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引っ越し
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「うぅぅぅ......行かないでよっ、恵梨香ちゃん.....」
「しっかりしなさいよ、男の子でしょ?」
「ふっ、ふぇぇ......うわぁぁぁーん」
泣き虫な悟。
いつも私の後を付いてきて、1人じゃ何も出来ない悟。
そんな悟がいつも以上に激しく泣く。
私、恵梨香は小学5年生で今まで過ごしてきた東京の家を今日、親の都合で引っ越す。
「ほら、必ず戻ってくるから泣かないでよ」
「うっ、ほ......ほんっどに......?」
「もちろんよ!」
「うわぁぁぁぁん」
何故か、さっき以上に泣いてしまった悟の手を取っていった。
「ほら、指きりしよ?」
「うぅ......」
力の入っていない悟の指に自分の指を絡ませて言った。
「約束だよ!」
「うっ、う......ん!約束......!!」
お母さんの「恵梨香、行くよ~」という声に背中を押され車に乗り込む。
泣きながら手を振る悟。
私は笑顔で手を振り返した。
また、ここに戻ってこられると思うと涙は出ず、また悟に会える日を楽しみに思った。
「しっかりしなさいよ、男の子でしょ?」
「ふっ、ふぇぇ......うわぁぁぁーん」
泣き虫な悟。
いつも私の後を付いてきて、1人じゃ何も出来ない悟。
そんな悟がいつも以上に激しく泣く。
私、恵梨香は小学5年生で今まで過ごしてきた東京の家を今日、親の都合で引っ越す。
「ほら、必ず戻ってくるから泣かないでよ」
「うっ、ほ......ほんっどに......?」
「もちろんよ!」
「うわぁぁぁぁん」
何故か、さっき以上に泣いてしまった悟の手を取っていった。
「ほら、指きりしよ?」
「うぅ......」
力の入っていない悟の指に自分の指を絡ませて言った。
「約束だよ!」
「うっ、う......ん!約束......!!」
お母さんの「恵梨香、行くよ~」という声に背中を押され車に乗り込む。
泣きながら手を振る悟。
私は笑顔で手を振り返した。
また、ここに戻ってこられると思うと涙は出ず、また悟に会える日を楽しみに思った。
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