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秋
しおりを挟む教室に二人息を切らしながら立っている、私はまだ下着姿だった。
なんとか息を整えて黙ったまま苛められっ子の後ろで制服を着る。
彼は顔を赤くしたままこっちを見なかった。知ってて見ないようにしてくれているみたいだ。
「あ、ごめん…もういいよ。」
振り向くとムスッとしたままの顔でこっちを見た。
「助けてくれたんだよね…?ありがと。」
「別に助けたわけやないけど、成り行きで…それにさっきは突き飛ばして逃げたからお詫びや。」
「関西弁?この辺りじゃないよね?」
「大阪や、1ヶ月前に引っ越してきた、君1組やろ?俺は2組やから知らなくても不思議やない。君もこの辺やないやろ?」
「う…ん、名古屋らしいんだけど、あっ…私は森下千景。」
まだ名前も知らなかったのを思いだし先に名乗る。
「俺は楠秋(くすのきあき)な、らしいってなんで疑問系?それとなんであいつらといたんや?」
二人とも椅子に座り初対面の人に話をするのは気が引けたけど記憶がないこと、もちろん男だったらしい事は言わなかったけど生徒手帳を取りにいったらあいつらに捕まった事を話した……
「ふ~ん、記憶があらへんのか……なんぎやなあ……」
「それほどでもないけど、困ってないし…ただないならないで知りたいって思っているだけよ。楠くんはなんであいつらに脅されてたの?」
「別に脅されてたわけやない、今は普通に話してるけど極度の緊張をしてしゃべれなくなるんや、親父の仕事の都合で転校ばっかするんやけど大阪弁って芸人みたいでよくばかにされてな。それで標準語っぽくしゃべったりしてさ、しゃべらんとこいつ大人しいなってことになって苛められるんや。」
「じゃあどうして私を突き飛ばして逃げたの?」
気になってた事を聞いてみる、上目遣いで黙って見つめる……
「そ……それは………
助けてくれたのは…うれしかったんやけど、その……女の子に助けられるのはなんか…オノレが情けないっていうか……やからつい……
ごめんっ!!」
頭を深々と下げる秋くん、
男の子の照れ隠し?なのかな?
「い、いいから!私気にしてないからさ…それよりあんなことしちゃって大丈夫?」
「大丈夫……やないかも知れへんけど顔はばれてへんと思うし……それにあいつらお前を襲おうとしたんやから明日から大人しくなるんやないか?」
「楠君が変わらないと何も変わらないんじゃないかな……いつまでも言うのも言えなかったら状況は一緒だよ?」
秋くんを伺うように質問してみる、暫く黙って考えていた……
「それはそうなんやけど……勇気が出ないっていうか…オノレに自信がないんや。なにかきっかけになるのがあればええんやろうけど……」
「それって甘えてて…逃げてるだけなんじゃないの?勇気なんて自分の気持ちだけじゃん?」
「そんなんわかってる!!でもいざとなりよったら身体が動かへんのや……頭でわかっててもな……」
そう言った秋くんの身体は震えていた、きっかけ…かあ……
「じゃあ……きっかけがあれば……いいの?」
彼の顔に近づき自分からキスをした、目を見開いたまま呆然とする秋くん。
「私と……あいつらがしてたことの先をしてみる?そうすれば自信が持てるかもよ?」
私は余裕の表情をしてみせたが内心は自分でも何を言っているんだかわからなくなっててパニックだった。
「いいのか……?俺なんかと……?」
「いいよ、別に処女じゃないし。」
僅かに驚いた秋くんだったけど軽めに言ったのでそんなノリなのかと思ったのか頷いて立ち上がった。
私の前に立ち彼の手を掴み胸に持っていく。
掴んだその手は少し汗ばんでいて緊張してるみたい…
「ンッ……」
そんなに大きくない膨らみを男の子の手で雑に触られる、でも嫌じゃなかった。
「ごめんね、小さくて…」
彼の手に余る胸、揉まれる度に申し訳ない気持ちになる。
「そんなことあらへん……柔らかくて…気持ちいいよ。」
耳元で小声で言われドキッとする、彼の手が制服の中に入ってくる。ブラもくぐり抜け、たどたどしくも何とか既に突起していた物にたどり着く。
「あっ……あの…ゆっくりね……?」
「あ?ああ、わかった……」
指がじんわりと動く、固くなってる乳首に指が当たる。擦られますます敏感になる…胸弱いかも……
「ほんま大丈夫なんか?す、凄く固くなってるけど…痛ないんか?」
「大丈夫……きもちいいくらいだから……続けて?」
「うん……」
ぐりぐりと弄る秋くん、疲れたので後ろを向き机に手をつきながら揉まれる。顔が見えない分またドキドキしてくる、心臓の音が聞こえちゃいそう……
「もういいよ……入れて?」
「え?あ……うん……」
スカートを捲りパンツが下ろされる、しまった……後ろからだとおしりの穴も丸見えかも……
「えと……あれ?あれあれ?」
「どうしたの……?」
「い、いや……うまく入らない………」
勇治さんの時はすんなりだったけどなあ…やっぱり初めてだからかな……いやいや、比べちゃだめだろ……
「んと……ここ……」
彼のオチンチンを握り(かなり恥ずかしかったけど)私のオマンコに宛がう。
「ん……じゃあ……」
腰を前に差し出すようにゆっくりと入ってきた、硬くて、熱い……それに少し痛い、まだ2回目だし。
「す…すっげえ…気持ちいい……中が柔らかくて…うねうねしてる…」
「んぅ……はずかしぃから言わないでよぉ……」
「ご、ごめんな……動くで…」
私の腰に手を掛けて押し付けたり離したりする、それが徐々に早くなる、
「あっ…あ…あぅんっ…」
「はぁはぁ……」
彼は無我夢中で腰を振り続ける、お尻に打ち付けられパンパンと大きな音がしてくる。外まで聞こえバレないかなと心配してしまう。
「うっ…あ…で、出そうや……」
「だ、ダメッ!中じゃ!」
でも腰をしっかりと掴まれているのでどうしようもなかった。
「あっ…あぁん…やっ……」
「あっ!!」
腰がすっぽりと抜けてその瞬間にオチンチンから白いのが出てきた、彼の腰がビクビクと動いてその場に崩れ落ちた。もちろん私もクタクタになり机にしがみついたままへたりこんだ……
「自信ついた?」
回りを掃除して服を整えた後秋くんに聞く、彼はまだ呆然としていた。
「ああ……なんかすっげえ体験したような気がする…あんがとな、頑張ってみるよ……」
「それならよかった、ね?秋くんって呼んでいい?」
「いいよ、俺も……あれ?」
「どうしたの?」
「俺……お前の名前……なんやったかなあ?忘れてもうたわ……」
愕然とする私達、沈黙のあとお互いに見あって笑いだした。
「はっはっは!おもろいなあ、俺!」
「くっくっく……」
なんだか身も心も身体もスッキリした気がする…
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