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第三章 戸惑い
6 すれ違う想い
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玄関先で出迎えてくれたのは、畳んだタオルを抱えたシープルだった。
「パッヘルさま。こちらを……」
「ありがとう。アザミたちは?」
タオルを受け取り、濡れた身体を拭き上げる。
「先ほど帰られました」
「そう。成果はあったのかな」
タオルを返しながら尋ねてみる。
シープルは表情を変えることなく答えた。
「はい。どうやら噂の拡散は防げたようでございます」
「そ、そうなの?」
まだ森にいるかも分からない妖精たちをつかまえて、まだ広がっていないのかも分からない噂の拡散を防ぐという、無駄骨にしかならなそうな任務を無事にこなしたらしい。正直、疑わしかったが。
しかし、今となってはどうでもいい。
「とにかく、みんなを台座の間に集めてちょうだい。あなたもね」
「かしこまりました」
やはり無表情のまま、シープルは一礼する。
魔女の墓に残してきたグラントのことが気がかりではあったが、いち早くみんなに伝えておきたかった。
館に帰る道すがら、ずっと考えていたことだ。
グラントを除き、一番最後に台座の間に現れたのはアザミだった。
部屋に入るなりその重々しい空気を察したか、彼女はみんなの顔を忙しなく見比べていた。
「あ、あの、これはいったい……」
「パッヘルさまから大事な話があるらしいでごわす」
答えたのはガナールだった。
そんな二人を一瞥してから、台座に座るパッヘルは言った。
「揃ったみたいね」
「でも、グラントさまがまだだニョロん」
「グラントには、あとでちゃんと話しておくわ」
その言葉を聞き、ニョルルンは何も言わずに引き下がる。いつもと様子の違うパッヘルに気圧されてしまったのかもしれない
場が静寂に包まれる。
ひとしきり間を置いてから、パッヘルはゆっくりと口を開いた。
「みんなに私の考えを聞いてもらいたいの」
誰も発言しなかった。みんながパッヘルに注目し、彼女の次の言葉を待っている。
ふうと一度深呼吸をしてから、パッヘルは言った。
「単刀直入に言うわ。みんなでこの森から逃げよう」
「ええっ!?」
シープル以外の全員が声を上げる。
「に、逃げるってどういうことでごわすか!?」
「そのままの意味よ、ガナール。国による幻夢の森一掃作戦が実行に移される前に、安全なところへ避難するの」
「で、でも、逃げるって言ったってこんな見た目じゃ……」
ガナールは自らの巨体に目を下ろし、それから周りみんなの姿にも視線を巡らせていった。
「世界には人が立ち寄らない場所がたくさんあるって聞いたわ。すぐに新しい隠れ家が見つからなくても、一旦はどこかに身を潜めるっていう方法はあるでしょ? とにかく、一刻も早くこの森から離れたいの。ねえ、シープル」
「はい?」
脇に控えるシープルが直立の姿勢で返事をする。
「過去に何度も襲撃はあったのよね? でも、その時はいずれも私の魔法があったから撃退できた。間違いないわね?」
「間違いございません」
「でも、今回は私の魔法がない。おまけに向こうは、隣国からの助っ人も用意してる。今までと同じようにはいかないでしょ」
「そんなの分からないでごわす!」
ガナールが迫力満点に吼える。
「おいどんたちだって戦えるでごわす! もちろん、グラントさまだって! ア、アザミはまだちょっと未熟でごわすが……」
「拙者だって戦えますよ!」
今度はアザミが詰め寄ってきた。
「パッヘルさま。それならこういうのはどうでしょうか? グラントさまの転送魔法で、パッヘルさまだけが安全な場所に避難するんです。パッヘルさまならちょっと変装すれば人に紛れ込むことができます」
「――却下ね」
にべもなく言い放つ。
「え?」
「私はみんなを絶対に危険な目に合わせたくないの。きっと、記憶を失う前の私だって同じ考えだと思う」
全員が黙り込んでしまった。
表情は千差万別で、ガナールはパッヘルに真剣な眼差しを向けたままだし、ニョルルンはあたふたとしているし、アザミは戸惑ったように視線を泳がせている。シープルは言うまでもなく無表情である。
はたしてみんな、納得してくれるだろうか。
森を離れようという考えは、今朝幻夢の森一掃作戦の話を聞かされた時から一つの案として持っていた。
しかし、まだ生まれたばかりの赤子のような自分は、この世界のことも、身の回りのことさえもよく分かっていない。実行に移すのはちょっと無理があるのではないかと結論づけていた。
いやむしろ、今回の件についてはなるようになるしかないとどこか他人ごとのような目線だったかもしれない。
考えが変わったのはやはり、グラントの昔話を聞かされてからだった。
『あなたが死んだら私も死ぬわ』
おそらく、グラントだけじゃない。きっとパッヘル――私は、みんなを守るために魔法を使っていたんだ。だから、魔法が使えないなら……別の方法でみんなを守るしかないじゃない。
それが自分の使命だとパッヘルはようやく気がついたのであった。
「あ、あの……」
目を伏せながら、おそるおそるといったふうに口を開いたのはアザミだった。
「なに?」
「森から逃げ出すのは可能だと思います。パッヘルさまの言うように他にも未開の地はありますし、遠方には頼れる方もいらっしゃいます。ですが……」
そこで彼女は顔を上げる。
「この森に住む、他の魔物たちはどうなるんですか? みなさんが安心して暮らしていられるのはパッヘルさまの存在があったからです。私たちが逃げてしまったらおそらく……」
きたか、とパッヘルは思った。
当然の意見だし、誰かが言及するだろうと予想していた。そして、その意見についての回答も一応は用意してある。口にするのはいくらか憚られるが。
しかし、パッヘルははっきりと言った。
「あなたたちを優先するわ。森の魔物たちみんなを守り抜くのは、今の私では不可能だと思う」
「そんな……」
アザミは目を見開き、肩をわなわなと震わせた。
「パッヘルさま……」
ガナールとニョルルンも同じように驚愕の表情を浮かべていた。
「分かってちょうだい」
諭すようにパッヘルは続ける。
「私はみんなを守るために最善の方法を選ぶしかない。きっと、記憶を失う前の私だって……」
「ふざけないでください!」
突然の怒鳴り声に、パッヘルはおろか他の使用人たちもびくっと飛び上がる。
声の主であるアザミは、真っ直ぐにパッヘルを睨みつけていた。
「アザミ……?」
「パッヘルさまなら……パッヘルさまなら、森の魔物たちを見捨てるなんていうことは絶対にしません」
「お、落ち着くでごわす」
ガナールが差し伸べた手をアザミは振り払う。
「あなたはパッヘルさまではありません」
「え……?」
どくんと心臓が高鳴った。なんとも言い難い感情が胸を支配していく。
「パッヘルさまを返してください!」
「アザミ!」
目にいっぱいの涙をためたアザミはそっぽを向いたあと、そのまま台座の間から飛び出していったのだった。
「パ、パッヘルさまになんという無礼な!」
ガナールがアザミの背中に向けて憤慨する。そしてすぐにパッヘルに向き直った。
「ちょっと待っててほしいでごわす! 今すぐあいつを追いかけて、謝らせるでごわす!」
「待って、ガナール!」
勢いよく扉を開こうとしたガナールがぴたりと静止する。
「パッヘルさま……?」
「いいよ。いかなくていい」
パッヘルは力なく言った。
「それよりも、アザミを説得する方法を一緒に考えてほしいの」
「パッヘルさま……」
そしてガナールはアザミの出ていった扉を一度だけちらりと見てからばつの悪そうな顔をした。
「おいどんも……アザミと同意見でごわす」
「え?」
意外な言葉に思わず面食らってしまう。
「パッヘルさまなら、たとえ魔法が使えなくなっても、この森を守る方法を考えるはずでごわす。だから、おいどんも絶対に逃げ出したくはないでごわす」
「そんな……」
絶句したパッヘルは、次にニョルルンへ顔を向ける。
「ニョルルン、あんたもそうなの?」
「なんとも言えないニョロん」
ニョルルンはしょんぼりとこうべを垂れた。
「大丈夫でごわす!」
一転して、ガナールが明るい声を上げる。それから彼はパッヘルのもとへ歩み寄り、彼女の両手をがっしりと握った。
「パッヘルさまは、どこか安全なところに隠れているでごわす! 討伐隊なんぞ、おいどんたちがあっさりと退けてみせるでごわす!」
パッヘルは何も答えず、苦渋の表情を浮かべた。
どうしてみんな分かってくれないんだろう。
私はみんなを守りたいだけなのに……
その時、扉がゆっくりと開いた。
全員の注目の中、姿を現したのは一人魔女の墓に残っていたグラントだった。長い間雨の中にいたせいで、全身が水浸しになっていた。
「グラント……」
グラントは神妙な顔つきのままパッヘルに歩み寄った。
「ガナールの言うとおり、どこかに隠れておれ」
「え?」
「すでにやつらは森を包囲し始めとる。今夜中には決戦になるぞ」
目の前が真っ白になる。
「ど、どうして……」
どうしてそんなことが分かるのかと尋ねかけるも、思い直す。グラントの真摯な眼差しが、それは事実だと物語っていたからだった。どんな方法を用いたのかは知らないが、彼はその情報を得ることができたのだろう。
パッヘルは目眩を覚え、額に手の平を当てた。そして台座の背もたれにもたれかかると、そのまま天井を仰ぎ見るのだった。
――ねえ、パッヘル。
あなたならどうする……?
「パッヘルさま。こちらを……」
「ありがとう。アザミたちは?」
タオルを受け取り、濡れた身体を拭き上げる。
「先ほど帰られました」
「そう。成果はあったのかな」
タオルを返しながら尋ねてみる。
シープルは表情を変えることなく答えた。
「はい。どうやら噂の拡散は防げたようでございます」
「そ、そうなの?」
まだ森にいるかも分からない妖精たちをつかまえて、まだ広がっていないのかも分からない噂の拡散を防ぐという、無駄骨にしかならなそうな任務を無事にこなしたらしい。正直、疑わしかったが。
しかし、今となってはどうでもいい。
「とにかく、みんなを台座の間に集めてちょうだい。あなたもね」
「かしこまりました」
やはり無表情のまま、シープルは一礼する。
魔女の墓に残してきたグラントのことが気がかりではあったが、いち早くみんなに伝えておきたかった。
館に帰る道すがら、ずっと考えていたことだ。
グラントを除き、一番最後に台座の間に現れたのはアザミだった。
部屋に入るなりその重々しい空気を察したか、彼女はみんなの顔を忙しなく見比べていた。
「あ、あの、これはいったい……」
「パッヘルさまから大事な話があるらしいでごわす」
答えたのはガナールだった。
そんな二人を一瞥してから、台座に座るパッヘルは言った。
「揃ったみたいね」
「でも、グラントさまがまだだニョロん」
「グラントには、あとでちゃんと話しておくわ」
その言葉を聞き、ニョルルンは何も言わずに引き下がる。いつもと様子の違うパッヘルに気圧されてしまったのかもしれない
場が静寂に包まれる。
ひとしきり間を置いてから、パッヘルはゆっくりと口を開いた。
「みんなに私の考えを聞いてもらいたいの」
誰も発言しなかった。みんながパッヘルに注目し、彼女の次の言葉を待っている。
ふうと一度深呼吸をしてから、パッヘルは言った。
「単刀直入に言うわ。みんなでこの森から逃げよう」
「ええっ!?」
シープル以外の全員が声を上げる。
「に、逃げるってどういうことでごわすか!?」
「そのままの意味よ、ガナール。国による幻夢の森一掃作戦が実行に移される前に、安全なところへ避難するの」
「で、でも、逃げるって言ったってこんな見た目じゃ……」
ガナールは自らの巨体に目を下ろし、それから周りみんなの姿にも視線を巡らせていった。
「世界には人が立ち寄らない場所がたくさんあるって聞いたわ。すぐに新しい隠れ家が見つからなくても、一旦はどこかに身を潜めるっていう方法はあるでしょ? とにかく、一刻も早くこの森から離れたいの。ねえ、シープル」
「はい?」
脇に控えるシープルが直立の姿勢で返事をする。
「過去に何度も襲撃はあったのよね? でも、その時はいずれも私の魔法があったから撃退できた。間違いないわね?」
「間違いございません」
「でも、今回は私の魔法がない。おまけに向こうは、隣国からの助っ人も用意してる。今までと同じようにはいかないでしょ」
「そんなの分からないでごわす!」
ガナールが迫力満点に吼える。
「おいどんたちだって戦えるでごわす! もちろん、グラントさまだって! ア、アザミはまだちょっと未熟でごわすが……」
「拙者だって戦えますよ!」
今度はアザミが詰め寄ってきた。
「パッヘルさま。それならこういうのはどうでしょうか? グラントさまの転送魔法で、パッヘルさまだけが安全な場所に避難するんです。パッヘルさまならちょっと変装すれば人に紛れ込むことができます」
「――却下ね」
にべもなく言い放つ。
「え?」
「私はみんなを絶対に危険な目に合わせたくないの。きっと、記憶を失う前の私だって同じ考えだと思う」
全員が黙り込んでしまった。
表情は千差万別で、ガナールはパッヘルに真剣な眼差しを向けたままだし、ニョルルンはあたふたとしているし、アザミは戸惑ったように視線を泳がせている。シープルは言うまでもなく無表情である。
はたしてみんな、納得してくれるだろうか。
森を離れようという考えは、今朝幻夢の森一掃作戦の話を聞かされた時から一つの案として持っていた。
しかし、まだ生まれたばかりの赤子のような自分は、この世界のことも、身の回りのことさえもよく分かっていない。実行に移すのはちょっと無理があるのではないかと結論づけていた。
いやむしろ、今回の件についてはなるようになるしかないとどこか他人ごとのような目線だったかもしれない。
考えが変わったのはやはり、グラントの昔話を聞かされてからだった。
『あなたが死んだら私も死ぬわ』
おそらく、グラントだけじゃない。きっとパッヘル――私は、みんなを守るために魔法を使っていたんだ。だから、魔法が使えないなら……別の方法でみんなを守るしかないじゃない。
それが自分の使命だとパッヘルはようやく気がついたのであった。
「あ、あの……」
目を伏せながら、おそるおそるといったふうに口を開いたのはアザミだった。
「なに?」
「森から逃げ出すのは可能だと思います。パッヘルさまの言うように他にも未開の地はありますし、遠方には頼れる方もいらっしゃいます。ですが……」
そこで彼女は顔を上げる。
「この森に住む、他の魔物たちはどうなるんですか? みなさんが安心して暮らしていられるのはパッヘルさまの存在があったからです。私たちが逃げてしまったらおそらく……」
きたか、とパッヘルは思った。
当然の意見だし、誰かが言及するだろうと予想していた。そして、その意見についての回答も一応は用意してある。口にするのはいくらか憚られるが。
しかし、パッヘルははっきりと言った。
「あなたたちを優先するわ。森の魔物たちみんなを守り抜くのは、今の私では不可能だと思う」
「そんな……」
アザミは目を見開き、肩をわなわなと震わせた。
「パッヘルさま……」
ガナールとニョルルンも同じように驚愕の表情を浮かべていた。
「分かってちょうだい」
諭すようにパッヘルは続ける。
「私はみんなを守るために最善の方法を選ぶしかない。きっと、記憶を失う前の私だって……」
「ふざけないでください!」
突然の怒鳴り声に、パッヘルはおろか他の使用人たちもびくっと飛び上がる。
声の主であるアザミは、真っ直ぐにパッヘルを睨みつけていた。
「アザミ……?」
「パッヘルさまなら……パッヘルさまなら、森の魔物たちを見捨てるなんていうことは絶対にしません」
「お、落ち着くでごわす」
ガナールが差し伸べた手をアザミは振り払う。
「あなたはパッヘルさまではありません」
「え……?」
どくんと心臓が高鳴った。なんとも言い難い感情が胸を支配していく。
「パッヘルさまを返してください!」
「アザミ!」
目にいっぱいの涙をためたアザミはそっぽを向いたあと、そのまま台座の間から飛び出していったのだった。
「パ、パッヘルさまになんという無礼な!」
ガナールがアザミの背中に向けて憤慨する。そしてすぐにパッヘルに向き直った。
「ちょっと待っててほしいでごわす! 今すぐあいつを追いかけて、謝らせるでごわす!」
「待って、ガナール!」
勢いよく扉を開こうとしたガナールがぴたりと静止する。
「パッヘルさま……?」
「いいよ。いかなくていい」
パッヘルは力なく言った。
「それよりも、アザミを説得する方法を一緒に考えてほしいの」
「パッヘルさま……」
そしてガナールはアザミの出ていった扉を一度だけちらりと見てからばつの悪そうな顔をした。
「おいどんも……アザミと同意見でごわす」
「え?」
意外な言葉に思わず面食らってしまう。
「パッヘルさまなら、たとえ魔法が使えなくなっても、この森を守る方法を考えるはずでごわす。だから、おいどんも絶対に逃げ出したくはないでごわす」
「そんな……」
絶句したパッヘルは、次にニョルルンへ顔を向ける。
「ニョルルン、あんたもそうなの?」
「なんとも言えないニョロん」
ニョルルンはしょんぼりとこうべを垂れた。
「大丈夫でごわす!」
一転して、ガナールが明るい声を上げる。それから彼はパッヘルのもとへ歩み寄り、彼女の両手をがっしりと握った。
「パッヘルさまは、どこか安全なところに隠れているでごわす! 討伐隊なんぞ、おいどんたちがあっさりと退けてみせるでごわす!」
パッヘルは何も答えず、苦渋の表情を浮かべた。
どうしてみんな分かってくれないんだろう。
私はみんなを守りたいだけなのに……
その時、扉がゆっくりと開いた。
全員の注目の中、姿を現したのは一人魔女の墓に残っていたグラントだった。長い間雨の中にいたせいで、全身が水浸しになっていた。
「グラント……」
グラントは神妙な顔つきのままパッヘルに歩み寄った。
「ガナールの言うとおり、どこかに隠れておれ」
「え?」
「すでにやつらは森を包囲し始めとる。今夜中には決戦になるぞ」
目の前が真っ白になる。
「ど、どうして……」
どうしてそんなことが分かるのかと尋ねかけるも、思い直す。グラントの真摯な眼差しが、それは事実だと物語っていたからだった。どんな方法を用いたのかは知らないが、彼はその情報を得ることができたのだろう。
パッヘルは目眩を覚え、額に手の平を当てた。そして台座の背もたれにもたれかかると、そのまま天井を仰ぎ見るのだった。
――ねえ、パッヘル。
あなたならどうする……?
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