10 / 81
第2話:反転ロボット【短編】
狂った食レポ
しおりを挟む
「 きゃぁーーー 助けてくれ! 」
会場のほうから、大勢の人達が走って出てくる。
「何かあったにちがいない。逃げよう」
ポポが、パピーの手を引っ張った。
「止めて!さわらないで。あんたなんて、ダイキライ!」
おしとやかだったパピーが、さっきまでとは、うってかわって乱暴なもの言いをした。
ポポは、おどろいて
「き、きらい?! パピーの一番好きな人は、だれ?」
「好きな人はいない。キライナヒトバッカリ」
「はぁ~?じゃぁ……パピーは、もしかして僕のことを嫌いになったの?
さっき、友達以上って、言ってくれたよね」
「キガカワリマシタ。ポポは、一番憎たらしい人です」
「おいおい。子供達の前で、へんな冗談言うなよ。ぜんぜん受けてないし。
ロビンとノア、それにアンジェラまで、困った顔をしているじゃないか」
パピーは、美しい眉をつり上げた。
「マジで言ってんだよ。あんたは、トンマで、オヒトヨシで、マヌケなオオバカ野郎だ」
会場から逃げて来たおじさんが言った。
「ロボットが狂ってます。私のロボットは、テーブルの料理をひっくり返して、ゲラゲラ笑っているんです。人にイスを投げつけたロボットも見ました。全てのロボットが暴走しているみたいです。逃げたほうがいいですよ」
ポポは、おじさんの話しを聞いてパピーに背を向けた。そして、「大変なことになった。車で逃げよう」と子供達に声をかける。みんなは、駐車場へ走り出した。ロビンも、おじいさんの乗った車イスを押しながらみんなを追いかけた。
「どこへ、逃げるの?」
助手席に座ったノアが、ハンドルを握りしめているポポに聞いた。
ポポは、頭を抱えて、固まった。
「そうだよな。街の信号機が止まっているかも……ニュースを見よう……」
ポポは、車に備え付けのテレビのスイッチをいれると、のんきなバラエティー番組だった。チャンネルを変えても、臨時ニュースはやっていない。
バラエティー番組では、美味しそうなステーキがアップで映し出されて、イケメンのレポーターがそれを、はしでつまんで、ゆっくりと口に運んだ。
そして、いきなり顔をしかめる。
「わぁぁぁ~!これはまずいス。硬くて噛めません。それに臭いですねぇ~。まるで、何日も洗濯しない靴下みたいな臭いがします。
ふつうの食レポなら、ここで、『おいしい。やわらかくて、ジューシーです~』とか言いますが、コイツは、ぱさぱさ。食えたもんじゃねぇや」
イケメンレポーターは、綺麗な顔をゆがめて口から肉をぷっーーと、元の皿に吐き出した。
「お茶下さい!おちゃ!」
横にいた美人のアシスタントが、あわててテーブル台の上にあったお茶を差し出す。
それを、がぶがぶ飲み込んだイケメンレポーターは、いきなり、ドバッ と口からお茶を噴き出した。
「ひぇーーあつぅ!」
噴き出したお茶が、カメラまで飛んできたのか、テレビ画面には、水滴や肉の端切れが映っていた。
会場のほうから、大勢の人達が走って出てくる。
「何かあったにちがいない。逃げよう」
ポポが、パピーの手を引っ張った。
「止めて!さわらないで。あんたなんて、ダイキライ!」
おしとやかだったパピーが、さっきまでとは、うってかわって乱暴なもの言いをした。
ポポは、おどろいて
「き、きらい?! パピーの一番好きな人は、だれ?」
「好きな人はいない。キライナヒトバッカリ」
「はぁ~?じゃぁ……パピーは、もしかして僕のことを嫌いになったの?
さっき、友達以上って、言ってくれたよね」
「キガカワリマシタ。ポポは、一番憎たらしい人です」
「おいおい。子供達の前で、へんな冗談言うなよ。ぜんぜん受けてないし。
ロビンとノア、それにアンジェラまで、困った顔をしているじゃないか」
パピーは、美しい眉をつり上げた。
「マジで言ってんだよ。あんたは、トンマで、オヒトヨシで、マヌケなオオバカ野郎だ」
会場から逃げて来たおじさんが言った。
「ロボットが狂ってます。私のロボットは、テーブルの料理をひっくり返して、ゲラゲラ笑っているんです。人にイスを投げつけたロボットも見ました。全てのロボットが暴走しているみたいです。逃げたほうがいいですよ」
ポポは、おじさんの話しを聞いてパピーに背を向けた。そして、「大変なことになった。車で逃げよう」と子供達に声をかける。みんなは、駐車場へ走り出した。ロビンも、おじいさんの乗った車イスを押しながらみんなを追いかけた。
「どこへ、逃げるの?」
助手席に座ったノアが、ハンドルを握りしめているポポに聞いた。
ポポは、頭を抱えて、固まった。
「そうだよな。街の信号機が止まっているかも……ニュースを見よう……」
ポポは、車に備え付けのテレビのスイッチをいれると、のんきなバラエティー番組だった。チャンネルを変えても、臨時ニュースはやっていない。
バラエティー番組では、美味しそうなステーキがアップで映し出されて、イケメンのレポーターがそれを、はしでつまんで、ゆっくりと口に運んだ。
そして、いきなり顔をしかめる。
「わぁぁぁ~!これはまずいス。硬くて噛めません。それに臭いですねぇ~。まるで、何日も洗濯しない靴下みたいな臭いがします。
ふつうの食レポなら、ここで、『おいしい。やわらかくて、ジューシーです~』とか言いますが、コイツは、ぱさぱさ。食えたもんじゃねぇや」
イケメンレポーターは、綺麗な顔をゆがめて口から肉をぷっーーと、元の皿に吐き出した。
「お茶下さい!おちゃ!」
横にいた美人のアシスタントが、あわててテーブル台の上にあったお茶を差し出す。
それを、がぶがぶ飲み込んだイケメンレポーターは、いきなり、ドバッ と口からお茶を噴き出した。
「ひぇーーあつぅ!」
噴き出したお茶が、カメラまで飛んできたのか、テレビ画面には、水滴や肉の端切れが映っていた。
0
あなたにおすすめの小説
まぼろしのミッドナイトスクール
木野もくば
児童書・童話
深夜0時ちょうどに突然あらわれる不思議な学校。そこには、不思議な先生と生徒たちがいました。飼い猫との最後に後悔がある青年……。深い森の中で道に迷う少女……。人間に恋をした水の神さま……。それぞれの道に迷い、そして誰かと誰かの想いがつながったとき、暗闇の空に光る星くずの方から学校のチャイムが鳴り響いてくるのでした。
あだ名が245個ある男(実はこれ実話なんですよ25)
tomoharu
児童書・童話
え?こんな話絶対ありえない!作り話でしょと思うような話からあるある話まで幅広い範囲で物語を考えました!ぜひ読んでみてください!数年後には大ヒット間違いなし!!
作品情報【伝説の物語(都道府県問題)】【伝説の話題(あだ名とコミュニケーションアプリ)】【マーライオン】【愛学両道】【やりすぎヒーロー伝説&ドリームストーリー】【トモレオ突破椿】など
・【やりすぎヒーロー伝説&ドリームストーリー】とは、その話はさすがに言いすぎでしょと言われているほぼ実話ストーリーです。
小さい頃から今まで主人公である【紘】はどのような体験をしたのかがわかります。ぜひよんでくださいね!
・【トモレオ突破椿】は、公務員試験合格なおかつ様々な問題を解決させる話です。
頭の悪かった人でも公務員になれることを証明させる話でもあるので、ぜひ読んでみてください!
特別記念として実話を元に作った【呪われし◯◯シリーズ】も公開します!
トランプ男と呼ばれている切札勝が、トランプゲームに例えて次々と問題を解決していく【トランプ男】シリーズも大人気!
人気者になるために、ウソばかりついて周りの人を誘導し、すべて自分のものにしようとするウソヒコをガチヒコが止める【嘘つきは、嘘治の始まり】というホラーサスペンスミステリー小説
黒地蔵
紫音みけ🐾書籍発売中
児童書・童話
友人と肝試しにやってきた中学一年生の少女・ましろは、誤って転倒した際に頭を打ち、人知れず幽体離脱してしまう。元に戻る方法もわからず孤独に怯える彼女のもとへ、たったひとり救いの手を差し伸べたのは、自らを『黒地蔵』と名乗る不思議な少年だった。黒地蔵というのは地元で有名な『呪いの地蔵』なのだが、果たしてこの少年を信じても良いのだろうか……。目には見えない真実をめぐる現代ファンタジー。
※表紙イラスト=ミカスケ様
四尾がつむぐえにし、そこかしこ
月芝
児童書・童話
その日、小学校に激震が走った。
憧れのキラキラ王子さまが転校する。
女子たちの嘆きはひとしお。
彼に淡い想いを抱いていたユイもまた動揺を隠せない。
だからとてどうこうする勇気もない。
うつむき複雑な気持ちを抱えたままの帰り道。
家の近所に見覚えのない小路を見つけたユイは、少し寄り道してみることにする。
まさかそんな小さな冒険が、あんなに大ごとになるなんて……。
ひょんなことから石の祠に祀られた三尾の稲荷にコンコン見込まれて、
三つのお仕事を手伝うことになったユイ。
達成すれば、なんと一つだけ何でも願い事を叶えてくれるという。
もしかしたら、もしかしちゃうかも?
そこかしこにて泡沫のごとくあらわれては消えてゆく、えにしたち。
結んで、切って、ほどいて、繋いで、笑って、泣いて。
いろんな不思議を知り、数多のえにしを目にし、触れた先にて、
はたしてユイは何を求め願うのか。
少女のちょっと不思議な冒険譚。
ここに開幕。
ゼロになるレイナ
崎田毅駿
児童書・童話
お向かいの空き家に母娘二人が越してきた。僕・ジョエルはその女の子に一目惚れした。彼女の名はレイナといって、同じ小学校に転校してきて、同じクラスになった。近所のよしみもあって男子と女子の割には親しい友達になれた。けれども約一年後、レイナは消えてしまう。僕はそのとき、彼女の家にいたというのに。
夜寝たくなくて朝起きたくない
一郎丸ゆう子
絵本
大人のための絵本です。現代人って夜寝たくなくて朝起きたくない人が多いな、でも、夜は寝ないと困るし、朝は起きないとなんないなんだよね、なんて考えてたら出来たお話です。絵はcanvaで描きました。
9日間
柏木みのり
児童書・童話
サマーキャンプから友達の健太と一緒に隣の世界に迷い込んだ竜(リョウ)は文武両道の11歳。魔法との出会い。人々との出会い。初めて経験する様々な気持ち。そして究極の選択——夢か友情か。
(also @ なろう)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる