崩壊した世界からの脱出 -ボクたちはセックスしか知らない-

空倉霰

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第十一章

食事時

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 その後、しばらくして。俺はひと仕事を終えて、食堂へ来ていた。この黒くてよくわからない飯を食べたら、また仕事が待っている。
 ……だがその前に、このガチガチになった自分のをどうにかしないと。このままじゃ、ろくに戦闘なんて出来ない。ただでさえ、まだこの前の傷が癒えていないのに。
「……なあ、向こうでするか?」
 隣で、レオが言った。俺のこれを見ての発言だろう。……さっきの事を抜きにしても、ここ最近ご無沙汰だったんだ。
「いや……。……今は、違うんだ」
「そ、そうか……」
 今は出来ない。今やったら、また忘れるためにレオを使うことになる。……それだけは、出来ない。
 とにかく、我慢しよう。しばらく放置していれば、そのうち収まるはず……。
 しかし、収まらなかった。むしろ時間が経過するごとに、どうしようもなくなって。動くのが困難なほどになってしまった。
 仕方ないので、トイレで処理しようとも思ったのだが……。食堂の向こうのほうで、あの金髪の奴が、俺を見ていた。
「……。クソッ」
 笑ってやがる。なんでもお見通しというように。……奴は人差し指と親指で輪っかを作り、それを口元に近づけて、舌を出しながら上下に動かす。
 腹が立った。挑発だというのは明白だったが、こうなれば俺も意地を通すしかない。……どれだけ続くかは、わからないが。
 幸いにも次の仕事は、荷物を運ぶだけだった。大きな箱を持っていれば、多少は隠せるし。見られる心配もないだろう。
「じゃあこれを、発電所まで持って行ってくれ。よろしくな」
 俺はレオの後ろに隠れながら、どこぞの倉庫で箱を受け取る。箱の中身は、盗んできた石炭。これを運ぶだけの簡単な仕事だった。
 だが少し、気になることがある。それはこの仕事を、俺達以外にやるものが居ないということだ。周りの目は、なんというか。”自分の嫌な仕事を他人に任せた時の罪悪感”に襲われている気がする。
「……なあ、何か変な仕事なのか、これ?」
「あ!? いや、全然。普通の仕事だよ」
 じゃあなんで、そんなに目が泳いでいるんだ。……怪しすぎる。
 だがまあ、余計な人目がないのはいい。だから俺は、普通に発電所まで行き。荷物を届ける……。それだけなんだし。
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