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第一話
第一話⑤
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「…会わなきゃ。」
「え。」
「リュカ兄様に会って、確かめなくちゃ。」
「会うってっ言ったって…もう旅に出て一週間ちょっと経ってるし、今どのあたりかなんてわからないよ?!」
「でも、」
「た、確かに君が起きたら連絡するようにって、手紙くらいなら転送できる魔道具はもらっているよ?!でも、今兄さんがどこにいるかは噂話程度でしかわからないし、」
「…目的地なら、多分、わかるわ。」
正確には、彼と勇者の合流地点だけれど。頭の中で、ゲームのマップを思い浮かべる。今が王都ならば、そして、旅に出て一週間程度なのだというのならば。
「王都からだったら、龍車が出ているはずよね。」
「で、出てるけど、どうしてアンジュがそんなこと知ってるのさ。」
「天啓よ。」
「てんけい?」
「リュカ兄様についていって、手助けがしたいの。私を助けてくれたのは、あの人でしょう。」
ユーゴは、口に手を当てて考え込んでいる。確かに突飛な思いつきにしか聞こえない。そもそも、フィールドに魔物がうじゃうじゃといる今、先ほど長い眠りから覚めた私が一人で旅に出るなんてことできるわけがない。理屈ではわかっているけれど、それでもじっとはしていられなかった。だって、知ってしまったから。少しでもフラグを逃せば、私の大事な友人が死んでしまう。知っていて、のんびり都会で生きていくことなんてしたくなかった。バグ技を使ってでもレベルを上げて、彼についていきたかった。傲慢で、自己中心的な考えだったけれど、私は彼を護りたかった。
「…アンジュ。」
「なに。」
「旅に出る上で、一個だけ、お願いしてもいい?」
「…私に、できることなら。」
「それじゃあ。」
「その旅に、僕も同行していいかな。」
こうして、原作からは大きく外れる二人の旅路が始まるのであった。ゆっくりと、でも着実にズレ始めた歯車を調整するための、ちっぽけな大冒険だ。
「え。」
「リュカ兄様に会って、確かめなくちゃ。」
「会うってっ言ったって…もう旅に出て一週間ちょっと経ってるし、今どのあたりかなんてわからないよ?!」
「でも、」
「た、確かに君が起きたら連絡するようにって、手紙くらいなら転送できる魔道具はもらっているよ?!でも、今兄さんがどこにいるかは噂話程度でしかわからないし、」
「…目的地なら、多分、わかるわ。」
正確には、彼と勇者の合流地点だけれど。頭の中で、ゲームのマップを思い浮かべる。今が王都ならば、そして、旅に出て一週間程度なのだというのならば。
「王都からだったら、龍車が出ているはずよね。」
「で、出てるけど、どうしてアンジュがそんなこと知ってるのさ。」
「天啓よ。」
「てんけい?」
「リュカ兄様についていって、手助けがしたいの。私を助けてくれたのは、あの人でしょう。」
ユーゴは、口に手を当てて考え込んでいる。確かに突飛な思いつきにしか聞こえない。そもそも、フィールドに魔物がうじゃうじゃといる今、先ほど長い眠りから覚めた私が一人で旅に出るなんてことできるわけがない。理屈ではわかっているけれど、それでもじっとはしていられなかった。だって、知ってしまったから。少しでもフラグを逃せば、私の大事な友人が死んでしまう。知っていて、のんびり都会で生きていくことなんてしたくなかった。バグ技を使ってでもレベルを上げて、彼についていきたかった。傲慢で、自己中心的な考えだったけれど、私は彼を護りたかった。
「…アンジュ。」
「なに。」
「旅に出る上で、一個だけ、お願いしてもいい?」
「…私に、できることなら。」
「それじゃあ。」
「その旅に、僕も同行していいかな。」
こうして、原作からは大きく外れる二人の旅路が始まるのであった。ゆっくりと、でも着実にズレ始めた歯車を調整するための、ちっぽけな大冒険だ。
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