22 / 39
最強天使、絶叫マシンを攻略す
しおりを挟む
車が緑豊かな山道を抜け、視界がぱっと開けた。
巨大な観覧車がゆっくりと回り、ねじれたレールのジェットコースターが青空に鮮やかに躍り出ている。
「わぁーっ! 着いたあああ!」
遊が窓に張りつかんばかりに叫ぶ。隣の久美ちゃんも、ぱっと花が咲いたような笑顔だ。……うむ、すでにお似合いの二人である。
「遊くん、絶叫系は平気?」
「うん! 乗り物でも酔ったことないし!」
家の中でも、でんぐり返しや側転を繰り返す遊。納得である。
「力也先輩! 絶叫系ばかりじゃなくてもいいので、力也先輩の行きたいアトラクションも行きましょう!」
「ありがとう。でも、ちょっと挑戦してみようかな?」
遊、フリーズ。
「力也くん、俺と一緒にのんびり楽しもう」
俺の言葉に力也くんはサングラスをすっとかけ、柔らかく微笑んだ。
「僕、ジェットコースターがどのくらい大丈夫か、試してみたいんです」
おや。「だいじ」を使わない若者もいるのか。……もとい、無理をするでないぞ!
駐車場に車を停めると、全員の心はすっかり開園モード。
夜まで営業しているのかと思いきや、閉園は夕方らしい。栃木の遊園地は健康的である。
「しのぶさんの服、東京で買ったんですか?」
「久美ちゃんが東京に来たら案内してあげる!」
「えー! 嬉しいです!」
久美ちゃんとしのぶちゃんは、あっという間に打ち解けてマシンガントーク開始。イタリアのマンマ、アメリカの女子高生、栃木生まれの女子。国境も文化も違えど、レディたちはよくしゃべる。
遊よ、久美ちゃんをしのぶちゃんに取られている場合ではないぞ!?
「力也せんぱあーい! いい匂いがするー!」
「遊もシャンプーの香りがするよ?」
……遊は力也くんの腕にすりすりしていた。お前は自由だな。
「まずはどこから行くのがベストかな?」
蒼くんは冷静にスマホでマップを確認。高い鷲鼻にサングラスがよく似合う。しのぶちゃんも横から覗き込み、二階建てのメリーゴーランドを指さしている。
「久美ちゃんはさ、何に乗りたい?」
「どうしよっかな? 迷っちゃう!」
恋愛において、最初の一手は重要である。
「ウォーターコースターなら、力也くんもだいじ? 最後に落ちるだけなの」
「うん。僕も乗ってみたいから」
「力也せんぱあーい。本当に無理してませんか?」
「ふふふ。どうもありがとう」
力也くんが遊の頭をぽんぽんと撫でる。それを見た久美ちゃんとしのぶちゃんは「推せる……!」と両手を合わせて感激。蒼くんはひたすらマップを凝視している。個性が爆発のメンバー。
そして俺は、どう考えても添乗員である。旗を持っていないのが不思議なくらいだ。
「にいちゃあーん! ウォーターコースターから行こう!」
「オッケー。入口から近いし、ダークキャッスルで涼むのも手だけど」
「……えっ! 俺は行かないよ!」
「あはは。相変わらず、遊はホラーが苦手だな」
蒼くんに茶化され、遊が横走りで逃げていく。それを見て久美ちゃんがお腹を抱えて笑った。
「遊、とても楽しそうですね?」
「そうだな」
華奢な身体、細い手首、さらさらと風に揺れる黒髪。
……どう見てもか弱い。那須ハイパークの絶叫マシンに挑んだら、気絶するのでは。
「力也くん」
「はい」
「ここのジェットコースターは、かなりハードそうだが……本当に平気か?」
ガガガガガガガガガガガゴオオオオォォーーッッ!
——キャーーーーーーーーーーッッ……!!
頭上を駆け抜けるコースターに、力也くんは肩をすくめた。すでに顔色は雪のように白い。だいじ?……最強天使は新たな言語『だいじ』を習得した。ゲームふうである。
ちなみに俺は、どんな重力加速度にも耐える男。我々天使と執事がワープするときの速度は、秒速七十キロを超える。なんの問題もない。むしろ景色を優雅に眺める余裕さえあるだろう。
まずは、ウォーターコースターへ。丸太型のライドに乗り込み、たぷたぷと水を湛えたコースを進む。
照り付ける太陽は眩しいが、木々がところどころ心地よい日陰を作っている。のどかだ……そう思わないか?ふわふわ天然パーマの遊よ。後ろから見ていると、ついお前の頭を撫でたく——
ん?
「なぜ久美ちゃんと二人で乗らず、俺なんだ?」
「サミュエルさんがテンション上がって、魔法使っちゃったら大騒ぎになるからさ!」
ははは。優しいな。
……おい!俺は子供か!
後ろからは少女たちの賑やかな笑い声。久美ちゃんとしのぶちゃん、そして蒼くんと力也くんが一緒に乗ったようだ。
「あ、そろそろ落ちるよ!」
ぐんぐんと上昇し、きらめく水しぶきを浴びながら——落下!
爽快である。これなら絶叫系が苦手でも楽しめるだろう。
「次はさ、あれにしようよ!」
蒼くんたちと合流し、遊が指さしたのはまさに絶叫系の最高峰。コースが回転し、轟音が響き、悲鳴が空へと溶けていく。
「力也先輩は、そこのレストランでサミュエルさんと待って……!」
「遊。僕も乗ってみるよ」
「ええっ⁉ 力也せんぱあーい!」
全員が一斉に心配したが、挑戦することに。
「え……靴、脱ぐんですか?」
十五分も並ばぬうちに順番が来た。力也くんはすでに身体がガチガチである。安全バーがロックされ、コースターは音を立てて動き出す。
おおはしゃぎの遊。その隣で笑う久美ちゃん。
その前の席では、蒼くんとしのぶちゃんの楽しそうな会話。
そして……後列の俺の隣には、口を結んだままの力也くん。
「力也くん?」
「……は、はい」
どう見ても顔面蒼白である。
——いざ、絶叫の渦へ!
——続く——
読んでくださりありがとうございます!一緒にジェットコースターに乗ってる気分でご覧ください(笑)!
巨大な観覧車がゆっくりと回り、ねじれたレールのジェットコースターが青空に鮮やかに躍り出ている。
「わぁーっ! 着いたあああ!」
遊が窓に張りつかんばかりに叫ぶ。隣の久美ちゃんも、ぱっと花が咲いたような笑顔だ。……うむ、すでにお似合いの二人である。
「遊くん、絶叫系は平気?」
「うん! 乗り物でも酔ったことないし!」
家の中でも、でんぐり返しや側転を繰り返す遊。納得である。
「力也先輩! 絶叫系ばかりじゃなくてもいいので、力也先輩の行きたいアトラクションも行きましょう!」
「ありがとう。でも、ちょっと挑戦してみようかな?」
遊、フリーズ。
「力也くん、俺と一緒にのんびり楽しもう」
俺の言葉に力也くんはサングラスをすっとかけ、柔らかく微笑んだ。
「僕、ジェットコースターがどのくらい大丈夫か、試してみたいんです」
おや。「だいじ」を使わない若者もいるのか。……もとい、無理をするでないぞ!
駐車場に車を停めると、全員の心はすっかり開園モード。
夜まで営業しているのかと思いきや、閉園は夕方らしい。栃木の遊園地は健康的である。
「しのぶさんの服、東京で買ったんですか?」
「久美ちゃんが東京に来たら案内してあげる!」
「えー! 嬉しいです!」
久美ちゃんとしのぶちゃんは、あっという間に打ち解けてマシンガントーク開始。イタリアのマンマ、アメリカの女子高生、栃木生まれの女子。国境も文化も違えど、レディたちはよくしゃべる。
遊よ、久美ちゃんをしのぶちゃんに取られている場合ではないぞ!?
「力也せんぱあーい! いい匂いがするー!」
「遊もシャンプーの香りがするよ?」
……遊は力也くんの腕にすりすりしていた。お前は自由だな。
「まずはどこから行くのがベストかな?」
蒼くんは冷静にスマホでマップを確認。高い鷲鼻にサングラスがよく似合う。しのぶちゃんも横から覗き込み、二階建てのメリーゴーランドを指さしている。
「久美ちゃんはさ、何に乗りたい?」
「どうしよっかな? 迷っちゃう!」
恋愛において、最初の一手は重要である。
「ウォーターコースターなら、力也くんもだいじ? 最後に落ちるだけなの」
「うん。僕も乗ってみたいから」
「力也せんぱあーい。本当に無理してませんか?」
「ふふふ。どうもありがとう」
力也くんが遊の頭をぽんぽんと撫でる。それを見た久美ちゃんとしのぶちゃんは「推せる……!」と両手を合わせて感激。蒼くんはひたすらマップを凝視している。個性が爆発のメンバー。
そして俺は、どう考えても添乗員である。旗を持っていないのが不思議なくらいだ。
「にいちゃあーん! ウォーターコースターから行こう!」
「オッケー。入口から近いし、ダークキャッスルで涼むのも手だけど」
「……えっ! 俺は行かないよ!」
「あはは。相変わらず、遊はホラーが苦手だな」
蒼くんに茶化され、遊が横走りで逃げていく。それを見て久美ちゃんがお腹を抱えて笑った。
「遊、とても楽しそうですね?」
「そうだな」
華奢な身体、細い手首、さらさらと風に揺れる黒髪。
……どう見てもか弱い。那須ハイパークの絶叫マシンに挑んだら、気絶するのでは。
「力也くん」
「はい」
「ここのジェットコースターは、かなりハードそうだが……本当に平気か?」
ガガガガガガガガガガガゴオオオオォォーーッッ!
——キャーーーーーーーーーーッッ……!!
頭上を駆け抜けるコースターに、力也くんは肩をすくめた。すでに顔色は雪のように白い。だいじ?……最強天使は新たな言語『だいじ』を習得した。ゲームふうである。
ちなみに俺は、どんな重力加速度にも耐える男。我々天使と執事がワープするときの速度は、秒速七十キロを超える。なんの問題もない。むしろ景色を優雅に眺める余裕さえあるだろう。
まずは、ウォーターコースターへ。丸太型のライドに乗り込み、たぷたぷと水を湛えたコースを進む。
照り付ける太陽は眩しいが、木々がところどころ心地よい日陰を作っている。のどかだ……そう思わないか?ふわふわ天然パーマの遊よ。後ろから見ていると、ついお前の頭を撫でたく——
ん?
「なぜ久美ちゃんと二人で乗らず、俺なんだ?」
「サミュエルさんがテンション上がって、魔法使っちゃったら大騒ぎになるからさ!」
ははは。優しいな。
……おい!俺は子供か!
後ろからは少女たちの賑やかな笑い声。久美ちゃんとしのぶちゃん、そして蒼くんと力也くんが一緒に乗ったようだ。
「あ、そろそろ落ちるよ!」
ぐんぐんと上昇し、きらめく水しぶきを浴びながら——落下!
爽快である。これなら絶叫系が苦手でも楽しめるだろう。
「次はさ、あれにしようよ!」
蒼くんたちと合流し、遊が指さしたのはまさに絶叫系の最高峰。コースが回転し、轟音が響き、悲鳴が空へと溶けていく。
「力也先輩は、そこのレストランでサミュエルさんと待って……!」
「遊。僕も乗ってみるよ」
「ええっ⁉ 力也せんぱあーい!」
全員が一斉に心配したが、挑戦することに。
「え……靴、脱ぐんですか?」
十五分も並ばぬうちに順番が来た。力也くんはすでに身体がガチガチである。安全バーがロックされ、コースターは音を立てて動き出す。
おおはしゃぎの遊。その隣で笑う久美ちゃん。
その前の席では、蒼くんとしのぶちゃんの楽しそうな会話。
そして……後列の俺の隣には、口を結んだままの力也くん。
「力也くん?」
「……は、はい」
どう見ても顔面蒼白である。
——いざ、絶叫の渦へ!
——続く——
読んでくださりありがとうございます!一緒にジェットコースターに乗ってる気分でご覧ください(笑)!
62
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松田は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。
PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。
↓
PS.投稿を再開します。ゆっくりな投稿頻度になってしまうかもですがあたたかく見守ってください。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる