4 / 6
悪女と呼ばれたご令嬢ー中編ー
しおりを挟む小文字厨にご注意です!
読みたくない方は話の最後までとばしてください!
まとめておきますので!
*******************
「リッツネリア・アスタート!貴様には失望した!」
「どうして王子を射止められないんだ!?お前などもう、家族ではない!」
ああ、これが一番幸せな結末なんですね。
「貴様の罪はとても重い!よって、公開処刑に処す!」
「カーバルト様ぁ。処刑だなんてぇかわぃそぅですわぁ。国外追放でゅるしてぁげてくださぁい。」
「なんと健気な!貴様もレスバーを見習え!」
「きゃぁ!もぅカーバルト様ったらぁ恥ずかしぃですゎ///」
本当に一番幸せな結末なのかしら?
もう私にはわからない。
ただ、せめて望むなら……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あれ?ここは?」
「おはよー!体調はどう?」
「え、ええ。体調は良好よ。」
「良かった!いきなり倒れたから、どうしたかと思ってさー。」
ああ、そういえばそうだった。というか、私は誰と話を?
「おねーさんってご令嬢なんだねー?」
なんかお布団が暖かい。それに柔らかい感触が。まさか、
「おねーさーん?」
「キャ!な、なんでここに!?」
私のお布団の中にいましたの。
「なんでって。何となく?」
何となくで済まされるものじゃないですわよ!
「嫌だった?ごめんね?」
うっ!そんな潤んだ瞳で上目遣いをしないでいただきたいですわ!嫌なんて言えないじゃない!
「べ、別に良いですわ。」
「そんなことはおいといてさ!おねーさんご令嬢様なんでしょ?なんでこんなところにいるのー?ここは天然処刑場って呼ばれるほど危ないところなんだよー?」
「そ、それは…。」
「それはー?」
言いにくいですわ。
「ライ様それぐらいにしておいてあげてください。」
「むー。よし!じゃあルル!お茶の用意だ!」
「承知いたしました。………では、アスタート様、こちらへどうぞ。」
「…速いですわね。」
びっくりしましたわ。瞬きしたらもうお茶の用意が。
「ルルは完全無欠のメイドさんだからねー。」
「光栄でございます。」
「さて、君のお話を聴かせて?」
「え、ええとー。」
キラキラした眼で見てくる。くっ!可愛い!後ろのフェルもダブルパンチで可愛い!
「はぁ。そんなに面白くありませんわよ?」
「大丈夫大丈夫!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
事の始まりは半年前。
私は第一王子様の婚約者で、まあまあ仲が良かったわ。
そんな私達の学園に、転入生が来たの。
「ゎたくしぃ、レスバァ・ルガリシーともぅしますぅ。うふふ、ょろしぃくぉねがぃしますぅ。」
その子はその可愛らしい容姿で、ご子息様方を虜にしていったの。そして、私の婚約者様にまで。
「カーバルト様ぁ。ゎたくしぃ、リッツネリアにぃじめられてぃますのぉ。グスッ。」
「本当か!?あの、悪女め!レスバァに嫉妬したんだな!」
私の婚約者様はチョロかったのですわ。
そして、レスバァ様に騙されて、私を婚約破棄して、この森に追放したと。
まあ、でも良いのです。
これで、幸せな結末ならば。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「と、いうわけですの。」
「にゃるほどにゃるほど。ちなみに、おねーさんって名前何だっけ?」
「あら、申し遅れましたわ。私、リッツネリア・アスタートと申しますの。」
「ふーん、じゃあリッツだね!リッツはこれからどうするか決まってるの?」
「いえ、特に決まってませんけれど…。」
「そっか!じゃあちょっとその国を観に行こうよ!」
「え?ど、どうして?」
「暇だから!いいでしょ?行こ!きっと
愉しいことがあるからね。」
そう言って妖しく嗤った。
その笑顔は体が底冷えして、震えるほど美しかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
っという事で、まとめさせて頂くと!
婚約破棄された話聞いた!暇だ!お出かけしよう!
となります。
うー、小文字厨嫌い。胸糞悪い…。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
17
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる