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第九章 Feed The Machine
真実—㉕—
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「ブルース、サキ……“ギアなんちゃら”って、前に戦った“赤ん坊の化け物”を倒した時の技のやつか?」
一平の言葉の疑問を二人は受け付けないが、
「一度だけね……“命熱波”の力の源を“余剰次元”から直接入れる技」
シャロンが代わりに、一平へ答えるが、
「でも……それなら、俺たちの“命熱波”と同じ――」
「そうだね、力を入れるのなら!! 問題は、”微細機械”:“リア・ファイル”に“余剰次元”の熱力を更に入れること!!」
ロックの横で、シャロンの説明を耳にした一平の顔から血の気が引いていく。
一平の眼に映るロックは、彼の察しの良さに対し、無意識に舌打ちをした。
「それって、あの……紅いヤツか!? 前に……ブルースが、ロックが過去にロンドンとか――」
「ああ……かなり、追い込む。俺たち“命熱波”使いに対し、“リア・ファイル”が宿主の命の危険を感じると、生存させるために極限まで自身を励起させる」
一平の懸念に、ブルースが更に踏み込んだ。
事態を飲み込めなかった元“政声隊”の秋津と元“政市会”の堀川、“バタリオン・ピース”の“ライト”も、一平達の反応の深刻さに声と顔色を失っていく。
「あの時は、“レン”というのが入り込んで――」
「それは無茶をして耐性が弱まったから!! 結果にしろ、そのきっかけにしろ本質は、暴走しやすくなっていたことには変わらない!!」
ロックの逃げ道をシャロンが塞いだ。
「……だから、頼む」
ロックは溜息を吐き、
「その時は止めてくれ」
頭の中に残る言葉と共に、サキと向き合った。
上万作市役所での戦いの記憶は、朧気ながらしかない。
“ベネディクトゥス”と言う仇と交えた刃。
この場にいる何人かが、ロックの為に奔走したのは覚えていた。
それでも、最も克明に心に残っていたのは一人の少女だった。
サキの眼が、真摯さを孕んだロックの碧眼を正面から見据える。
「……わかった。その代わり、死なせないから……絶対に!!」
サキの有無を言わさない重圧を掛け、ロックの前から退いた。
「……僕も、止めるよ!!」
堀川の力強い一言が、後ろから掛かった。
堀川と隣の秋津を見ると、二人がそれぞれの“電子励起銃”を構えている。
秋津の言葉はないが、眼の輝きがどの言葉よりもロックは重く感じ取った。
「だから、覚悟を決めろ!!」
ロックが言うと、翼剣に意識を集中させる。
「分かった、道を作る!! “ライト”は秋津と堀川を守ってくれ」
ブルースが肩を竦めて言うと、“ライト”が堀川と秋津の前に立った。
「一平は、三つ首の触手を“ライオンハート”で、ここから撃ちまくって、気を引いてくれ」
一平が苔色の外套の戦士に、右手に付けた“ライオンハート”を上げる。
「サキとシャロンも、固まらずロックと同様に“ウィッカー・マン”へ向かってくれ!! ロックと同じく“ウィッカー・マン”の熱源が見えるし、シャロンに至ってはロックの“命熱波”の暴走も抑えられる」
ブルースがショーテル型“命導巧”二振りを逆手に、
「俺は、お前へ攻撃する触手を可能な限り退けるから、ロック……お前は“駆け抜ける疾風”で、一気に駆け抜けろ!!」
エメラルド色の剣と同じ翠眼の輝きの眼の中で、ロックは口の端を吊り上げる。
巨大“ウィッカー・マン”の銀鏡の表面で、紅い外套の戦士が消えた。
背中から生える青緑の電人が、動きを見せる。
ロックの“疑似物理現象”による神経強化による超加速に反応して、青緑に発光する触手が食らいつく。
目の前で帯電した青緑の電位差の牙が、疾走するロックを正面から貫かんとした。
背中からの触手の攻撃を皮切りに、左右の肩部の触手も鎌首を擡げる。
左右の触手が、ロックに攻撃することは無かった。
一平の放った“爆轟咆破”の炎の一擲が、青緑の触手の先端――3mの電人のカンタの顔に命中した。
ロックに振り下ろされようとした肩部の触手の進攻が、一平の炎撃に阻まれる。
一平の攻撃を縫う様に、電人カンタの両手に電撃が宿った。
ロックを電禍に巻き込もうとするカンタの悪意に、苔色の風が吹く。
ロックより上を高速移動していたブルースの“磁向防”が、カンタの雷撃を受け止めた。
翠の紫電を残して、ブルースの姿が消える。
ブルースの運ぶ翠色の斬閃が、カンタを先端にした触手を刻んだ。
ロックに食らいつこうとした青緑の触手が――痛覚を持ち合わせているのか分かりかねるが――大きく仰け反る。
のたうち回る触手を避け、ロックは“駆け抜ける疾風”の更なる神経強化で、突き進む。
彼の右側から炎が降り注いだ。
左側からは、氷塊の爆撃に覆われる。
「もう……しょうがいから、動くなよ!!」
後ろからシャロンの声が掛かると、ロックは突如として浮遊感を味わう。
ロックはシャロンが乗る“剣狼”の皮膚に、彼女に両脇を掴まれている自らの像を眼にした。
「テメ――」
ロックが異議を唱える前に、洞窟の天井に向けて飛んでいた。
シャロンに投げ飛ばされたことに気付くと、巨大“ウィッカー・マン”と銀鏡の三つ首触手を見下ろす。
大猪人と大猿人の織りなす炎と氷の爆撃で覆われた機械洞窟の大地の上を、ライトが秋津と堀川の前を護る様に走っていた。
その理由は、彼らの背後が語る。
ロック達の進んだと同時に、龍之助、サミュエルと“バイス”も移動を開始したようだ。
――オーツとエヴァンスは?
エヴァンスの方は、洞窟の壁に全身をぶつけて、意識をなくしたのは覚えている。
龍之助たちを追う“政市会”と“政声隊”の集団の影で、その姿を確認することが出来なかった。
――“余剰次元”、展開!!
ロックは意識を翼剣型“命導巧”に集中させる。
――“境界次元”、接続!!
上万作市役所の時は、力の加減としての意識の集中を省略していた。
――前にアイツを助けたが、「危ない橋を渡るから誰かに迷惑をかけて良い」といはならない……よな?
『死なせないから、絶対に!!』
ロックはサキの一言を思い出し、三条の召喚した“継ぎ接ぎ”“ウィッカー・マン”を見下ろす。
どこのツボに入ったのか分からないが、ロックの獰猛な笑みが銀鏡の巨人の皮膚に映った。
内に秘めた高まりと共に、身体中の神経が全開放されていく感覚が、ロックの脳へ疾走。
身体中に熱が籠り、ロックは頭の中で爆発をイメージする。
遅れて時間の流れが緩やかになり、“ウィッカー・マン”に狙いを定めた。
一平の言葉の疑問を二人は受け付けないが、
「一度だけね……“命熱波”の力の源を“余剰次元”から直接入れる技」
シャロンが代わりに、一平へ答えるが、
「でも……それなら、俺たちの“命熱波”と同じ――」
「そうだね、力を入れるのなら!! 問題は、”微細機械”:“リア・ファイル”に“余剰次元”の熱力を更に入れること!!」
ロックの横で、シャロンの説明を耳にした一平の顔から血の気が引いていく。
一平の眼に映るロックは、彼の察しの良さに対し、無意識に舌打ちをした。
「それって、あの……紅いヤツか!? 前に……ブルースが、ロックが過去にロンドンとか――」
「ああ……かなり、追い込む。俺たち“命熱波”使いに対し、“リア・ファイル”が宿主の命の危険を感じると、生存させるために極限まで自身を励起させる」
一平の懸念に、ブルースが更に踏み込んだ。
事態を飲み込めなかった元“政声隊”の秋津と元“政市会”の堀川、“バタリオン・ピース”の“ライト”も、一平達の反応の深刻さに声と顔色を失っていく。
「あの時は、“レン”というのが入り込んで――」
「それは無茶をして耐性が弱まったから!! 結果にしろ、そのきっかけにしろ本質は、暴走しやすくなっていたことには変わらない!!」
ロックの逃げ道をシャロンが塞いだ。
「……だから、頼む」
ロックは溜息を吐き、
「その時は止めてくれ」
頭の中に残る言葉と共に、サキと向き合った。
上万作市役所での戦いの記憶は、朧気ながらしかない。
“ベネディクトゥス”と言う仇と交えた刃。
この場にいる何人かが、ロックの為に奔走したのは覚えていた。
それでも、最も克明に心に残っていたのは一人の少女だった。
サキの眼が、真摯さを孕んだロックの碧眼を正面から見据える。
「……わかった。その代わり、死なせないから……絶対に!!」
サキの有無を言わさない重圧を掛け、ロックの前から退いた。
「……僕も、止めるよ!!」
堀川の力強い一言が、後ろから掛かった。
堀川と隣の秋津を見ると、二人がそれぞれの“電子励起銃”を構えている。
秋津の言葉はないが、眼の輝きがどの言葉よりもロックは重く感じ取った。
「だから、覚悟を決めろ!!」
ロックが言うと、翼剣に意識を集中させる。
「分かった、道を作る!! “ライト”は秋津と堀川を守ってくれ」
ブルースが肩を竦めて言うと、“ライト”が堀川と秋津の前に立った。
「一平は、三つ首の触手を“ライオンハート”で、ここから撃ちまくって、気を引いてくれ」
一平が苔色の外套の戦士に、右手に付けた“ライオンハート”を上げる。
「サキとシャロンも、固まらずロックと同様に“ウィッカー・マン”へ向かってくれ!! ロックと同じく“ウィッカー・マン”の熱源が見えるし、シャロンに至ってはロックの“命熱波”の暴走も抑えられる」
ブルースがショーテル型“命導巧”二振りを逆手に、
「俺は、お前へ攻撃する触手を可能な限り退けるから、ロック……お前は“駆け抜ける疾風”で、一気に駆け抜けろ!!」
エメラルド色の剣と同じ翠眼の輝きの眼の中で、ロックは口の端を吊り上げる。
巨大“ウィッカー・マン”の銀鏡の表面で、紅い外套の戦士が消えた。
背中から生える青緑の電人が、動きを見せる。
ロックの“疑似物理現象”による神経強化による超加速に反応して、青緑に発光する触手が食らいつく。
目の前で帯電した青緑の電位差の牙が、疾走するロックを正面から貫かんとした。
背中からの触手の攻撃を皮切りに、左右の肩部の触手も鎌首を擡げる。
左右の触手が、ロックに攻撃することは無かった。
一平の放った“爆轟咆破”の炎の一擲が、青緑の触手の先端――3mの電人のカンタの顔に命中した。
ロックに振り下ろされようとした肩部の触手の進攻が、一平の炎撃に阻まれる。
一平の攻撃を縫う様に、電人カンタの両手に電撃が宿った。
ロックを電禍に巻き込もうとするカンタの悪意に、苔色の風が吹く。
ロックより上を高速移動していたブルースの“磁向防”が、カンタの雷撃を受け止めた。
翠の紫電を残して、ブルースの姿が消える。
ブルースの運ぶ翠色の斬閃が、カンタを先端にした触手を刻んだ。
ロックに食らいつこうとした青緑の触手が――痛覚を持ち合わせているのか分かりかねるが――大きく仰け反る。
のたうち回る触手を避け、ロックは“駆け抜ける疾風”の更なる神経強化で、突き進む。
彼の右側から炎が降り注いだ。
左側からは、氷塊の爆撃に覆われる。
「もう……しょうがいから、動くなよ!!」
後ろからシャロンの声が掛かると、ロックは突如として浮遊感を味わう。
ロックはシャロンが乗る“剣狼”の皮膚に、彼女に両脇を掴まれている自らの像を眼にした。
「テメ――」
ロックが異議を唱える前に、洞窟の天井に向けて飛んでいた。
シャロンに投げ飛ばされたことに気付くと、巨大“ウィッカー・マン”と銀鏡の三つ首触手を見下ろす。
大猪人と大猿人の織りなす炎と氷の爆撃で覆われた機械洞窟の大地の上を、ライトが秋津と堀川の前を護る様に走っていた。
その理由は、彼らの背後が語る。
ロック達の進んだと同時に、龍之助、サミュエルと“バイス”も移動を開始したようだ。
――オーツとエヴァンスは?
エヴァンスの方は、洞窟の壁に全身をぶつけて、意識をなくしたのは覚えている。
龍之助たちを追う“政市会”と“政声隊”の集団の影で、その姿を確認することが出来なかった。
――“余剰次元”、展開!!
ロックは意識を翼剣型“命導巧”に集中させる。
――“境界次元”、接続!!
上万作市役所の時は、力の加減としての意識の集中を省略していた。
――前にアイツを助けたが、「危ない橋を渡るから誰かに迷惑をかけて良い」といはならない……よな?
『死なせないから、絶対に!!』
ロックはサキの一言を思い出し、三条の召喚した“継ぎ接ぎ”“ウィッカー・マン”を見下ろす。
どこのツボに入ったのか分からないが、ロックの獰猛な笑みが銀鏡の巨人の皮膚に映った。
内に秘めた高まりと共に、身体中の神経が全開放されていく感覚が、ロックの脳へ疾走。
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