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【魔法学園へ・prologue repeat 】

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     ~再度魔法学園の簡易説明~

 期間は通常の学校と同じく3年間。入学時にテストが有り、その結果によって学ぶ事が決まる。クラス編成は特に無く、個々に組まれたカリキュラムで勉強する。1学年100名程の為、クラス単位では無く、学年単位で学問を履修する感じ。衣食住全て込み。学園は全寮制。土日は学業はお休み。ただし、特別授業や課外授業を受ける事も可。

 学校内の敷地以外への外出は不可。学園は小さい都市の様な感じになっている為、学園都市内で殆どの事は出来る。月に1回、週末を挟み5日間、実家に帰省する為の休み有り。

 生徒には1人1枚、カードが支給される。このカードで学園都市内全ての決済ができ、オートキーにもなる。カードには毎月一定額が入金される。学園内や学園都市にて使用出来る。学業に必用な文具、身の回り品等の購入、娯楽等の生活費の様な物を購入する為の生活費の様な物で有る。

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 お城の正門前の城下町に来ました。此方には主に商店が並んで居ます。商店=住居になっていて2階が居住スペース。どのお店も2階建てお洒落に統一されてて街並みが本当にキレイ。学園都市にお店を出店する事は本当に名誉な事で、殆どの商店が世襲制になってます。代替りの際には厳しい審査が有るそう。確かに王さまのお城も直ぐだし、色々調べないと大変だよね。この学園都市に住んでいる人々は、寮に住む学園の生徒、学園の居住スペースに住む先生方、お城に住む王族の方々、そして商店街の家族の方々のみ。商店街の子供達は魔法学園か、併設されている私立学園に入学するそうです。学園都市内には、中学校の時のお友達のあいりちゃんやえりちゃんが通う、普通の高等学校は無いそうです。私立学園も魔法学園も高等部からしか無いから、中学校は学園都市の外に通ったのかな?王族は中等部までは学校に通わずに、個別のスバルタ家庭教師つきらしいです。こわっ!

 でも商店街には本当に凄く沢山お店が有るなぁ。スイーツも美味しそうなのいっぱい。お菓子やさんだけでも何件有るんだろう。可愛い雑貨やさんやブティックも選り取りみどり。本屋さん何て、マンガに雑誌、小説に学習系と、全て別々な専門のお店になってる。マンガ専門店、種類有りすぎて凄すぎる…。魔法の本の専門店も有るんだね。いつかゆっくり見てみたいな。

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 お城周りをぐるりと回って結構疲れました。ようやく学園前に到着です。先ずは食堂で休憩がてらランチだそう。食堂って言うけど、オープンカフェみたいなスペースで広々明るい。お茶を各自戴き只今休憩中です。りょうたは冷たいお茶をかけつけ2杯のみ、テーブルに突っ伏して居ます。私より早くへばるなんて、体力無さすぎだよ。

 そんな中食堂の説明がイヤホンから流れます。食事は基本3食食堂。朝と夜は固定メニュー、昼はブッフェスタイルで各自取り分け席は自由。課外授業等の時は、お弁当が配布されます。3食の食事時間が決まって居て、それ以外はカフェとして営業している。勿論カフェタイムは自腹になる。しかし種類も沢山有り、喫茶からお食事までOK。価格もボリュームも、外食よりかなりお得だそう。自由時間にはカフェでおやつタイムも良いね。おこ遣い節約しないとね。

 そしてお待ちかねのランチの試食タイムです。普段のランチブッフェと同様の内容らしい。全体的に洋食が多いけど、デザートまで有るし中々凄いブッフェです。りょうたはへばってたのに、目をキラキラさせて眺めて居ます。ブッフェの流れのスタイルとお料理の取り分けかたを教えて貰いながら、配膳して席に着席。りょうた食べまくりだよ。でもやっぱり野菜は食べてないし。でもこのメニュー凝ってるなあ。分かりにくいけど、お料理に結構野菜使ってるし。今りょうたの食べてるチキンソティーのソースもそうだし、私の食べてるフルーツゼリーにも甘いトマトや野菜の砂糖漬けが入ってる。野菜のポタージュも数種類有るしね。美味しいし、健康にも気遣ったランチ嬉しいね。ただ美味しすぎるから、食べ過ぎには注意だね。

 そう言えばすずね君のご家族に有って無いよ。違うグループになっちゃったから仕方無いのかな。すずね君はちゃんと歩けてるかな?りょうたみたいにへばって無いと良いけど。のんびりさんなので少々心配なのです。
 
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 食堂で一旦家族と別れ、入学予定者のみ生徒の代表と学園内部と寮の説明を聞きに行きます。家族は別に先生方が案内するそうです。待ってると案内係の生徒が来ました。説明によると、3人は生徒会のメンバーだそう。あっ!そうや君居たよ。確かに意地悪そうな雰囲気変わったかも。後ゆうり君、王子さまですね。女性のお名前は、るりさん。ゆうり君のお姉さまで生徒会庶務だそう。お姫さまだね!庶務ってのは雑務責任者で、イベント等の決定事項を滞りなく進める事が仕事なんだって。男性陣は細かい雑務が苦手だからね!と、2人共小突かれてました。そうや君、小突かれて慌てて赤くなってるよ。ちょっと笑っちゃったよ。

 今年の新入学生は男子が多いそう。2年生は半々位なんだけど、今回は男子が70人位。女子が30人位。女子率少なくて寂しいかも。でも結構転入生が入るらしいから大丈夫かな?

 さて男子は2組に別れて、先に出発しました。あっすずね君居たよ。そうや君と喋ってる。すずね君はやっぱり飛び級してるから、皆より小さいね。そうや君が大きく見えるね。でも前は私より背が低かったのに、今は同じ位だね。直ぐに抜かれちゃいそう。最近りょうたも背がのびてきて抜かれそうなんだよね。私ももう少し身長欲しいです。

 女子はこのまま出発です。るり先輩が案内してくれます。耳のイヤホンのボタンを押すと、ゆり先輩の声が伝わる様になりました。これって切り替え出来るんですね。先ずは学園内を回りながら、教室等の説明。私立学園と魔法学園と共用スペースの位置関係について。先生達の居住スペースについて。魔法の研究場所や実習スペースについて。居住と研究スペースは通常は侵入不可。実習スペースも実習の授業以外では立ち入り禁止。結構立ち入り禁止が有るみたい。気を付けないと大変だよね。ドジしない様に頑張ろう。

 最後に寮に行き、お部屋の使い方や共用スペースについての説明。門限等の詳しい事柄は各自のお部屋にパンフレットが有るそう。各自、お部屋のチェックシートを貰いました。今から30分、自分のお部屋の確認と点検をします。まだカードキーを貰って居ないので、るり先輩が1人毎にお部屋を開けてくれました。出るときはオートロックで閉まるそうです。既に荷物も運ばれてるので、確認も必要だそう。皆少し緊張してるみたい。私もだけどね。

 お部屋はワンルームタイプで、クリーム色の小花の壁紙で落ち着いた感じです荷物もキチンと届いて居ました。ホテルみたいに、リネンもカーテンも全て揃ってる。ミニキッチンには自分が使う位の食器もセットされてる。本当に何も要らない感じだね。後は少しクッションとか小物で飾り付けかな。ハントメイドしても良いし、お小遣い貯めて学園都市の商店街でお買い物しても良いかも。雑貨やさん可愛かったしね。時間有るし、少し荷物出しして衣類とかタンスにしまっておこう。ここが私のお城になるんだよね。3年間宜しくお願いしま~す。

 あっそろそろ時間だね。廊下もパタパタ騒がしくなってきたみたい。食堂に戻り、家族と合流して解散になります。
 
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 私が家族の所に行くと、すずね君とご家族も一緒に居ました。皆で暫くお話してたら、生徒会の方々が出てきました。そうや君が此方に来ました。パパ達大人とお話しています。寮に帰るのかな?と思ったら、長期お休み期間は寮生は皆お家に帰宅するそう。今日は案内の為に学園に来たそうです。王子さまとお姫さまはお城に帰宅したようです。そうや君はすずね君のお家で一緒に住んでるから一緒に帰るんだって。じゃあ夕食も一緒するんですね。お腹空いてきたし、さあご飯食べに行きましょう~。レッツゴーです~。

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