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沙弓
しおりを挟む次の日から私は何故だか日高に付け狙われるようになってしまった、
恥をかかされたと思っているのかわからないけどコソコソと後を付いてくる。
あの時秋くんが後ろから襲ったとは気がつかなかったらしい。ちょっと勇気を出した秋くんはあいつらと話し合ったらしくてそれからはいじめられることはなくなったみたい。
もしかしていじめの対象が私に移った……?
休憩時間や昼休み、放課後になると日高につけられている。
おかしいのは他の二人は見ないのとこっちに話しかけてこないことだ、言いたいことがあれば言えばいいのに……
登校時にもついてきてていい加減腹もたってきた……
「ちょっと!日高、私になんか文句でもあるんかて?はっきり言やあ!」
いきなり振り向きざまに名古屋弁で怒鳴ると日高は驚き咄嗟とっさに電信柱に隠れる。
「うっ……ああ、悪い…」
バツが悪そうに出てくるとこっちの顔を見ずに目が泳いでいる。
「で?何か用でもあるの?あんた達の事は誰にも言ってないし…」
「い、いや…そうじゃなくて……あの……1年の女が何ぞ言ってこなかったか?
もしなんぞ言ってきたらそいつは俺のおば(妹)だっけ適当にあしらってほしいんだ……頼むぞ!」
「えっ?」
言いたいことだけ言ってさっさと行ってしまった……
何なんだろ……
放課後、帰ろうとしているとクラスの子が1年生が私を呼んでると言ってきた。
見るとツインテールの小さな女の子がこっちを睨んでいる、この子が日高の言ってた妹さんか?
「あの…私が森下だけど……何か用?」
「……着いてきてもらえますか?…」
その子はそう言うと向こうの階段に向かって歩き出した、慌てて鞄を取り着いていった。
連れていかれたのはこの前の体育倉庫だった、先に入らされると内側から鍵を閉められ二人きりに……
沈黙が続き何をされるのか不安になってくると漸く向こうから切り出した。
「先輩はあんにゃ……兄と付き合ってるんですか?」
はあ!?いきなり何言ってるの?この子は……?
「ちょ、ちょっと……ちゃんと順序立てて話しゃあ!だいたいあんたの名前も聞いとらんよ!?」
「あ!すみません、頭ハイになってて…あたし日高沙弓っていいます。」
やっぱり妹さんなんだ、あんまりお兄さんに似てないけど……
「それで?どういうことなの?私と日高君が付き合ってる?」
「え~とぉ……その……兄からそれらしい事を聞いたんです。」
言いづらそうに沙弓ちゃんはモジモジとしている、なんであいつは嘘ついたんだろ?それにあの事を聞いたんだろうか?
「あのっ!この前ここでお兄ちゃんにしたことをしてほしいんです!!」
はい!?
「この前したことって……何を日高君から聞いたの?」
もしかしてあの事じゃないかも知れないから慎重に聞いてみた。
「えっと、そのぉ……先輩と兄が……えっちなことをしてたって聞いて……それで是非初めての時の心構えを聞いておきたいんです!!お願いします、あたし真剣なんです!!」
………よくわかんない、けど異様な真剣さは伝わってくる。
「あのね?私日高君とえっちなことはしてないからね?付き合ってもないし、どんな風に聞いたかわかんないけど教えるほど経験ある訳じゃないし……」
沙弓ちゃんを諭すように話を続ける、心構えとか言われても教えられないし……
「ええっ……そうなんですかぁ…困ったなあ…なしたらいいんらろぉ(どうしたらいいんだろ)……」
沙弓ちゃんの目から涙が流れ落ちた。まずいなあ、私が泣かせてるみたいな気になってきた……
「ちょ、ちょっと…泣かないでよ?どうしてそんなこと聞きたいわけ?」
「実は……あたしとあんにゃ(兄、日高のこと)は血が繋がってないんです、そのせいかあんにゃの事が昔から大好きで何でも話し合えるんですけどここでの事を聞いたときに、その……嫉妬みたいなものを持っちゃって……あたしもあんにゃとしたいって言っちゃったんです、そーせば(そうしたら)あんにゃが森下さんに教えてもらえって……」
「あいつめ、適当なこと言いって……」
私の怒りは頂点に達していた、が……そんな日高に振り回される沙弓ちゃんも可哀想かなと思いとどまる。
「わかったわ、さっきもいったけど私も詳しくないからわかる範囲でいい?」
「は、はい!よろしくお願いします、先輩!!」
なんか変なことになっちゃったなあ……
「私もわかんないけどとりあえず男の人に任せておけばいいんじゃないかな?」
適当に答えるけど実際初めてなのに何も出来ないだろうし私もされるがままだったからなあ……
「ええ~?こっちから攻めるとかないんですかあ?」
どういったらいいかわからず前に穂香に見せてもらったティーン向けの雑誌に書いてあった初体験の特集に載ってた事を思い出した。
「初めての時はちゃんと初めてだって相手に言った方がいいらしいよ、まあ日高君もたぶん初めてだろうけど……」
「はい、そうでしょうねえ……不良っぽくしてるわりにあんにゃはそういうとこ全然ダメダメだから…」
ここでの様子を見てると確かに免疫なさそう……
「あっ!あと避妊は絶対しなきゃ駄目だよ?ちゃんと避妊具つけてもらってね?」
とは言ったものの私はつけてもらった事がない、まあ2回とも突然だったからなあ、今度からはつけてもらおう……ん?今度?あるのかなあ?
「あとは……えっと…オナニーをしておくと濡れやすくなるんだって…友達が言ってたけど。」
あえて穂香が言ってたと強調しておく。
「オナニー?って何ですか?」
うん、まあそうなるよね。
「沙弓ちゃんの…ここを触るの……」
私は沙弓ちゃんの股間を軽く触れた。真っ赤になり俯く沙弓ちゃん、反応が可愛く思えて気づかないふりをしてそのまま続ける。
「ほら、こうして……」
沙弓ちゃんの手を取り股間に持っていく、されるがままになっている彼女の右手を股間に押し付ける。
「あっ……」
ピクンと動く、その仕草がいちいち可愛い。穂香の事を思い出し穂香もこういう気持ちだったのかなって思う。
手を少し上にしてスカートの隙間から手を入れさせ 下着の上を撫でるように触る、感触は伝わってこないが沙弓ちゃんの手は汗ばんでいて少し震えていた。
「せ、せんぱぁい……」
消えそうな声で振り向き上を見上げ涙目でこっちを見る、可愛くて可愛くて仕方がなくなり思わず唇を奪ってしまった。
「!?んんっ……」
少し長いキス、沙弓ちゃんの唾液を吸い唇を離す。
「せんぱい……あ、あの……も、もっとして……ください……」
蕩けそうな表情で懇願する沙弓ちゃん、なんだか堪らなくなり無言で頷いた……
スカートを脱がせパンツだけにさせる、薄いピンクの下着が似合っているが少し染みがあった。
更にその染みを拡げるように撫でる、沙弓ちゃんの吐息が漏れそれを塞ぐように唇を覆った。
すると鼻息が顔に掛かる、身体も近くなりお互いの胸が当たる、服を着たままでも布地が擦れてそれがまた気持ちがいい。彼女も同じなのか身体を押し付けてくる。
パンツに手をかける、腰を浮かせてくれ太股の真ん中で止める。
まだそこは毛がなく綺麗だだった…
「は、恥ずかしいです……」
「ううん、綺麗だよ?沙弓ちゃんの……」
直接ソコに触れる、表面は冷たいが中は暖かかった。
自分のもしっかりと見たことなかったけど他の人のも当然見たことがなく興味が湧いてきてじっと見てしまった、中は柔らかそうで上の方に突起したのがあってそれを弄る。
「ひゃあああぁぁぁ!?」
ビクッと大きく跳ねる沙弓ちゃん、叫び声を上げたので誰か来るとまずいかな…
でもその反応もよかったので更に弄る、でも今度はゆっくり……
「んんっ…あっ…せんぱい…」
ヌルヌルとしてくる、まだしたことないだろうから中は触らないようにする。
ここだけでイッちゃいそうになってる……
「沙弓ちゃん、イキそうになったらちゃんとイクって言うんだよ?」
「あう、い、イクって?」
「んーとね、頭の中が真っ白になりそうになったらだよ。」
「は…はぁ…はぃ?わかりました…」
それを聞き押し潰すように突起を弄ると微かに身体が浮く、もうそろそろかな…
「あ!あ!せんぱいっ!!イッ!イッちゃいますうっ!!!」
沙弓ちゃんは一番大きく跳ね上がりそのまま固まってしまった……
「どうだった……?」
「はい!とっても気持ちよかったです!お姉さま!」
「え?お姉さま!?」
「はい、漫画に描いてありましたよ?レズの人はこう呼ぶって。」
「いや、違うの!レズじゃないから!!誤解だよ!」
何か変なことになっちゃった……
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