悪役のため息

たなか

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悪女と呼ばれたご令嬢ー後編ー ライツェントside

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という訳で、リッツの国に帰って来ましたー!イエーイパチパチ!
「な、なんですの、この光景は…。」
「これは…相当の……。」
「アハハ、凄い凄い!」
思った通り、見事に壊滅寸前です!合掌!
民は痩せ細り、少ない食糧を確保する為に隣人から挙げ句の果てには家族までとも争う。
貴族は驕り、女子供を差し出せば食糧を与えると騙る。
王族は権力を振るい、贅沢の限りを尽くす。



人々が死んでいく♪



僕の隣では、健気な健気なリッツちゃんが顔を青くして震えている。心配してんの?優しいなー。
「…うっ!」
「大丈夫?吐きそう?」
ニヤニヤしちゃうよ。

アハハ♪ほんっとに人間って面白いなー♪




見た目に騙されてホイホイ従っちゃうんだもん。
天然処刑場と呼ばれる程の森にどうしてこんな屋敷があるのか、とか、二人だけでどうやって暮らしてるのか、とか、森に入ってどれだけ経ったのか、とか何にも疑問に思わずについてきてホントに馬鹿だな~。

「も、もしかして、貴方達はこの惨状をわかっていたの?」
「えー?なんで?別にわかってなかったけど?」
「なら、どうしてそんなに平気そうなの!?」
「何がー?」
「からかっているの!?」
はあ、うるさいなー。
ヒステリックヒステリック。
キンキン声で叫ばないでよ。
あーあ、ちょっと気に入ってたのにな~。








もう、いらないや。








「リッツ、あっち行こ?」
まだヒステリックに叫んでいるリッツにんげんに声をかける。
もう、興味なくなっちゃった。適当に誰かに擦り付けようかな。

んー、だーれーにしーよーうかな。
お城の人にしようかな~?

「ほら、リッツ、あの人に聞いてみよ?すいませーん、城はどこですかー?」
「え、城、ですか?城はあちらですけど、今行くのはお勧めしませんよ。」
「ど、どうしてですの?」
「え!?リッツネリア嬢!?」
「レイドーラ様!?どうしてここに?護衛もつけずに。」
「それはこちらの台詞です。」
「そ、それは……。」
「国外追放されたもんね!」
「ライツェント様!」
「なーに?」
「その事は軽々しく言うものじゃ「国外追放?」っ!」
「国外追放されているのか?」
「そ、そんなことは……「そうそう!婚約破棄もされたよ!」ライツェント様!」
「君はそんな仕打ちを受けているのか!?どうしたんだ!何があったんだ?」
お、丁度良い人を発見!この人にリッツネリアちゃんを譲渡しよう!
「はあ、仕方がないですわね。このことは他言無用でお願い致しますわ。」
「わかった。」
リッツネリアちゃんがお話を始めた。
黙って聞けよ。
暇だからルルと遊ぶー。
「ルルー、あーそぼ!」
「ライ様、あの子はどうするのですか?」
「そんなん決まってんじゃん。アイツにあげる。」
またですか。と言いたげなルル。
仕方ないじゃん、いらないんだから。
「僕はルルで事足りてるからね。」
恥ずかしそうに身をよじらせるルル。
フフ、かわいーい♪
「ルルー、帰ったらアレちょーだい!」
「フフフフ、良いですよ。じゃあ早く帰りましょうか。」
「うん!」


チャチャっと終わらせますかね。
話も終わったみたいですし?




「そうか、君はそんな目に………………………………これ………さ…潰し…………」
「え?聞こえませんわよ?」
なんかブツブツ言ってるよ。
リッツネリアちゃんには聞こえないようだけど、ライツェント様の耳は高性能なのだ!バッチリ、この国を滅ぼす計画が聞こえているぞ!
しかもコイツ、隣国の皇太子なんだな。やったね、リッツネリアちゃん玉の輿!
「話終わった?早くお城に行こうよ!」
「待ってくれ!私も一緒に行って良いだろうか?」
「んー。いいよ。」



お城に着きました。
うわ!意外とひどーい。
性交の真っ最中だよ。
ヒステリック王妃とクズ王そして、バカな側近たち。かな?
うわー、見るに堪えない。
うわ、こっち来た。
「おい!そこのメイド!私付きにしてやる!光栄に思え!」

は?何を言っているんだコイツは。
僕のルルを専属に?



ハッ、10万回生まれ変わってもまだ早い。



お灸を据えちゃう。

手をかざす。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
聞くに堪えない糞の声がする。糞は体内の血が逆流して、激痛を味わうことだろうね。
あ、ついでにアレを潰しとこ♪
これで誰も孕ませられないねー?









もうなんか飽きてきたし、はやく終わらせますかね。リッツネリアちゃん達も巻き込もう!
思った通りにいくといいなー?

「リッツ、こっち来て?」
緋い眼を光らせる。魅了の魔法。コレでもうキミは僕の言いなり。

「服脱いで、そこに寝転んで?」
「はい♡」
熱に浮かされたような顔で嬉しそうに返事をするリッツちゃん。
チョロいねー♪
「お、おい!何をしている!」
ああ!そっかそっか!レイドーラくんはリッツちゃんに惚れてるもんね!僕にとられたみたいで不安だよね!
でも大丈夫!!魔法をとけば元通りだよ!!

バカな側近たちの目はリッツの裸体に釘付け。
リッツちゃんは美人さんだから仕方ないね。
おバカな側近さんたちにはプレゼント。性的興奮を感じると、身体能力が通常の50倍になる魔法をかけてあげるね♪

さて、魅了解除。
キミはどんな声でないてくれるかなー?


「きゃぁぁぁ!何これ!どうなっているの!?」
「リッツネリア嬢!」



ありゃありゃ、皇太子さん?大事な大事なリッツネリアちゃんが襲われちゃうよー?




「リッツ。」
「ライツェント様。」
すがるような目で見てくる。
そんな目で見たってだめー!
「今日はお楽しみだね!おめでとう!処女脱出!」
「い、いやぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
後は、皇太子様が助けるだけ!
「皇太子様♪貴方の大事な大事なリッツネリアちゃんがピンチだよー?助けなくていいのー?」
クスクス。嗤っちゃう。

「こ、この、悪魔!」

悪魔?悪魔かー。んー。惜しいなー。


「ブッブー。不正解!僕は悪魔と吸血鬼のハーフでした~。ビックリした?ビックリした?」
証拠に尻尾と羽根を出すと、驚愕の目で見つめてくる。

やっぱり人間って面白いなぁー♪


「さて、僕たちは帰るから、後は皆様で頑張って下さい!ニコッ」
バカと糞とヒステリックが頬を染めている。
最後に、リッツに近寄って、




「優しいお方にはハッピーエンドをお届けします♪
君は、















合格♪















君のこれからが幸せでありますように。」

拘束を解く。
 
息を飲む声が聞こえる。



もう振り返らない。
さっさと帰ろう!






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

お屋敷に到着。


「ルル、血を下さい。」
「フフ、畏まりました。」
カプッ
ジュルルルル!

美味しい。
「ライ様。あれで、良かったのですか?」
「うん。アイツは、独占欲が強くて、人間の中では強い方だから、結果は幸せだよ。」
「そうですか。」
「怖かった?」
「いいえ、ライ様のことですから。」

本当に良い子だなー。



「ごちそうさまでした!」
「フフ、美味しかったですか?」
「うん!美味なり!」






さてさて、次は誰かなー?



「優しい悪役様に幸せがありますように♪」
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