【完結】成り上がり令嬢暴走日記!

笹乃笹世

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 すかさず言葉をねじ込むリアーヌ。
 ――本来のフィリップであれば、レジアンナとの会話中に割り込む者を、歓迎することなどなかったのだが、今回ばかりはリアーヌを歓迎し、その言葉に大きく同意してみせた。

「……まぁ、問題が起こるのはダメですわよね……?」
「ーーじゃあちゃんと護衛の人たち頼んで、万全の体制で行こうよ! ――休みの日に!」
「――それはつまらないからイヤ。 また皆様と授業をサボってしまいますのっ! ふふっどうしましょう今から楽しみですわ」
「……クセになってんじゃねぇと……」

 しかしその気持ちが分からないわけでもないリアーヌは、ちゃんと護衛が付いてくるなら、まぁ……? と、肩をすくめ――そこで呆れた視線を自分に向けているゼクスと目があった。

「ーー俺の婚約者さんは……意外に不良さんだねぇ……?」
「……どうしても、って止めてくださるんなら、私今から不参加表明しますけど……」

 ゼクスにそう答えたリアーヌだったが、それにいち早く反応したのはビアンカだった。

「言い出したのは貴女でしょう? これで不参加だなんて許さなくてよ?」
「……最終的な悪者を私にしたいだけのくせにぃ……」

 リアーヌはそう言いながらビアンカに恨みがましい視線を送るが、その本心は万が一にも危険な目になどあわないよう、リアーヌの持つ直感力ーー豪運のギフトの恩恵にあやかりたい、というものだった。

「いつ頃がいいかしら?」
「休みが明けてすぐはいかがでしょう? その辺りならば授業的にも巻き返しやすいかと……」
「ーーそうですわね? 今回は外ですもの……一日がかりの計画になりますわね⁉︎」

 盛り上がり始めたレジアンナとクラリーチェの会話にリアーヌが全力で水を注ぎ込む。

「なんで⁉︎ そんなの本気のボイコットになっちゃうよ⁉︎ ーーあ、いっそこうしない⁉︎ 最後の授業にみんなで早退しちゃうの。 で、街に繰り出す! ほらこれならみんな早退だから誰も怒られないよ⁉︎」
「……それは」
「ねぇ?」
「ちょっと違うような……?」
「全然違うわ! やっぱり脱出するのが良いんですの! また皆様でサロン棟に潜みましょうね⁉︎」
「あれもドキドキしましたわね⁉︎ 皆様で廊下を歩いている時もでしたけれど!」

(……どうしよう。 生粋のお嬢様がたが悪い遊びを覚えてしまわれたんですけれど……――あれ? これ……先生がたに許されたとしても、みんなのご両親には許してもらえなくて、結果うち取り潰し……とかいうパターンあるんじゃない……?)
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