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異世界
10. ユート(ファルエストの街)
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オウガに手を引かれながら“悠斗“の元に向かうと、“悠斗“も近づいた私たちに気がついて目を上げる。
小声でオウガに「鑑定してみてごらん」と言われ、“悠斗“の顔を見ながら眉間に魔力を集中すると、彼の上に白くて小さなプレート状のモヤが現れ、そこに『ユート。ファルエスト出身。父親はダート。母親はフィオラ』と視えた。
奇しくもこの世界の彼の名も“ユート“だった。
「初めまして、オレはオウガ。相席しても良いかな」
オウガが右手を伸ばすと、ユートも右手を差し出して握手し、すぐに離す。
「初めまして。俺はユート。・・・こちらは?」
「彼女はオレのツガイの、リサ」
「よろしく、お願いします」
右手を差し出すと、ユートが握手してくれて・・・、そのまま親指でさわさわと私の手を撫で始める。
ぎょっとして硬直すると、ユートが空いていた左手で、今度は私の頬を撫で始めた。
「リサ・・・、すごく良いね。肌がしっとりしていて、触り心地が最高」
かつて悠斗も同じようなことを言いながら、しょっちゅう私の肌に手を這わせていたことを不意に思い出す。
「リサは大病を患って、魔力容量を著しく失ってしまったんだ。だから、良ければキミに、リサを抱いてあげて欲しくて」
オウガのその言葉に、ユートは嬉しそうに笑う。
「それは願ったり叶ったりだなぁ。任せて。しっかり抱いてあげる」
「オウガぁ・・・」
思わず涙目になる私の唇に、オウガは再度優しくキスを落とした後、
「リサ、ゆっくり抱かれておいで。いつでも構わない。終わったら、指輪で知らせて。これは預かっておくから」
そう言って私の首からIDカードを外してウエストポーチに仕舞うと、席を立って店から出て行ってしまった。
「ほらほら、こっちを見て」
いつまでも恨みがましくオウガの後ろ姿を見つめていると、ユートの手で強引に顔を振り向かされる。
そして、いきなりキスされた。・・・キスして、頬擦りして、耳たぶにしゃぶりついてきて、またキスされる。今度はディープキス。
ユートの舌先が、私の感じるところを何度も突く。
このユートは、夫だった悠斗とは別人のはずなのに、妙に触れ方が悠斗と似ていて、困る。すぐに感じてしまう。
「じゃぁ、行こうか」
唇を放してそう言うと、ユートは私の腰を抱きながら立ち上がってお店の奥の階段下まで行き、その壁に嵌め込まれた小さなガラスプレートに何かを打ち込み始めた。
店の外に目をやると、遠くでオウガが背の低いおじさんに腕を引かれながら話しかけられていた。オウガは首を振っているけれど、おじさんは諦めない。・・・押し売りか何か??
おじさんに腕を引っ張られながら、オウガがふとこちらを見て、左手に唇を寄せて何かを囁く。
『リサ、ごめん。急患が居るみたいだから、ちょっと診てくる。オレのことは気にしなくて良いから。ゆっくり楽しんでね』
耳元で、オウガの声が小さく響いた。
・・・急患? それって・・・
不意にユートに腕を引かれる。
「部屋、取れたから。さ、行こう」
再度外に目を向けると、オウガが片手を上げてニコッと微笑んだ。そしてすぐに、おじさんに腕を引かれながら何処かに行ってしまった。
ユートに手を引かれながら辿り着いたのは、2階の奥の部屋で。
入ってみるとそこは、テーブルセットとベッドがあるだけの、実にシンプルな部屋だった。壁紙は薄いミントグリーンで、柱は白。窓も大きくて、居心地は良さそう。だけどトイレもシャワーも無い。魔法で事足りるので、そこは不要、と言うことらしい。
キョロキョロと部屋の中を見ていると、鍵を閉めたユートが後ろから抱きついてきた。
彼の、少しカサついた手が私の身体の線を確かめるように滑る。
妙にダイレクトな肌感に驚いて視線を下げると、私もユートも既に一糸纏わぬ姿になっていた。驚いて、思わず腕で胸を隠す。
魔法で一瞬のうちに脱がされてしまっていたらしい。
「あぁ、リサの肌、たまんない」
私の戸惑いには一切構わずに、ユートの唇が、私の首や背中を這う。手は、胸やお腹に這わされる。
「や、やだやだ、ユート。ベッドで! ベッドに行こう」
「あぁ、やわらかい・・・」
私の言葉が聞こえていないのか、うっとりとため息をつきながらユートは私の身体を隅々まで触り、口付けようとしてくる。
仕方がないので、そんなユートをベッドまで引っ張って行くと・・・、急に押し倒されて、ベッドに沈んでしまった。
「あぁ、リサ。リサは感じやすいんだね。もうとろとろ・・・」
私の動きを封じ込めて濡れ具合をチェックし、指を突き入れてくる。
初めて身体を重ねるはずなのに、私の敏感な場所を知り尽くしているかのように、内側から的確に攻めて来る。たまらずに軽く達すると、すぐにユートがググッとナカに入り込んで来た、けど。
「うわっ、だめだ、マズい、たまんない」
数度の抽挿の後に、あっさりユートが暴発した。
身体の中でブラウンゴールドの光がピカピカと光った後、すぐに霧散する。
オウガとセックスした後のような、キレイな魔力の融合は起こらなかった。
『男の側の“単なる排泄“で終わっては、全く意味が無い』
いつかオウガが話していたその言葉が、不意に脳裏を掠めた。
「ごめん、リサ。あんまり気持ち良すぎて、我慢出来なかった。でも、これで、今度は落ちついて抱けると思うから」
そう言って私を抱き起すと、今度は対面座位で腰を揺すり上げ始める。
ユートの先端が、奥を擦り上げてくる。互いの胸やお腹が擦れ合って、気持ち良い。ユートは相変わらず、唇と手を這わせて私の肌を楽しんでいる。
その快感に身を委ねていると、
「リサの、ナカも外も、サイコー。あ・・・、はぁ、良すぎる・・・」
そう言いながら、ユートがいきなり胸に噛み付いてきた。
「や! 痛い! やだ、何してんの、噛まないでっ!」
結構な強さで噛まれ、その痛みのせいで快感が一気に引いてしまった。
こちらは真剣に怒っているのに、なのにユートは気にしたふうもなく、
「ごめん、痛かった? ・・・大丈夫。そのうち痛みも快感に変わるから」
なんて悪びれもせずに言い放ち、噛み跡の付いたところをちろちろと舐めてくる。
そう言えば初めて悠斗に抱かれた時も、こんなふうに噛まれて、私が怒って、悠斗がビックリしてたな。それ以来、悠斗が私を噛むことは二度と無かったけど。
『やぁ、噛まないでぇ。・・・やっ、痛い』
ビデオチャットの中で、奴隷ちゃんも確かそんなことを言ってた。
もしかしたら悠斗には興奮すると相手に噛み付いてしまうクセがあって。でも私には出来なくて。それでその鬱憤? 溜まった欲望? を奴隷ちゃんで解消してたのかもしれないな・・・。
「何考えてるの? ツガイのこと? 今は俺だけのことを考えてよ。じゃないと、お仕置きするよ」
他のことを考えていた私に気付いたユートが、妖しく目を光らせながら激しく腰を突き上げ始めた。
二度目以降の交わりでは、きちんと魔力融合が成された。
ユートのブラウンゴールドと、私のスミレ色の魔力が撚り合わされて、混じりあって、パチンパチンとハジける。キレイな魔力融合だった。
「あぁ、リサは魔力まで可愛くて心地良いねぇ。・・・ね、もう一回」
ユートはそう言って放してくれず、その後も何度も何度も抱かれた。
イっては噛みつかれた痛みで引き戻され、気を失っては揺すられて起こされ。
気がつけば、朝を迎えていた。
でも、寝不足と筋肉痛が相まって、身体に力が入らない。
試しに今まで成功したことがない“回復“魔法を唱えてみたら、初めて上手く発動した。
効果は微々たるものだったけど、確実に魔力容量が増えたことが分かり、ほっとした。嬉しかった。
もぞもぞしていたせいか、私を抱きしめるように寝ていたユートが目を覚ましてしまった。
「リサ・・・、起きたの?」
ユートの腰に絡めるように乗せていた私の脚を、さわりと撫でてくる。
すっかり肌が敏感になってしまっていたせいで、お腹の奥がキュッと締まる。
「う・・・、朝から誘うなんて、積極的だね。俺は嬉しいけど」
そう言って私を抱き寄せると、腰を揺らし始めた。
・・・呆れたことに、ユートはまだ私のナカに留まっていて、しかも次第にその芯を取り戻し始めている。
「やっ、ユート、もうお終い!」
「リサが“ユート“って呼んでくれると、腰にクるわー。ん・・・、もっと呼んで」
人の話を聞きやしない。
せっかく回復魔法をかけたのに、その後また何度も何度も抱かれることになり・・・。
へバッた私がようやく食事を口に出来たのは、お昼を過ぎてからだった。
しかも私を膝の上に乗せて、嬉しそうに給餌してくれる。まるで私の発情期間中のオウガのようだった。
「あー、リサのこと、このままずっと抱いてたい。リサ、発情期はいつ?」
心の声が聞こえたのか?!
「うっ。つ、ついこの間、終わったばかり」
「そうなんだー。じゃあさ、次の発情期の時は、俺に相手をさせてよ」
「え? ヤだ。だって私にはツガイが居るし」
「ツガイ、関係なくない?」
「・・・関係ないの?」
「ツガイは、何よりも相手の意思を尊重してくれるものだから、リサが『次の発情期はユートと過ごす』って言えば、ツガイは許してくれるよね? ・・・アイツは違うの?」
『ツガイは何よりも相手の意思を尊重してくれる』・・・。
オウガの行動の基本は、確かにそれかも。
「・・・私たちは出会ったばかりのツガイだから、ちょっとその辺りは分からない、かな。でも、オウガがいつも私の意思を尊重してくれるのは確かね。逆に私の方が、オウガにワガママ言って拘束してるかも」
「ふぅん。まぁ、リサの可愛い拘束なら、俺も喜んで受けちゃうけど」
「・・・縄で縛る話をしてるんじゃないからね?」
「あれ? なんで分かったの? 以心伝心? ホントはやっぱり俺たちがツガイなんじゃないの?」
「・・・違います」
元の世界でツガイ的な存在だった悠斗もどきにそんなことを言われて、胸中はかなり複雑だった。
食事を終えて、さぁ服を着ようかと辺りを見回しても(そう、ずっと裸のままだったのだ・・・)、どこにも見当たらない。
「私の服は?」
「あぁ、俺のマジックバッグの中にしまってあるよ。後で出してあげる。それより・・・」
また私の胸を揉みしだき始め、首に唇を這わせてくる。
「もうちょっと抱かせて」
ユートのユートが、既に臨戦態勢になっていた。
そしてその後も、逃げようとするたびに抱かれてイかされ、イっては噛みつかれた痛みで引き戻され、気を失っては揺すられて起こされ・・・。
あ、なんだろ。デジャブ・・・。
小声でオウガに「鑑定してみてごらん」と言われ、“悠斗“の顔を見ながら眉間に魔力を集中すると、彼の上に白くて小さなプレート状のモヤが現れ、そこに『ユート。ファルエスト出身。父親はダート。母親はフィオラ』と視えた。
奇しくもこの世界の彼の名も“ユート“だった。
「初めまして、オレはオウガ。相席しても良いかな」
オウガが右手を伸ばすと、ユートも右手を差し出して握手し、すぐに離す。
「初めまして。俺はユート。・・・こちらは?」
「彼女はオレのツガイの、リサ」
「よろしく、お願いします」
右手を差し出すと、ユートが握手してくれて・・・、そのまま親指でさわさわと私の手を撫で始める。
ぎょっとして硬直すると、ユートが空いていた左手で、今度は私の頬を撫で始めた。
「リサ・・・、すごく良いね。肌がしっとりしていて、触り心地が最高」
かつて悠斗も同じようなことを言いながら、しょっちゅう私の肌に手を這わせていたことを不意に思い出す。
「リサは大病を患って、魔力容量を著しく失ってしまったんだ。だから、良ければキミに、リサを抱いてあげて欲しくて」
オウガのその言葉に、ユートは嬉しそうに笑う。
「それは願ったり叶ったりだなぁ。任せて。しっかり抱いてあげる」
「オウガぁ・・・」
思わず涙目になる私の唇に、オウガは再度優しくキスを落とした後、
「リサ、ゆっくり抱かれておいで。いつでも構わない。終わったら、指輪で知らせて。これは預かっておくから」
そう言って私の首からIDカードを外してウエストポーチに仕舞うと、席を立って店から出て行ってしまった。
「ほらほら、こっちを見て」
いつまでも恨みがましくオウガの後ろ姿を見つめていると、ユートの手で強引に顔を振り向かされる。
そして、いきなりキスされた。・・・キスして、頬擦りして、耳たぶにしゃぶりついてきて、またキスされる。今度はディープキス。
ユートの舌先が、私の感じるところを何度も突く。
このユートは、夫だった悠斗とは別人のはずなのに、妙に触れ方が悠斗と似ていて、困る。すぐに感じてしまう。
「じゃぁ、行こうか」
唇を放してそう言うと、ユートは私の腰を抱きながら立ち上がってお店の奥の階段下まで行き、その壁に嵌め込まれた小さなガラスプレートに何かを打ち込み始めた。
店の外に目をやると、遠くでオウガが背の低いおじさんに腕を引かれながら話しかけられていた。オウガは首を振っているけれど、おじさんは諦めない。・・・押し売りか何か??
おじさんに腕を引っ張られながら、オウガがふとこちらを見て、左手に唇を寄せて何かを囁く。
『リサ、ごめん。急患が居るみたいだから、ちょっと診てくる。オレのことは気にしなくて良いから。ゆっくり楽しんでね』
耳元で、オウガの声が小さく響いた。
・・・急患? それって・・・
不意にユートに腕を引かれる。
「部屋、取れたから。さ、行こう」
再度外に目を向けると、オウガが片手を上げてニコッと微笑んだ。そしてすぐに、おじさんに腕を引かれながら何処かに行ってしまった。
ユートに手を引かれながら辿り着いたのは、2階の奥の部屋で。
入ってみるとそこは、テーブルセットとベッドがあるだけの、実にシンプルな部屋だった。壁紙は薄いミントグリーンで、柱は白。窓も大きくて、居心地は良さそう。だけどトイレもシャワーも無い。魔法で事足りるので、そこは不要、と言うことらしい。
キョロキョロと部屋の中を見ていると、鍵を閉めたユートが後ろから抱きついてきた。
彼の、少しカサついた手が私の身体の線を確かめるように滑る。
妙にダイレクトな肌感に驚いて視線を下げると、私もユートも既に一糸纏わぬ姿になっていた。驚いて、思わず腕で胸を隠す。
魔法で一瞬のうちに脱がされてしまっていたらしい。
「あぁ、リサの肌、たまんない」
私の戸惑いには一切構わずに、ユートの唇が、私の首や背中を這う。手は、胸やお腹に這わされる。
「や、やだやだ、ユート。ベッドで! ベッドに行こう」
「あぁ、やわらかい・・・」
私の言葉が聞こえていないのか、うっとりとため息をつきながらユートは私の身体を隅々まで触り、口付けようとしてくる。
仕方がないので、そんなユートをベッドまで引っ張って行くと・・・、急に押し倒されて、ベッドに沈んでしまった。
「あぁ、リサ。リサは感じやすいんだね。もうとろとろ・・・」
私の動きを封じ込めて濡れ具合をチェックし、指を突き入れてくる。
初めて身体を重ねるはずなのに、私の敏感な場所を知り尽くしているかのように、内側から的確に攻めて来る。たまらずに軽く達すると、すぐにユートがググッとナカに入り込んで来た、けど。
「うわっ、だめだ、マズい、たまんない」
数度の抽挿の後に、あっさりユートが暴発した。
身体の中でブラウンゴールドの光がピカピカと光った後、すぐに霧散する。
オウガとセックスした後のような、キレイな魔力の融合は起こらなかった。
『男の側の“単なる排泄“で終わっては、全く意味が無い』
いつかオウガが話していたその言葉が、不意に脳裏を掠めた。
「ごめん、リサ。あんまり気持ち良すぎて、我慢出来なかった。でも、これで、今度は落ちついて抱けると思うから」
そう言って私を抱き起すと、今度は対面座位で腰を揺すり上げ始める。
ユートの先端が、奥を擦り上げてくる。互いの胸やお腹が擦れ合って、気持ち良い。ユートは相変わらず、唇と手を這わせて私の肌を楽しんでいる。
その快感に身を委ねていると、
「リサの、ナカも外も、サイコー。あ・・・、はぁ、良すぎる・・・」
そう言いながら、ユートがいきなり胸に噛み付いてきた。
「や! 痛い! やだ、何してんの、噛まないでっ!」
結構な強さで噛まれ、その痛みのせいで快感が一気に引いてしまった。
こちらは真剣に怒っているのに、なのにユートは気にしたふうもなく、
「ごめん、痛かった? ・・・大丈夫。そのうち痛みも快感に変わるから」
なんて悪びれもせずに言い放ち、噛み跡の付いたところをちろちろと舐めてくる。
そう言えば初めて悠斗に抱かれた時も、こんなふうに噛まれて、私が怒って、悠斗がビックリしてたな。それ以来、悠斗が私を噛むことは二度と無かったけど。
『やぁ、噛まないでぇ。・・・やっ、痛い』
ビデオチャットの中で、奴隷ちゃんも確かそんなことを言ってた。
もしかしたら悠斗には興奮すると相手に噛み付いてしまうクセがあって。でも私には出来なくて。それでその鬱憤? 溜まった欲望? を奴隷ちゃんで解消してたのかもしれないな・・・。
「何考えてるの? ツガイのこと? 今は俺だけのことを考えてよ。じゃないと、お仕置きするよ」
他のことを考えていた私に気付いたユートが、妖しく目を光らせながら激しく腰を突き上げ始めた。
二度目以降の交わりでは、きちんと魔力融合が成された。
ユートのブラウンゴールドと、私のスミレ色の魔力が撚り合わされて、混じりあって、パチンパチンとハジける。キレイな魔力融合だった。
「あぁ、リサは魔力まで可愛くて心地良いねぇ。・・・ね、もう一回」
ユートはそう言って放してくれず、その後も何度も何度も抱かれた。
イっては噛みつかれた痛みで引き戻され、気を失っては揺すられて起こされ。
気がつけば、朝を迎えていた。
でも、寝不足と筋肉痛が相まって、身体に力が入らない。
試しに今まで成功したことがない“回復“魔法を唱えてみたら、初めて上手く発動した。
効果は微々たるものだったけど、確実に魔力容量が増えたことが分かり、ほっとした。嬉しかった。
もぞもぞしていたせいか、私を抱きしめるように寝ていたユートが目を覚ましてしまった。
「リサ・・・、起きたの?」
ユートの腰に絡めるように乗せていた私の脚を、さわりと撫でてくる。
すっかり肌が敏感になってしまっていたせいで、お腹の奥がキュッと締まる。
「う・・・、朝から誘うなんて、積極的だね。俺は嬉しいけど」
そう言って私を抱き寄せると、腰を揺らし始めた。
・・・呆れたことに、ユートはまだ私のナカに留まっていて、しかも次第にその芯を取り戻し始めている。
「やっ、ユート、もうお終い!」
「リサが“ユート“って呼んでくれると、腰にクるわー。ん・・・、もっと呼んで」
人の話を聞きやしない。
せっかく回復魔法をかけたのに、その後また何度も何度も抱かれることになり・・・。
へバッた私がようやく食事を口に出来たのは、お昼を過ぎてからだった。
しかも私を膝の上に乗せて、嬉しそうに給餌してくれる。まるで私の発情期間中のオウガのようだった。
「あー、リサのこと、このままずっと抱いてたい。リサ、発情期はいつ?」
心の声が聞こえたのか?!
「うっ。つ、ついこの間、終わったばかり」
「そうなんだー。じゃあさ、次の発情期の時は、俺に相手をさせてよ」
「え? ヤだ。だって私にはツガイが居るし」
「ツガイ、関係なくない?」
「・・・関係ないの?」
「ツガイは、何よりも相手の意思を尊重してくれるものだから、リサが『次の発情期はユートと過ごす』って言えば、ツガイは許してくれるよね? ・・・アイツは違うの?」
『ツガイは何よりも相手の意思を尊重してくれる』・・・。
オウガの行動の基本は、確かにそれかも。
「・・・私たちは出会ったばかりのツガイだから、ちょっとその辺りは分からない、かな。でも、オウガがいつも私の意思を尊重してくれるのは確かね。逆に私の方が、オウガにワガママ言って拘束してるかも」
「ふぅん。まぁ、リサの可愛い拘束なら、俺も喜んで受けちゃうけど」
「・・・縄で縛る話をしてるんじゃないからね?」
「あれ? なんで分かったの? 以心伝心? ホントはやっぱり俺たちがツガイなんじゃないの?」
「・・・違います」
元の世界でツガイ的な存在だった悠斗もどきにそんなことを言われて、胸中はかなり複雑だった。
食事を終えて、さぁ服を着ようかと辺りを見回しても(そう、ずっと裸のままだったのだ・・・)、どこにも見当たらない。
「私の服は?」
「あぁ、俺のマジックバッグの中にしまってあるよ。後で出してあげる。それより・・・」
また私の胸を揉みしだき始め、首に唇を這わせてくる。
「もうちょっと抱かせて」
ユートのユートが、既に臨戦態勢になっていた。
そしてその後も、逃げようとするたびに抱かれてイかされ、イっては噛みつかれた痛みで引き戻され、気を失っては揺すられて起こされ・・・。
あ、なんだろ。デジャブ・・・。
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