学校の人気者は陰キャくんが大好き 

ラム_

文字の大きさ
3 / 26

3. 修学旅行1日目

しおりを挟む
そしてやってきた修学旅行1日目。行き先は京都だ。
長い新幹線を乗り終え、次はバスで移動する。

「眠くなってきたから蒼馬の肩かりるねー」
「新幹線で寝れば良かっただろ。1分千円な。」
「なっ、たっか!後で何か奢るから!良いだろ!?」
「まじ?ならかしてやる。」
「どーもっ」
それから1分もしないうちに湊斗は寝てしまった。
(寝んのはやっ。……?何か視線を感じる気がする。)
3席ほど斜め前に八神がいた。何か睨んでる?すると目があった。
「っ!」
八神は慌てて目線を逸らす。

(最近多いなこういうの、嫌われてる訳じゃなさそうだし…八神が何を考えているのか全くわからない。後で聞いてみるか?)

「八神!何か俺らに言いたい事あった?それか用事あるとか?」バスを降りてから聞いてみた。
「何もない!…けど…」
「ん?」
語尾が小さくて声が聞こえなかったから顔を覗き込んでみる。
「っ!ち、近い!」
「あっ、びっくりさせたよな、ごめん」
「いや…大丈夫……。……か、加藤ってさ、柊と仲良いよな。」
「あーうん。」
「その、いや、、やっぱなんでもない。」
「そお?」「うん。」

(気まずい)

「2人とも何してんのー?早くいこーぜ!」
4人が少し離れたところで待っていた。
「俺らも行こっか。」「うん…。」

それから俺らは京都を観光した。
1日目最後にまわった場所は神社だ。そこでみんなでくじを引いた。

「俺大吉だったー!」
「俺は吉だ。なんか微妙。」

「八神は?」
「俺も大吉」
「まじ?見せて! ……。……大丈夫……ら?」
八神と清水が何か話している。でも内容は聞こえない。

「そろそろホテル行くか。」「そーだな。」
お参りもし終え皆が歩き始めた時、俺は誰かに服の裾を掴まれた。
「…八神?」
「あのさっ、加藤の事名前で呼んでいい?」
「え、急にどうした?」
「えっと、おみくじに友達ともっと仲良くなれたら良い事あるって書いてあったから、加藤の事名前で呼んだら距離縮まるかなって思って…やだったら変わらず苗字で呼ぶ…」
「そうなんだ。いや、名前で呼んでよ。じゃあ俺も八神の事名前で呼んでいい?」
「っ!いいよ!」
「じゃあ改めてよろしく、翔」
「よろしく!蒼馬!」

(っ!翔のこんな笑顔初めて見たかも。イケメンの笑顔破壊力すげぇな…なんかちょっとかわいい…かも。いや、男にかわいいはおかしいか)

それからホテルに戻り夜ご飯を食べ、俺が最後に風呂に入った。風呂から出たら窓側の3つの布団が埋まっており入り口側の1番端の布団が余っていた。

「蒼馬ここでいいっ?」
3×3で枕が向かい合わせになっていて俺の前は湊斗だった。
「いーよ」

そして隣は翔だった。今日1日で翔との距離がめちゃくちゃ縮まったと思う。けどこれも修学旅行の間だけだろう。クラスで端にいる俺とは違って翔はいつもクラスの中心にいるグループだからな。遠い存在かと思っていたが、今日一緒に過ごしてみたらとても楽しかった。忘れていたが明日は翔と同じ部屋だ。

「今日蒼馬とまわれて楽しかった!明日も楽しもうねっ。おやすみ。」

翔が俺にだけ聞こえるような声で言う。
「俺も楽しかったよ。おやすみ。」

ゲームも持ってきたし、明日はもっと仲を深められたらいいなと思いながら俺は瞼を閉じた。


『……やっぱ…………だな。』




【恋愛: 一途な想いあれば愛伝わる 行動で示せ】


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

アイドルくん、俺の前では生活能力ゼロの甘えん坊でした。~俺の住み込みバイト先は後輩の高校生アイドルくんでした。

天音ねる(旧:えんとっぷ)
BL
家計を助けるため、住み込み家政婦バイトを始めた高校生・桜井智也。豪邸の家主は、寝癖頭によれよれTシャツの青年…と思いきや、その正体は学校の後輩でキラキラ王子様アイドル・橘圭吾だった!? 学校では完璧、家では生活能力ゼロ。そんな圭吾のギャップに振り回されながらも、世話を焼く日々にやりがいを感じる智也。 ステージの上では完璧な王子様なのに、家ではカップ麺すら作れない究極のポンコツ男子。 智也の作る温かい手料理に胃袋を掴まれた圭吾は、次第に心を許し、子犬のように懐いてくる。 「先輩、お腹すいた」「どこにも行かないで」 無防備な素顔と時折見せる寂しげな表情に、智也の心は絆されていく。 住む世界が違うはずの二人。秘密の契約から始まる、甘くて美味しい青春ラブストーリー!

雪解けを待つ森で ―スヴェル森の鎮魂歌(レクイエム)―

なの
BL
百年に一度、森の魔物へ生贄を捧げる村。 その年の供物に選ばれたのは、誰にも必要とされなかった孤児のアシェルだった。 死を覚悟して踏み入れた森の奥で、彼は古の守護者である獣人・ヴァルと出会う。 かつて人に裏切られ、心を閉ざしたヴァル。 そして、孤独だったアシェル。 凍てつく森での暮らしは、二人の運命を少しずつ溶かしていく。 だが、古い呪いは再び動き出し、燃え盛る炎が森と二人を飲み込もうとしていた。 生贄の少年と孤独な獣が紡ぐ、絶望の果てにある再生と愛のファンタジー

休憩時間10分の内緒の恋人チャージ(高校生ver)

子犬一 はぁて
BL
俺様攻め×一途受け。学校の休み時間10分の内緒の恋人チャージ方法は、ちゅーとぎゅーの他にも内緒でしています。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

【完結】社畜の俺が一途な犬系イケメン大学生に告白された話

日向汐
BL
「好きです」 「…手離せよ」 「いやだ、」 じっと見つめてくる眼力に気圧される。 ただでさえ16時間勤務の後なんだ。勘弁してくれ──。 ・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・: 純真天然イケメン大学生(21)× 気怠げ社畜お兄さん(26) 閉店間際のスーパーでの出会いから始まる、 一途でほんわか甘いラブストーリー🥐☕️💕 ・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・: 📚 **全5話/9月20日(土)完結!** ✨ 短期でサクッと読める完結作です♡ ぜひぜひ ゆるりとお楽しみください☻* ・───────────・ 🧸更新のお知らせや、2人の“舞台裏”の小話🫧 ❥❥❥ https://x.com/ushio_hinata_2?s=21 ・───────────・ 応援していただけると励みになります💪( ¨̮ 💪) なにとぞ、よしなに♡ ・───────────・

ヤリチン伯爵令息は年下わんこに囚われ首輪をつけられる

桃瀬さら
BL
「僕のモノになってください」 首輪を持った少年はレオンに首輪をつけた。 レオンは人に誇れるような人生を送ってはこなかった。だからといって、誰かに狙われるようないわれもない。 ストーカーに悩まされていたレある日、ローブを着た不審な人物に出会う。 逃げるローブの人物を追いかけていると、レオンは気絶させられ誘拐されてしまう。 マルセルと名乗った少年はレオンを閉じ込め、痛めつけるでもなくただ日々を過ごすだけ。 そんな毎日にいつしかレオンは安らぎを覚え、純粋なマルセルに毒されていく。 近づいては離れる猫のようなマルセル×囚われるレオン

若頭と小鳥

真木
BL
極悪人といわれる若頭、けれど義弟にだけは優しい。小さくて弱い義弟を構いたくて仕方ない義兄と、自信がなくて病弱な義弟の甘々な日々。

今日もBL営業カフェで働いています!?

卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ ※ 不定期更新です。

処理中です...