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4 進路
しおりを挟む街では大人たちが、それぞれ得意な分野について子供たちに教えてくれた。
読み書きや生活魔法なんかの基礎的なことは、小さいうちから遊びを交えて教えられたけど、専門分野については、自分が興味のあることを教えてくれる人のところに行けば教えてもらえた。
学びたくも無いことを無理矢理叩き込まれる、なんてことが無いのが、この世界のありがたいことのひとつだ。
私は冒険者になりたくて、それに必要なことを教えてくれる大人たちから様々なことを習った。
その過程で自分に魔法付与の能力が高いことも分かり、魔法付与師としての知識も貪欲に学んでいった。
私が冒険者を目指した理由はただひとつ。
このフリーセックスの世界に、どうも馴染みきれなかったからだ。
街に定住していると、どうしてもたくさんの人に囲まれて生活することになる。
すると、自然と“手をにぎにぎ“される機会が増える。
私はそれに、イマイチ積極的になれなかった。
そんな私を、母さんは「奥手だ」と言って笑った。
フリーセックスにいまひとつ積極的では無い人のことを、“奥手”と呼ぶのだそうだ。
その点冒険者には変わり者が多いそうで、私のような奥手な人間が居ても、みんな気にしない、らしい。
その上、ギルドから依頼を受けて単独で行動することも多い。
“にぎにぎ“の煩わしさから大手を振って逃れられそうなこの仕事は、私には非常に魅力的に思えたのだ。
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