば、嫌に色気があり。まるで不気味な人形のように、整った顔をしていた。
長い髪が、俺の頬に触れる。今の時代ではありえないくらい、サラサラで。小刻みに揺れるそれが、俺の鼻をくすぐった。
『……どうした? 私にはわかるぞ。既に貴様の陰茎は、限界まで硬直している。……挿れたいのだろう、私に』
こいつは腰を少し動かし、ズボンの上から俺のを刺激する。……この動きは、知っている動きだ。どうすれば、果てさせることが出来るのか。
言い返すことは出来なかった。こいつに挿れたいと思っている自分が、確かに居る。このまま流れに身を任せれば、俺のこの不純な想いは満たされるだろう。
『貴様の性欲を、私にぶつけるがいい。どうせ貴様は、その程度の男なのだから』
そしてこいつは、俺のズボンに手をかけ。そのまま俺に、キスしようと近寄ってきた。
……だが、だが。……ここまで侮辱されて黙っているほど、俺はお人好しじゃない。
『ん……?』
「馬鹿にすんのも大概にしろよ」
俺はこいつを押し返し、そのまま服も投げ返した。そして、叫ぶ。
「俺だって、俺だってな! クロの身体だけを好きになったんじゃねえんだよ!! あいつの心の奥に、心底惚れてたんだ!!」
『……』
「そりゃ、そりゃ最初は、身体だけだったかもしんねえけど……。でも今は違う!! ……なのに、人が無理して忘れようとしてんのによ!! 邪魔すんじゃねえ!!」
……こいつは、無表情で俺を見ていた。何を考えているのかわからない。だが、ふとこいつは笑うと。俺の上から、どいた。
『面白い。どこまで意地を張れるか、見物だな』
「……」
『まあ、好きにするがいい。貴様には選択権があるのだから』
落ちた服を拾い、丁寧に着直していく。一つ一つのボタンを、一ミリのズレもなく整え。最終的には、マネキンに着せているかのようになっていた。
『したくなったら、いつでも相手をしてやろう。貴様のマヌケな絶頂顔を見るのも、面白そうだ』
「……誰が見せるかよ」
俺は立ち上がり、こいつを押しのけ。その場から、立ち去っていった。……その間にも、後ろからクロの甘い声が聞こえていて。俺はなぜか、どうしようもない敗北感に襲われていた。
だが、これでいいのかもしれない。……クロが、幸せになるのなら。あいつらなら、俺よりも。もっと確実に、クロを守り抜ける。
あの戦闘の時、クロは様子がおかしかった。もちろん子供には刺激が強すぎたというのもあるのだろうが、それ以外にも何かがある気がする。
……もしかして、原因はコイツではないだろうか。この俺の目の前に居る、生意気な子供。
『ここから先は立ち入り禁止だ。去るがいい』
「そんなことお前に指図される覚えはないが」
金色のちゃらついた髪の毛が、憎たらしい。クロと同じ子供のくせして、可愛げなんてものは全く無く。嫌に気難しい喋り方が、さらにそれを助長させていた。
「俺はクロに会いに来ただけだ。邪魔をすんなよ」
『だったら残念だったな。今は取り込み中だ』
「なんだと……?」
『貴様もいっぱしの大人なら、他人のプライベートには気を配ってほしいものだが』
気が付く。一人足りない。クロの隣には、もう一人銀髪の奴が居たはずだ。
確かこの先は、廃棄された倉庫。もう使っていないはず。そこなら、誰かが来るような心配もない。……つまり……。
『おい貴様、どこへ行く』
「黙ってろ。俺はお前の部下じゃねえんだ」
俺はコイツを押しのけ、先に進んだ。何か、嫌な予感がしたので。……そして、廊下を進み切り。奥にあった扉に、手をかけようとすると……。
『あっ……、アラ、ネア……』
「っ……?」
声が聞こえる。クロの声だ。だから、この中にクロが居るのは間違いない。……間違いない、のだが。なんだ、この声は。……これは、まるで……。
『あっ……う……』
『……素敵ですよ、クロ』
『う、動かさ……ないで……』
『そうは言っても、こんなになってしまってるじゃないですか。……ほら、ここも……』
……扉が、少し開いていた。だから俺は、確かめたくて。これがただの、気のせいで。何かの間違いであってほしかった。
俺は隙間から、中の様子を覗いた。……すると、奥の方にあの銀髪の奴が見えて……。そいつが、クロに挿れているのがわかった。
「ひあっ……」
『……どうですか? 最近は、こっちではしていませんでしたからね』
「っ……。な、なんで……知って……」
『なんでも、知っていますよ。あなたのことなら、何でも……ね』
その時だった。銀髪の奴が、俺と目を合わせた。思わず俺は、少し後ろに下がるが。あいつはふと、ニヤリと笑い……。腰を動かし続けた。
『……ここを、強く突かれるのが好きなんでしょう?』
「ああっ……! う……! うくっ……!」
あいつは、気が付いている。それで俺に、見せつけているらしい。……。なんなんだ、あいつは。いきなり出てきたくせして、何を……。
『負け犬というのは、本当にみっともないものだな』
「……。何だと?」
後ろで、金髪の奴が呟く。
『貴様は負けたんだ。いや、最初から負けていた。ハナから貴様に、勝ち目などないのだよ』
「……」
残念ながら、それを否定することは出来なかった。……あの、クロの顔。あんなに幸せそうな顔は、俺の前では、見せたことは無い。
あの時の俺は、クロに俺を押し付けていただけだ。……だがあいつは、クロを想っている。クロを幸せにする、セックスをしている。……傍から見ただけでも、そんなことは嫌でもわかった。
『それで、どうするのだ。まさかここで、自慰行為でもするか? まあ負け犬には、それがお似合いだろうがな』
「……。馬鹿にすんなよ」
『……フン。無駄な足掻きを。……だが、まあ』
その時だった。金髪の奴が、突然俺の服をつかんで。地面に押し倒す。一応訓練も受けているこの俺が、こんなにあっさりと。
「ぐっ……!? な、何すんだ!」
『貴様には、一応借りがある。歪んだ形とは言え、クロを守っていたことには違いない』
そして金髪の奴は、俺に馬乗りになると。自分の服のボタンを外していった。そして、服がはだけ……。金髪の奴は、俺の前で半裸になった。
『好きにするがいい。借りを返してやろう』
「……何だと……?」
『貴様のようなペドフィリアには、たまらんはずだ。肉体年齢としては、クロと同じくらいだからな』
……。クロと、同じ。確かにそれは、その通りだった。胸も、身体も。細身なところも。色々な部分で、似通っていた。
そして、顔も。顔が同じとまではいかないが、似たような幼い顔。よくよく見てみれば、嫌に色気があり。まるで不気味な人形のように、整った顔をしていた。
長い髪が、俺の頬に触れる。今の時代ではありえないくらい、サラサラで。小刻みに揺れるそれが、俺の鼻をくすぐった。
『……どうした? 私にはわかるぞ。既に貴様の陰茎は、限界まで硬直している。……挿れたいのだろう、私に』
こいつは腰を少し動かし、ズボンの上から俺のを刺激する。……この動きは、知っている動きだ。どうすれば、果てさせることが出来るのか。
言い返すことは出来なかった。こいつに挿れたいと思っている自分が、確かに居る。このまま流れに身を任せれば、俺のこの不純な想いは満たされるだろう。
『貴様の性欲を、私にぶつけるがいい。どうせ貴様は、その程度の男なのだから』
そしてこいつは、俺のズボンに手をかけ。そのまま俺に、キスしようと近寄ってきた。
……だが、だが。……ここまで侮辱されて黙っているほど、俺はお人好しじゃない。
『ん……?』
「馬鹿にすんのも大概にしろよ」
俺はこいつを押し返し、そのまま服も投げ返した。そして、叫ぶ。
「俺だって、俺だってな! クロの身体だけを好きになったんじゃねえんだよ!! あいつの心の奥に、心底惚れてたんだ!!」
『……』
「そりゃ、そりゃ最初は、身体だけだったかもしんねえけど……。でも今は違う!! ……なのに、人が無理して忘れようとしてんのによ!! 邪魔すんじゃねえ!!」
……こいつは、無表情で俺を見ていた。何を考えているのかわからない。だが、ふとこいつは笑うと。俺の上から、どいた。
『面白い。どこまで意地を張れるか、見物だな』
「……」
『まあ、好きにするがいい。貴様には選択権があるのだから』
落ちた服を拾い、丁寧に着直していく。一つ一つのボタンを、一ミリのズレもなく整え。最終的には、マネキンに着せているかのようになっていた。
『したくなったら、いつでも相手をしてやろう。貴様のマヌケな絶頂顔を見るのも、面白そうだ』
「……誰が見せるかよ」
俺は立ち上がり、こいつを押しのけ。その場から、立ち去っていった。……その間にも、後ろからクロの甘い声が聞こえていて。俺はなぜか、どうしようもない敗北感に襲われていた。
だが、これでいいのかもしれない。……クロが、幸せになるのなら。あいつらなら、俺よりも。もっと確実に、クロを守り抜ける。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる