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社長令嬢護衛編
49.赤眼
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13時00分
北澤 夏鈴の賞金取り下げまで11:30:00
太刀城学園 駐輪場
生徒たちが登校にしようする自転車が不規則に並んでいた
すると、何かが吹き飛んできて自転車と衝突し、3台ほど倒し、うち1台を折り曲げた
「痛ぇ…」
それはサトシであり、吐血する
戦闘中のセンドウに殴り飛ばされたようだ
「どうしたЯ のガキ もうへばったか」
「ほざけ 少年隊隊長舐めんなよ」
敵同士の関係であるにも関わらず互いに高揚しているように見える
倒れた自転車から前に出て足を引くと、爆速モードで相手に急接近し、顎を蹴りあげる
「ガッ…!」
センドウの体が勢いづいて空中に打ち上がる
「跳躍モード」
蹴り上げた相手に跳んで追いつき、空中で足を回す
「オラァ!!」
ガンッ!
鋼鉄の回し蹴りを左腕で受ける
「甘いんだよ!!」
右拳を大きく上げる
「メテオブロー!!」
ボゴッ!
「オエッ!」
振り下ろした拳がサトシの腹を直撃し地面へ振り落とした
背中から転落し、地面が円形に砕けへこむ
センドウもサトシの前に着地する
倒れているサトシは狂気的思考をしていた
ダメージ甚大、攻撃モードの刃はアイツの拳で全破損、オマケにパワーじゃ劣ってる
「あーあ!!」
余力で立ち上がる
もう限界…戦闘が長時間すぎる…全身痛ぇし、勝ち目も見えねぇ けど、、
「気分上々!! 楽しいな!!!」
狂気的笑顔で手を大きく広げて敵に主張する
「俺は!これを待ってた!対等以上に闘える存在を!!探し求めていたんだ!!強くなりてぇ!お前をぶっ殺して!!」
圧倒的暴力に意義がある
過去に抗った父親の価値観を認めている
妹と交わした約束も忘れて、強きことのみが正義とし、更なる高みを目指していたサトシは目の前にいる格上の存在に怖いほど感動しているのだ
そして、それはセンドウもまた、同じであった
「いいなクソガキ!!お前は俺を滾らせてくれそうだ!!全力を超えてこい!!そして俺を!!殺してみせろ!!」
拳と足裏が衝突し衝撃波を生んだ
互いが反発しあって突き放される
二度目の撃ち合いが行われるかと思いきや、サトシは低姿勢をとる 体を回転させ足を引っ掛けて相手の足を掬う
「ウオッ…!」
転んだ相手を透かさず踏むがセンドウは足が顔に着く前に右手で相手の脚を掴んだ
右手を引いて相手を引き倒すと立ち上がって相手の脚を両手で掴む
「オラァァァア!!」
胴体を軸に全身をコマのように回転させサトシをぶん回し、投げ飛ばした
ドォン!
「ボハッ!」
生徒昇降口前の柱に直撃し、血を吐く
追撃で飛んでくる右拳を右に逸れて回避するも拳は柱に吸い込まれ、柱の一部を円形に破壊し、手の大きさ程度のアスファルトの破片がヒビ落ちる
サトシは最初の爆発で落ちた瓦礫をセンドウに蹴り飛ばすと、センドウはこの戦闘の始まりを思い出す
瓦礫を追うように迫ってきたあのガキに蹴られた…二度同じ手には引っかからない!
瓦礫を受けずに横に回避すると、瓦礫の向こうにいるはずのサトシの姿がない
「なに…!」
背後に殺意の陰を感じる
「攻撃モード」
刃こぼれが酷い刃がむき出しになる
隙だらけならこんな刃でも頸動脈を引き斬ることはできると判断した
ぶち殺す!!
センドウの首にざらついた刃が刺さる寸前、サトシの腹は強い勢いで押された
「……!」
センドウが後ろ足を浮かせて背後に足を伸ばしたのだ
コイツ…!足も使えんのか!
蹴り飛ばされたサトシは地面を転がり、左脚の装備が完全に破損し地面に破片として砕ける
「ナハッ! クッ…」
それを確認したサトシは口角を上げる
「マジかお前 ウチの渾身のブーツぶっ壊しやがって」
右足の攻撃モードは初手で使いもんにならなくなってる…オマケに左足のブーツは完全破壊…右足の爆速モードで正面から蹴り殺すしかないか…!
強行を選択したサトシが相手をじっくりとみた時、違和感に気づく
「足揺れてんな」
「……!」
センドウが図星を指されて反応する
「見た目は変わんねぇけど 結構キてんじゃねぇの」
「それはお前も同じことだろ!」
サトシが足を引き、センドウが右拳を強く握る
二者の間に一瞬の静けさが訪れる
しかし、その静けさは彼らには数時間とも感じられるものであった
その感覚的長時間が終われば、お互いこの勝負の最後の一撃を繰り出すことになる
その一撃が衝突した時、彼らの至福な時間は終わりを告げてしまう
だが、この勝負の最高潮も最後の一撃となるだろう
彼らは躊躇わなかった
高なった興奮と高揚を青天井まで連れていく一瞬へ足を踏み入れる
「「死ねぇぇぇぇえ!!!」」
強い空気抵抗に負けず、進行し続けた右拳と右脚が衝突する瞬間、影が見えた
ボフウウウウウン!!
強い衝撃波が2人の周りに散らばった瓦礫を一掃した
その暴風が巻き上げた塵は2人の視線を遮り、灰色に染める
「「……!」」
衝撃波が静まり、灰色も薄れた時、彼らは自身の攻撃を受け止めた人物に驚愕する
塵が完全に晴れた先にいた影の正体はフードジャンパーを身にまとった紺色ウルフカットの青年だった
ウルフカットは2人の渾身の一撃を右手、左手でそれぞれ受け止め、何も異常なくそこに立っていた
「おいおいセンドウ 昂りすぎだ Я の少年隊隊長もだぞ」
それぞれに目配せすると2人は危機感を感じとり拳と脚を下ろした
「貴様何しにきやがった」
「お前に預けた2体の信号が消えた 壊されたんだ こっちの戦力が大きく削れたんでなお前まで失いたくない 帰るぞ」
「俺はまだケジメをつけてねぇ 中途半端で帰れねぇよ!!」
拳を振るおうとした瞬間、センドウは胸ぐらを掴まれ拳の一発二発を頬に喰らった
先程までサトシの攻撃を何度も耐えた屈強な男はその軽い攻撃で白目を向いて気絶してしまった
「これだから戦闘狂は困る」
呆れ口を呟きながらセンドウを離して倒し落とす そして、サトシの方へ向きを変え、手のひらを伸ばす
「……!?」
警戒したサトシが咄嗟に右脚を振ったが、それよりも素早く首を掴まれた
「ガハッ…!」
「計画にはないが、イレギュラーでキミを試す」
身動きの取れなくなったサトシの目を強く見つめる ウルフカットの目は次第に赤黒くなり、何かを訴えるように密かに笑う
それを見ざるおえないサトシは苦しみながらも狂人的な快楽に堕ちていく
なんだこの目…この感覚…苦しいのに気持ちいい…!
見ていると、何をしても許されてしまうような世界に自分がいると錯覚する…理性を…理性を保て…!
「無駄な抵抗はよせ」
「……!」
思考を読んでいるかのようにウルフカットが言った
「お前はセンドウとの闘いで目覚めたんだよ」
「めざ…めた…?」
「そう この闘いをする前までは退屈していたんじゃないか それが組織のくだらん制約のせいなのか、単純に欲情を満たす存在が現れなかったのか分からないがな」
そして、サトシは気づいた
アイツと闘ってた時、俺はサイコーだった…それが…コイツの言う目覚めなのか…
抵抗する力が弱まった
ウルフカットは言葉で畳み掛ける
「だが、残念だ このままではまたお前は退屈に後戻りしてしまう」
「……!」
そうだ…この闘いが終わってしまえば、俺はまた、強いヤツと闘う機会を待つはめになる…
「しかし、今その感覚に身を委ね、俺に着いて来るのならお前に退屈の時はもう訪れない」
「……!」
目を見開いたサトシに「ふっ」と小さく笑って言葉を続ける
「さぁ!ここからはお前次第だ!抗いたくば抗えばいい! その先にあるのは死 これ一つだがな!」
洗脳だ…そんなことはわかってる…でも、洗脳で俺が退屈せず楽しみに満ち溢れた人生を手に入れることができるなら…
サトシは抵抗力を全て体外に放出した
その瞬間、サトシの目もウルフカットのように赤黒く染まった
「ようこそ 少年隊隊長くん」
赤黒い目の色を落として首から手を離した
すると、サトシは気を失ってそこにバタりと倒れた
「さすがに戦闘後にこれは体に堪えたか」
ウルフカットは体を伸ばした
「さてトンズラするか」
すると、校門からワゴン車が一台侵入し、ウルフカットの前で止まった
「お、来た」
メガネをかけ、パイハットを被った、ネクタイを着用していない黒スーツの男が下りてきた
「なぁお得意さん 突然、仕事入れるのやめてくれよ」
軽快な口調でウルフカットに話す
「わりぃな 急用なもんで それでも来てくれる運び屋は良い奴だ この関係は切りたくないね」
「金は後で貰うからな」
「わかってる」
会話しながら気を失っている2人を強引に荷台に積んで、助手席と運転席に座る
「よかったのか 最重要人物がいるんだろ」
「うひょー そこまでバレてんのは怖いね さすが運び屋兼情報屋っ」
「はぐらかすな」
「あぁ全然、大丈夫 既に種は撒いてる」
「なるほど 滞りはないようだ」
「それに今すぐここから離れさせないとヤバい予感がしたんだ」
「なんだそれ」
「ただの勘だ 根拠はない」
「お得意さんの力に関係があるのか?」
「さぁな だとしたら激アツだが」
ウルフカットは不敵に笑いながら、学園を跡にした
サトシvsセンドウ
ウルフカットの青年による介入で決着つかず
サトシ誘拐
一方、、
グラウンド
「イヤァァァァァァア!!」
強い想いが込められた少女の叫び声が劈く
セツナ、シイナ、ランマルが先程よりも酷い負傷を負った姿で耳を抑えるが、強く心臓が揺らぐ
「なに…これ…!?」
セツナの目色が赤黒く点滅する
あの日の類似景色が寸前に迫ってきていた
13時10分
北澤 夏鈴の賞金取り下げまで11:20:00
北澤 夏鈴の賞金取り下げまで11:30:00
太刀城学園 駐輪場
生徒たちが登校にしようする自転車が不規則に並んでいた
すると、何かが吹き飛んできて自転車と衝突し、3台ほど倒し、うち1台を折り曲げた
「痛ぇ…」
それはサトシであり、吐血する
戦闘中のセンドウに殴り飛ばされたようだ
「どうしたЯ のガキ もうへばったか」
「ほざけ 少年隊隊長舐めんなよ」
敵同士の関係であるにも関わらず互いに高揚しているように見える
倒れた自転車から前に出て足を引くと、爆速モードで相手に急接近し、顎を蹴りあげる
「ガッ…!」
センドウの体が勢いづいて空中に打ち上がる
「跳躍モード」
蹴り上げた相手に跳んで追いつき、空中で足を回す
「オラァ!!」
ガンッ!
鋼鉄の回し蹴りを左腕で受ける
「甘いんだよ!!」
右拳を大きく上げる
「メテオブロー!!」
ボゴッ!
「オエッ!」
振り下ろした拳がサトシの腹を直撃し地面へ振り落とした
背中から転落し、地面が円形に砕けへこむ
センドウもサトシの前に着地する
倒れているサトシは狂気的思考をしていた
ダメージ甚大、攻撃モードの刃はアイツの拳で全破損、オマケにパワーじゃ劣ってる
「あーあ!!」
余力で立ち上がる
もう限界…戦闘が長時間すぎる…全身痛ぇし、勝ち目も見えねぇ けど、、
「気分上々!! 楽しいな!!!」
狂気的笑顔で手を大きく広げて敵に主張する
「俺は!これを待ってた!対等以上に闘える存在を!!探し求めていたんだ!!強くなりてぇ!お前をぶっ殺して!!」
圧倒的暴力に意義がある
過去に抗った父親の価値観を認めている
妹と交わした約束も忘れて、強きことのみが正義とし、更なる高みを目指していたサトシは目の前にいる格上の存在に怖いほど感動しているのだ
そして、それはセンドウもまた、同じであった
「いいなクソガキ!!お前は俺を滾らせてくれそうだ!!全力を超えてこい!!そして俺を!!殺してみせろ!!」
拳と足裏が衝突し衝撃波を生んだ
互いが反発しあって突き放される
二度目の撃ち合いが行われるかと思いきや、サトシは低姿勢をとる 体を回転させ足を引っ掛けて相手の足を掬う
「ウオッ…!」
転んだ相手を透かさず踏むがセンドウは足が顔に着く前に右手で相手の脚を掴んだ
右手を引いて相手を引き倒すと立ち上がって相手の脚を両手で掴む
「オラァァァア!!」
胴体を軸に全身をコマのように回転させサトシをぶん回し、投げ飛ばした
ドォン!
「ボハッ!」
生徒昇降口前の柱に直撃し、血を吐く
追撃で飛んでくる右拳を右に逸れて回避するも拳は柱に吸い込まれ、柱の一部を円形に破壊し、手の大きさ程度のアスファルトの破片がヒビ落ちる
サトシは最初の爆発で落ちた瓦礫をセンドウに蹴り飛ばすと、センドウはこの戦闘の始まりを思い出す
瓦礫を追うように迫ってきたあのガキに蹴られた…二度同じ手には引っかからない!
瓦礫を受けずに横に回避すると、瓦礫の向こうにいるはずのサトシの姿がない
「なに…!」
背後に殺意の陰を感じる
「攻撃モード」
刃こぼれが酷い刃がむき出しになる
隙だらけならこんな刃でも頸動脈を引き斬ることはできると判断した
ぶち殺す!!
センドウの首にざらついた刃が刺さる寸前、サトシの腹は強い勢いで押された
「……!」
センドウが後ろ足を浮かせて背後に足を伸ばしたのだ
コイツ…!足も使えんのか!
蹴り飛ばされたサトシは地面を転がり、左脚の装備が完全に破損し地面に破片として砕ける
「ナハッ! クッ…」
それを確認したサトシは口角を上げる
「マジかお前 ウチの渾身のブーツぶっ壊しやがって」
右足の攻撃モードは初手で使いもんにならなくなってる…オマケに左足のブーツは完全破壊…右足の爆速モードで正面から蹴り殺すしかないか…!
強行を選択したサトシが相手をじっくりとみた時、違和感に気づく
「足揺れてんな」
「……!」
センドウが図星を指されて反応する
「見た目は変わんねぇけど 結構キてんじゃねぇの」
「それはお前も同じことだろ!」
サトシが足を引き、センドウが右拳を強く握る
二者の間に一瞬の静けさが訪れる
しかし、その静けさは彼らには数時間とも感じられるものであった
その感覚的長時間が終われば、お互いこの勝負の最後の一撃を繰り出すことになる
その一撃が衝突した時、彼らの至福な時間は終わりを告げてしまう
だが、この勝負の最高潮も最後の一撃となるだろう
彼らは躊躇わなかった
高なった興奮と高揚を青天井まで連れていく一瞬へ足を踏み入れる
「「死ねぇぇぇぇえ!!!」」
強い空気抵抗に負けず、進行し続けた右拳と右脚が衝突する瞬間、影が見えた
ボフウウウウウン!!
強い衝撃波が2人の周りに散らばった瓦礫を一掃した
その暴風が巻き上げた塵は2人の視線を遮り、灰色に染める
「「……!」」
衝撃波が静まり、灰色も薄れた時、彼らは自身の攻撃を受け止めた人物に驚愕する
塵が完全に晴れた先にいた影の正体はフードジャンパーを身にまとった紺色ウルフカットの青年だった
ウルフカットは2人の渾身の一撃を右手、左手でそれぞれ受け止め、何も異常なくそこに立っていた
「おいおいセンドウ 昂りすぎだ Я の少年隊隊長もだぞ」
それぞれに目配せすると2人は危機感を感じとり拳と脚を下ろした
「貴様何しにきやがった」
「お前に預けた2体の信号が消えた 壊されたんだ こっちの戦力が大きく削れたんでなお前まで失いたくない 帰るぞ」
「俺はまだケジメをつけてねぇ 中途半端で帰れねぇよ!!」
拳を振るおうとした瞬間、センドウは胸ぐらを掴まれ拳の一発二発を頬に喰らった
先程までサトシの攻撃を何度も耐えた屈強な男はその軽い攻撃で白目を向いて気絶してしまった
「これだから戦闘狂は困る」
呆れ口を呟きながらセンドウを離して倒し落とす そして、サトシの方へ向きを変え、手のひらを伸ばす
「……!?」
警戒したサトシが咄嗟に右脚を振ったが、それよりも素早く首を掴まれた
「ガハッ…!」
「計画にはないが、イレギュラーでキミを試す」
身動きの取れなくなったサトシの目を強く見つめる ウルフカットの目は次第に赤黒くなり、何かを訴えるように密かに笑う
それを見ざるおえないサトシは苦しみながらも狂人的な快楽に堕ちていく
なんだこの目…この感覚…苦しいのに気持ちいい…!
見ていると、何をしても許されてしまうような世界に自分がいると錯覚する…理性を…理性を保て…!
「無駄な抵抗はよせ」
「……!」
思考を読んでいるかのようにウルフカットが言った
「お前はセンドウとの闘いで目覚めたんだよ」
「めざ…めた…?」
「そう この闘いをする前までは退屈していたんじゃないか それが組織のくだらん制約のせいなのか、単純に欲情を満たす存在が現れなかったのか分からないがな」
そして、サトシは気づいた
アイツと闘ってた時、俺はサイコーだった…それが…コイツの言う目覚めなのか…
抵抗する力が弱まった
ウルフカットは言葉で畳み掛ける
「だが、残念だ このままではまたお前は退屈に後戻りしてしまう」
「……!」
そうだ…この闘いが終わってしまえば、俺はまた、強いヤツと闘う機会を待つはめになる…
「しかし、今その感覚に身を委ね、俺に着いて来るのならお前に退屈の時はもう訪れない」
「……!」
目を見開いたサトシに「ふっ」と小さく笑って言葉を続ける
「さぁ!ここからはお前次第だ!抗いたくば抗えばいい! その先にあるのは死 これ一つだがな!」
洗脳だ…そんなことはわかってる…でも、洗脳で俺が退屈せず楽しみに満ち溢れた人生を手に入れることができるなら…
サトシは抵抗力を全て体外に放出した
その瞬間、サトシの目もウルフカットのように赤黒く染まった
「ようこそ 少年隊隊長くん」
赤黒い目の色を落として首から手を離した
すると、サトシは気を失ってそこにバタりと倒れた
「さすがに戦闘後にこれは体に堪えたか」
ウルフカットは体を伸ばした
「さてトンズラするか」
すると、校門からワゴン車が一台侵入し、ウルフカットの前で止まった
「お、来た」
メガネをかけ、パイハットを被った、ネクタイを着用していない黒スーツの男が下りてきた
「なぁお得意さん 突然、仕事入れるのやめてくれよ」
軽快な口調でウルフカットに話す
「わりぃな 急用なもんで それでも来てくれる運び屋は良い奴だ この関係は切りたくないね」
「金は後で貰うからな」
「わかってる」
会話しながら気を失っている2人を強引に荷台に積んで、助手席と運転席に座る
「よかったのか 最重要人物がいるんだろ」
「うひょー そこまでバレてんのは怖いね さすが運び屋兼情報屋っ」
「はぐらかすな」
「あぁ全然、大丈夫 既に種は撒いてる」
「なるほど 滞りはないようだ」
「それに今すぐここから離れさせないとヤバい予感がしたんだ」
「なんだそれ」
「ただの勘だ 根拠はない」
「お得意さんの力に関係があるのか?」
「さぁな だとしたら激アツだが」
ウルフカットは不敵に笑いながら、学園を跡にした
サトシvsセンドウ
ウルフカットの青年による介入で決着つかず
サトシ誘拐
一方、、
グラウンド
「イヤァァァァァァア!!」
強い想いが込められた少女の叫び声が劈く
セツナ、シイナ、ランマルが先程よりも酷い負傷を負った姿で耳を抑えるが、強く心臓が揺らぐ
「なに…これ…!?」
セツナの目色が赤黒く点滅する
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