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第三章 A Greek Gift
策謀の夜―④―
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「サキちゃんについて、君たちに任せてはいるから良いけど……正直、不利だ」
ナオトが、ペットボトルの清涼飲料を飲み干した。
会議は休憩となり、出席者一同は散り散りとなった。
純粋な休憩か、更なる策謀の為か、ロックは知る由もなかった、
少なくとも、会議室から離れた自販機の前にいる、ロックたちにとって前者は当て嵌まらなかった。
「そして、カラスマの動きがいよいよ不気味すぎる」
ブルースは、紅茶入りのステンレスマグに口を付けてから言った。
本来、語学学校は海外の留学生の身元保証人の一面を持つ。
安全性に信頼性が欠ける生徒を、わざわざ保護する義務はない。
「退学は出来ないだろうが、サキへの追及から”ブライトン・ロック社”に変わっていたしな」
ブルースはステンレスマグの紅茶をもう一口含み、ロックは彼の言葉に頷いた。
「僕のいる傭兵会社は、色々苦情を受けるのは慣れているけど……」
「サキを引き合いに出さざるを得ないのが、歯痒いな」
ナオトの溜息に、苦々しくエリザベスが応える。
彼女の親友を政治的やり取りに利用せざるを得ない状況まで、追い詰められていた。
エリザベスは、そう追い込んだカイルとカラスマへの嫌悪感を吐き捨てる。
「これからのことを考える。まず、アイツら”ワールド・シェパード社”本社についてだが、エリザベス、そこはどうだ?」
ロックが、エリザベスに振ると、
「問題は無い。ナオトと一緒に、グランヴィル・アイランドで仕掛けておいた」
「色々手間かかったけど、どうにかなりそうだ。問題は――」
ロックの知らない間に、彼女とナオトで話は進んでいたようだ。
二人が協議の確認に入ると、
「ブルース……」
「知らん方が良い。後の楽しみ」
ブルースからそういわれたので、ロックは追及を避ける。
彼の知らない範囲だと言うことは、わかった。
だから、彼なりに整理を始める。
ナオトの言う問題は、言うまでもなく”ワールド・シェパード社”のカナダでの活動だろう。
専務と言う立場にあるが、彼の活動と地位をよく思っていない人物がいる。
「ミカエラ=クライヴ……アイツは、今回の出来事を機に喜んで俺らを殺しに来るだろうな」
ロックは鼻を鳴らす。
”ワールド・シェパード社”の社長、ミカエラ=クライヴ。
傭兵会社の代表であった彼女の父親が逝去。
急遽その地位を受け継ぐことになった、社長令嬢である。
人間主義者として、彼女は”ウィッカー・マン”の完全な駆逐を掲げた。
だが、その方法は、”UNTOLD”を介するものではなく、厳密に言えば、それに近い者たちも分け隔てなく、排除することを含めている。
ロックは――ミカエラ=クライヴの強固な方針を差し引いても――彼女から、ある恨みを抱かれていた。
「余り言うな……来るのかわからないことを考えても、意味は無い。だが、一つ気になるのが」
ロックの懸念を払拭したエリザベスの言葉に、
「“鬼火”退治……ありゃどういうことだ?」
少なくとも、聞き流していい言葉ではないとロックは考え、聞くことにした。
エリザベスにナオトも、同じ考えだった様でブルースに視線が集中する。
「俺関係かも……」
「またか……」
ロックは、うんざりとして溜息を吐き出した。
ブルースとは、キャニスと共に死線を潜り抜けてきた仲ではある。
しかし、ロックはおろか、キャニスですらも、彼について知っていることは潜り抜けた死線の数よりも少なかった。
「鬼火も大事だが……問題は、アイツらが求めているものだ。オブラートに包んでいたが、ここにあることも理解している」
「あんな騒ぎがあれば、突きたくもなるからな」
ブルースとエリザベスが、ロックの前で溜息を吐き始めた。
彼らの話す場所。
それは、キャニスの遺体の保存場所だ。
すぐにでも、ロックは仲間として弔いに行きたいところだが、”ワールド・シェパード社”はそれを狙ってくるだろう。
UNTOLDに関わって死んだ者の安置される場所にあるのは、死体に限らない。
「デュラハンから出た男もいる。それを見た者も多いからね。今は、報道管制を敷いてもらっているけど、今回の出来事は……その限界に来ていると見ても過言じゃない」
ナオトは、最後の一口を飲み干し、空のボトルを右手でゴミ箱へ放る。
再利用表示の空いている箱の淵を弾きながら、ゴミ箱に吸い込まれていく。
ナオトの溜息を見送り、ロックは携帯通信端末に手を伸ばした。
エリザベスは彼に向って、
「終わったか?」
「そういう流れだったろ?」
ナオトだけが、ロックとエリザベスの会話を理解出来ず、瞬きを繰り返している。
「サミュエルか……」
ブルースの言葉に、ロックは頷いた。
同じ“命熱波”使いの弟だ。
もっとも、エリザベスやブルースの為の牽制手段だが、当の二人にしっかり認識されている時点で、当初の目的とは逸脱している。
騒ぎ立てることが出来ない場面で、弟はすっかり重宝される存在になっていた。
弟を使い走りに、甘んじさせる二人にロックは睨みつける。
ロックの目の前で、そう仕向けた一人であるエリザベスが、ポケットに手を入れた。
携帯通信端末の音は愚か、振動も止めているので、光がけたたましく輝く。
彼女が端末からの着信に応えると、ロックに向かって、
「サキが目を覚ました。すぐに戻る。ナオト――」
「分かった。この流れは止められない。せめて、状況判断できやすい様にしてくる」
エリザベスに皆まで言わせず、ナオトは答える。
ロック達の目の前で、黒い眼光を宿らせ、会議室に戻った。
ナオトが、ペットボトルの清涼飲料を飲み干した。
会議は休憩となり、出席者一同は散り散りとなった。
純粋な休憩か、更なる策謀の為か、ロックは知る由もなかった、
少なくとも、会議室から離れた自販機の前にいる、ロックたちにとって前者は当て嵌まらなかった。
「そして、カラスマの動きがいよいよ不気味すぎる」
ブルースは、紅茶入りのステンレスマグに口を付けてから言った。
本来、語学学校は海外の留学生の身元保証人の一面を持つ。
安全性に信頼性が欠ける生徒を、わざわざ保護する義務はない。
「退学は出来ないだろうが、サキへの追及から”ブライトン・ロック社”に変わっていたしな」
ブルースはステンレスマグの紅茶をもう一口含み、ロックは彼の言葉に頷いた。
「僕のいる傭兵会社は、色々苦情を受けるのは慣れているけど……」
「サキを引き合いに出さざるを得ないのが、歯痒いな」
ナオトの溜息に、苦々しくエリザベスが応える。
彼女の親友を政治的やり取りに利用せざるを得ない状況まで、追い詰められていた。
エリザベスは、そう追い込んだカイルとカラスマへの嫌悪感を吐き捨てる。
「これからのことを考える。まず、アイツら”ワールド・シェパード社”本社についてだが、エリザベス、そこはどうだ?」
ロックが、エリザベスに振ると、
「問題は無い。ナオトと一緒に、グランヴィル・アイランドで仕掛けておいた」
「色々手間かかったけど、どうにかなりそうだ。問題は――」
ロックの知らない間に、彼女とナオトで話は進んでいたようだ。
二人が協議の確認に入ると、
「ブルース……」
「知らん方が良い。後の楽しみ」
ブルースからそういわれたので、ロックは追及を避ける。
彼の知らない範囲だと言うことは、わかった。
だから、彼なりに整理を始める。
ナオトの言う問題は、言うまでもなく”ワールド・シェパード社”のカナダでの活動だろう。
専務と言う立場にあるが、彼の活動と地位をよく思っていない人物がいる。
「ミカエラ=クライヴ……アイツは、今回の出来事を機に喜んで俺らを殺しに来るだろうな」
ロックは鼻を鳴らす。
”ワールド・シェパード社”の社長、ミカエラ=クライヴ。
傭兵会社の代表であった彼女の父親が逝去。
急遽その地位を受け継ぐことになった、社長令嬢である。
人間主義者として、彼女は”ウィッカー・マン”の完全な駆逐を掲げた。
だが、その方法は、”UNTOLD”を介するものではなく、厳密に言えば、それに近い者たちも分け隔てなく、排除することを含めている。
ロックは――ミカエラ=クライヴの強固な方針を差し引いても――彼女から、ある恨みを抱かれていた。
「余り言うな……来るのかわからないことを考えても、意味は無い。だが、一つ気になるのが」
ロックの懸念を払拭したエリザベスの言葉に、
「“鬼火”退治……ありゃどういうことだ?」
少なくとも、聞き流していい言葉ではないとロックは考え、聞くことにした。
エリザベスにナオトも、同じ考えだった様でブルースに視線が集中する。
「俺関係かも……」
「またか……」
ロックは、うんざりとして溜息を吐き出した。
ブルースとは、キャニスと共に死線を潜り抜けてきた仲ではある。
しかし、ロックはおろか、キャニスですらも、彼について知っていることは潜り抜けた死線の数よりも少なかった。
「鬼火も大事だが……問題は、アイツらが求めているものだ。オブラートに包んでいたが、ここにあることも理解している」
「あんな騒ぎがあれば、突きたくもなるからな」
ブルースとエリザベスが、ロックの前で溜息を吐き始めた。
彼らの話す場所。
それは、キャニスの遺体の保存場所だ。
すぐにでも、ロックは仲間として弔いに行きたいところだが、”ワールド・シェパード社”はそれを狙ってくるだろう。
UNTOLDに関わって死んだ者の安置される場所にあるのは、死体に限らない。
「デュラハンから出た男もいる。それを見た者も多いからね。今は、報道管制を敷いてもらっているけど、今回の出来事は……その限界に来ていると見ても過言じゃない」
ナオトは、最後の一口を飲み干し、空のボトルを右手でゴミ箱へ放る。
再利用表示の空いている箱の淵を弾きながら、ゴミ箱に吸い込まれていく。
ナオトの溜息を見送り、ロックは携帯通信端末に手を伸ばした。
エリザベスは彼に向って、
「終わったか?」
「そういう流れだったろ?」
ナオトだけが、ロックとエリザベスの会話を理解出来ず、瞬きを繰り返している。
「サミュエルか……」
ブルースの言葉に、ロックは頷いた。
同じ“命熱波”使いの弟だ。
もっとも、エリザベスやブルースの為の牽制手段だが、当の二人にしっかり認識されている時点で、当初の目的とは逸脱している。
騒ぎ立てることが出来ない場面で、弟はすっかり重宝される存在になっていた。
弟を使い走りに、甘んじさせる二人にロックは睨みつける。
ロックの目の前で、そう仕向けた一人であるエリザベスが、ポケットに手を入れた。
携帯通信端末の音は愚か、振動も止めているので、光がけたたましく輝く。
彼女が端末からの着信に応えると、ロックに向かって、
「サキが目を覚ました。すぐに戻る。ナオト――」
「分かった。この流れは止められない。せめて、状況判断できやすい様にしてくる」
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