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◇
――蒼嵐の離宮、その庭の端にたたずむ東屋。
そこでお茶の準備を進めている春鈴。
そこに少し遅れてやってきた凛風は、座ることもせず、やってきて早々、春鈴にむかい言いにくそうに口を開いた。
「――え?」
「だから……その、春鈴、緑春祭で料理を振るまう、でしょ?」
「その予定……」
「それが魅音様の耳にも入っちゃって……」
「あー……」
(そういえばヨモギ取りとか手伝ってくれる人、調理場の人に護衛の人たち――結構な数の龍族が知ってるし、特に口止めもしてなかったような……?)
「それで……さっきの話を春鈴に伝えとけって……」
「――さっきの話って……ーー建前を取っ払うと、自分もお祭りに出品する! って話になる……? 言い回しが難しすぎてよく理解できなかったんだけど……」
「ーー正直私も分かんなかったけど、魅音様がやりたいのは、春鈴が作ったお菓子を自分が作ったことにして龍王様に食べてもらうことっぽい……ーー」
「……え、龍王様? 緑春祭は??」
「そこにも出すけど、それを手土産に龍王様に会いに行って……――そこで見初めてもらう予定みたい?」
「――見初め……?」
「……魅音様、龍王様の正妃になるつもりみたい」
春鈴はその言葉に絶句して目を大きく見開く。
頭の中では(……あれ龍王様って龍族でアイツからしたら化け物なんじゃ……?)や(見初めてもらう予定って一人で勝手に立てられるんです……?)という考えがグルグルと巡っていたが、この話題を掘り下げても話は前に進まないな……と春鈴は一切の思考を放棄して、気持ちを切り替えるように大きく息をついた。
「――……さすが魅音サマ。予想を飛び越えてくるよねー……」
「正直、あの人が一番自尊心低いんじゃないかと疑ってる……」
「どうなのかねぇ? あのお嬢様は命令して、その通りになればご満悦なじゃない?」
「なるほど……――それで……作ってもらえる?」
「――作るのはいいけど……多分、龍族の人にはバレると思うよ? どこの家の名前で出すのか知らないけど、今ですら材料調達から見張られてるって話だし。 しかもまだ試作の段階なのに、ことあるごとに毒味が入るんだよ? 当日いきなり「これ作りました。どうぞ!」って持っていっても並べてもらえないんじゃないかな……?」
凛風は春鈴の言葉にあからさまに動揺する。
自分の思い通りにならなかった時、魅音がどんな癇癪を起こすのか、想像もしたくないとばかりに顔を青ざめさせ、なんとかそれを回避しようと必死に頭を回転させる。
「――……確認しないと分かんないけど、春鈴は魅音様の侍女ってことで里に来てるでしょ?」
「――そうだけど……え、私まだそっちで侍女扱いなの⁉︎」
(そっちの仕事なんかなにもしてないのに⁉︎ ……こっちとしては借金のことがあるから侍女扱いしてくれたほうがいいけど……)
「……侍女ってことにすれば、春鈴が作って魅音様が差し入れても許容範囲内じゃない? だって春鈴はすでに作るときに見張りとか毒見とかたくさん受けてるわけだし、そんな春鈴がちょっとだけ違うの作って「これも魅音様名義で出したい」って言ったら、もう一品ぐらい出せたりとか……――しないかなぁ……?」
凛風はそう言い募りながら、すがるような目つきで春鈴を見つめる。
(私的には出せそうな気がしてるけど、龍族のやり方は本当に知らないからなぁ……)
「……とりあえず雇い主に聞いてみる。 でもそれでダメだって言われたらあきらめてほしい」
「う……どうにか頑張って説得してほしい……」
「やるだけはやってみるけど……――そもそもとして……私そこまで豪華なのは作れないからね? 今作ってるのも『素朴だけどおいしい』って評価だし……」
「それは……その……素朴で可愛い、でも美味しいとかに……?」
凛風は魅音の性格を考え、うかがうように春鈴に提案する。
図々しいことを言っていると理解はしていたが、素朴な外見の菓子をあの魅音が良しとするとは思えなかった。
「……例えば? ――私、家庭料理の粋を出るような料理は作ったことないよ……」
春鈴も凛風の言いたいことは分かっていたが、菫家のお嬢様である魅音が納得するような菓子を自分が作れるとは思えなかった。
「ええと……あ、タンユエン――白玉団子のようなもの――はどう? あれのお餅を色とりどりにすれば可愛いと思う!」
「――でもあれ、お餅の色変える時って中身も変えるときじゃん……?」
めんどくさそうに顔をしかめる春鈴。
そんな春鈴に凛風も同じように顔をしかめながら、言いにくそうに提案する。
「……三色くらいなら」
「……アイツが五色の方が縁起がいい、普通は五色! って言い出しても、三色じゃないと……って言ってくれる?」
「……ムリ。 ――あっ! 紅白で二色はどう⁉︎」
「めでたいね⁉︎」
「それなら押し切れる! だってお祭り用だし!」
「だよね、おめでたいもんね! ――凛風は団子の中身はなにが好き?」
「みたらし!」
「――……聞かなきゃよかった……」
一番手間のかかる中身を答えられ、春鈴は困ったように頭を抱えた。
(いい提案をしてくれた、ささやかなお礼をしようとしただけなのに……)
「で、でもあんこも好きだし、ゴマあんも好き……だよ?」
答えてから、春鈴の質問の意図に気が付いたのか、凛風は慌てて答えを追加した。
「――いや、一つはみたらしにする」
「……いいの?」
「……なんか魅音サマがそれを作れ、と言い出す未来を受信した」
「……私も見えたかもその未来」
二人はげんなりとした表情を浮かべながら、魅音が底意地の悪い笑顔を浮かべながら侍女を従えふんぞり返っている光景を思い描いていた。
「――あっちは思い付きを言うだけ。 いい気なもんだよ……」
「本当に。 ――でも……春鈴がみたらしのタンユエン作ってくれて嬉しい」
「――練習で作ったら届けてあげる」
「本当⁉︎ 良いの⁉︎」
「もちろん!」
そんな話に花を咲かせ、凛風は笑顔で帰っていった。
その後蒼嵐に話を通した春鈴が、試しに……と、練習で作ったみたらしのタンユエン。
――春鈴が考えていた以上に、みんながいたく気に入ってしまい、即断即決で魅音の菓子として納品することが決まり、練習の回数どころか、毒味の回数まで増えたとか増えなかったとか……
(いや確実に増えてるよ。 もはや売りもの作ってるのか? って量になってるし、橙実様や紫釉様どころか、見張りや毒見役の人たちまで、お土産として持って帰ってるもん! 毒見なんかじゃないよ! 絶対みんなが食べたいだけだよ‼︎)
――蒼嵐の離宮、その庭の端にたたずむ東屋。
そこでお茶の準備を進めている春鈴。
そこに少し遅れてやってきた凛風は、座ることもせず、やってきて早々、春鈴にむかい言いにくそうに口を開いた。
「――え?」
「だから……その、春鈴、緑春祭で料理を振るまう、でしょ?」
「その予定……」
「それが魅音様の耳にも入っちゃって……」
「あー……」
(そういえばヨモギ取りとか手伝ってくれる人、調理場の人に護衛の人たち――結構な数の龍族が知ってるし、特に口止めもしてなかったような……?)
「それで……さっきの話を春鈴に伝えとけって……」
「――さっきの話って……ーー建前を取っ払うと、自分もお祭りに出品する! って話になる……? 言い回しが難しすぎてよく理解できなかったんだけど……」
「ーー正直私も分かんなかったけど、魅音様がやりたいのは、春鈴が作ったお菓子を自分が作ったことにして龍王様に食べてもらうことっぽい……ーー」
「……え、龍王様? 緑春祭は??」
「そこにも出すけど、それを手土産に龍王様に会いに行って……――そこで見初めてもらう予定みたい?」
「――見初め……?」
「……魅音様、龍王様の正妃になるつもりみたい」
春鈴はその言葉に絶句して目を大きく見開く。
頭の中では(……あれ龍王様って龍族でアイツからしたら化け物なんじゃ……?)や(見初めてもらう予定って一人で勝手に立てられるんです……?)という考えがグルグルと巡っていたが、この話題を掘り下げても話は前に進まないな……と春鈴は一切の思考を放棄して、気持ちを切り替えるように大きく息をついた。
「――……さすが魅音サマ。予想を飛び越えてくるよねー……」
「正直、あの人が一番自尊心低いんじゃないかと疑ってる……」
「どうなのかねぇ? あのお嬢様は命令して、その通りになればご満悦なじゃない?」
「なるほど……――それで……作ってもらえる?」
「――作るのはいいけど……多分、龍族の人にはバレると思うよ? どこの家の名前で出すのか知らないけど、今ですら材料調達から見張られてるって話だし。 しかもまだ試作の段階なのに、ことあるごとに毒味が入るんだよ? 当日いきなり「これ作りました。どうぞ!」って持っていっても並べてもらえないんじゃないかな……?」
凛風は春鈴の言葉にあからさまに動揺する。
自分の思い通りにならなかった時、魅音がどんな癇癪を起こすのか、想像もしたくないとばかりに顔を青ざめさせ、なんとかそれを回避しようと必死に頭を回転させる。
「――……確認しないと分かんないけど、春鈴は魅音様の侍女ってことで里に来てるでしょ?」
「――そうだけど……え、私まだそっちで侍女扱いなの⁉︎」
(そっちの仕事なんかなにもしてないのに⁉︎ ……こっちとしては借金のことがあるから侍女扱いしてくれたほうがいいけど……)
「……侍女ってことにすれば、春鈴が作って魅音様が差し入れても許容範囲内じゃない? だって春鈴はすでに作るときに見張りとか毒見とかたくさん受けてるわけだし、そんな春鈴がちょっとだけ違うの作って「これも魅音様名義で出したい」って言ったら、もう一品ぐらい出せたりとか……――しないかなぁ……?」
凛風はそう言い募りながら、すがるような目つきで春鈴を見つめる。
(私的には出せそうな気がしてるけど、龍族のやり方は本当に知らないからなぁ……)
「……とりあえず雇い主に聞いてみる。 でもそれでダメだって言われたらあきらめてほしい」
「う……どうにか頑張って説得してほしい……」
「やるだけはやってみるけど……――そもそもとして……私そこまで豪華なのは作れないからね? 今作ってるのも『素朴だけどおいしい』って評価だし……」
「それは……その……素朴で可愛い、でも美味しいとかに……?」
凛風は魅音の性格を考え、うかがうように春鈴に提案する。
図々しいことを言っていると理解はしていたが、素朴な外見の菓子をあの魅音が良しとするとは思えなかった。
「……例えば? ――私、家庭料理の粋を出るような料理は作ったことないよ……」
春鈴も凛風の言いたいことは分かっていたが、菫家のお嬢様である魅音が納得するような菓子を自分が作れるとは思えなかった。
「ええと……あ、タンユエン――白玉団子のようなもの――はどう? あれのお餅を色とりどりにすれば可愛いと思う!」
「――でもあれ、お餅の色変える時って中身も変えるときじゃん……?」
めんどくさそうに顔をしかめる春鈴。
そんな春鈴に凛風も同じように顔をしかめながら、言いにくそうに提案する。
「……三色くらいなら」
「……アイツが五色の方が縁起がいい、普通は五色! って言い出しても、三色じゃないと……って言ってくれる?」
「……ムリ。 ――あっ! 紅白で二色はどう⁉︎」
「めでたいね⁉︎」
「それなら押し切れる! だってお祭り用だし!」
「だよね、おめでたいもんね! ――凛風は団子の中身はなにが好き?」
「みたらし!」
「――……聞かなきゃよかった……」
一番手間のかかる中身を答えられ、春鈴は困ったように頭を抱えた。
(いい提案をしてくれた、ささやかなお礼をしようとしただけなのに……)
「で、でもあんこも好きだし、ゴマあんも好き……だよ?」
答えてから、春鈴の質問の意図に気が付いたのか、凛風は慌てて答えを追加した。
「――いや、一つはみたらしにする」
「……いいの?」
「……なんか魅音サマがそれを作れ、と言い出す未来を受信した」
「……私も見えたかもその未来」
二人はげんなりとした表情を浮かべながら、魅音が底意地の悪い笑顔を浮かべながら侍女を従えふんぞり返っている光景を思い描いていた。
「――あっちは思い付きを言うだけ。 いい気なもんだよ……」
「本当に。 ――でも……春鈴がみたらしのタンユエン作ってくれて嬉しい」
「――練習で作ったら届けてあげる」
「本当⁉︎ 良いの⁉︎」
「もちろん!」
そんな話に花を咲かせ、凛風は笑顔で帰っていった。
その後蒼嵐に話を通した春鈴が、試しに……と、練習で作ったみたらしのタンユエン。
――春鈴が考えていた以上に、みんながいたく気に入ってしまい、即断即決で魅音の菓子として納品することが決まり、練習の回数どころか、毒味の回数まで増えたとか増えなかったとか……
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