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瑠璃(中編)
しおりを挟む「………記憶が、戻ったのか?」
源兵衛さんは掠かすれた声で私に問う、たぶん哀しげな顔をしているんだろう、私はゆっくり首を横に振る。
「いえ……全部ではないんですけど……記憶が途切れ戸切ですけど、お祖父さんが…その……私に……陽斗君に……してるところが……」
源兵衛さんは黙ったまま何も言わず寝たまま、ただ天井を見上げていた。
「お祖父さんが……陽斗君と最初にしたんですね……その後、お義父さんや嘉久さんとも……」
私は言葉を続けた、それは源兵衛さんを責めるつもりはなくて事実を知りたかっただけだった。
「隆君には……ワシが……もう萎えてしまったので…するように仕向けた……あれがそういう気があるのは薄々勘づいておったからな……嘉久までは知らんかったが……陽斗は……不憫な子だった……」
源兵衛さんは悲しげに、今にも涙を溢しそうに話始めた……
「娘の七生子が亡くなって……一人残された陽斗が可哀想でな…確かに千景さんが言ったようにワシには稚児趣味(幼い子供を可愛がる趣味の事)があった……」
ポツリポツリと思い出すように口を開く源兵衛さん……
「孫だと解ってはいてもつい手を掛けてしまった……今では悪いと思っている……そういう事があって裏表がある子に育ってしまったんじゃろうな……」
裏表……そういえば里夏ちゃんが陽斗君の事を普段は明るかったけど時々寂しそうにしていたって言ってたっけ……
「中学に上がってからは学校や友達の前では優等生だったようじゃが家では自分の部屋から殆ど出てこんかった……儂の眼が糖尿で見えんようになってからはしなくなったが……」
「その……居なくなった前とかの時は覚えてますか……?」
「その頃にはワシは寝たり起きたりしておったからな……ただ昔の陽斗でなかったのは確かだったが……」
「昔に……戻りたいですか?陽斗君と……していた頃の様に……」
「そうじゃな……だがもう陽斗は居ないようなものじゃし……ワシももう年じゃ……」
胸が熱くなってくる……確かに今の私は陽斗君じゃないかも知れない……でも源兵衛さん、お祖父さんを励ましたかった……布団を捲り上げ寝ているお祖父さんに乗り掛かる様に抱きついた……
「ち……千景さん?何をしとるんじゃ?」
胸に顔を押し当てながら源兵衛さんの寝間着(浴衣みたいな着物、丹前っていうの?)の間に手を入れ下着の上から弄まさぐる、柔らかいソーセージみたいな感触だった。
ぐにぐにと動く様子は芋虫みたいな感じがする……秋くんとかは既に固くて熱くなってたけど……
片手を丹前の襟をはだけさせシャツの上から胸板を触ってみる、お歳の割にはガッシリとしている。誠さんと変わらないみたい、昔スポーツか何かやってたのかな……
「千景さん……そんなことをしても勃ちはせんよ、もう若い頃のようにはいかんくなっとる……」
「……頑張りますから……お祖父さん……源兵衛さんも頑張って下さい……」
シャツも捲り乳首を攻めながらオチンチンを弄り続けた、なんとか元気になってもらいたい……それだけだった。これが正しいかどうかはわからないけど源兵衛さんに今私に出来ることはこんなことだけだ……
「う……あっ……」
吐息が漏れる源兵衛さん、お祖父さんを襲ってる中学生みたいな感じがして気が引けるけどやるしかない。
「源兵衛さん……私…記憶があれば…陽斗君なら……もっと上手に出来ると思うんですけど……でも…今の私は…私でしかないから……今のままで……出来る事を精一杯……やってみたいんです……」
涙が溢れ落ちる、この事だけじゃなくて、今までの事、そしてこれからの事を源兵衛さんにわかって欲しかった………
「千景さん……いや、陽斗……話している言葉とかは違うが……今の千景さんからは確かに陽斗を感じ取れる……何故だかはわからんが……」
源兵衛さんがそう言うと手が熱くなってきた……勃起してる……!
「げ……源兵衛さん……?」
源兵衛さんを見て下を見るように促すとパンツ越しに硬くなって微かに立ってるオチンチンが見える……
「お……おお……何年振りかに勃った……もう勃たないと思っとったが……」
感慨深く自分のを見詰める源兵衛さん、昔を思い出してるのか懐かしさとかが混ざった眼差しだった……
「じゃあ……入れますね…」
この家の中では男の子の格好でと宝珠さんに言われたので来てからずっとズボンのままだった。下だけを脱いで仄(ほの)かに熱いオチンチンを掴みソコに宛がう、押し付けるように入れようとするけど上手く入らない……
「痛!いたたっ……なんでえ……??」
少し濡れてるからすんなり入るかと思ったんだけど押し込もうとしても滑ってしまい何度試しても入らなかった……
「そりゃあかんだろ、慌てすぎじゃ…まだ濡れがたらんじゃにゃあか?」
「え?そ、そうなんですか……??」
「ワシがしてやろう、悪いがワシの顔を跨いでくれんか?」
「え……いいんですか?」
「ああ、かまわんよ。」
言われた通り源兵衞さんを跨ぐ様にすると腰を掴まれオマンコを舐められた。舌がゆっくりと、でも確実に気持ちのいいとこに当たっている……
「んっ……んん……」
口を押さえようとしてもあまりの気持ちよさについ吐息が漏れてしまう……
舌が動き、源兵衞さんの唾液…だけじゃなく私の中から出ている愛液の音が立てられている、顔が赤くなってるとわかる……
恥ずかしい……
「もう……大丈夫です……」
「ああ……じゃが本当にいいのか……?」
私は黙ったまま頷き再び入れる、今度はすんなりと源兵衞さんのを受け入れられた。
「んふうっ……」
動かずにそのままじっとしてる…動いたら源兵衞さんも体が持たないだろうし私も自分からはあまりしたことないししずらかった。
でも中に温かいものが、感じることができる……時々中でぴくんと動いている……
まだ源兵衞さんは生きている、実感が出来た。
「動きますね……」
「ああ……」
源兵衞さんに負担がかからないように微弱に振動する、それでも苦しそうなのか気持ちいいのか時折声を微かに上げる。
「んんっ…千景…さん……ワシは大丈夫だから……動いても……」
「え……はい……」
少し呆気に取られたが徐々に動きを速めていく、畳や布団の擦れる音が聴こえてくる。
「はあっ…はあっ…おじい…ちゃん……っ…」
「!?は……はると……?」
「んんっ…あ…あっ……」
「ふうっ……!」
後半はあまり記憶が跳んじゃっててわからなかったけど源兵衞さんはスッキリした顔をしていた、体だけじゃなくて心も……
陽斗君に会えたみたいだった。
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