学校の人気者は陰キャくんが大好き 

ラム_

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9. 転校生

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テスト期間前、季節はもうすっかり冬に移り変わった。
今日も何気ない1日が始まると思っていた。

昨日翔の好きな人の存在を知ってから家に帰っていろいろ考えてしまった。だから夜もよく眠れなかった。朝のショートホームルームが始まる前から俺は教室で寝てしまっていた。

「今日からこの教室に転校生が来てくれました。
不安も沢山あると思うからみんなで助けてあげろよ!」

「えっ、めっちゃ可愛くね?」
「やばい俺タイプかも…」

* * * * *

「なー蒼馬、あの子めっちゃ可愛いな!」
「……ん?誰?」
「蒼馬寝てたのか?ほらあの子、転校生だって」

俺が湊斗の視線の先を見た時、ちょうどその子がこっちを見た。そして目が合った。

「えっ、蒼馬!?」
「……美咲?」
「うそっ………会いたかった!」

美咲が俺に抱きついてきた。
……美咲は俺の元カノだ。

「…なんでいるんだ?」
「親の仕事の関係でこっちに戻ってきたの!まさか蒼馬に会えるとは思ってなかったけど!」


「えっ、あの2人どういう関係?」
「まさか付き合ってるとか言わないよな!?」
「いや、あんな可愛い子と加藤が釣り合う訳ないだろ笑」

「…ちょっと、今蒼馬の事バカにしたの誰?」
「っ!美咲いいから!」
「付き合ってないけど蒼馬は私の好きな人だからバカにしないでくれる?」

「「「!!!」」」

「は、まじ?」
「いーなー、加藤羨まし!」

「美咲ちょっとこっち来て!」

「「「ヒュー!」」」

「あんな可愛い子に好かれて落ちないやつなんていねーよな!」
「まじで加藤羨ましいぜ」
「俺も彼女ほしくなってきたぁ!」


「……翔大丈夫か?」
「……うん」
「…」
「やっぱ大丈夫じゃないかもっ」
「翔待って!ここで泣くな!」

「っ!清水が八神君泣かせてるー!」
「お前何したんだよ笑」
「「さいてー!」」

「あの子誰だろ…ふっ、うっ…俺失恋したっ?」

「「「え?」」」

「翔!場所移すぞ!」
「やっぱ最初から諦めてた方が良かったのかなっ?…うっ…無駄にアピールしちゃったじゃん……」

「……ねぇ、八神君の好きな人ってもしかして、加藤…?」

……コクッ

「「「えー!」」」

「まじ?」

(っ、…これやばいか?クラスのみんなに翔が好きな人がバレちまった、それに相手は男……何噂されるかわかんねーぞ…)

「八神君!まだ諦めちゃだめだよ!」
「そうだよ!付き合ってないって言ってたし!」
「八神が聞けないなら俺が加藤に聞いてやろっか?あの子の事好きなのか。」

(……ははっ、俺の心配なんていらなかったな。翔の事になるとみんな協力的になる、こいつの人柄の良さだろうな…)

「へへっ、みんな慰めてくれてありがとっ」

「えっ、かわい」
「おい、心の声漏れてんぞ笑」
「よし!そうなったら作戦会議だ!」

「え、なんの?」
「題して、八神と加藤カップル成立大作戦!」
「「「え、ださっ」」」
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