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社長令嬢護衛編
46.ヘビ
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午前12時10分
北澤 夏鈴の賞金取り下げまで12:20:00
太刀城学園 グラウンド
ランマルは白衣に対して試験管を用意させる隙を与えないように近距離で簡易的な攻撃をしている
白衣が未だにゴム製の手袋をつけて刃物を持っていることを見るに、持ち手には硫酸が塗れられていると思われるため得意とする相手の武器を奪って闘うスタイルが通用せず、少しでも刃に裂かれれば全身麻痺を受けてしまう
こちらの闘い方に制限をされている上、相手は化学製品で自由奔放に闘う圧倒的に多い不利対面
「同じやり方も飽きたなぁ」
白衣がそう言うとナイフでの攻撃を一旦やめ、ランマルの動揺を生む
「こんなのはどーかな」
白衣の右袖から細い噴射口が見えた
ブシューー…
発射された白い煙がランマルの目に吹きかけられる
「なんだ…!」
警戒して身を逸らすが、目に見えないほどの小さな水滴が彼の目に刺された瞬間、強烈な痛みに襲われる
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ なんだ、これ!」
充血した目から意図せず大量の涙がこぼれる
「殺虫スプレーに入ってる有機リン系の成分を強めたものだよぉ 目が霞んできたんじゃないかな」
白衣の言う通りランマルの視界は強くボヤけ、相手の判別が周囲との色の差でしかつけられなくなる
「あとコレさぁ大量に摂取すると心拍数落ちるんだってぇ 試す?」
マッドサイエンティストの魔の手がランマルのボヤけた視界に伸びた
その瞬間、白衣の体は横に吹き飛んだ
ボコッ!
「ドヘッ!」
顔面から地面に落ち滑り、仮面が割れて顔が明らかになる
「えぇ~ もう復活したのぉ」
ウツノミヤは吹き出た鼻血を拭きながら憤怒する彼女に気安くかけてしまった
「ランマルを傷つけるな""!!」
激怒したシイナがその激昂を露わにしてウツノミヤに襲いかかる
「可愛い顔が台無しだねそれじゃぁ!!」
「黙れ!!」
空中での2弾蹴りを両腕で受ける
重|《お》っも…!
「力任せはよくないなぁ!!」
麻痺毒が塗られたナイフを振るが、それをバク転して回避し、着地を右手で行い、右手を軸に体を回転させる
「竜巻の踊!」
ウツノミヤは回転に巻き込まれ、3度回し蹴りを食らう
「ブヘブヘブヘッ!」
ナイフを手放し怯んだところを逃さず立ち上がり、シイナは踊る
「蝶の舞!!」
綺麗なリズムで三連蹴りを打つ
それを右腕で受けたウツノミヤは空いている左拳を突き出す しかし、それはシイナに全く届いていない
「……!」
シイナは左袖に噴射口を視認した
ランマルがやられたやつ…!?
思わず距離をとろうとするが、発射された物体はシイナに向かっていた
思わず手のひらでそれを受けてしまう
ブシュッ
「痛っ!針…?」
刺さった物を確認するとそれは何の変哲もない針だった
ウツノミヤが白衣の中から持ち手にボタンの着いた棒状の物を取り出した
「これなーんだっ!」
シイナは察して針を抜こうとしたが傷口と針の幅が合致し抜けない
「ポチッ」
ウツノミヤがそのボタンを押した瞬間、棒から細い電気が流れ、吸い込まれるようにシイナの手のひらに引き寄せられた
ビリッ ジジジジッ!!
「いやァァァ!」
全身に電撃が走る
刺された針は僅かな電力を持っており、それが避雷針となって電流を引き寄せたのだ
「クッソ…!!」
力を振り絞って手のひらから針を抜くと電撃も収まるが、内部から傷つけられ焦げたようになり全身に焼き傷ができる
制服の一部も燃えちぎれて中に着ている服や下着、肌がさらけ出される
「はしたないよっキッタカさんっ」
「はぁ…はぁ…」
笑いながら挑発するウツノミヤに何かを言い返す力もないほど満身創痍である
やっぱりこの女に…私は…
2階 第二教室棟廊下
ボコンッ!
2年6組の教室の引き戸を破壊して押し出されたヒュウは背中を撫でる
「いてぇ~ ……!」
異様に伸びる拳を回避し立ち上がる
「し、しぶ、とい」
ヘビナガが左腕をカリンの全身に巻き付かせるようにして脇に抱えて出てきた
「………」
ヘビナガの背後から黒マントが両手に持った鎌で奇襲をかけるも狙われた首の関節を普通は絶対に不可能な前方向にずらしてかわす
「チッ…」
今まで黙っていた黒マントも思わず舌打ちする
するとヘビナガは伸ばした首をそのままぶん回して壁を破壊しながら背後にいる黒マントに頭突き飛ばした
黒マントは壁に打ち当てられる
「人間じゃねぇだろお前!」
ヒュウが右足を横腹に振り抜こうとした瞬間、後ろに曲げた膝から伸ばされた柔らかすぎる足がヒュウの背中を蹴り上げ、天井に突き上げた
「ウエッ…!!」
天井から床へ背中から落下する
「お、お前たち、なんで、おれ、こうげ、きする?」
「お前がッ!ウチの生徒抱えてるからだよ!!」
床に這いながら声を上げる
「こ、これ渡せない、、おれの、標的、、これ、狙ってる、、これ、、とられたら、、おれ、命令、、達成、できない」
「標的?命令?知るか!!ソイツは人間で!ウチの生徒だ!!取り返させてもらう!!」
姿勢低く飛び出した
「むぼ、う」
足を延長させて蹴ろうとしたが、伸ばされた足よりも低く滑り込み、背後をとった
相手の頭に狙いを定める
「まだ、だ」
右腕を後ろに曲げて伸ばしてきた
しかし、それも予測していたヒュウは腕の位置よりも高く跳び、体を逆さにする
「俺が好きなシュート知ってるか!!」
全身に勢いをつけて脚を上へ持っていく
嫌々サッカーを始めた時、ガクトからもらった言葉を思い出す
「そのシュートかっけぇな!!」
制服の中に見える刺青はもはや過去にできた飾りでしかない
あん時からこれは俺の十八番…!
グレてて女遊びしてた俺が真に思う…この生徒を俺が…
「助けんだよ""!!」
右足首に力を集約させる
「頭上蹴球撃!!」
ドォン!!!
ヘビナガの頭がまるでサッカーボールかのように捉えられた そして頭は首から蹴りもげて一直線に吹き飛んだ
「ヤバっやりすぎ…」
そう口にした瞬間、頭が離れて死んだはずのヘビナガの首が伸び、ヒュウの首に巻きついた
「ウグッ!」
なんだコイツ…やっぱ人間じゃ
「オエッ…!」
首を絞められ息絶えたかに思えた瞬間、黒い線が横切った
「………」
頭のなくなったヘビナガの奥で低く姿勢をとった黒マントが見える
すると、ヘビナガの伸びた首とカリンを巻き付けていた左腕をバラバラに切断していた
解き放たれたヒュウは驚きつつも同じく拘束が解かれたカリンに手を伸ばす
それと同時に黒マントもカリンに手を伸ばす
ヒュウも黒マントもあと一歩でカリンに届くほどになった時、ヘビナガの残った体が白く輝き出す
「「………!?」」
中庭
外壁に埋まったトカゲを引き剥がして拘束した目の前でハヤテとアバレが話していた
「コイツ血が一滴も出てないですね」
「人間じゃねぇってことだな」
「舌伸びたり喋り方おかしかったり納得すね」
「だな…」
するとヘビナガと同じタイミングでトカゲも白く輝く
「「なんだ!!
なんや!!」」
ドドオーーーーーン!!
同刻 2階第二教室棟廊下、中庭にてヘビナガ、トカゲの身体が大爆発した
爆発破壊された2階第二教室棟廊下の外壁から瓦礫が降り注ぐと同時に3人の無防備な体が落下してくる
「マズった!!」
自分は上手く着地できるかもしれないが気を失っているカリンがそんなことできるはずがない
しかし、手を伸ばしてもカリンに届かない
中庭にいるアバレとハヤテはトカゲの爆発の勢いで1階の別の教室棟へそれぞれ反対方向に吹き飛ばされてしまっている
このままではカリンは落下死してしまうのだ
何とかしようと体を捻るヒュウだが、それを嘲笑うかのように黒マントは落下している瓦礫を足場にカリンの元にたどり着く、その際、細かな破片が仮面に直撃し、仮面がいち早く地面に落ちる カリンを抱えてヒュウと同時に着地した黒マントはヒュウに背中を向けて顔を隠した
何とか起き上がったアバレがヒュウの元に着く
「大丈夫だったか!」
「あぁ だけどアイツにウチの女子生徒が」
「なに!!」
もう一度、敵を黒マントにして向き直す
「仮面はずれてたよな 正体見せろよ!真っ黒野郎!」
ヒュウが豪語すると同時にアバレが邪魔な汚れた制服のシャツを脱ぎ捨てた
黒マントもこのまま背中を向けておく訳にはいかずその正体を晒して前を向いた
その正体はヒュウとアバレに衝撃を与えた
「「お前は……」」
体育館
一方、セツナも水色マントの顔から破片として床に落ちた仮面 それが隠していた正体に驚愕し、口を開けていた
「あなたは…!」
駐車場
ランマルとウツノミヤの戦闘の影響を受け、避難場所がグラウンドから駐車場に変わった
しかし、表昇降口前にある校門へ行って校外に逃げるにはサトシとセンドウの闘いを横切らなければならなかった
そのため避難している生徒、教師はこの場から身動きがとれず、先程起きた爆発も相まって増大する死の恐怖に怯えながら待機することしかできなかった
生徒の集団の中にいるミズキは胸に手をあてている
「セツナちゃん大丈夫かな…」
誰にも聞こえないように呟いたがその言葉のあとに続くものはなく、心配はしているようだが、なにか他のことに思考を割いているように見えた
午前12時30分
北澤 夏鈴の賞金取り下げまで12:00:00
北澤 夏鈴の賞金取り下げまで12:20:00
太刀城学園 グラウンド
ランマルは白衣に対して試験管を用意させる隙を与えないように近距離で簡易的な攻撃をしている
白衣が未だにゴム製の手袋をつけて刃物を持っていることを見るに、持ち手には硫酸が塗れられていると思われるため得意とする相手の武器を奪って闘うスタイルが通用せず、少しでも刃に裂かれれば全身麻痺を受けてしまう
こちらの闘い方に制限をされている上、相手は化学製品で自由奔放に闘う圧倒的に多い不利対面
「同じやり方も飽きたなぁ」
白衣がそう言うとナイフでの攻撃を一旦やめ、ランマルの動揺を生む
「こんなのはどーかな」
白衣の右袖から細い噴射口が見えた
ブシューー…
発射された白い煙がランマルの目に吹きかけられる
「なんだ…!」
警戒して身を逸らすが、目に見えないほどの小さな水滴が彼の目に刺された瞬間、強烈な痛みに襲われる
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ なんだ、これ!」
充血した目から意図せず大量の涙がこぼれる
「殺虫スプレーに入ってる有機リン系の成分を強めたものだよぉ 目が霞んできたんじゃないかな」
白衣の言う通りランマルの視界は強くボヤけ、相手の判別が周囲との色の差でしかつけられなくなる
「あとコレさぁ大量に摂取すると心拍数落ちるんだってぇ 試す?」
マッドサイエンティストの魔の手がランマルのボヤけた視界に伸びた
その瞬間、白衣の体は横に吹き飛んだ
ボコッ!
「ドヘッ!」
顔面から地面に落ち滑り、仮面が割れて顔が明らかになる
「えぇ~ もう復活したのぉ」
ウツノミヤは吹き出た鼻血を拭きながら憤怒する彼女に気安くかけてしまった
「ランマルを傷つけるな""!!」
激怒したシイナがその激昂を露わにしてウツノミヤに襲いかかる
「可愛い顔が台無しだねそれじゃぁ!!」
「黙れ!!」
空中での2弾蹴りを両腕で受ける
重|《お》っも…!
「力任せはよくないなぁ!!」
麻痺毒が塗られたナイフを振るが、それをバク転して回避し、着地を右手で行い、右手を軸に体を回転させる
「竜巻の踊!」
ウツノミヤは回転に巻き込まれ、3度回し蹴りを食らう
「ブヘブヘブヘッ!」
ナイフを手放し怯んだところを逃さず立ち上がり、シイナは踊る
「蝶の舞!!」
綺麗なリズムで三連蹴りを打つ
それを右腕で受けたウツノミヤは空いている左拳を突き出す しかし、それはシイナに全く届いていない
「……!」
シイナは左袖に噴射口を視認した
ランマルがやられたやつ…!?
思わず距離をとろうとするが、発射された物体はシイナに向かっていた
思わず手のひらでそれを受けてしまう
ブシュッ
「痛っ!針…?」
刺さった物を確認するとそれは何の変哲もない針だった
ウツノミヤが白衣の中から持ち手にボタンの着いた棒状の物を取り出した
「これなーんだっ!」
シイナは察して針を抜こうとしたが傷口と針の幅が合致し抜けない
「ポチッ」
ウツノミヤがそのボタンを押した瞬間、棒から細い電気が流れ、吸い込まれるようにシイナの手のひらに引き寄せられた
ビリッ ジジジジッ!!
「いやァァァ!」
全身に電撃が走る
刺された針は僅かな電力を持っており、それが避雷針となって電流を引き寄せたのだ
「クッソ…!!」
力を振り絞って手のひらから針を抜くと電撃も収まるが、内部から傷つけられ焦げたようになり全身に焼き傷ができる
制服の一部も燃えちぎれて中に着ている服や下着、肌がさらけ出される
「はしたないよっキッタカさんっ」
「はぁ…はぁ…」
笑いながら挑発するウツノミヤに何かを言い返す力もないほど満身創痍である
やっぱりこの女に…私は…
2階 第二教室棟廊下
ボコンッ!
2年6組の教室の引き戸を破壊して押し出されたヒュウは背中を撫でる
「いてぇ~ ……!」
異様に伸びる拳を回避し立ち上がる
「し、しぶ、とい」
ヘビナガが左腕をカリンの全身に巻き付かせるようにして脇に抱えて出てきた
「………」
ヘビナガの背後から黒マントが両手に持った鎌で奇襲をかけるも狙われた首の関節を普通は絶対に不可能な前方向にずらしてかわす
「チッ…」
今まで黙っていた黒マントも思わず舌打ちする
するとヘビナガは伸ばした首をそのままぶん回して壁を破壊しながら背後にいる黒マントに頭突き飛ばした
黒マントは壁に打ち当てられる
「人間じゃねぇだろお前!」
ヒュウが右足を横腹に振り抜こうとした瞬間、後ろに曲げた膝から伸ばされた柔らかすぎる足がヒュウの背中を蹴り上げ、天井に突き上げた
「ウエッ…!!」
天井から床へ背中から落下する
「お、お前たち、なんで、おれ、こうげ、きする?」
「お前がッ!ウチの生徒抱えてるからだよ!!」
床に這いながら声を上げる
「こ、これ渡せない、、おれの、標的、、これ、狙ってる、、これ、、とられたら、、おれ、命令、、達成、できない」
「標的?命令?知るか!!ソイツは人間で!ウチの生徒だ!!取り返させてもらう!!」
姿勢低く飛び出した
「むぼ、う」
足を延長させて蹴ろうとしたが、伸ばされた足よりも低く滑り込み、背後をとった
相手の頭に狙いを定める
「まだ、だ」
右腕を後ろに曲げて伸ばしてきた
しかし、それも予測していたヒュウは腕の位置よりも高く跳び、体を逆さにする
「俺が好きなシュート知ってるか!!」
全身に勢いをつけて脚を上へ持っていく
嫌々サッカーを始めた時、ガクトからもらった言葉を思い出す
「そのシュートかっけぇな!!」
制服の中に見える刺青はもはや過去にできた飾りでしかない
あん時からこれは俺の十八番…!
グレてて女遊びしてた俺が真に思う…この生徒を俺が…
「助けんだよ""!!」
右足首に力を集約させる
「頭上蹴球撃!!」
ドォン!!!
ヘビナガの頭がまるでサッカーボールかのように捉えられた そして頭は首から蹴りもげて一直線に吹き飛んだ
「ヤバっやりすぎ…」
そう口にした瞬間、頭が離れて死んだはずのヘビナガの首が伸び、ヒュウの首に巻きついた
「ウグッ!」
なんだコイツ…やっぱ人間じゃ
「オエッ…!」
首を絞められ息絶えたかに思えた瞬間、黒い線が横切った
「………」
頭のなくなったヘビナガの奥で低く姿勢をとった黒マントが見える
すると、ヘビナガの伸びた首とカリンを巻き付けていた左腕をバラバラに切断していた
解き放たれたヒュウは驚きつつも同じく拘束が解かれたカリンに手を伸ばす
それと同時に黒マントもカリンに手を伸ばす
ヒュウも黒マントもあと一歩でカリンに届くほどになった時、ヘビナガの残った体が白く輝き出す
「「………!?」」
中庭
外壁に埋まったトカゲを引き剥がして拘束した目の前でハヤテとアバレが話していた
「コイツ血が一滴も出てないですね」
「人間じゃねぇってことだな」
「舌伸びたり喋り方おかしかったり納得すね」
「だな…」
するとヘビナガと同じタイミングでトカゲも白く輝く
「「なんだ!!
なんや!!」」
ドドオーーーーーン!!
同刻 2階第二教室棟廊下、中庭にてヘビナガ、トカゲの身体が大爆発した
爆発破壊された2階第二教室棟廊下の外壁から瓦礫が降り注ぐと同時に3人の無防備な体が落下してくる
「マズった!!」
自分は上手く着地できるかもしれないが気を失っているカリンがそんなことできるはずがない
しかし、手を伸ばしてもカリンに届かない
中庭にいるアバレとハヤテはトカゲの爆発の勢いで1階の別の教室棟へそれぞれ反対方向に吹き飛ばされてしまっている
このままではカリンは落下死してしまうのだ
何とかしようと体を捻るヒュウだが、それを嘲笑うかのように黒マントは落下している瓦礫を足場にカリンの元にたどり着く、その際、細かな破片が仮面に直撃し、仮面がいち早く地面に落ちる カリンを抱えてヒュウと同時に着地した黒マントはヒュウに背中を向けて顔を隠した
何とか起き上がったアバレがヒュウの元に着く
「大丈夫だったか!」
「あぁ だけどアイツにウチの女子生徒が」
「なに!!」
もう一度、敵を黒マントにして向き直す
「仮面はずれてたよな 正体見せろよ!真っ黒野郎!」
ヒュウが豪語すると同時にアバレが邪魔な汚れた制服のシャツを脱ぎ捨てた
黒マントもこのまま背中を向けておく訳にはいかずその正体を晒して前を向いた
その正体はヒュウとアバレに衝撃を与えた
「「お前は……」」
体育館
一方、セツナも水色マントの顔から破片として床に落ちた仮面 それが隠していた正体に驚愕し、口を開けていた
「あなたは…!」
駐車場
ランマルとウツノミヤの戦闘の影響を受け、避難場所がグラウンドから駐車場に変わった
しかし、表昇降口前にある校門へ行って校外に逃げるにはサトシとセンドウの闘いを横切らなければならなかった
そのため避難している生徒、教師はこの場から身動きがとれず、先程起きた爆発も相まって増大する死の恐怖に怯えながら待機することしかできなかった
生徒の集団の中にいるミズキは胸に手をあてている
「セツナちゃん大丈夫かな…」
誰にも聞こえないように呟いたがその言葉のあとに続くものはなく、心配はしているようだが、なにか他のことに思考を割いているように見えた
午前12時30分
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