47 / 142
冒険者編
47 勘違い
しおりを挟む
いつものようにドブ攫いのクエストを受けにギルドに向かった。
ドブ攫いのクエストはほとんど独占している状態だ。
日々、やってくるドブ攫いクエストは全部、僕のものだ!!
多分、『ドブ攫い』スキルなんてものがあったら、☆6は余裕だろうな。
それくらいやっている。
しかし、ギルド内の雰囲気が違うような気がした。
ちなみにミーチャはこの場にはいない。
「ドブ攫い!? いや、ほら。私は情報収集をやってくるから……今日こそは新しい情報を取ってくるわね」
そういって、取ってきた試しはない。
一体、どこをほっつき歩いているんだろう。
それはさておき。
ギルマスが珍しく、ギルドの中央に立って、何かを言っている。
冒険者たちはギルマスを囲むように、聞き入っているようだ。
まぁ、僕には関係のない話だろう。
いつものようにボードに行ってみたが……
なん、だと……
クエストがない。
いや、F級だけではない。全てのクエストが外され、初めて見るボードの素地がむき出しになっている。
どういうことだ?
考えられるのは一つ……今日は大掃除の日だな。
公国の城にいた頃も、大掃除となると全ての業務がなくなり、皆が大掃除に専念する年に一日の大行事だ。
このギルドにとって、それが今日なんだろう。
そうなると、ギルマスがいるのは……
見えてきたぞ。冒険者に役割分担を振っているんだろう。
僕も冒険者の一人だ。
ここは大掃除の手伝いをしておいたほうがいいだろう。
あわよくば、F級脱出が出来るかも知れない。
E級ともなれば、受けられる仕事が増える。ドブ攫いともおさらばだな。
そんなことを考えていると、機を逸してしまったようだ。
ギルマスが解散の号令を上げ、冒険者たちが気合に満ちた顔で外に向かって走り出していった。
「しまっ……遅れてしまったか。いや、チャンスはまだある」
ギルマスはまだ、そこにいる。
「あの……」
「おお。まだいたのか。皆は行ってしまったが、お前はどうするつもりだ? 無理強いはするつもりはないが」
そういう訳にはないかな。
まだドブ攫いの仕事しかくれないギルドに、あまり感謝の気持はないが、それでも……。
「もちろん、ご協力させてもらいます。ドブ攫いでもなんでもやってみせましょう」
「ほう。ドブ扱いするとは……お前は儂が思っていた以上に大物かも知れないな。だが、無理はするなよ」
心配無用だ。
ドブ攫いは……極めたからな。
「それで、僕はどこを当たればいいですか? 出来れば、やり応えのある場所を希望したいのですが」
「F級のお前にか……」
ドブ攫いにF級もB級もないだろうに……それとも未だかつてないほどの排水口がこの街にあるとでも?
「ギルマス……僕は確かにF級です。しかし、この街を良くしたいと願っている一員なんです。放っておくと大変なことになるのでは? だったら、ここは僕がF級である事を忘れてほしいんです!!」
ギルマスは大きな顔を晒しながら、じっと目をつぶり、考え事をしている。
「分かった……そこまでの覚悟があるというのなら、任せよう。特別にだが、責任は儂が取ろう。骨くらいは拾ってやる」
随分と物騒な言い方だ……だが、悪くないな。
ドブ攫いは命がけの戦いなのだ。
一歩間違えれば……考えるだけ無粋だな。
「分かりました。場所を教えて下さい」
「うむ。たしか、お前にはパーティーを組んでいるやつがいたな。連れて行かないのか?」
ミーチャの事まで知っているとは、さすがギルマス。
だが、ミーチャは連れていけない。
いや、来るわけがないだろう。
「彼女に参加をさせる気はありません」
「そうか。それがいいかも知れないな。なにせ、我らでも手に負えるかどうか」
そんなに!?
ギルマスにそこまで言われると自信が無くなってくるな。
「ところで、武器はそれでやるのか?」
木聖剣を指差してくるところを見ると、何かを勘違いをしているようだな。
「そんな訳ないじゃないですか!! こんな棒で何も出来ないですよ。ちゃんと愛用のものがあるので」
最近、手に入れたスコップだ。
ローズさんが使わなくなってものとして譲ってくれたのだ。
触り心地がたまらなくいい。
答えに満足したのか、ギルマスは大きく頷いた。
「それを聞いて安心した。では、場所だが……」
どうやら、ダンジョン近くの森のようだ。
薬草採取のクエストで行く予定だった場所だ。
しかし、そんなところに排水口?
「なんだ? 急に不安になってきたのか?」
「そうではないんですが……僕が行くようなことでしょうか? 正直、誰でも出来ると言うか……」
そう、ドブ攫いをマスターした僕には、もう少し骨のある排水口が望ましいんだ。
「血気盛んなのは若者の特権だ。だがな、お前はまだ駆け出しだ。他の冒険者の動き、連携を知る機会だとは思わないのか? 今必要なのは、知ることだ。やるのはいつでも出来る」
……なんて、自惚れなんだ。
ギルマスの言う通りだ。
勝手にドブ攫いを極めたと思ってしまったが、上には上がいるのが世の常。
まさに知るべきなのだ。
ドブ攫いの究極奥義を……。
「分かりました……僕はとんだ思い違いを……是非とも、その場所に向かわせてください!!」
「うむ。では行ってこい。儂はお前たちが最大限活動できるようにフォローに回ろう。良いか、最後まで諦めるな。そして、仲間を助けよ。よいな!」
もはや、何も言うことはない。
僕は尊敬する人物を見つけた。
この人の言うことは耳を傾けるだけの価値があると思う。
「では、行ってきます!」
「ちょっと待て。これが必要になるだろう。持っていけ」
この瓶は……
「ポーションだ。体力と怪我の治療に役立つ。今は三本しかないが、無いよりマシだろ」
こんな貴重なものを……
大掃除に掛ける執念を思い知らされてしまった。
これなら……徹夜でドブ攫いをしてやる。
ここから目的の場所はさほどの距離はない。
先行している冒険者に追いつこうと急ぎ、向かった。
「な……なんだ、これは……」
想像もしていない光景が広がっていた。
「おまえは……ここから逃げろ!! お前じゃあ、太刀打ちできないぞ」
この人は……たしか、僕をギルドで蹴り飛ばした冒険者だ。
B級冒険者の……ガルーダだったっけ?
「よそ見するな!! 後ろだ!」
ガルーダからの怒号で後ろを振り向くと……
凶悪な面をしたモンスターが僕を切り裂こうと爪を立てて襲い掛かってきていた。
ドブ攫いのクエストはほとんど独占している状態だ。
日々、やってくるドブ攫いクエストは全部、僕のものだ!!
多分、『ドブ攫い』スキルなんてものがあったら、☆6は余裕だろうな。
それくらいやっている。
しかし、ギルド内の雰囲気が違うような気がした。
ちなみにミーチャはこの場にはいない。
「ドブ攫い!? いや、ほら。私は情報収集をやってくるから……今日こそは新しい情報を取ってくるわね」
そういって、取ってきた試しはない。
一体、どこをほっつき歩いているんだろう。
それはさておき。
ギルマスが珍しく、ギルドの中央に立って、何かを言っている。
冒険者たちはギルマスを囲むように、聞き入っているようだ。
まぁ、僕には関係のない話だろう。
いつものようにボードに行ってみたが……
なん、だと……
クエストがない。
いや、F級だけではない。全てのクエストが外され、初めて見るボードの素地がむき出しになっている。
どういうことだ?
考えられるのは一つ……今日は大掃除の日だな。
公国の城にいた頃も、大掃除となると全ての業務がなくなり、皆が大掃除に専念する年に一日の大行事だ。
このギルドにとって、それが今日なんだろう。
そうなると、ギルマスがいるのは……
見えてきたぞ。冒険者に役割分担を振っているんだろう。
僕も冒険者の一人だ。
ここは大掃除の手伝いをしておいたほうがいいだろう。
あわよくば、F級脱出が出来るかも知れない。
E級ともなれば、受けられる仕事が増える。ドブ攫いともおさらばだな。
そんなことを考えていると、機を逸してしまったようだ。
ギルマスが解散の号令を上げ、冒険者たちが気合に満ちた顔で外に向かって走り出していった。
「しまっ……遅れてしまったか。いや、チャンスはまだある」
ギルマスはまだ、そこにいる。
「あの……」
「おお。まだいたのか。皆は行ってしまったが、お前はどうするつもりだ? 無理強いはするつもりはないが」
そういう訳にはないかな。
まだドブ攫いの仕事しかくれないギルドに、あまり感謝の気持はないが、それでも……。
「もちろん、ご協力させてもらいます。ドブ攫いでもなんでもやってみせましょう」
「ほう。ドブ扱いするとは……お前は儂が思っていた以上に大物かも知れないな。だが、無理はするなよ」
心配無用だ。
ドブ攫いは……極めたからな。
「それで、僕はどこを当たればいいですか? 出来れば、やり応えのある場所を希望したいのですが」
「F級のお前にか……」
ドブ攫いにF級もB級もないだろうに……それとも未だかつてないほどの排水口がこの街にあるとでも?
「ギルマス……僕は確かにF級です。しかし、この街を良くしたいと願っている一員なんです。放っておくと大変なことになるのでは? だったら、ここは僕がF級である事を忘れてほしいんです!!」
ギルマスは大きな顔を晒しながら、じっと目をつぶり、考え事をしている。
「分かった……そこまでの覚悟があるというのなら、任せよう。特別にだが、責任は儂が取ろう。骨くらいは拾ってやる」
随分と物騒な言い方だ……だが、悪くないな。
ドブ攫いは命がけの戦いなのだ。
一歩間違えれば……考えるだけ無粋だな。
「分かりました。場所を教えて下さい」
「うむ。たしか、お前にはパーティーを組んでいるやつがいたな。連れて行かないのか?」
ミーチャの事まで知っているとは、さすがギルマス。
だが、ミーチャは連れていけない。
いや、来るわけがないだろう。
「彼女に参加をさせる気はありません」
「そうか。それがいいかも知れないな。なにせ、我らでも手に負えるかどうか」
そんなに!?
ギルマスにそこまで言われると自信が無くなってくるな。
「ところで、武器はそれでやるのか?」
木聖剣を指差してくるところを見ると、何かを勘違いをしているようだな。
「そんな訳ないじゃないですか!! こんな棒で何も出来ないですよ。ちゃんと愛用のものがあるので」
最近、手に入れたスコップだ。
ローズさんが使わなくなってものとして譲ってくれたのだ。
触り心地がたまらなくいい。
答えに満足したのか、ギルマスは大きく頷いた。
「それを聞いて安心した。では、場所だが……」
どうやら、ダンジョン近くの森のようだ。
薬草採取のクエストで行く予定だった場所だ。
しかし、そんなところに排水口?
「なんだ? 急に不安になってきたのか?」
「そうではないんですが……僕が行くようなことでしょうか? 正直、誰でも出来ると言うか……」
そう、ドブ攫いをマスターした僕には、もう少し骨のある排水口が望ましいんだ。
「血気盛んなのは若者の特権だ。だがな、お前はまだ駆け出しだ。他の冒険者の動き、連携を知る機会だとは思わないのか? 今必要なのは、知ることだ。やるのはいつでも出来る」
……なんて、自惚れなんだ。
ギルマスの言う通りだ。
勝手にドブ攫いを極めたと思ってしまったが、上には上がいるのが世の常。
まさに知るべきなのだ。
ドブ攫いの究極奥義を……。
「分かりました……僕はとんだ思い違いを……是非とも、その場所に向かわせてください!!」
「うむ。では行ってこい。儂はお前たちが最大限活動できるようにフォローに回ろう。良いか、最後まで諦めるな。そして、仲間を助けよ。よいな!」
もはや、何も言うことはない。
僕は尊敬する人物を見つけた。
この人の言うことは耳を傾けるだけの価値があると思う。
「では、行ってきます!」
「ちょっと待て。これが必要になるだろう。持っていけ」
この瓶は……
「ポーションだ。体力と怪我の治療に役立つ。今は三本しかないが、無いよりマシだろ」
こんな貴重なものを……
大掃除に掛ける執念を思い知らされてしまった。
これなら……徹夜でドブ攫いをしてやる。
ここから目的の場所はさほどの距離はない。
先行している冒険者に追いつこうと急ぎ、向かった。
「な……なんだ、これは……」
想像もしていない光景が広がっていた。
「おまえは……ここから逃げろ!! お前じゃあ、太刀打ちできないぞ」
この人は……たしか、僕をギルドで蹴り飛ばした冒険者だ。
B級冒険者の……ガルーダだったっけ?
「よそ見するな!! 後ろだ!」
ガルーダからの怒号で後ろを振り向くと……
凶悪な面をしたモンスターが僕を切り裂こうと爪を立てて襲い掛かってきていた。
48
あなたにおすすめの小説
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる