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少年たちの成長編
61.人身売買
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レナの支援側が3勝2敗となり少年隊隊長を決める5本勝負は終わった
「イチゴ~ ごめん負けた~」
「コウマは凄かったよ!ありがと!」
「なんか顔変わったなぁコウマ」
「え、そうかな?」
リュウマがコウマの表情の変化にいち早く気づいた
「イェーーーイ!」
反対側ではレナとセツナがハイタッチで喜びを分かち合っていた
「うるせぇな~」
目覚めたゴウが渋々、顔を上げた
「あ、起きた!!」
「だから声がデケェよ」
「いっしょに喜ぼーよー!」
肩を掴んで前後に身体を揺らされる
「起きたばっかなんだがぁぁあ」
それをじっと見ていたトワカが息を吹いてそこから立ち去ろうとすると、セツナがそれを止めた
「トワカ…」
「どう致したの?ミカワさん」
初めて会った時から感じている懐疑心をここで打ち明ける
「あの時、アンタから言われた言葉 どういう意味なの」
少年隊入隊試験の終了時に耳元で囁かれた発言のことを問う
「そのままの意味だわ "私とアナタは同類"
それ以上も以下もない」
「それがどういうことか全く分からないんだけど」
すると、目の前にいたトワカは霧のように消え気づけば彼女の手は自分の胸に当てられていた
「その答えはアナタの"ここ"にある」
心臓が強く跳ね、セツナは反射的に拳を振った
トワカはそれを鮮やかに回避し不敵に笑みを浮かべる
「フフッ…」
晴らそうとしていた疑念を増幅させ、ますます警戒心を強める
それを強引に引き戻すが如く、ヒイマの声が響いた
「キヤマ レナさんが少年隊隊長になりました!」
胸にЯ のマークの下に少年隊隊長と彫られたバッチをとめられた
レナは振り返ると少年隊の面々に向けて強く豪語した
「兄に続いて!私がみんなを引っ張る!
私の信念は "弱きを導く強さ"!
人々が私に着いてきたくなるような存在になるため努力することをここに誓う!!」
やまぬ拍手の中、皆がレナの隊長就任を歓喜する
この5本勝負で気付かされたことの多い少年たちは信念を見直し、自身の正義を貫く強さを育んだ
そして今、新たな障壁が立ちはだかる
ヒイマのスマホが鳴った
少年たちに覗かれないよう内容を確認すると目を見開いた
【メールの内容】
班長、副班長総員。直ちに会議室へ
警察内部に侵入しスパイ活動している 副リーダー からの定期連絡より"七黒 千一家"の構成員を1名捕縛を確認。
詳細は会議にて伝える。
数分後 会議室
ヒイマが到着するとその他のメンツは揃っていた
「遅れてすいませーん」
頭を下げるヒイマにキリマが手を前に出した
「まあまあ、気にしないで 緊急だったし仕方ないよ~」
ヒイマはキリマのいつもと少し違ったぎこちない笑顔に戸惑いつつも自身の班の班長であるカタギリの隣に座る
シジマが全員が揃ったことを確認すると深いため息を着いて会議を開始した
「突然、集めてしまってすまない みんながメールの内容を受けて、そう俯いてしまうことも分かっていたけど、今後の俺たちの指針を決めるためにも必要な会議だ」
全員がそれぞれの方法で心を落ち着かせシジマの方を向いた
第1にシバキが口を開いた
「ついに顔を出したんすね 千一家の野郎共が…」
憤りを孕んだ一言に全員が共感し頷き、その中でムラカミが続けて話した
「8年前 Я と首都帝国との抗争からプツリと顔を隠してた千一家が今になってなんで動き始めてるんだ」
その補足を実際に副リーダーから報告を受けたカタギリが解説する
「副リーダーからの報告だと、構成員を捕らえた現場に自分がいたらしい
その構成員は小型のトラックに乗っていてトランクを確認したところ、小さな子供や珍しい容姿の子供が数人縛られて乗せられていた」
その内容を聞いてムラカミとマチシタが同時に机を叩いた
「またそんなことしてんのか…!ゲス野郎共!」
怒りを露わにするマチシタにあえて何も反応を示さず説明を続ける
「その時の状況はイベントを行っている大通りに入る前に車両チェックを行っていたそうだ
そして、そのトラックを調査したのがウチの副リーダー
即座に捕縛し手荷物調査と尋問を行った際に指名手配にあった千一家の構成員の下っ端であることがわかり俺たちに報告したそうだ
尋問では何一つ質問に答えず、その後は七黒を専門に扱う TIKAI に連行された」
手に取っていた資料を机に落とす
「以上が副リーダーからの報告だ」
椅子に座ったカタギリを確認してサトシが冷静に口を開いた
「ソイツが捕まるまでの動向を知りたいですね
組織から出ていくところや子供たちを引き連れている姿が分かれば抑える所が明確になる」
キドウがそこに不安点をつける発言をする
「千 の奴らがカメラに映るようなヘマをするとは思えねぇ 半殺しにしてでも捕まえた奴から聞きたいところだが、TIKAI に持ってかれたとなると回収するのは不可能だ」
全員が苦悩している時、シジマの携帯が鳴った
「……!」
その内容に目を見開くとシジマはすぐに発言する
「その心配は無くなった」
「「え?」」
「構成員が連れていた子供の1人が身寄りがないから私に引き取って欲しいと申し出されました 明日、そちらにこの子を連れて帰ります」
副リーダーからのメールを口に出して読むと一気に核心に踏み込んだ感触を受けた
「その子を手がかりに明日から調査しましょう
保護は私たちがします!」
キリマの発言に続けてムラカミも立ち上がる
「絶対に俺たちの先生 ヤマミさんの仇を討ってやる」
8年前の抗争で千一家によって殺害された
ムラカミたちの戦闘の師 山見 二郎太
因縁をここで穿つためЯ が主動する
そして、この戦いのまた違う隠された因縁がセツナたち少年隊に大きな影響を及ぼす
「イチゴ~ ごめん負けた~」
「コウマは凄かったよ!ありがと!」
「なんか顔変わったなぁコウマ」
「え、そうかな?」
リュウマがコウマの表情の変化にいち早く気づいた
「イェーーーイ!」
反対側ではレナとセツナがハイタッチで喜びを分かち合っていた
「うるせぇな~」
目覚めたゴウが渋々、顔を上げた
「あ、起きた!!」
「だから声がデケェよ」
「いっしょに喜ぼーよー!」
肩を掴んで前後に身体を揺らされる
「起きたばっかなんだがぁぁあ」
それをじっと見ていたトワカが息を吹いてそこから立ち去ろうとすると、セツナがそれを止めた
「トワカ…」
「どう致したの?ミカワさん」
初めて会った時から感じている懐疑心をここで打ち明ける
「あの時、アンタから言われた言葉 どういう意味なの」
少年隊入隊試験の終了時に耳元で囁かれた発言のことを問う
「そのままの意味だわ "私とアナタは同類"
それ以上も以下もない」
「それがどういうことか全く分からないんだけど」
すると、目の前にいたトワカは霧のように消え気づけば彼女の手は自分の胸に当てられていた
「その答えはアナタの"ここ"にある」
心臓が強く跳ね、セツナは反射的に拳を振った
トワカはそれを鮮やかに回避し不敵に笑みを浮かべる
「フフッ…」
晴らそうとしていた疑念を増幅させ、ますます警戒心を強める
それを強引に引き戻すが如く、ヒイマの声が響いた
「キヤマ レナさんが少年隊隊長になりました!」
胸にЯ のマークの下に少年隊隊長と彫られたバッチをとめられた
レナは振り返ると少年隊の面々に向けて強く豪語した
「兄に続いて!私がみんなを引っ張る!
私の信念は "弱きを導く強さ"!
人々が私に着いてきたくなるような存在になるため努力することをここに誓う!!」
やまぬ拍手の中、皆がレナの隊長就任を歓喜する
この5本勝負で気付かされたことの多い少年たちは信念を見直し、自身の正義を貫く強さを育んだ
そして今、新たな障壁が立ちはだかる
ヒイマのスマホが鳴った
少年たちに覗かれないよう内容を確認すると目を見開いた
【メールの内容】
班長、副班長総員。直ちに会議室へ
警察内部に侵入しスパイ活動している 副リーダー からの定期連絡より"七黒 千一家"の構成員を1名捕縛を確認。
詳細は会議にて伝える。
数分後 会議室
ヒイマが到着するとその他のメンツは揃っていた
「遅れてすいませーん」
頭を下げるヒイマにキリマが手を前に出した
「まあまあ、気にしないで 緊急だったし仕方ないよ~」
ヒイマはキリマのいつもと少し違ったぎこちない笑顔に戸惑いつつも自身の班の班長であるカタギリの隣に座る
シジマが全員が揃ったことを確認すると深いため息を着いて会議を開始した
「突然、集めてしまってすまない みんながメールの内容を受けて、そう俯いてしまうことも分かっていたけど、今後の俺たちの指針を決めるためにも必要な会議だ」
全員がそれぞれの方法で心を落ち着かせシジマの方を向いた
第1にシバキが口を開いた
「ついに顔を出したんすね 千一家の野郎共が…」
憤りを孕んだ一言に全員が共感し頷き、その中でムラカミが続けて話した
「8年前 Я と首都帝国との抗争からプツリと顔を隠してた千一家が今になってなんで動き始めてるんだ」
その補足を実際に副リーダーから報告を受けたカタギリが解説する
「副リーダーからの報告だと、構成員を捕らえた現場に自分がいたらしい
その構成員は小型のトラックに乗っていてトランクを確認したところ、小さな子供や珍しい容姿の子供が数人縛られて乗せられていた」
その内容を聞いてムラカミとマチシタが同時に机を叩いた
「またそんなことしてんのか…!ゲス野郎共!」
怒りを露わにするマチシタにあえて何も反応を示さず説明を続ける
「その時の状況はイベントを行っている大通りに入る前に車両チェックを行っていたそうだ
そして、そのトラックを調査したのがウチの副リーダー
即座に捕縛し手荷物調査と尋問を行った際に指名手配にあった千一家の構成員の下っ端であることがわかり俺たちに報告したそうだ
尋問では何一つ質問に答えず、その後は七黒を専門に扱う TIKAI に連行された」
手に取っていた資料を机に落とす
「以上が副リーダーからの報告だ」
椅子に座ったカタギリを確認してサトシが冷静に口を開いた
「ソイツが捕まるまでの動向を知りたいですね
組織から出ていくところや子供たちを引き連れている姿が分かれば抑える所が明確になる」
キドウがそこに不安点をつける発言をする
「千 の奴らがカメラに映るようなヘマをするとは思えねぇ 半殺しにしてでも捕まえた奴から聞きたいところだが、TIKAI に持ってかれたとなると回収するのは不可能だ」
全員が苦悩している時、シジマの携帯が鳴った
「……!」
その内容に目を見開くとシジマはすぐに発言する
「その心配は無くなった」
「「え?」」
「構成員が連れていた子供の1人が身寄りがないから私に引き取って欲しいと申し出されました 明日、そちらにこの子を連れて帰ります」
副リーダーからのメールを口に出して読むと一気に核心に踏み込んだ感触を受けた
「その子を手がかりに明日から調査しましょう
保護は私たちがします!」
キリマの発言に続けてムラカミも立ち上がる
「絶対に俺たちの先生 ヤマミさんの仇を討ってやる」
8年前の抗争で千一家によって殺害された
ムラカミたちの戦闘の師 山見 二郎太
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