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25. 答え合わせ
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「翔がメイド服着てるのを見た時は、可愛すぎて目を逸らしちゃった。その後に他の男子が可愛いとか言ってるの聞いて、付き合ってもないのに嫉妬しまくって、それで翔を傷つけた。本当にごめん。その後に俺が勝手に期待してキスしてしまった、って感じかな」
翔はこれを聞いてどう思うだろうか、やっぱり引いてしまうだろうか。
「俺もっ、俺も蒼馬が女の子達にモテてるの見て嫉妬してた!」
それは俺が思っていた反応とは違っていた。
翔は泣きそうな、辛そうな顔をして続けた。
「見てるの辛かった…………だからあんまりモテてるとこ見たくない」
「……わかった、これからは翔を傷つけないように気をつける。だから、何か思った事があったら今みたいに教えてほしい。」
「うん、わかった。ありがと、蒼馬。」
それからは他愛もない会話をしてお昼を過ごした。予鈴がなり、教室へ戻ろうと足を進める。
「要っ!」
教室に入った瞬間、翔は清水の方に一直線にかけて行った、それもこれまでに見た事がないような笑顔で。それにすら嫉妬してしまう俺は心が狭いのだろうか。
「なんかいい事でもあったか?」
「うんっ!あのねっ……」
そこで会話が途切れ翔が俺の方に来た。
「蒼馬、ちょっと耳貸して?」
そう言われ、俺は翔の背の高さまで屈んだ。
俺の腕を掴んで、ひっそり話そうとする翔は本当に可愛い。
「付き合ってる事って言ってもいい?…………蒼馬はみんなにバレるのいや、かな?」
正直そういうのは考えていなかった。今、翔に言われて考えてみたが、さっき清水に嬉しそうに話そうとしていた翔を思い出して、翔がいいなら、と思った。と同時に、学校中からモテる翔を牽制できるなら、言ってしまいたいなとも思った。
………気づかなかったが、やっぱり俺は重いのかもしれない。表には出さないように気をつけよう。
「いいよ、翔が嬉しそうに話そうとしてるとこ見て、俺も嬉しくなったし。」
「っ、ありがとっ。だってめちゃくちゃ嬉しいんだもんっ」
そう言って翔はまた清水の方へ行ってしまった。
俺も自分の席に着いた。
「……うまくいったんだね、おめでとっ」
「ありがと」
湊斗には全てお見通しのようだ。
「蒼馬と付き合う事になった!」
「まじ?おめでとう」
その会話に教室の誰もが釘付けだった。
「両思いだったの⁉︎おめでとう!」
「よかったな~八神、おめでと!」
「みんなありがと!」
(なんでこんなに賑わってるんだ?まるで前から知ってたみたいな……男同士だからって何か思わないのか?思ってほしい訳じゃないけど……)
俺が困惑している中教室はお祝いムードだ。
そんな中教室の扉が開く音がした。
みんながそこに注目する。
美咲が教室を出て行くところだった。
「……お手洗いかな?」
(いや、そうじゃない。)
俺にはそうは見えなかった。
だから俺は美咲の後をついて行く事にした。
「……そうま」
「大丈夫だって、話してくるだけだろ」
「そうだよね…」
翔はこれを聞いてどう思うだろうか、やっぱり引いてしまうだろうか。
「俺もっ、俺も蒼馬が女の子達にモテてるの見て嫉妬してた!」
それは俺が思っていた反応とは違っていた。
翔は泣きそうな、辛そうな顔をして続けた。
「見てるの辛かった…………だからあんまりモテてるとこ見たくない」
「……わかった、これからは翔を傷つけないように気をつける。だから、何か思った事があったら今みたいに教えてほしい。」
「うん、わかった。ありがと、蒼馬。」
それからは他愛もない会話をしてお昼を過ごした。予鈴がなり、教室へ戻ろうと足を進める。
「要っ!」
教室に入った瞬間、翔は清水の方に一直線にかけて行った、それもこれまでに見た事がないような笑顔で。それにすら嫉妬してしまう俺は心が狭いのだろうか。
「なんかいい事でもあったか?」
「うんっ!あのねっ……」
そこで会話が途切れ翔が俺の方に来た。
「蒼馬、ちょっと耳貸して?」
そう言われ、俺は翔の背の高さまで屈んだ。
俺の腕を掴んで、ひっそり話そうとする翔は本当に可愛い。
「付き合ってる事って言ってもいい?…………蒼馬はみんなにバレるのいや、かな?」
正直そういうのは考えていなかった。今、翔に言われて考えてみたが、さっき清水に嬉しそうに話そうとしていた翔を思い出して、翔がいいなら、と思った。と同時に、学校中からモテる翔を牽制できるなら、言ってしまいたいなとも思った。
………気づかなかったが、やっぱり俺は重いのかもしれない。表には出さないように気をつけよう。
「いいよ、翔が嬉しそうに話そうとしてるとこ見て、俺も嬉しくなったし。」
「っ、ありがとっ。だってめちゃくちゃ嬉しいんだもんっ」
そう言って翔はまた清水の方へ行ってしまった。
俺も自分の席に着いた。
「……うまくいったんだね、おめでとっ」
「ありがと」
湊斗には全てお見通しのようだ。
「蒼馬と付き合う事になった!」
「まじ?おめでとう」
その会話に教室の誰もが釘付けだった。
「両思いだったの⁉︎おめでとう!」
「よかったな~八神、おめでと!」
「みんなありがと!」
(なんでこんなに賑わってるんだ?まるで前から知ってたみたいな……男同士だからって何か思わないのか?思ってほしい訳じゃないけど……)
俺が困惑している中教室はお祝いムードだ。
そんな中教室の扉が開く音がした。
みんながそこに注目する。
美咲が教室を出て行くところだった。
「……お手洗いかな?」
(いや、そうじゃない。)
俺にはそうは見えなかった。
だから俺は美咲の後をついて行く事にした。
「……そうま」
「大丈夫だって、話してくるだけだろ」
「そうだよね…」
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コメント失礼します!
正直どタイプすぎて刺さりすぎててやばいです、早くくっついて欲しいなと思いながら興奮しすぎてベッド叩いてます。(気持ち悪くてすいません)素敵な作品をありがとうございます!早くお二人がくっついてくれること、そして作者様のご活躍を願っています
失礼しました
KUROさま。
ご感想ありがとうございます!
そう言って頂けてとっっっても嬉しいです!
続きも楽しんで頂ければ幸いです!(*´꒳`*)