おんなご。【R18】

あさだみく

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瑠璃(後編)

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 今日は久曽神高校の推薦試験の日、緊張し過ぎていつもより二時間も早く起きてしまった。まだ外は暗い……

 2月の冷え込みは家の辺りよりはましとは言えここ名古屋でも寒い、今日は氷点下みたいで窓を開けると風が唸る音が聴こえてきた。


「あら…御早う、陽斗。」

「お、おはようございます。お婆様…」


 少なくともここにいる間は陽斗として行動しなければいけない、何しろ高校には陽斗の知り合いが何人か教師としているらしい……

 昨日のうちに陽斗の言動や仕草などを宝珠さんや源兵衞さんに聞いておいた。

 でも全くといって良い程に思い出せない、自分がしていたことなんて自分でもわからないのかも……


「毅然とした態度で皆と接するのですよ、貴方は久曽神家の跡取りなのですから……」

「はい……お婆様……」


 色々迷う事はあるけど取り敢えずやってみる事にしよう…記憶を取り戻す為に…そう決意した。



 朝食を頂き準備をしてると里夏ちゃんがやってきた、一緒に推薦枠で入試を受けるみたいだ。玄関先で秋君と里夏ちゃんが初めて顔を合わせる。


「おはようございます、陽斗様…そちらの方は?」

「え?ああ……同じ中学の同級生で楠秋君、秋君こっちは木全里夏ちゃん。僕の…幼馴染み…」

「……従者の木全里夏です……よろしく……」


 彼女もマキノさんに言われて私の従者として生きる事を決めたのだろう、何故か秋君を睨み付けてる……


「よろしゅうな、楠秋や。」


 対する秋君も里夏ちゃんをじっと見ている、今にも火花がパチパチと散りそうな雰囲気だ……

 嘉久さんの時といい、どうして仲良く出来ないかなあ……?

 やっぱりこっちに連れてこようとしたのは間違いだったかも……

 そんな私の思いが通じたのか二人ともビクッとして苦笑いしたままこっちの様子を伺いながら握手してる……ビビらせたか?仲良くなるならいいんだけど……





 久曽神学園、名古屋の近辺の春日井市にある、まるで一つの街の様に大きな学校だった。

 小中高とあってエスカレーター式になってて中等部や初等部(小学校)も敷地内にある、陽斗君もここに通ってた筈だけど全く思い出せない……



 家のリムジン(秋君に名前を教えてもらった)で私達3人は受験会場の久曽神高校に向かった、リラックスしてる里夏ちゃんに比べ秋君は緊張しまくってた……


 学校に着いてドアを開けられると先生と思われる大人達が一斉に私達に頭を垂れている、うわあ……周りの生徒が蔑んだ目でこっちを見てるよ……


「お待ちしておりました!陽斗様!!」


 勿論私もドン引きだよ……お婆様の差し金なんだろうけど…でも今から陽斗を演じなきゃ……

 私は女とバレないために無口な陽斗を演じる事にした、そうすれば余計な事を言わないだろうし女だと解らないだろうと思った。

 ムスッとしたまま一応手を上げ答え先生達の横を通り過ぎ応接室の一室へと案内された、試験が始まるまでここにいていいらしい。


「どう?試験前の心境は?大丈夫?」


 生徒会で役員として来ていた嘉久兄さんが中に入ってきて声をかけてくれた。秋君は目もくれず復習に余念がない、里夏ちゃんはハートの瞳をしながら兄さんと喋っている。やれやれだよ……



「それでは久曽神高校の推薦入試を始めます。」


 教室に移動して試験を受ける、答案自体は難しくはないけど文系はやっぱり苦手だ……

 理数系は得意って訳でもないけど何故か頭に入ってくる……陽斗君がそうだったのかな……

 推薦入試って事で一クラスに大体20人前後で3クラス分あって後は普通の入試や久曽神中学から上がって来る子の入試が別日にあるみたい。真面目そうな子や頭の良さそうな子がいて何かズルしてる気がする……ご免なさい。


 何とか全教科を終えて終了の掛け声が先生からかけられた、はあ……終わった……後は午後からの面接だけか。



 安心したらトイレに行きたくなっちゃった、幸い秋君や里夏ちゃんは別のクラスだから先に行っとこ。



 会場だったクラスは二階でトイレはあったけど今この格好で女子トイレに入るのは不味いので人気ひとけのない体育館裏にあるトイレを使う事にした、事前に学校マップ見ておいてよかった……


 体育館のトイレで用を済ませた帰りに渡り廊下を通っていると誰かの怒鳴っている声がしてきた……


 あれ?前にこんなことあったような……?


「おい、お前さっきの入試の時カンニングしとったろ?」


 男子3人に囲まれている女の子が責められているみたい、男の子は名古屋弁?こっちの子か……


「わ、わたしカンニングなんかしてにゃあ!!本当です!!」

「聞いたか!?してにゃあだってよ!お前は猫か?ぎゃははは!!」


 アンタらの名古屋弁だって似てるじゃん、どっちも猫みたいだし。


 あれ?あの女の子……昨日駅で見た子だ……名前は…高野瑠璃ちゃんだったかな……


「ばらされたくなかったら金持ってこいよ…十万出せば黙っててやるよ!」

「!!そんな!私本当にそんなことしてにゃあ!それに十万なんてある訳ないじゃにゃあですか!!」

「にゃあにゃあ煩いなあ、じゃあ奴隷になれよ!性奴隷によ!だったら許してやってもいいぜ!!」


「せ……性奴隷……!?」


 男達に迫られ顔面蒼白で今にも泣きそうな瑠璃ちゃん、怖いけどもう我慢できない!


「お前ら……何してる?」


 私は男子生徒らの前に出た。瑠璃ちゃんとの間に立つとこっちを見てきた……


「何だよ、お前……何か文句でもあるのか?下手に出てこん方が身のためだぜ……」


「ケガはしたくないけどね……ホントにこの娘がカンニングしてたの?」

「ああ、俺受験の時こいつの後ろだったから見とったんだけど机の中を見ながらなんか弄っとったんだわ!」

「あ……あれは……その……御守りっていうか……」

「御守り?嘘言え!どうせお前もスマホ見てカンニングしとったんだろお?」

「スマホ?何でわかるの?お前も?って事は……まさか……?」

「う、ううっ……」

「まあ兎に角、職員室に行く?勿論君らもだけど…」

「いっ!?いやっ!あのっ!無かったことにしてやるっ!!じゃあなっ!!」


 男子生徒達は一目散に逃げていった……やれやれ、自分達がしたからこの娘の行動もわかったんだろうなあ……


「さて……」

「!?」


 逃げてく奴等を見送り瑠璃ちゃんの方を見てじっと睨む、瑠璃ちゃんは耐えきれなくなったのか目を反らしたり俯いたりしている。


「あっ……駅であった……」


 漸くこっちに気づいてくれたみたいだ。


「ああ……うん、久曽神陽斗です。高野瑠璃さん……だよね?」

「はい……あっ!久曽神って……もしかして……」

「え?うん、ここは家のやってる学校なんだ。お婆様が理事長で父親が副理事をしてる。」

「え!?じゃあ御曹司なんだ……」

「御曹司……って程でもないけどね。」


 それはさておき瑠璃ちゃんにも追求しとこうかな……


「ホントにカンニングしたの?」

「し、してにゃあ!!信じてくよぉー!!」


 また地元の言葉に戻った瑠璃ちゃん。


「じゃあ何を机の中で弄ってたのさ?」

「そ……それは……そのぉ……」

「言えない?じゃあ仕方ないけど職員室に……」

「いっ!言います!実は……その……これなんです……」


 取り出したのは何処かで見た形で疣いぼが付いてて大きい作り物だった……

 あれ?これって……


「お……おちんちん……?」

「!?ち、違います!バイブです!!」

「何でこんなの試験に持ってきたの!?」

「はあ……実は……」



 瑠璃ちゃんはお姉さんがいて大好きだったんだけど去年に事故で亡くなったんだって……その形見がこのバイブでこれを握ってると落ち着くらしい……でも形見がバイブって……


「ふうん……じゃあ、いつもこれを使ってしてるんだ……オナニー……」

「……はい……」

「使って見せてよ?いつもしてる様に……」

「ええっ!?ここでですか!?」

「うん、じゃないとこの事誰かに言っちゃうよ?」


 何で私脅してるの?でも頭が勝手に指示を出してる……


「わ、わかりました……」



 さっき行ったトイレにまた戻って先に瑠璃ちゃんを入れて座らせてから私も入り個室の扉を閉める。便座の蓋は閉じた。


「こ、ここ……女子トイレ……」

「大丈夫…誰も来ないから……」


 二人で入ると流石に狭く手足が少し動くくらいだった、制服のスカートを捲り上げ下着を下ろす。別に女同士なのでなんの躊躇ちゅうちょもなかった、瑠璃ちゃんは恥ずかしかっただろうけど。


「ひゃん!?」

「濡れてるね…何もしてないのに……」

「それは……そのぉ……」


 戸惑いを隠せない瑠璃ちゃんを余所に近距離でじっと見ながら指で優しく撫でた……


「んぁぁぁあ!!」

「ちょ……声大きいって……」


 手で瑠璃ちゃんの口を鬱ふさぎながらオマンコを筋交いに沿って撫でる、潤滑油で滑りやすくなっていてくちゅくちゅと音がしてきた。


「ふくぅ…んふっ……」

「気持ちいいの……?」


 鬱いだ口から吐息混じりの喘ぎ声が漏れ出す、 掌が温かくなってきた。

 答えを聞かずに人指し指と中指で膣口を圧し拡げる、剥き出しの突起が顔を出す。


「普段からここ…弄ってるの?」


 手を離し脣を自由にするとはあはあと息を粗気ながらゆっくり口を開く。


「し……してません、弄って……ないです……」

「嘘つき…弄って欲しそうだよ?」


 構わずクリを擦るとまた声が大きくなるので唇を脣で鬱ぐ、舌を滑り込ませ 唾液を奪い取る。じゅるじゅると音を発て大量の唾液を吸いとった……


「んふっ…じゅるっ……」

「ふあっ…んんっ……」


 舌を絡ませながらも突起を更に弄る、硬くなりコリコリになるソレを執拗に攻めぎだす。


「ぶはっ……はあっ…はあっ…ダメッ……もう……欲しい……」

「何が欲しいの?言わなきゃ分かんないよ?」


 完全にSになってるな…私


「……陽斗……くんの……オチンチン……欲しい……」

「……僕のは上げられないな、代わりにキミの好きなコレを挙げるよ……」


 ズプッと音がしそうなくらいにすんなりと瑠璃ちゃんの膣内(なか)に浸入したバイブ……疣疣が中を刺激して気持ち良さそう……


「ひぃんっ!?」

「どう?気持ちいいんだろ?」

「は…はぁい……キモチイイですうっ……」

「いつもとどっちが気持ちいい?」

「陽斗…くんに……されてる方が何倍も……キモチイイですうっ……」

「へえ……見られてる方が良いんだ?変態なのか?瑠璃は……?」

「ふぁ……ふぁい……瑠璃は……ヘンタイ…ですっ……陽斗……様に色々されたい……ですうっ……」


 ドンドンエスカレートしてきた、ヤバイよねぇ……

 頭と行動が伴わずバイブのスイッチを入れる。


   プルプルっ……



「ひいんっ!?」


「イッちゃう?いいよ?イッても……瑠璃のオマンコもプルプルしてきたよ?」


「ハアッハアッハアッ…」


 小声で震えるように喘ぐ瑠璃、もう顔が蕩けそうなくらいになってる……


「イッちゃいな……」


 私はバイブのスイッチを強にした。


  ブルブルブルッ!!


「あうああっ!!あっあっあっあああっ!!!!」


 瑠璃は便座に座りながら失禁し白眼を剥きながら果てた……





 トイレを出て校舎に向かって歩き出す私達、瑠璃ちゃんはスッキリした顔をして心なしか艶々していた。


「気持ちよかった?これで試験の事を忘れてすっきりしただろ?」

「あ……はい……陽斗様……」

「陽斗くんでいいって……」

「い、いえっ!陽斗様って呼ばせて下さい!」

「そう?わかったよ。」


 よかった、男の子の陽斗として演じきったみたいだ……


「あっ!?」

「どうかしたんずらか?」

「忘れてた……ごめん!またね!!」

「えっ……はい……」


 秋君と里夏ちゃんの事をすっかり忘れてた!

 全速力で応接間に戻ったがやっぱり怒られてしまった……


 高野瑠璃ちゃんか…里夏ちゃんもだけど入学して仲良くなれるといいな……





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