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最強天使、勇気ある三半規管をたたえる
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ガコン、ガコンと音を立てながら、ジェットコースターは急坂をのぼっていく。
車体の振動に混じり、遊のはしゃぐ声が響いた。
「高い! 久美ちゃん! わあーーーーいっ!」
「あははっ! まだ落ちてないよ、遊くん!」
……隣の力也くん、静かすぎるのでは?
ちらりと横を見ると、硬直していた。
「力也くん?」
「…………」
「りき……(やくん)」
そして——落下。
ゴゴゴゴゴオォオオォオオオオーーーーッッ!
……キャーーーーーーーーーーッッ!!
「ひゃっほおおおおおーーーッッ!」
遊の声が山々にこだまし、久美ちゃんも「キャッハハ!」と笑い混じりに叫ぶ。
風を切り裂き、コースターはぐるぐると宙返り。
ほう。園内と遠くの山々が一望できる。
この加速度はなかなかだ。翼を広げて翔けるのとはまた違った趣がある。栃木よ、那須ハイパークよ、やるではないか。上界の遊園地にも似たものを作るのはどうだろうか。
……はて、あれこれ考えていたが。
「力也くん! 風が強いな⁉」
大声で話しかけたが、反応はない。
「力也くん!」
「…………」
「りき……(やくん)?」
応答せよ。
最後の急カーブを抜け、ガタンッ!とブレーキがかかる。
——そして、降車。
「最高っ! 久美ちゃん、あとでまた乗ろうよ!」
「うん! 私も楽しかったあっ!」
遊はこのままもう一度並び直しそうな勢いだ。
……一方で。
「………………」
力也くんは柵につかまり、膝が笑っていた。サングラスを外した瞳も、完全に虚ろである。
「力也くん、俺の腕に掴まりたまえ」
「あ、ありがとうございます……」
そこへ遊と久美ちゃん、さらに蒼くんとしのぶちゃんも駆け寄ってくる。
「力也せんぱあーい! 俺、おんぶしましょうか?」
「遊……ありがとう……でもそれは恥ずかしいかな……」
笑みはあるが、心ここにあらず。相当苦手なのに挑戦したのだろう。なかなかの勇気だ。
「力也くんと少し休憩をする。みんなはアトラクションを楽しんでくれ」
「サミュエルさん、僕一人で大丈夫ですよ……?」
どう見てもふらふらである。
「どこか涼しいところで休もう」
俺は力也くんを連れ、蒼くんお勧めのレストランへ。
ダイナーのような造りだ。栃木にいながらアメリカを楽しめる、なんとお手軽!
「何か冷たくて甘いものを飲もう。座って待っていてくれ」
「ありがとうございます……」
テーブルにうなだれる力也くんを見守りつつ、俺は炭酸飲料を二つ注文。
フレンチフライもあるのか。つまむのにちょうどよさそうだが……「いもフライのほうが手が込んでいる」などと言った手前、肩身が狭い俺である。
まずは飲み物だ。購入後、店内の端で周囲を確認し、手のひらをかざして一つのカップにだけ仕掛けを——
*** パアアアアッ! ***
カップ全体がオーロラに煌めき、波打つように光が包み込む。回復魔法、これで酔いもスッキリするはずだ。
俺は力也くんの前に座った。
「サミュエルさん、ありがとうございます……。すみません、僕に付き合わせてしまって」
「ははは。問題ない。これを飲むといい、スッキリするぞ」
力也くんはぷにっとした唇でストローを咥え、炭酸を吸い込んだ。青白かった顔色が、みるみる明るさを取り戻していく。
「……あれ? 僕、すっかり元気になった気がします」
「そうか。よかったな」
「サミュエルさん、まるで魔法を使ったみたいですね?」
炭酸飲料を吹きそうになった。
「……そ、そういえばフレンチフライもあったのだが! 力也くん、食べるか?」
力也くんははにかみ、肩をすぼめた。
「僕、揚げ物が苦手なので。このジュースだけで充分です、ありがとうございます」
危うく俺が調子に乗って買い込むところだった。
「サミュエルさあーーん! 力也せんぱあーーい!」
遊たちが店内に入ってくる。
「混んじゃったら困るからさ、俺たちも早めにランチすることにしたよ!」
「おお、賢明な判断だな」
「さっきのジェットコースター、もう一回乗ったんだ!」
「ははは。よかったな」
蒼くんが奥の席を指さした。
「俺としのぶは別のところに座りますね。力也くん、だいじ?」
みんなから心配され、力也くんが照れ笑いを浮かべる。
「はい……僕、子供みたいですね」
「ははは。力也くん、ホットドッグもあったぞ。何か腹に入れなくてだいじか?」
すっかり『だいじマスター』の最強天使である。
「そうですね、僕も何か食べようと思います」
「俺とサミュエルさんで買ってきます!」
遊はジャンプして俺の背中にしがみついた。毎度思うのだが、勢いがすごくレディでは耐えられまい。
「遊よ、先日のアイスクリーム屋でも思ったのだが。お前の力は普通ではないぞ」
「サミュエルさんさ、あとで恐竜を観に行こうよ!」
今朝の微笑み同様、俺の発言は軽やかにスルーされた。
そしてワンダーランド栃木には、恐竜がまだ生き残って……いや、さすがにそれはない。
「それもアトラクションの一種か?」
「でっかい眼鏡みたいなの装着してさ、VRで楽しめるんだ!」
「……久美ちゃんは興味があるのか?」
「久美ちゃん恐竜好きなんだ!」
絶叫系と恐竜が大好きな少女。遊と気が合っている。
しかし、力也くんはまた酔うのでは?三半規管の弱い者は、映像が揺れると拒否反応を示すと聞くぞ。
「これ食ったらさ、俺もう一回さっきのジェットコースター乗ろうかな!」
「……遊よ、さすがに時間を空けたほうがいい。胃の内容物が躍り出るぞ」
満腹になったところで、我々は恐竜のVR体験へ!
——続く——
車体の振動に混じり、遊のはしゃぐ声が響いた。
「高い! 久美ちゃん! わあーーーーいっ!」
「あははっ! まだ落ちてないよ、遊くん!」
……隣の力也くん、静かすぎるのでは?
ちらりと横を見ると、硬直していた。
「力也くん?」
「…………」
「りき……(やくん)」
そして——落下。
ゴゴゴゴゴオォオオォオオオオーーーーッッ!
……キャーーーーーーーーーーッッ!!
「ひゃっほおおおおおーーーッッ!」
遊の声が山々にこだまし、久美ちゃんも「キャッハハ!」と笑い混じりに叫ぶ。
風を切り裂き、コースターはぐるぐると宙返り。
ほう。園内と遠くの山々が一望できる。
この加速度はなかなかだ。翼を広げて翔けるのとはまた違った趣がある。栃木よ、那須ハイパークよ、やるではないか。上界の遊園地にも似たものを作るのはどうだろうか。
……はて、あれこれ考えていたが。
「力也くん! 風が強いな⁉」
大声で話しかけたが、反応はない。
「力也くん!」
「…………」
「りき……(やくん)?」
応答せよ。
最後の急カーブを抜け、ガタンッ!とブレーキがかかる。
——そして、降車。
「最高っ! 久美ちゃん、あとでまた乗ろうよ!」
「うん! 私も楽しかったあっ!」
遊はこのままもう一度並び直しそうな勢いだ。
……一方で。
「………………」
力也くんは柵につかまり、膝が笑っていた。サングラスを外した瞳も、完全に虚ろである。
「力也くん、俺の腕に掴まりたまえ」
「あ、ありがとうございます……」
そこへ遊と久美ちゃん、さらに蒼くんとしのぶちゃんも駆け寄ってくる。
「力也せんぱあーい! 俺、おんぶしましょうか?」
「遊……ありがとう……でもそれは恥ずかしいかな……」
笑みはあるが、心ここにあらず。相当苦手なのに挑戦したのだろう。なかなかの勇気だ。
「力也くんと少し休憩をする。みんなはアトラクションを楽しんでくれ」
「サミュエルさん、僕一人で大丈夫ですよ……?」
どう見てもふらふらである。
「どこか涼しいところで休もう」
俺は力也くんを連れ、蒼くんお勧めのレストランへ。
ダイナーのような造りだ。栃木にいながらアメリカを楽しめる、なんとお手軽!
「何か冷たくて甘いものを飲もう。座って待っていてくれ」
「ありがとうございます……」
テーブルにうなだれる力也くんを見守りつつ、俺は炭酸飲料を二つ注文。
フレンチフライもあるのか。つまむのにちょうどよさそうだが……「いもフライのほうが手が込んでいる」などと言った手前、肩身が狭い俺である。
まずは飲み物だ。購入後、店内の端で周囲を確認し、手のひらをかざして一つのカップにだけ仕掛けを——
*** パアアアアッ! ***
カップ全体がオーロラに煌めき、波打つように光が包み込む。回復魔法、これで酔いもスッキリするはずだ。
俺は力也くんの前に座った。
「サミュエルさん、ありがとうございます……。すみません、僕に付き合わせてしまって」
「ははは。問題ない。これを飲むといい、スッキリするぞ」
力也くんはぷにっとした唇でストローを咥え、炭酸を吸い込んだ。青白かった顔色が、みるみる明るさを取り戻していく。
「……あれ? 僕、すっかり元気になった気がします」
「そうか。よかったな」
「サミュエルさん、まるで魔法を使ったみたいですね?」
炭酸飲料を吹きそうになった。
「……そ、そういえばフレンチフライもあったのだが! 力也くん、食べるか?」
力也くんははにかみ、肩をすぼめた。
「僕、揚げ物が苦手なので。このジュースだけで充分です、ありがとうございます」
危うく俺が調子に乗って買い込むところだった。
「サミュエルさあーーん! 力也せんぱあーーい!」
遊たちが店内に入ってくる。
「混んじゃったら困るからさ、俺たちも早めにランチすることにしたよ!」
「おお、賢明な判断だな」
「さっきのジェットコースター、もう一回乗ったんだ!」
「ははは。よかったな」
蒼くんが奥の席を指さした。
「俺としのぶは別のところに座りますね。力也くん、だいじ?」
みんなから心配され、力也くんが照れ笑いを浮かべる。
「はい……僕、子供みたいですね」
「ははは。力也くん、ホットドッグもあったぞ。何か腹に入れなくてだいじか?」
すっかり『だいじマスター』の最強天使である。
「そうですね、僕も何か食べようと思います」
「俺とサミュエルさんで買ってきます!」
遊はジャンプして俺の背中にしがみついた。毎度思うのだが、勢いがすごくレディでは耐えられまい。
「遊よ、先日のアイスクリーム屋でも思ったのだが。お前の力は普通ではないぞ」
「サミュエルさんさ、あとで恐竜を観に行こうよ!」
今朝の微笑み同様、俺の発言は軽やかにスルーされた。
そしてワンダーランド栃木には、恐竜がまだ生き残って……いや、さすがにそれはない。
「それもアトラクションの一種か?」
「でっかい眼鏡みたいなの装着してさ、VRで楽しめるんだ!」
「……久美ちゃんは興味があるのか?」
「久美ちゃん恐竜好きなんだ!」
絶叫系と恐竜が大好きな少女。遊と気が合っている。
しかし、力也くんはまた酔うのでは?三半規管の弱い者は、映像が揺れると拒否反応を示すと聞くぞ。
「これ食ったらさ、俺もう一回さっきのジェットコースター乗ろうかな!」
「……遊よ、さすがに時間を空けたほうがいい。胃の内容物が躍り出るぞ」
満腹になったところで、我々は恐竜のVR体験へ!
——続く——
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