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二期 二章
アリサの苦悩
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ここは海。12神が一柱、ポセイドン様が司る領域。昔から伝わる言い伝えの中に必ずでてくる。生命の誕生場所とも言われ、とても神秘的なそんな場所。
その海を走る船が1つ。サン曰く、父親がエスト号とつけたその船に乗り込む私。
神秘的な海を、偶然の出会いで乗ることになった船。
そんな神秘的な場所に私は今立って「おえええええ!!」
「わぁ!!大丈夫かアリサ!」
ダメだわ、他のこと考えても気持ち悪いもんは悪いわ。
「え、えぇ…だいじょおえええっ…吐きそう…」
「吐いた方が楽に…ならないか…」
船に乗ってすでに1時間…アルケイデスは地図で見れば近いけど…
「サン…後何時間くらいかかりそうなの?」
「そうですね…あと、3時間くらいですかね…」
終わるわ。私の人生ここまでよ。
「うわあ!アリサがほぼ死んだような顔してる!!」
「アリサ死んじゃダメですぅ!!」
ズシン…
「何?!この揺れ!酔う!!!」
「どうしたんだサン!」
「わかりません、急に止まりました…」
「ちょっと見てみますぅ!」
海の上。揺れる中。急な停止。私無理よ。
「早くしてね…」
甲板から船の底を覗き込むセリス、みるみるうちに顔が真っ青になって行く。
「し、下に大きな影がぁ…」
「なにっ!」
アレクがセリスの元へ向かう。ちょっと待って、もしかして戦闘くる?
そう不安になったのもつかの間。海中から触手が伸びてきた。
「クククラーケン!!」
触手を見たサンが叫んだ。
「みんな、戦闘準び…え?」
アレクが指揮をとるとき、私はもう限界だった。触手が視界の恥に映った瞬間、すでに剣を握り飛び出していた。
「あんたのせいで気持ち悪いのが長引くのよ!!」
上がってきている触手を次々に切り飛ばしていく。
まずは正面。次は右上。後ろ、真上!
周りを触手の切れ端まみれにしながら全ての触手をさばいていく。
「セリスさん!後ろ!頭が!」
「きゃあっ!」
セリスの後ろから本体である頭が顔を出した。残った触手でセリスを攻撃するつもりだろう。
「させないわ!」
思い切り踏み込み、クラーケンの頭めがけてジャンプした。その揺れで少し吐きそうになった…我慢。
アリサを確認したクラーケンが標的を変え、触手でアリサを刺そうとする。アリサは空中で、飛んでいるかのように身をひねりそれを全てかわし、クラーケンの頭の上に立った。
「邪魔しないで。気持ち悪いから。」
アリサはそう呟くと、頭から飛び降り、全ての触手を一瞬で根元から切り取った。
「これで終わりよ。」
最後に落ちた触手をクラーケンにぶん投げて、もろとも吹っ飛ばした。
「アリサ姉さん…怖え…」
サンが少し怯えているが、今の私はそれどころではない。
「は、早くアルケイデスへ…」
「わ、わかった!!」
「アリサは怒らせちゃいけないな。」
「あんなに強いんですねぇ…アリサって…」
吐きけが治ったらとりあえず皆んなのイメージを変えるとこから始めましょう…
このままじゃただの暴力女だわ…
その海を走る船が1つ。サン曰く、父親がエスト号とつけたその船に乗り込む私。
神秘的な海を、偶然の出会いで乗ることになった船。
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「わぁ!!大丈夫かアリサ!」
ダメだわ、他のこと考えても気持ち悪いもんは悪いわ。
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「ちょっと見てみますぅ!」
海の上。揺れる中。急な停止。私無理よ。
「早くしてね…」
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「し、下に大きな影がぁ…」
「なにっ!」
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そう不安になったのもつかの間。海中から触手が伸びてきた。
「クククラーケン!!」
触手を見たサンが叫んだ。
「みんな、戦闘準び…え?」
アレクが指揮をとるとき、私はもう限界だった。触手が視界の恥に映った瞬間、すでに剣を握り飛び出していた。
「あんたのせいで気持ち悪いのが長引くのよ!!」
上がってきている触手を次々に切り飛ばしていく。
まずは正面。次は右上。後ろ、真上!
周りを触手の切れ端まみれにしながら全ての触手をさばいていく。
「セリスさん!後ろ!頭が!」
「きゃあっ!」
セリスの後ろから本体である頭が顔を出した。残った触手でセリスを攻撃するつもりだろう。
「させないわ!」
思い切り踏み込み、クラーケンの頭めがけてジャンプした。その揺れで少し吐きそうになった…我慢。
アリサを確認したクラーケンが標的を変え、触手でアリサを刺そうとする。アリサは空中で、飛んでいるかのように身をひねりそれを全てかわし、クラーケンの頭の上に立った。
「邪魔しないで。気持ち悪いから。」
アリサはそう呟くと、頭から飛び降り、全ての触手を一瞬で根元から切り取った。
「これで終わりよ。」
最後に落ちた触手をクラーケンにぶん投げて、もろとも吹っ飛ばした。
「アリサ姉さん…怖え…」
サンが少し怯えているが、今の私はそれどころではない。
「は、早くアルケイデスへ…」
「わ、わかった!!」
「アリサは怒らせちゃいけないな。」
「あんなに強いんですねぇ…アリサって…」
吐きけが治ったらとりあえず皆んなのイメージを変えるとこから始めましょう…
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