異世界に転生したけど、自由気ままに生きてます!

美影

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37話

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俺とトライドはただの暇つぶしで街外れにある小さな洞窟へと潜っていた。
そこで激レアアイテムの【オリハルコン鉱石】を見つけることが出来たのだ。
その後、俺は「もう少し探索をしよう」と考え、洞窟に残ったのだった。





洞窟に残り、探索を進めていた俺とトライドだったが、ここでトラブルが発生してしまっていた。


あれから、何もなく進めていた。
むしろ、何もなくて怖いほどだった。
普通、洞窟探索というものは問題ごとが発生してなんぼという相場が決まっている・・・と思う。
だが、何もなく約1時間、探索が出来ている。
そこで俺は洞窟に入って問題ごとがなく進めていたので安心しきっていたのだった。

・・・しかし、それは起きてしまったのだ.....。

モンスターに遭遇?・・・いや、違う。
食料に困っている?・・・それも違う。
むしろ、それが良かった。いや、多少は困るけど.....。


一体、なにが起きたのかって??
ふむ。仕方がないな。特別に教えてやろう。
それはだな・・・、

「「  落とし穴に落ちた  」」

んだよ。
もっと、周りに注意しながら歩けば良かった.....。
あんな、いかにもな落とし穴に落ちてしまうとは自分でもビックリだった。


俺は鉱石たちに夢中になっていた。
その挙句に、前方にあるむきだしの直径1メートルちょいしかない穴に気づくはずもなく落ちた。
恥ずかし過ぎて穴があったら入りたい気持ちになった。
・・・あっ、入ってた。。。


まぁ、ここまでは大丈夫だと思っていた。
だって、抜け出せばいいのだから。
しかし、その後が問題だったのだ。
その穴は深い・・・いや、深すぎると言っても良いだろう。
それじゃ、どう足掻(あが)いても抜け出せない。
俺はまず最初に上を見上げた。
上を見上げるが、さっきまであった鉱石の灯りがなく、ただ首が痛くなるだけだった。
それに暗くて何も見えやしない。

(・・・はぁ.....これは困ったな.....)

と思っていると、俺は良いことを思いつく。

(もしかしたら、大声で助けを呼べばトライドが助けてくれるに違いない!!!)

そう思った俺は、大声で「助けてくれー!」と上に向かって叫んだ。
よし、これでトライドが助けてくれるに違いないだろう。
俺は少しホッと一息吐くためを腰を下ろした。

むにゅ・・・

俺のお尻になにやら柔らかい感触があった。
それを確認する為にその柔らかい感触があったところに両手を伸ばした。

むにゅ・・・むにゅ・・・

なにやら、触ったことがあるような感触だった。
(なんだろう、この感触は.....。何処かで触ったことあるような・・・ないような・・・思い出せない)

俺は思い出せるよう更にその柔らかいものを触った。

むにゅ・・・むにゅ・・・むにゅ・・・むにゅ・・・

・・・あっ!思い出した!

俺はやっと思い出すことができた。

(この感触は俺が初めてこの異世界に来て触れたもの!そう、エマの胸のような感触だっ!!!・・・懐かしい。でも、まぁ、あんなシチュエーションはラノベ主人公でも滅多にすることが出来ない領域。こんな俺が2度目はないだろう)

そう思いつつ、俺は更に更に揉み続けた。



・・・すると、

「タケル、イツマデ揉ンデルンデスカ」

と聞き覚えのある声がする。

トライド?いや、まさか。
だって、トライドは穴の上にいるばすだから。

俺はその更に揉み続ける。

「タケル、イイ加減ソノ手ヲトッテクレマセンカ?」

また、聞き覚えのある声が聞こえる。
困った、幻聴まで聞こえるようになったか.....。

俺はまたその更に揉み続ける。

「主、いつまでわっちの胸を触っとるんじゃ!早く離さんかい!」

「ほへ?」

俺はポカンとする。
そこには暗くて見えないがトライドがいる。


「あれ?トライドさん?なぜ、ここに?」

俺は少し動揺したがそう質問をする。

「なぜって、主が穴に落ちたからじゃ。一緒に落ちて悪いかや?」

「いいえ、悪くないです」

俺は反射的な返事になっていた。

「そうかや。でも、あのような行為をするときはここじゃなく、もっとふさわしいところでしなんし」

トライドは少し顔を赤らめてそう言った。
当然、暗くてトライドの表情が見えないので、どのように返事をしていいか分からなかった。
なので、とりあえず、「はい」と答えた。

「うん」

更にトライドの顔は赤くなった。


それから、少し間が空いた。
そして、俺ははっと我に返った。

「てか、トライド。キャラ、ブレてるけど・・・」

「・・・あっ、、、」
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