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その視線は「絶対に選ばれないと言ってください」と懇願しているようにも見えた。
しかし、ゼクスは肩をすくめるだけでその視線を交わすと、リアーヌの希望とは正反対となる推測を口にする。
「当然知っていると思うけど、今ある王家の分家ーー“王家に連なる家”と称される家の中で一番王族の血が濃い……つまり、王家直系男子の初代当主様から数えて代が一番少ないのはボスハウト家だよ? それって結構大きな要素になると思わない⁇」
「で、でもっ他は全部公爵家ですし、王族からたくさん降嫁だってしてますし⁉︎」
「あくまでも降嫁だろ? 王族という立場を返上された上での嫁入り婿入りだ。 ーー貴族は……いや貴族だからこそ、その血筋を王族とは認めないよ。 認めてたら、この国は内乱だらけになる。 自分の子供や孫が王位継承権を持ってたら……ーー少ない数の人が夢見ちゃうと思うよ?」
「ーー見ちゃいそう……」
(……大体今だって二人しか王子いないのに、バッチバチにやり合ってるもんな……)
「だろ? 降嫁ってのは、感情を抜きに考えれば貴族同士の婚姻と何も変わらないんだよ」
「感情……」
「そりゃあ、もう王族じゃありませんって言われたって、陛下の姉妹や姪甥に当たる方々だよ? 普通の扱いって難しいよ……例え法律がそうだと定めていたとしてもね」
「法律……ーーあー……やったような、やらなかったような……?」
リアーヌが頭の中に残るかすかな授業の記憶に首をかしげながら言うと、ゼクスは「ええ……?」と困惑し切った声を上げ、大人しくその話を聞いていたサンドラまでもが「えっ⁉︎」と短い驚愕の声を出した。
そんな二人にリアーヌがさらに首をかしげたところで、ドアに近くで護衛の任務についていたはずのエドガーまでもが疑惑の眼差しをリアーヌに向けながら口を開いた。
「ーーリアーヌ嬢って、試験受けての教養科なんだよな……?」
その言葉に軽く失笑を浮かべながら答えたのはゼクスだった。
「少々失礼な質問ではあるが……答えはイエスだよ。 リアーヌは実力で教養学科に合格している」
「でも、今の話って……ーー俺たちだってちゃんと知ってるし……なんなら近所のガキンチョだって……」
エドガーの言葉や、それを聞くサンドラやゼクスの反応から、リアーヌは自分がやらかしてしまったことを察知すると、エドガーの話を遮るかのように声を上げた。
「ーー知ってたし⁉︎ ちょっとだけド忘れしちゃってただけだし⁉︎」
(そんな常識なんて知りませんけど⁉︎ 試験勉強に一般教養混ぜ込むのよく無いと思いますけどね⁉︎ 常識なら常識だって事前に教えといてもらわないとっ!)
しかし、ゼクスは肩をすくめるだけでその視線を交わすと、リアーヌの希望とは正反対となる推測を口にする。
「当然知っていると思うけど、今ある王家の分家ーー“王家に連なる家”と称される家の中で一番王族の血が濃い……つまり、王家直系男子の初代当主様から数えて代が一番少ないのはボスハウト家だよ? それって結構大きな要素になると思わない⁇」
「で、でもっ他は全部公爵家ですし、王族からたくさん降嫁だってしてますし⁉︎」
「あくまでも降嫁だろ? 王族という立場を返上された上での嫁入り婿入りだ。 ーー貴族は……いや貴族だからこそ、その血筋を王族とは認めないよ。 認めてたら、この国は内乱だらけになる。 自分の子供や孫が王位継承権を持ってたら……ーー少ない数の人が夢見ちゃうと思うよ?」
「ーー見ちゃいそう……」
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「感情……」
「そりゃあ、もう王族じゃありませんって言われたって、陛下の姉妹や姪甥に当たる方々だよ? 普通の扱いって難しいよ……例え法律がそうだと定めていたとしてもね」
「法律……ーーあー……やったような、やらなかったような……?」
リアーヌが頭の中に残るかすかな授業の記憶に首をかしげながら言うと、ゼクスは「ええ……?」と困惑し切った声を上げ、大人しくその話を聞いていたサンドラまでもが「えっ⁉︎」と短い驚愕の声を出した。
そんな二人にリアーヌがさらに首をかしげたところで、ドアに近くで護衛の任務についていたはずのエドガーまでもが疑惑の眼差しをリアーヌに向けながら口を開いた。
「ーーリアーヌ嬢って、試験受けての教養科なんだよな……?」
その言葉に軽く失笑を浮かべながら答えたのはゼクスだった。
「少々失礼な質問ではあるが……答えはイエスだよ。 リアーヌは実力で教養学科に合格している」
「でも、今の話って……ーー俺たちだってちゃんと知ってるし……なんなら近所のガキンチョだって……」
エドガーの言葉や、それを聞くサンドラやゼクスの反応から、リアーヌは自分がやらかしてしまったことを察知すると、エドガーの話を遮るかのように声を上げた。
「ーー知ってたし⁉︎ ちょっとだけド忘れしちゃってただけだし⁉︎」
(そんな常識なんて知りませんけど⁉︎ 試験勉強に一般教養混ぜ込むのよく無いと思いますけどね⁉︎ 常識なら常識だって事前に教えといてもらわないとっ!)
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