学校の人気者は陰キャくんが大好き 

ラム_

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5. 修学旅行最終日

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窓から日が差し俺は目を覚ました。
横を見るとまだ翔は寝ている。

(昨日のはなんだったんだ?寝ぼけて誰かと間違えた?でも彼女はいないんだったよな…)

あの後隣からはすぐ寝息が聞こえてきた。
だから俺もすぐに目を閉じた……が寝られる訳がない。

(翔も俺が好きとか?いや、そんな訳ないな。だってこんな陰キャだぞ、誰が好きになるんだ…)

翔は俺と違って陽キャだ。それは学校中の誰もが彼の存在を知っているほど。休み時間だってよく違う学年の人からも呼び出されていた。そんな人がこんな陰キャ好きになる訳ない、第一好きになったきっかけも分からない。

(………………考えてもわからないな。)

それから考える事を放棄して俺は寝た。


「ん……もう起きてたの?ふふっ、おはよ」
「うん。おはよ。」

(やばい、まじで可愛い。好きだと自覚してから翔が可愛く見えてしょうがない)

でも相手は男。…それに昨日のはやっぱり気のせいだろう。俺も疲れてたしな。


観光も終わり帰りのバスに乗り込んだ。そして、何故か隣は湊斗の予定だったはずなのに座ったのは翔だった。

「翔?あれ、湊斗は?」
「要と昨日のゲームの続きがしたいから変わってって頼まれたんだ。」
「…そっか。」

(あいつらはゲームしたのか。どんだけ元気なんだ…
まぁそのおかげで翔と隣になれたからいっか)

「……ごめん…俺が隣で…」
「えっ、なんで?俺は翔と話したかったし嬉しいよ?」
「っ!ほんと?」
「うん、ほんと」
「へへっ、そっか、俺も蒼馬ともっと仲良くなりたかったから嬉しい!」

(…はぁー可愛い)

それから数十分ぐらい翔と話した。が…

(やばい、昨日寝れてないせいで急に眠くなってきた)

「…眠たいなら俺の肩使っていいよ?」
「いや、悪いよ」
「いいって!」
「…まじ?じゃあ遠慮なく」
「ふふっ、おやすみっ」

(あっ、これやったな。なんかめっちゃいい匂いすんだけど。…何も考えないように早く寝るか)

新幹線は湊斗が隣だった。

「八神と仲良くなれたっ?」
「ああ、湊斗も清水と仲良くなれたか?まぁ聞かなくてもわかるけど」
「…うん!」

(?何だ、今の間。まぁ大丈夫か)

そして俺の席から見えるところに翔がいた。
俺と喋っている時と違い翔はとても活き活きしている。

(すっげー楽しそう…)
自分でもわかる…住む世界が違う事ぐらい。
(やっぱ昨日のは気のせいだな…)

おそらく好きと自覚したから俺の願望が表れたんだろう。そう思う事にした…
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