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双生の真実は末路を呼ぶ
18.眠り
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Infinity nightはまだ続く
最上 凑 小波 千鶴 小波 千雛 遠藤新次郎
亜久里 刹那 塩崎 詩音 杉沢 遥 三鷹 瑠愛
ついに、日を超える
12月25日 0:00
生存者は全員自室にいた
仮眠をとるべきだと判断した詩音の提案だった
しかし、自室で眠っているのは亜久里しかおらず、他は皆、目を開けている
6号室
遠藤はベットに座って何故か頭を抱えていた
あぁ…豊代くんが死んでしまった…本当に…
あの異常者が吊るされたことに何か後悔しているようだ
遠藤は部屋から出て鍵を閉め、階段をおりた
11号室
杉沢は机に向かって筆を持っていた
原稿用紙を何個も丸めては床に投げる
「なんか!違う!!」
激昂しているようだ
こんな怒ってちゃだめだ…落ち着いて…
「ふぅーはぁー」
深呼吸して心を落ち着かせる
ねぇ茜、今の私ってどんなのが描けるかな
今までは、『屍の宴』が1番流行ったな
人が死んだ場所に主人公が行くと死人の声が聞こえるっていう設定
これと似た感じに何か作ろうかな
茜が創った『死人の声』みたいにもっと私も大きな作品を創りたいな
杉沢の心の中からもう存在しないはずの親友、
柿崎 茜 の声が聞こえる
「遥が描きたいことを描けばいいんじゃない?」
「でも、私が描くものは世間に…」
「そんなのやってみなきゃわからないじゃんっ!何事も挑戦!!大丈夫!!私!遥の作品、好きだよ!!」
5年前にいなくなった親友がすぐ近くにいるように感じていた
その親友に背中を押され、ミリペンを進めた
12号室
三鷹は布団の中でそれぞれが自室に戻る前の亜久里との会話を思い出す
「ジィヤの話は、、いつ、、」
「あー、、私もさすがに疲れた 悪いけど明日にしてくんないか」
「わかったわ」
専用執事の過去を知るために今回の事件の調査に奮闘した三鷹はここで死ぬ訳にはならないという決心と話を聞けるという高揚を同時に感じていた
3号室
千雛はベッドの中で最上に話したことを思い出す
黒木死亡前、、
この部屋で最上に真剣衰弱をしながら自身を打ち明けた
「私が説明すること誰にも言わないでね」
最上のトランプを取る手が止まった
「うん、わかった」
「私ね、元々、小波じゃなかったの」
「え、、」
16年前 1月
南雲 千雛 生誕
父は南雲 海斗 である
私は何不自由なく元気に育った
母親は私が産まれてすぐどこかに行ったらしい
私が物心ついた頃にはお父さんしかいなかったし、寂しいとかは全くなかった
お父さんから聞く話、浮気してたらしいからお父さんも追いかけたり、捜索願いを出したりはしなかったらしい
お父さんは母親よりも自分の友達の話をしていた
「真部 仁一って言ってな お巡りさんなんだけどな!昔から俺は警察になるんだって言って夢を叶えたんだ」
「へぇーお父さんのお友達さん!すごいんだね!」
私は幼いながらお父さんが話す友達がすごい人ってことはなんとなくわかった
漠然とした想像、悪い人を懲らしめて、みんなを守ってくれる人なんだと思った
でも、私が11歳、今から5年前のことだ
ある街の商店街での大量殺人事件が世間を賑わせていた頃、私はお父さんから留守番を頼まれていた
「夕方には帰ってくるからちゃんと待ってるんだぞー」
「はーい」
お父さんは夕方になっても帰ってこなかった
とても不安になって家中をソワソワしながら歩き回っていたら家の固定電話が鳴った
私は飛びつくように受話器を取った
「はい!!南雲です!!」
『よかった ご自宅であっているようですね 娘さんですか』
知らない人の声だったし、活気が内容に聞こえた
「あのどんな用件ですか」
『突然のことですが、、』
その言葉に続く言葉を私は聞きたくなかったかもしれない
『お父さんが亡くなられました』
「え、、」
そのあとわかったこと、お父さんは例の商店街の事件での実行犯の1人である 基山 聡 に捕まって警察に対しての人質とされていて、基山を捕まえようとした警察官が放った銃弾がお父さんに当たったと
そのことを千雛は最上に話したのだ
そして、その銃弾を放った警察官が、、
「お父さんを撃った警察官が、お父さんの親友だった…」
続く人名を察した最上は息を飲んだ
「真部 仁一」
真部さんが嫌いって…そういうことか…
「じゃあよかったじゃん もうその人はいないんだし」
あ、僕なんか結構やばいこと言ってない?
ドン引きされてると思い、ゆっくりと視線を上げて千雛の表情を見た
千雛は引くどころかキラキラした目でこちらを見つめていた
「んーーー!!ミナミン!!」
「ガァァァァ!」
千雛が最上に抱きつき倒した
「やっぱり好きだよーー!!」
「は!?ってちょ!顔近い顔近い!!」
布団の中でそれを思い出しながら千雛は目を閉じるが、最上に話した過去よりも少し先に起こったことを思い出してしまう
2人の幼い声
「な、なんであんた!私にそっくりなの!!」
「う、うるさい、、」
ある男性の声
「これから君たちのお父さんになる小波 耕平だ よろしくな」
その男性と誰かが話す
「姉の方は本当にアイツの娘なのか」
「アイツと千鶴はもう関係ないんだ これ以上その話をするな」
そんなことを思い出すと千雛は飛び上がるようにベッドから出た
「あーもう!!ストレスにしかなんない!」
部屋を出て鍵を閉め、向かうのはやはり1号室で戸を叩くと最上の「はーい」という声がした
戸が開かれると同時に千雛は飛びついた
「ぬあッ!!」
押し倒される最上
「ミナミーン!」
「な、なんだよ」
「寝れないから来た~~」
「園児かよっ!」
千雛を押しのけて戸を閉めた
「って言っても俺も寝れないんだけどな」
「へーじゃあさっ 一緒寝よ!」
「は?」
一方、参加者とは違うところで動く者たちがいる
参加者から悟られないために行動するこのゲームの運営側の者だ
館外
雪が降り積る針葉樹林の中でライフルを構えて館の入り口を見つめる男がいた
この男が市島を撃ち殺した張本人である
その男の後ろから話しかける若い男もいる
「お疲れ様です」
「うぉっ!」
と振り向くとそこには起立した白宮がいた
「なんだ白宮かよ」
「驚かせてすいません 小路さん」
「で、なんの用だ 俺はあまり入り口から目を離したくないんだ」
「では端的に申しましょう」
白宮が懐に手を入れ込んだ
「あなたは用済みです」
「は?」
グザッ!
詳細を聞く前に小路の首にナイフが立った
「あなたはクリスマス様が最も狙っていた人物を殺してしまった…これは罰です お努めありがとうございました」
死体と突き刺したナイフをそのままに白宮はそこから去ってしまった
7号室
亜久里は安らかに眠っていた
やはり殺人鬼はこういうことには慣れているのだろう
自分が寝ている間に殺されるという危惧そっちのけで眠っているのだ
しかし、夢の中では落ち着いてはいなかった
幼い女児が亜久里に絵を見せる
「ねぇ見て!お母さん!!私!お母さんの似顔絵描いたの!みてみて!!」
そこには輪郭も捉えきっていない人間の顔の絵があった
「おぉすごいな!!みゆはお絵描き上手いなぁ!」
そんな絵を亜久里は明るく称え、それを描いた女児の頭を撫でる
「えへへー わたし大きくなったらお絵描き屋さんになる!!」
「そうかぁ!それはお母さんも楽しみだ!」
2人は満面の笑みだった
だが、そんな日々は続かなかった
その みゆ と呼ばれる女児が男に捕まって銃口を向けられている
「お母さん!!助けて!!」
「みゆ!待ってろ!私が助ける!!」
泣きわめく みゆ に亜久里は焦りながらも声をかける
「ちっ…! みゆ を離せ!!片桐!!」
「そりゃ無理な話だ!!副長が俺の命令を聞かない限りな!」
亜久里は懐から拳銃を素早く取り出し、片桐の額に照準を合わせる
「おっと!撃っていいのか!?撃った瞬間に可愛い娘の頭が吹っ飛ぶぞ!!」
片桐が引き金を引く前に絶対に頭を撃ち抜ける…!!
亜久里にはそれを成し遂げる技量も経験もあった
しかし、近くに娘がいるという緊張で引き金を引くことに少しの抵抗をみせた
その隙を片桐につく者は見逃さなかった
グザッ!!
「……!」
拳銃を持った手にサバイバルナイフが突き立った 拳銃をそこに落としてしまう
「ふくちょ~ 良くないなぁ 娘に当たったらどうするんだよ」
サバイバルナイフを投げて亜久里の手に刺した男が現れる
「林道…! お前もあっち側かよ!あんたには娘がいるだろ!!そんな父親でいいのか!!」
「娘ね、、正直もうどうでもいいかな」
林道は子持ちとして最悪な言葉を言い捨てた
その言葉に亜久里が手を抑えながら嫌悪の表情を浮かべる
片桐がまた口を開く
「とにかく!俺たちの命令を聞いてくれれば娘は無傷で解放してやる」
「クソッ…!」
亜久里は娘を守るために不本意に屈服してしまった
過去の出来事を夢で見る亜久里は朝に鳴り響く悲鳴で目を覚ますことになる
「キャーーーーーーー!!!」
亜久里はベッドから最悪な目覚めをして部屋を飛び出し、叫び声が聞こえた方向へと視線を向ける
すると、遠藤の部屋である6号室のドアが開き、参加者がそこから何かを見ているのがわかった
その中でも千鶴は腰を床に落として目を見開いている
「なにがあった!!」
亜久里が6号室の前まで走り、皆が視線を向ける部屋の中に目を移す
「な…!」
そこには天井にガムテープで縄を固定して輪を結び、その輪に頭を通して力なく垂れている遠藤の姿があった
12月25日 7:30 遠藤 新次郎 死亡
最上 凑 小波 千鶴 小波 千雛 遠藤新次郎
亜久里 刹那 塩崎 詩音 杉沢 遥 三鷹 瑠愛
ついに、日を超える
12月25日 0:00
生存者は全員自室にいた
仮眠をとるべきだと判断した詩音の提案だった
しかし、自室で眠っているのは亜久里しかおらず、他は皆、目を開けている
6号室
遠藤はベットに座って何故か頭を抱えていた
あぁ…豊代くんが死んでしまった…本当に…
あの異常者が吊るされたことに何か後悔しているようだ
遠藤は部屋から出て鍵を閉め、階段をおりた
11号室
杉沢は机に向かって筆を持っていた
原稿用紙を何個も丸めては床に投げる
「なんか!違う!!」
激昂しているようだ
こんな怒ってちゃだめだ…落ち着いて…
「ふぅーはぁー」
深呼吸して心を落ち着かせる
ねぇ茜、今の私ってどんなのが描けるかな
今までは、『屍の宴』が1番流行ったな
人が死んだ場所に主人公が行くと死人の声が聞こえるっていう設定
これと似た感じに何か作ろうかな
茜が創った『死人の声』みたいにもっと私も大きな作品を創りたいな
杉沢の心の中からもう存在しないはずの親友、
柿崎 茜 の声が聞こえる
「遥が描きたいことを描けばいいんじゃない?」
「でも、私が描くものは世間に…」
「そんなのやってみなきゃわからないじゃんっ!何事も挑戦!!大丈夫!!私!遥の作品、好きだよ!!」
5年前にいなくなった親友がすぐ近くにいるように感じていた
その親友に背中を押され、ミリペンを進めた
12号室
三鷹は布団の中でそれぞれが自室に戻る前の亜久里との会話を思い出す
「ジィヤの話は、、いつ、、」
「あー、、私もさすがに疲れた 悪いけど明日にしてくんないか」
「わかったわ」
専用執事の過去を知るために今回の事件の調査に奮闘した三鷹はここで死ぬ訳にはならないという決心と話を聞けるという高揚を同時に感じていた
3号室
千雛はベッドの中で最上に話したことを思い出す
黒木死亡前、、
この部屋で最上に真剣衰弱をしながら自身を打ち明けた
「私が説明すること誰にも言わないでね」
最上のトランプを取る手が止まった
「うん、わかった」
「私ね、元々、小波じゃなかったの」
「え、、」
16年前 1月
南雲 千雛 生誕
父は南雲 海斗 である
私は何不自由なく元気に育った
母親は私が産まれてすぐどこかに行ったらしい
私が物心ついた頃にはお父さんしかいなかったし、寂しいとかは全くなかった
お父さんから聞く話、浮気してたらしいからお父さんも追いかけたり、捜索願いを出したりはしなかったらしい
お父さんは母親よりも自分の友達の話をしていた
「真部 仁一って言ってな お巡りさんなんだけどな!昔から俺は警察になるんだって言って夢を叶えたんだ」
「へぇーお父さんのお友達さん!すごいんだね!」
私は幼いながらお父さんが話す友達がすごい人ってことはなんとなくわかった
漠然とした想像、悪い人を懲らしめて、みんなを守ってくれる人なんだと思った
でも、私が11歳、今から5年前のことだ
ある街の商店街での大量殺人事件が世間を賑わせていた頃、私はお父さんから留守番を頼まれていた
「夕方には帰ってくるからちゃんと待ってるんだぞー」
「はーい」
お父さんは夕方になっても帰ってこなかった
とても不安になって家中をソワソワしながら歩き回っていたら家の固定電話が鳴った
私は飛びつくように受話器を取った
「はい!!南雲です!!」
『よかった ご自宅であっているようですね 娘さんですか』
知らない人の声だったし、活気が内容に聞こえた
「あのどんな用件ですか」
『突然のことですが、、』
その言葉に続く言葉を私は聞きたくなかったかもしれない
『お父さんが亡くなられました』
「え、、」
そのあとわかったこと、お父さんは例の商店街の事件での実行犯の1人である 基山 聡 に捕まって警察に対しての人質とされていて、基山を捕まえようとした警察官が放った銃弾がお父さんに当たったと
そのことを千雛は最上に話したのだ
そして、その銃弾を放った警察官が、、
「お父さんを撃った警察官が、お父さんの親友だった…」
続く人名を察した最上は息を飲んだ
「真部 仁一」
真部さんが嫌いって…そういうことか…
「じゃあよかったじゃん もうその人はいないんだし」
あ、僕なんか結構やばいこと言ってない?
ドン引きされてると思い、ゆっくりと視線を上げて千雛の表情を見た
千雛は引くどころかキラキラした目でこちらを見つめていた
「んーーー!!ミナミン!!」
「ガァァァァ!」
千雛が最上に抱きつき倒した
「やっぱり好きだよーー!!」
「は!?ってちょ!顔近い顔近い!!」
布団の中でそれを思い出しながら千雛は目を閉じるが、最上に話した過去よりも少し先に起こったことを思い出してしまう
2人の幼い声
「な、なんであんた!私にそっくりなの!!」
「う、うるさい、、」
ある男性の声
「これから君たちのお父さんになる小波 耕平だ よろしくな」
その男性と誰かが話す
「姉の方は本当にアイツの娘なのか」
「アイツと千鶴はもう関係ないんだ これ以上その話をするな」
そんなことを思い出すと千雛は飛び上がるようにベッドから出た
「あーもう!!ストレスにしかなんない!」
部屋を出て鍵を閉め、向かうのはやはり1号室で戸を叩くと最上の「はーい」という声がした
戸が開かれると同時に千雛は飛びついた
「ぬあッ!!」
押し倒される最上
「ミナミーン!」
「な、なんだよ」
「寝れないから来た~~」
「園児かよっ!」
千雛を押しのけて戸を閉めた
「って言っても俺も寝れないんだけどな」
「へーじゃあさっ 一緒寝よ!」
「は?」
一方、参加者とは違うところで動く者たちがいる
参加者から悟られないために行動するこのゲームの運営側の者だ
館外
雪が降り積る針葉樹林の中でライフルを構えて館の入り口を見つめる男がいた
この男が市島を撃ち殺した張本人である
その男の後ろから話しかける若い男もいる
「お疲れ様です」
「うぉっ!」
と振り向くとそこには起立した白宮がいた
「なんだ白宮かよ」
「驚かせてすいません 小路さん」
「で、なんの用だ 俺はあまり入り口から目を離したくないんだ」
「では端的に申しましょう」
白宮が懐に手を入れ込んだ
「あなたは用済みです」
「は?」
グザッ!
詳細を聞く前に小路の首にナイフが立った
「あなたはクリスマス様が最も狙っていた人物を殺してしまった…これは罰です お努めありがとうございました」
死体と突き刺したナイフをそのままに白宮はそこから去ってしまった
7号室
亜久里は安らかに眠っていた
やはり殺人鬼はこういうことには慣れているのだろう
自分が寝ている間に殺されるという危惧そっちのけで眠っているのだ
しかし、夢の中では落ち着いてはいなかった
幼い女児が亜久里に絵を見せる
「ねぇ見て!お母さん!!私!お母さんの似顔絵描いたの!みてみて!!」
そこには輪郭も捉えきっていない人間の顔の絵があった
「おぉすごいな!!みゆはお絵描き上手いなぁ!」
そんな絵を亜久里は明るく称え、それを描いた女児の頭を撫でる
「えへへー わたし大きくなったらお絵描き屋さんになる!!」
「そうかぁ!それはお母さんも楽しみだ!」
2人は満面の笑みだった
だが、そんな日々は続かなかった
その みゆ と呼ばれる女児が男に捕まって銃口を向けられている
「お母さん!!助けて!!」
「みゆ!待ってろ!私が助ける!!」
泣きわめく みゆ に亜久里は焦りながらも声をかける
「ちっ…! みゆ を離せ!!片桐!!」
「そりゃ無理な話だ!!副長が俺の命令を聞かない限りな!」
亜久里は懐から拳銃を素早く取り出し、片桐の額に照準を合わせる
「おっと!撃っていいのか!?撃った瞬間に可愛い娘の頭が吹っ飛ぶぞ!!」
片桐が引き金を引く前に絶対に頭を撃ち抜ける…!!
亜久里にはそれを成し遂げる技量も経験もあった
しかし、近くに娘がいるという緊張で引き金を引くことに少しの抵抗をみせた
その隙を片桐につく者は見逃さなかった
グザッ!!
「……!」
拳銃を持った手にサバイバルナイフが突き立った 拳銃をそこに落としてしまう
「ふくちょ~ 良くないなぁ 娘に当たったらどうするんだよ」
サバイバルナイフを投げて亜久里の手に刺した男が現れる
「林道…! お前もあっち側かよ!あんたには娘がいるだろ!!そんな父親でいいのか!!」
「娘ね、、正直もうどうでもいいかな」
林道は子持ちとして最悪な言葉を言い捨てた
その言葉に亜久里が手を抑えながら嫌悪の表情を浮かべる
片桐がまた口を開く
「とにかく!俺たちの命令を聞いてくれれば娘は無傷で解放してやる」
「クソッ…!」
亜久里は娘を守るために不本意に屈服してしまった
過去の出来事を夢で見る亜久里は朝に鳴り響く悲鳴で目を覚ますことになる
「キャーーーーーーー!!!」
亜久里はベッドから最悪な目覚めをして部屋を飛び出し、叫び声が聞こえた方向へと視線を向ける
すると、遠藤の部屋である6号室のドアが開き、参加者がそこから何かを見ているのがわかった
その中でも千鶴は腰を床に落として目を見開いている
「なにがあった!!」
亜久里が6号室の前まで走り、皆が視線を向ける部屋の中に目を移す
「な…!」
そこには天井にガムテープで縄を固定して輪を結び、その輪に頭を通して力なく垂れている遠藤の姿があった
12月25日 7:30 遠藤 新次郎 死亡
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