【完】相手が宜しくないヤツだから、とりあえず婚約破棄したい(切実)

桜 鴬

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第2章・婚約破棄は新たなる珍事を招く。

Girl’s Festival・桃の節句【画像付き】

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本編更新で無くてすみません。本日はお雛祭り。エリザベートとエドワードのドタバタ劇をお届けします。
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【Not! doll's festival】


今日は女の子の成長をお祝いする日だそう。マリエンヌに色々と教わった異世界の行事は、孤児院の慰問の行事に評判なの。今回もマリエンヌ手作りのお菓子を持って行くわ。ピンク色の可愛らしいお菓子達。皆喜んでくれそう。

そしてもう腹を括ったけど、今回もコメコメ大商会プロデュースの衣装着用よ。子供達も大喜びだしもうこれは我慢するわよ。しかしこの衣装重いわ。行く前に疲れちゃう。せめてこの楽器みたいの置いてったらダメかしら?


待たせたなエリザベート!

寝とるわ。

・・・・・。

何故に侍女がバリアの様に、行くてを遮るのだ!

しかしこの髪型に何故ドリルヘアーが!アップには付け無くとも良いでは無いか!もう少し良くみせろ!否、それより猫だ!美猫軍団が2匹足らぬのだ!まさかその背中に居るのは…。

朝から居付いて困ってた?着替えの間中も?コイツめ。まあメスだから許そう。今日は新しい人形が増えるのだ。ケースの警備に戻れ。ネズミを入れるな!ほら早く戻れ!皆が心配してるぞ。しかし後1匹は何処に…?

まさかそれか?猫皮は良い音を出すと言うが…。

エリザベート起きろー!


いやー。んぎゃー!

この変態がー!薄目が気持ち悪い!キスは普通は目を閉じるものじゃ無いの?しかもそのタコみたいな口がいやぁー。あっち行けー!

わっ私は起こそうとしただけだ!猫の所在を聞こうと…。

んな訳有るか!顔が近すぎるー。ん?猫ならエドワードの背中に居るじゃ無い。

居た…。ほらお前もケースの警備に戻れ。絶対にネズミをいれるなよ。

お嬢様蒸しタオルを…。コショコショ…。

エドワード?私のドリルヘアーは戦闘服なの。貴方を信用できぬまでは止めないわよ。

新しい人形って何?ロジャースを問い詰めなきゃ駄目ね。

それから私は、猫の皮なんて剥いだりしないわよ!欲しければ出来上りを買えば良いじゃない。猫より蛇の方が良い音が鳴るそうよ。

全く遅れてきて犯人扱い。エドワード何て大嫌いよ!

がーん。ズドーン。

あー鬱陶しいわ。早く子供達と遊ぼう。雛あられ忘れないでね!今日は女の子の成長をお祝いする日なの。

良い大人がお人形遊びをする日じゃ無いのよ!ほら行くわよ!

※※※※※※※
【立姿】

エドワードのお内裏様風。マリエンヌも、ひな飾りの人形をしっかりと覚えて居なかった。その為コメコメ大商会は、かなり奮闘した様だ。孤児院慰問の際の衣装は、コメコメ大商会プロデュース。しかしスポンサーはエドワードで有る。使用後の衣装は全て買い取り。大切なコレクションの衣装になっている。


エリザベートは正直まだ、エドワードを信用していない。その為ドリルヘアーを、完全に止められない。しかしこの髪型にドリルをあわせてしまう、公爵家の侍女達のセンスの良さが凄すぎる。エリザベートは侍女達を心から信用している。エドワードがエリザベートを陥落させるには、先ずは外堀を何とかしなければならなそうだ。


最初は本当に起こすだけのつもりだったが、ついつい唇が寄ってしまい…。バレないかな?大丈夫かな?と、薄目を開けて見つめたら見つかってしまった。エドワードは気付かなかったが、侍女達がお嬢様の危機を察して動いていた。エドワードの後ろに隠れていた猫をけしかけ、エリザベートに気配を伝えていた。気配察知は、エリザベートの方が優れていた様だ。

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