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1章
23話:吸命の樹
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「何者だ!」
岩陰から飛び出し襲いかかる。
「よっ!」
「誰だ貴様!それにお前はカゲロウ!」
「あんたを堕とす時が来たみたいで道案内だ」
「貴様!」
さて護衛が三十人ぐらいか……
「カゲロウいけるか?」
「余裕だな……」
「オーケー~」
二人で二手に分かれてお掃除にかかる。
「橙炎撃!」
「うわぁぁぁぁ!」
問題ないな。
「うわっ……凄い強そう……俺要らないな!」
カゲロウも襲って来る兵士を避けて斬り倒す。ステータスも覗いたがなかなかのものだからな。
「デザートハリケーン!」
砂の竜巻を起こし一気に吹き飛ばす。
「隙ありだ!」
兵士の一人が後ろからカゲロウに斬りかかる。当然そんなものお見通しだっての。
「拘束糸!」
AAランク天の糸の手から糸を発生させ相手の動きを止める技だ。
「体が……」
「別に避けれたけどわざわざありがとよ!」
これで半数以上潰したな~
「さらにこれでどうだ!」
物質具現の異能にてガトリングガンを具現化させ連射する。勿論弾は魔弾だ。
「おらぁぁぁ!」
音が響くと同時に敵がどんどん倒れていく。
「ああ……やっぱりお前はあそこ出身ってことか。これも何かの縁ってことなんだな……」
何やら横で言っているが気にしない。というかそれについてはこいつを最初に見た時からわかったことだ。
「嘘だ……このままでは……」
慌てだす領主のゴールディッヒだが当然逃がしはしない。しっかり拘束糸で抑え付ける。
「か、体が動かん!」
「あんたはそこで大人しくしてるんだな~」
さて残りはあとわずかだしカゲロウに任せて樹に向かうとするか。
「貴様何が目的だ!」
「へっ!今からこの樹を破壊してやるよ!」
洞窟の上にまでそびえ立つその忌々しい大木。なぁに破壊はあの時と同じ方法でやるだけだ。
「馬鹿め!その樹は触れれば死に、魔法も吸収するのだ!」
「だから?」
んなこと知ってんだよ。俺が何本こいつを葬ったと思ってやがる。
「煉獄!」
魔神モードへと体を変化させ樹の周りを獄炎の壁で包みこみ、煉獄の世界へと誘う。
「へぇ~数千度でも生きてるんだな~」
炎の中に入ると樹は燃えずに立っていた。
「吸収がお前の特権だけだと思うなよ?」
灼熱のその腕で樹に思いっ切り拳をぶち込んだ。
お前のその吸収と快楽に打ち勝ち喰らいつくす!
「うおぉぉぉ!」
拳が手に触れたその瞬間、体に安らぎがはしり不思議な光景が目に映る。お花畑の中で待つそれはあの人だった。
「ガルカドール卿……」
俺達騎士団のリーダー。騎士団最強にして二十柱の中でも序列三位に名を連ねる男だ。記憶が蘇るあの時も俺に目覚めよと言ってくれた。
「ここはどこだと思う?」
ここ?お花畑?いやそういうことを聞いているわけではないか。
「お前の直感でいいんだ。ここがどういう場所かっていう質問だよ」
どういう場所?そもそも俺は何でこの場所にいるんだ?俺はさっきまで何をしていた。
「ここは凄く心地の良い場所だよ。いるだけで気持ちが高まるしずっとここにいたくなるんだ」
「そうですね。みんなでここに来て宴会でもしたいぐらいだ」
「ハハッ、でも俺はここから早く抜け出したんだ」
「何を言ってるんです!こんな居心地のいい場所抜け出すだなんて」
「そうだね……でも俺はずっと一人でここにいるんだ。早くみんなの元に合流したいんだ」
合流?何を言っているんだ。みんなのとこに行こうと思えばすぐに……はっ!
「ガルカドール卿?……」
「気付いたかい?俺がいるこの場所は確かに人によっては楽園というかもしれない……でも俺やお前にとってここは楽園ではないんだ」
そうだ。ガルカドール卿はあの時……グッ……クソ記憶がまだ……どうしてガルカドール卿は自己封印状態になったんだっけ?思い出せねぇ。
「偽りの楽園……あなたは俺に何を伝えたいのですか?」
「あの時お前が下した決断を俺は別の場所から見ていた。お前は俺の意志を無駄にしない為に自身の体を犠牲にした」
意志?犠牲?なんの話だ?俺は何で死んだのか全く思い出せないんだぞ。
「結果百年という歳月を同胞たちが待つ結果となったがそれは無駄ではなかったことがいずれ証明される」
「俺は何で死んだのですか?今の俺はそれすら思い出せない!」
「大丈夫だ。それはいずれ戻る。それより早く戻らなくていいのか?」
戻る?一体どこに?そもそも俺はここにどうやって……
「また集結するんだろ?なら本物かも定かではに俺と話している暇なんかないはずだ」
するとガルカドール卿は空間に穴をあけてくれた。中から邪悪な気を感じる。
「ここに行くのですか?」
「そうだ、これはサービスだ。こんな所まで迷い込んできて暇つぶしをしてくれたお礼だ」
「ガルカドール卿も一緒に!」
するとガルカドール卿は首を横に振りながら残念そうな表情を見せる。
「俺はまだいけない……だから急げ!世界を頼んだぞ!」
俺を引っ張り無理やり穴の中へと連れて行く。
「ち、ちょっと……」
「それじゃあな……」
「また会えますよね?」
「当然だ。再会の約束もしたろ?約束は守るもんだ」
「うわぁぁぁぁ!」
穴に入るとそのまま真下に落ちる。
うん?俺は今……そうかこれは幻か……破壊しないといけなかったな。こんなとこで油売ってる暇はねぇ!
「はっ!」
目を覚ますと樹は点滅しながら必死に耐え俺のエネルギーを吸収いていた。
「全く俺としたことが……」
この樹が見せる幻影は今自分が一番会いたいと願う人物と会えるんだったな。もし立花と再会してなきゃ幻は立花だったんだろうな。
「舐めたことしてくれるぜ……」
だが俺は幻に打ち勝った。あとは俺がこいつを喰らいつくすまでだ。
「返してもらうぜ……」
魔神の能力であるエネルギー吸収。直接この手で吸い取ってやる。
「おらぁぁぁぁ!」
この点滅はこの樹の悲鳴だ。昔駆逐した時もそうだった。こいつはヤバいとこうやって点滅し始めて地中からエネルギーを吸収する。
だが俺はそれを上回る速度で吸収する。そして何よりこの煉獄の中でそう耐え続けるわけがない。
「これで終わりだ!」
樹の点滅がなくなる。それと同時に樹に業火に包まれた。
「これで終わりだな……うん?」
何かが俺の下に落ちて来る。
「これは……」
どうやら吸命の樹の実のようだ。たくさんのエネルギーを吸収すると熟して落ちるんだったな。食べると食べた奴の能力を向上させ進化させる。俺が食ってもこれ以上の進化はないがまぁ貰っておくか。
さてそろそろ煉獄を解くか。
煉獄を解き炎の壁を解除する。するとそれを見たゴールディッヒがその場で崩れ落ち、バニラとカゲロウが目の前に立っていた。
「そんな……樹が……わしの野望が……」
「周平!」
バニラがそのまま俺に抱きついてくる。
「バニラ?」
「馬鹿っ!全然戻ってこないから心配したじゃないの!」
そうか……一瞬に思えたあの時間だが意外と経っていたんだな。
「ハハッ、俺がやられるわけないだろ?」
「でも……あんたが私の世界を変えてくれるって……あのまま帰ってこなかったらどうしようって……」
涙目で俺を見つめる。そういや地下牢にいる時そんなこと言ったような記憶があるな。
「泣くなって~こうして帰ってきたし問題ないぜ」
「うん……本当に良かった」
こうして見るとやっぱり可愛いな。嫁いなきゃこのままキスをしていたかもな。
ドドドッ……
「なんだ!」
樹が燃えたその場所が再び輝きだす。
「フハハハハッ!」
「何だ?」
「樹は燃えたがどうやら儀式は完成したようだ!」
「何!」
そういや神獣がなんちゃらとかほざいていたような気が……
「今まさにこの地に眠る神獣チューリッヒが復活する!」
そうか……樹の前が魔法陣になっていたのはそれの為だったんだ。どうやらまだ終わらんようだな。
魔法陣が光出し樹のあった部分がそのまま崩れ落ちる。
「あぶねぇ!みんな後ろに下がれ!」
ゴールディッヒ以外周りにいた奴らはみんな後退する。樹のあった場所から何かが出て来ようとしていた。
岩陰から飛び出し襲いかかる。
「よっ!」
「誰だ貴様!それにお前はカゲロウ!」
「あんたを堕とす時が来たみたいで道案内だ」
「貴様!」
さて護衛が三十人ぐらいか……
「カゲロウいけるか?」
「余裕だな……」
「オーケー~」
二人で二手に分かれてお掃除にかかる。
「橙炎撃!」
「うわぁぁぁぁ!」
問題ないな。
「うわっ……凄い強そう……俺要らないな!」
カゲロウも襲って来る兵士を避けて斬り倒す。ステータスも覗いたがなかなかのものだからな。
「デザートハリケーン!」
砂の竜巻を起こし一気に吹き飛ばす。
「隙ありだ!」
兵士の一人が後ろからカゲロウに斬りかかる。当然そんなものお見通しだっての。
「拘束糸!」
AAランク天の糸の手から糸を発生させ相手の動きを止める技だ。
「体が……」
「別に避けれたけどわざわざありがとよ!」
これで半数以上潰したな~
「さらにこれでどうだ!」
物質具現の異能にてガトリングガンを具現化させ連射する。勿論弾は魔弾だ。
「おらぁぁぁ!」
音が響くと同時に敵がどんどん倒れていく。
「ああ……やっぱりお前はあそこ出身ってことか。これも何かの縁ってことなんだな……」
何やら横で言っているが気にしない。というかそれについてはこいつを最初に見た時からわかったことだ。
「嘘だ……このままでは……」
慌てだす領主のゴールディッヒだが当然逃がしはしない。しっかり拘束糸で抑え付ける。
「か、体が動かん!」
「あんたはそこで大人しくしてるんだな~」
さて残りはあとわずかだしカゲロウに任せて樹に向かうとするか。
「貴様何が目的だ!」
「へっ!今からこの樹を破壊してやるよ!」
洞窟の上にまでそびえ立つその忌々しい大木。なぁに破壊はあの時と同じ方法でやるだけだ。
「馬鹿め!その樹は触れれば死に、魔法も吸収するのだ!」
「だから?」
んなこと知ってんだよ。俺が何本こいつを葬ったと思ってやがる。
「煉獄!」
魔神モードへと体を変化させ樹の周りを獄炎の壁で包みこみ、煉獄の世界へと誘う。
「へぇ~数千度でも生きてるんだな~」
炎の中に入ると樹は燃えずに立っていた。
「吸収がお前の特権だけだと思うなよ?」
灼熱のその腕で樹に思いっ切り拳をぶち込んだ。
お前のその吸収と快楽に打ち勝ち喰らいつくす!
「うおぉぉぉ!」
拳が手に触れたその瞬間、体に安らぎがはしり不思議な光景が目に映る。お花畑の中で待つそれはあの人だった。
「ガルカドール卿……」
俺達騎士団のリーダー。騎士団最強にして二十柱の中でも序列三位に名を連ねる男だ。記憶が蘇るあの時も俺に目覚めよと言ってくれた。
「ここはどこだと思う?」
ここ?お花畑?いやそういうことを聞いているわけではないか。
「お前の直感でいいんだ。ここがどういう場所かっていう質問だよ」
どういう場所?そもそも俺は何でこの場所にいるんだ?俺はさっきまで何をしていた。
「ここは凄く心地の良い場所だよ。いるだけで気持ちが高まるしずっとここにいたくなるんだ」
「そうですね。みんなでここに来て宴会でもしたいぐらいだ」
「ハハッ、でも俺はここから早く抜け出したんだ」
「何を言ってるんです!こんな居心地のいい場所抜け出すだなんて」
「そうだね……でも俺はずっと一人でここにいるんだ。早くみんなの元に合流したいんだ」
合流?何を言っているんだ。みんなのとこに行こうと思えばすぐに……はっ!
「ガルカドール卿?……」
「気付いたかい?俺がいるこの場所は確かに人によっては楽園というかもしれない……でも俺やお前にとってここは楽園ではないんだ」
そうだ。ガルカドール卿はあの時……グッ……クソ記憶がまだ……どうしてガルカドール卿は自己封印状態になったんだっけ?思い出せねぇ。
「偽りの楽園……あなたは俺に何を伝えたいのですか?」
「あの時お前が下した決断を俺は別の場所から見ていた。お前は俺の意志を無駄にしない為に自身の体を犠牲にした」
意志?犠牲?なんの話だ?俺は何で死んだのか全く思い出せないんだぞ。
「結果百年という歳月を同胞たちが待つ結果となったがそれは無駄ではなかったことがいずれ証明される」
「俺は何で死んだのですか?今の俺はそれすら思い出せない!」
「大丈夫だ。それはいずれ戻る。それより早く戻らなくていいのか?」
戻る?一体どこに?そもそも俺はここにどうやって……
「また集結するんだろ?なら本物かも定かではに俺と話している暇なんかないはずだ」
するとガルカドール卿は空間に穴をあけてくれた。中から邪悪な気を感じる。
「ここに行くのですか?」
「そうだ、これはサービスだ。こんな所まで迷い込んできて暇つぶしをしてくれたお礼だ」
「ガルカドール卿も一緒に!」
するとガルカドール卿は首を横に振りながら残念そうな表情を見せる。
「俺はまだいけない……だから急げ!世界を頼んだぞ!」
俺を引っ張り無理やり穴の中へと連れて行く。
「ち、ちょっと……」
「それじゃあな……」
「また会えますよね?」
「当然だ。再会の約束もしたろ?約束は守るもんだ」
「うわぁぁぁぁ!」
穴に入るとそのまま真下に落ちる。
うん?俺は今……そうかこれは幻か……破壊しないといけなかったな。こんなとこで油売ってる暇はねぇ!
「はっ!」
目を覚ますと樹は点滅しながら必死に耐え俺のエネルギーを吸収いていた。
「全く俺としたことが……」
この樹が見せる幻影は今自分が一番会いたいと願う人物と会えるんだったな。もし立花と再会してなきゃ幻は立花だったんだろうな。
「舐めたことしてくれるぜ……」
だが俺は幻に打ち勝った。あとは俺がこいつを喰らいつくすまでだ。
「返してもらうぜ……」
魔神の能力であるエネルギー吸収。直接この手で吸い取ってやる。
「おらぁぁぁぁ!」
この点滅はこの樹の悲鳴だ。昔駆逐した時もそうだった。こいつはヤバいとこうやって点滅し始めて地中からエネルギーを吸収する。
だが俺はそれを上回る速度で吸収する。そして何よりこの煉獄の中でそう耐え続けるわけがない。
「これで終わりだ!」
樹の点滅がなくなる。それと同時に樹に業火に包まれた。
「これで終わりだな……うん?」
何かが俺の下に落ちて来る。
「これは……」
どうやら吸命の樹の実のようだ。たくさんのエネルギーを吸収すると熟して落ちるんだったな。食べると食べた奴の能力を向上させ進化させる。俺が食ってもこれ以上の進化はないがまぁ貰っておくか。
さてそろそろ煉獄を解くか。
煉獄を解き炎の壁を解除する。するとそれを見たゴールディッヒがその場で崩れ落ち、バニラとカゲロウが目の前に立っていた。
「そんな……樹が……わしの野望が……」
「周平!」
バニラがそのまま俺に抱きついてくる。
「バニラ?」
「馬鹿っ!全然戻ってこないから心配したじゃないの!」
そうか……一瞬に思えたあの時間だが意外と経っていたんだな。
「ハハッ、俺がやられるわけないだろ?」
「でも……あんたが私の世界を変えてくれるって……あのまま帰ってこなかったらどうしようって……」
涙目で俺を見つめる。そういや地下牢にいる時そんなこと言ったような記憶があるな。
「泣くなって~こうして帰ってきたし問題ないぜ」
「うん……本当に良かった」
こうして見るとやっぱり可愛いな。嫁いなきゃこのままキスをしていたかもな。
ドドドッ……
「なんだ!」
樹が燃えたその場所が再び輝きだす。
「フハハハハッ!」
「何だ?」
「樹は燃えたがどうやら儀式は完成したようだ!」
「何!」
そういや神獣がなんちゃらとかほざいていたような気が……
「今まさにこの地に眠る神獣チューリッヒが復活する!」
そうか……樹の前が魔法陣になっていたのはそれの為だったんだ。どうやらまだ終わらんようだな。
魔法陣が光出し樹のあった部分がそのまま崩れ落ちる。
「あぶねぇ!みんな後ろに下がれ!」
ゴールディッヒ以外周りにいた奴らはみんな後退する。樹のあった場所から何かが出て来ようとしていた。
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