異世界に転生したけど、自由気ままに生きてます!

美影

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21話

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俺たちのパーティーに〈トライド〉という強力なモンスターが仲間になり、新たな旅路へとスタートするのだった。





俺たちは〈パンデモの街〉へと戻ることにした。
もちろん、〈トライド〉も一緒だ。

パンデモの街へと戻ったはいいが、街の人々の視線が気になるな。
それもそうか。なんせ、国家指定の討伐モンスターの〈ジャイアント・トライド〉を連れているからな。
でも、逃げる人はいない。
どうやら、あの4人組の冒険者たちが上手く街中の人々に広めることが出来たようだ。
中には、〈トライド〉と触れ合いたい人もいるみたいだが、どう話しかけていいか分からないようだった。
俺はその人のサポートをすることにした。

「大丈夫ですよ。どんどん触れ合ってください」

そう俺が言うと少しずつではあるが、〈トライド〉と触れ合う人が出てきた。
そして、数分後、〈トライド〉の周りには人で溢れかえっていた。
街の人々は〈トライド〉のことを仲間として受け入れてくれたようだった。
〈トライド〉の表情は嬉しそうに笑みを浮かべていた。
俺はその表情を見て、改めて助けて良かったな、と思った。それから、数時間の間、触れ合いは続いた。

そして、次は難関の宿探した。
・・・だが、どこにも泊めてはもらえなかった。
理由はどこも一緒。
〈トライド〉が大き過ぎるという理由だった。

俺は困っていた。
〈トライド〉自身は野宿でも構わない、というがそうもいかない。だって、可哀想だもの。
座り込んで考えていると、

「おい。そこのお前」

と声が聞こえたので、顔を上げた。
そのにいたのは、王国の騎士王、ウィリアム=バルベルだった。

「王国の騎士王様がどうしてここに?」

俺はそう尋ねた。
大まかの予想はついていた。
きっと、〈トライド〉の件についてだろう。

「その〈ジャイアント・トライド〉をこっちに寄こしてもらおうか」

ーーやっぱりか。
もちろん、俺は断った。

だが、拒否権はない、と答えられ、〈トライド〉は連れていかれてしまった。
〈トライド〉は抵抗しなかった。
しかし、表情は悲しげだった。
俺はそれを見て、〈トライド〉の手を取ろうとしたが周りにいた騎士たちに阻止されてしまった。

・・・あれから3日ほど経った。

「エマ、アリス。〈トライド〉は殺されたのだろうか」

「きっと、大丈夫ですよ。タケル」

「そうです!タケルさん!だから、その・・・元気出してください!」

元気のない俺を2人は励ましてくれた。
俺はその励ましに対して、笑って「そうだな!」と返事した。
実際のところ、笑える状況じゃなかった。
エマとアリスも一緒だろう。
2人とも笑顔が引きずっている。
俺たちはギルドの椅子に座っていた。
座っているのも疲れたので、気晴らしに外に出ることにした。

俺はギルドの扉を開けた。
すると、目の前には〈トライド〉が立っていた。

「タダイマ、タケル」

俺は〈トライド〉の姿を見て、嬉しさよりもなんでもっと早く帰って来なかった、という怒りの方が大きかった。
そして、〈トライド〉を腹部を思いっきり一発殴った。

ーー い・・・、痛い・・・。

俺の拳が真っ赤に腫れ上がった。
そうだった。〈トライド〉はダイアモンドより硬い皮膚に守られてるんだった。
すごく痛かったが、それと同時にその痛みがとても嬉しかった。
やっと、〈トライド〉が帰ってきた。
俺は涙が出そうになったが、きっとここで涙を溢したら〈トライド〉とアリスはともかく、エマに馬鹿にされる。
そう思った俺は「そうはさせまい!」と必死に堪えた。

様子がおかしい俺に気付いたのかエマは、

「もしかして、泣きそうなんですか?」

と、ニヤつきながらこちらを言った。

ーー この子やっぱり、勘が良すぎじゃありません?

俺はそう思っていた。

「あ、宿どうしよう・・・」

俺は重要なことを思い出していた。

「それは私たちで手配させてもらいます」

と、声が聞こえた。
3日前に聞いたことある声だった。
そして、〈トライド〉の後ろから出てきたのはやっぱりウィリアム=バルベルだった。

「手配させてもらいます、とは?」

「言葉の通りです」

・・・ということは〈トライド〉の宿は決まったってこと!?
でも、一体どこが〈トライド〉のことを泊めてくれるのだろうか。

「グレイシア=ベルダン様の城に泊まることになっています」

「グレイシア=ベルダン様ってあの?」

「はい」

俺はびっくりした。
この〈パンデモの街〉を国王であり元王国最強の騎士王でもあったグレイシア=ベルダン様が〈トライド〉の泊めてくださることに。
俺はホッと一安心した。
これで野宿ではなく、ちゃんとしたところに寝られるのだから。

ーー  でも、どういった経緯で〈トライド〉を泊めてくれると言ったのだろうか・・・。
まぁ、良かった!
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