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最強天使、正体バレる(白目)
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蒼くんの安全運転に揺られ、美浜家と一緒に那須塩原温泉へ向かう。目的地には露天風呂や内風呂がいくつもあり、ツアーが組まれるほど人気のホテルだそうだ。宿泊せずとも、一般客も自由に楽しめるらしい。
車窓に映る生い茂った木々。遠くの山並み。青空には優雅に羽根を広げて鳥たちが舞っている。栃木には初めて訪れるはずだが、かすかな懐かしさを覚えるのはなぜだろうか。
「予想より渋滞してるな……」
ハンドルを握る蒼くんが呟く。俺はやや身を乗り出し、運転席の蒼くんに礼を伝えた。
「蒼くん。運転をありがとう」
「いえ。左ハンドルに慣れてたら、右ハンドルは怖いですよね」
普段運転をするのかと問われ、日本製の車は未経験だと答えた。実際のところは、上界では車に乗っていない。ワープで移動ができるんだと語ったところで、誰も信じてくれないだろう。というより、道路の途中で降ろされかねない。虚言という名の罪をまたひとつ背負ってしまった……。
「着きましたよ。遊、俺はじーちゃんとばーちゃんと行くから。先にサミュエルさんを案内して」
「オッケー! おんせんっ! おんせんっ!」
ご機嫌な遊と共に、脱衣所へ。ピョンピョン跳ねて横走りする様子に、すれ違う人間はみな「可愛い!」「天使みたい」と微笑んでいる。小学生、いやもはや園児をそのまま高校生男子に成長させたかのような青年だ。
振り返ると、蒼くんとじーちゃん、ばーちゃんが談笑しながらついてきている。この調子なら、温泉で遊と二人きりになれるかもしれん!じっくりと語らい、ミッションを見つけねば。
「サミュエルさんはさ、内風呂と露天風呂どっちが好きですか?」
遊はズボンを勢いよく蹴り飛ばすように脱ぎ、そのまま丸めてカゴに放り込んだ。ひと言で言おう、雑である。忍びの血を引いているわけではなかったようだ。この騒がしさ、敵陣に筒抜けだぞ。
「空気が心地いいからな。俺は露天風呂が好きだが——」
Tシャツを脱ぎながら、俺は周りを見渡した。次々と目に飛び込んでくる、人間たちの頭上の数字。だが、【0】【2】【9】……二桁に届かぬ者ばかりだ。ここ栃木の数字は、全体的に小さいように思う。ホッとする一方で、この能力に時折目をそむけたくなってしまうのだが。
天使は心の痛みを常に感じなければならぬ。ミッション非対象の人間であれど、彼らがどれほど【心の限界】を抱えているのか。片時も忘れてはならぬのだ。
「じゃあさ、サミュエルさん露天風呂行きましょう! じーちゃんとにーちゃん、あとでね!」
肩にタオルをひっかけただけの身ひとつで、遊は引き戸をガラガラッ!と豪快に開け放った。途端に熱気がもわっと押し寄せ、俺は思わず目を細める。そして、鼻をつく硫黄の匂い……ぐっ!車を降りたときから感じてはいたが、ここまで来るとまるで「ゆで卵の海」に沈む気分だ。バレットめ、やけに正確な表現をよこしたな。
だが、奥には白く濁った湯がゆらめき、岩の囲いに抱かれた露天風呂が広がっているぞ。ぼんやりと立ちのぼる湯気が、自然と一体となり心地よいではないか。臭いのにクセになるだと!?
「サミュエルさんの筋肉、ガチですげえ!」
じゃぼん!と温泉につかりながら、遊が俺の体をべたべた触っている。わりとくすぐったいが、ここはクールに我慢しよう。
「ありがとう。遊もなかなかだぞ?」
「ありがとうございます! へへっ」
「ははは」
なにこれ(二回目である)。気持ちよさそうに露天風呂に浸かっていたご老人が立ち上がり、俺は遊と二人きりに。肩まで浸かり、ゴツゴツした岩肌を背にし、キョロキョロと周りを確認。よし、チャンスだ!
「遊よ。改めて聞くが、何か困りごとは……」
「サミュエルさんってさ、人間じゃないですよね!?」
——カポーン。
桶の音が、どこかから聞こえてきた件。
「な、なにを遊はまた……(ピクピク)」
「空から来たってことはさ、天使とかですか?」
無邪気に笑っている。白い歯を見せている。黄金の【0】の数字が、さらにピカピカと強く輝いているではないか。
「言っちゃダメって決まりがあるなら、答えなくてだいじです!」
「そんな掟は存在しないが……」
ミッション以外で天使が人間と関わること自体、極めて異例なのだ。常々バレットは口を酸っぱくして、俺に忠告をしている。
「人間と親しくなってはなりません。情が移れば、別れの時に苦しむのはサミュエル様ご自身ですから」
その言葉の重みは理解している。天使も執事も職務に就いてからの記憶はすべて、鮮明に消えることなくインプットされる。出会いの喜びも、別れの悲しみも、曖昧に薄れることはないのだ。
「遊よ、その通りだ。そして単刀直入に言えば、俺はお前を救わねば上界に戻れぬ。人間を救う任務を、我々の世界ではミッションと呼ぶのだが——」
「上界って、天国ですか?」
俺は首を左右に振った。
「厳密に言えば天国ではない。天国と上界は限りなく近いのだが……このあたりはややこしくてな」
「あっ! 天国と二世帯住宅みたいな感じですか!?」
「ちが……そうだ」
とりあえず合わせておこう。
「困りごとかあ、なんだろうなあ? さっき俺、キッチンの電球変えてもらいましたけど」
「あれだとショボ……弱いのだ」
「うーん、考えておきます!」
軽く流されてしまったぞ。途方に暮れる俺のそばで、遊がほっぺを赤く染めながら空を見上げている。源泉かけ流しの温泉がちょろちょろと流れる音。なめらかになる肌。……のどかだが、参ったな。
「天使みたいな先輩ならいるんだけどなあ。でも、俺を救わないとダメですよね?」
遊が茶色い瞳で俺をじっと見つめ、問いかける。
「うむ。遊の前に舞い降りたからな。通常は、ミッションに該当する人間の前へ参上するのだが。今回は俺が、目的地からズレてしまい——」
「サミュエルさんって、方向音痴なんですね!?」
満面の笑みでバッサリである。天使ってな、心の痛みは感じるんだぜ……?バレットにもたびたび訴えかけている事案である。
「だいじです、俺も方向音痴なんで! あっちの温泉にも行きましょう!」
ズバザーッ!と堂々と露天風呂から立ち上がり、再びタオルを肩にひっかけた遊は、隣の檜風呂へ移動。居合わせた見知らぬご老人たちと談笑している。
悩みは誰しも抱えている。ポジティブオーラ全開の遊とて、涙をこらえた夜もいくらか経験しただろう。だが、現在の遊は「困りごとってなんぞや?」と首をひねるくらい、心に曇りが見当たらない状態だ。果たして遊に関するミッションなど、本当に見つかるのだろうか。
「のぼせる寸前だったや! でも気持ちよかったあ!」
「ははは。そうだな」
俺と遊は作務衣なる館内着に着替え、スリッパをパタパタ鳴らして廊下を歩いた。いやはや、どうしたのものか。ミッションコンプリートが認められなければ、最強天使の称号に傷がつく。右肩上がりだった成績は、方向音痴の俺のせいで一気に転落するだろう。長年バディを組んできたバレットに、合わせる顔がない。
「サミュエルさん、喉乾いてませんか?」
「おお、そうだな」
ずいぶんと汗をかいた。日本の温泉は、ついつい長湯してしまう。
「じゃあさ、レモン牛乳飲みましょうよ!」
え?
レモン牛乳……とは?
遊が指さしたのは、廊下の奥。少し窪んだ場所に自販機、そして座布団が敷かれた木製のベンチが見えた。俺は小さな休憩所の片隅に立ち、持ち運び用のビニール袋からスマホを取り出す。おや、バレットから追加のメッセージが届いているではないか。
『サミュエル様。ローザと共に拝見しております。遊様に天使だとバレてしまいましたね。今後、お洋服は白の天使カラーを中心にご用意致します』
……絶対に着ない。
——続く——
車窓に映る生い茂った木々。遠くの山並み。青空には優雅に羽根を広げて鳥たちが舞っている。栃木には初めて訪れるはずだが、かすかな懐かしさを覚えるのはなぜだろうか。
「予想より渋滞してるな……」
ハンドルを握る蒼くんが呟く。俺はやや身を乗り出し、運転席の蒼くんに礼を伝えた。
「蒼くん。運転をありがとう」
「いえ。左ハンドルに慣れてたら、右ハンドルは怖いですよね」
普段運転をするのかと問われ、日本製の車は未経験だと答えた。実際のところは、上界では車に乗っていない。ワープで移動ができるんだと語ったところで、誰も信じてくれないだろう。というより、道路の途中で降ろされかねない。虚言という名の罪をまたひとつ背負ってしまった……。
「着きましたよ。遊、俺はじーちゃんとばーちゃんと行くから。先にサミュエルさんを案内して」
「オッケー! おんせんっ! おんせんっ!」
ご機嫌な遊と共に、脱衣所へ。ピョンピョン跳ねて横走りする様子に、すれ違う人間はみな「可愛い!」「天使みたい」と微笑んでいる。小学生、いやもはや園児をそのまま高校生男子に成長させたかのような青年だ。
振り返ると、蒼くんとじーちゃん、ばーちゃんが談笑しながらついてきている。この調子なら、温泉で遊と二人きりになれるかもしれん!じっくりと語らい、ミッションを見つけねば。
「サミュエルさんはさ、内風呂と露天風呂どっちが好きですか?」
遊はズボンを勢いよく蹴り飛ばすように脱ぎ、そのまま丸めてカゴに放り込んだ。ひと言で言おう、雑である。忍びの血を引いているわけではなかったようだ。この騒がしさ、敵陣に筒抜けだぞ。
「空気が心地いいからな。俺は露天風呂が好きだが——」
Tシャツを脱ぎながら、俺は周りを見渡した。次々と目に飛び込んでくる、人間たちの頭上の数字。だが、【0】【2】【9】……二桁に届かぬ者ばかりだ。ここ栃木の数字は、全体的に小さいように思う。ホッとする一方で、この能力に時折目をそむけたくなってしまうのだが。
天使は心の痛みを常に感じなければならぬ。ミッション非対象の人間であれど、彼らがどれほど【心の限界】を抱えているのか。片時も忘れてはならぬのだ。
「じゃあさ、サミュエルさん露天風呂行きましょう! じーちゃんとにーちゃん、あとでね!」
肩にタオルをひっかけただけの身ひとつで、遊は引き戸をガラガラッ!と豪快に開け放った。途端に熱気がもわっと押し寄せ、俺は思わず目を細める。そして、鼻をつく硫黄の匂い……ぐっ!車を降りたときから感じてはいたが、ここまで来るとまるで「ゆで卵の海」に沈む気分だ。バレットめ、やけに正確な表現をよこしたな。
だが、奥には白く濁った湯がゆらめき、岩の囲いに抱かれた露天風呂が広がっているぞ。ぼんやりと立ちのぼる湯気が、自然と一体となり心地よいではないか。臭いのにクセになるだと!?
「サミュエルさんの筋肉、ガチですげえ!」
じゃぼん!と温泉につかりながら、遊が俺の体をべたべた触っている。わりとくすぐったいが、ここはクールに我慢しよう。
「ありがとう。遊もなかなかだぞ?」
「ありがとうございます! へへっ」
「ははは」
なにこれ(二回目である)。気持ちよさそうに露天風呂に浸かっていたご老人が立ち上がり、俺は遊と二人きりに。肩まで浸かり、ゴツゴツした岩肌を背にし、キョロキョロと周りを確認。よし、チャンスだ!
「遊よ。改めて聞くが、何か困りごとは……」
「サミュエルさんってさ、人間じゃないですよね!?」
——カポーン。
桶の音が、どこかから聞こえてきた件。
「な、なにを遊はまた……(ピクピク)」
「空から来たってことはさ、天使とかですか?」
無邪気に笑っている。白い歯を見せている。黄金の【0】の数字が、さらにピカピカと強く輝いているではないか。
「言っちゃダメって決まりがあるなら、答えなくてだいじです!」
「そんな掟は存在しないが……」
ミッション以外で天使が人間と関わること自体、極めて異例なのだ。常々バレットは口を酸っぱくして、俺に忠告をしている。
「人間と親しくなってはなりません。情が移れば、別れの時に苦しむのはサミュエル様ご自身ですから」
その言葉の重みは理解している。天使も執事も職務に就いてからの記憶はすべて、鮮明に消えることなくインプットされる。出会いの喜びも、別れの悲しみも、曖昧に薄れることはないのだ。
「遊よ、その通りだ。そして単刀直入に言えば、俺はお前を救わねば上界に戻れぬ。人間を救う任務を、我々の世界ではミッションと呼ぶのだが——」
「上界って、天国ですか?」
俺は首を左右に振った。
「厳密に言えば天国ではない。天国と上界は限りなく近いのだが……このあたりはややこしくてな」
「あっ! 天国と二世帯住宅みたいな感じですか!?」
「ちが……そうだ」
とりあえず合わせておこう。
「困りごとかあ、なんだろうなあ? さっき俺、キッチンの電球変えてもらいましたけど」
「あれだとショボ……弱いのだ」
「うーん、考えておきます!」
軽く流されてしまったぞ。途方に暮れる俺のそばで、遊がほっぺを赤く染めながら空を見上げている。源泉かけ流しの温泉がちょろちょろと流れる音。なめらかになる肌。……のどかだが、参ったな。
「天使みたいな先輩ならいるんだけどなあ。でも、俺を救わないとダメですよね?」
遊が茶色い瞳で俺をじっと見つめ、問いかける。
「うむ。遊の前に舞い降りたからな。通常は、ミッションに該当する人間の前へ参上するのだが。今回は俺が、目的地からズレてしまい——」
「サミュエルさんって、方向音痴なんですね!?」
満面の笑みでバッサリである。天使ってな、心の痛みは感じるんだぜ……?バレットにもたびたび訴えかけている事案である。
「だいじです、俺も方向音痴なんで! あっちの温泉にも行きましょう!」
ズバザーッ!と堂々と露天風呂から立ち上がり、再びタオルを肩にひっかけた遊は、隣の檜風呂へ移動。居合わせた見知らぬご老人たちと談笑している。
悩みは誰しも抱えている。ポジティブオーラ全開の遊とて、涙をこらえた夜もいくらか経験しただろう。だが、現在の遊は「困りごとってなんぞや?」と首をひねるくらい、心に曇りが見当たらない状態だ。果たして遊に関するミッションなど、本当に見つかるのだろうか。
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「サミュエルさん、喉乾いてませんか?」
「おお、そうだな」
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え?
レモン牛乳……とは?
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