32 / 39
最強天使、譲る翼
しおりを挟む
俺は校庭でランニングシューズの靴ひもを締め直した。
——最強天使、いざ出陣。
やがて、校庭にざわめきが広がった。
「寺田先生とサミュエルさんが勝負するって!?」
「柔道部の顧問と、あのイケメン!?」
「どっちが速いのかなあ……!」
陸上部員だけでなく、柔道着の生徒たち、さらには噂を聞きつけた別の部活の面々も集まっている。校庭はにわかに競技場と化していた。
「まさか、ここまで人が集まるとは……」
「ふん、ちょうどいい。観客が多いほど俺は燃えるぞ」
寺田殿は肩を回し、分厚い胸板を拳でドンドンと叩き、巨大な体を揺らしてほぐしている。
「あのー……寺田先生? こういう勝負、もう最後にしてくださいよ?」
陸上部顧問が呆れ顔で声をかける。ほう、寺田殿の慢心は教師の中でも有名らしいな。
「男たるもの! 勝負に終わりなどない!」
やれやれと、顧問は旗を手にスタート位置に立った。
「国体で鍛えた俺の足、見せてやる。サミュエルさんよ、見かけ倒しじゃないことを祈るぜ?」
最後まで虚勢を張っているな。
「……安心しろ。この肉体は、多くの人間を救うために培ったものだ」
「え?」
地を蹴る足か、空を翔ける翼か——
——運命のレースが、いま幕を開ける!
「位置について……よーい!」
全員の視線が俺と寺田殿に注がれる。
遊は両手を握り、力也くんは胸の前でそっと手を組み、目を伏せて祈っている。
——慢心は人を愚かにし、愚かさは人を傷つける。
堕ちるも、堕ちぬも……すべて己の選択だ。
寺田殿、おぬしはどちらだ?
まだ堕ちてはおらぬな?……俺はそう信じている。
ならば、見届けよう————
「ドンッ!」
スタートと同時に、俺と寺田殿は地を蹴った。
ランニングシューズが踏み込むたび、土が弾ける。ジャリッジャリッと音が走り、疾風が巻き起こった。
「うおおおっ! 寺田先生、速えーっ!」
「キャー! サミュエルさーん!」
「寺田先生ーッ! 自分らがついてマーッス!!」
歓声が次々と耳をかすめる。
寺田殿の足は確かに速い。筋肉の塊がバネのように働き、そのフォームは最強天使たる俺に匹敵するほどだ。国体経験者の名は伊達ではないな?
「まだまだあぁああーーっ!」
寺田殿の雄たけびが校庭に響く。
……ちなみに、俺は余裕だ。
疲れなど皆無。散歩気分である。
だが、あえてギリギリの攻防戦を演出した。
「うわっ! 二人並んでる!」
「ドラマみたい!」
「サミュエルさあーん! 俺さ、いっつも一緒にいて楽しいよーっ!」
遊の無邪気な声援が背中を後押しする。
俺の視線は、真っ白い線が引かれたゴールを見据えた。
——決めるか。このまま加速すれば、勝ちは揺るがぬ。
だが。
俺は横目で寺田殿の顔を見た。
額の汗、歯を食いしばり、悔しがる表情。
ほう、ただの挑発以上の真剣を見たぞ。
……ならば。
勝利よりも大切なことを、彼に諭すべきだ——
天使の裁量が働く。
俺は最強天使サミュエルだ。
ミッションコンプリートをこなすことだけが【最強】の称号ではない。
俺はわずかに速度を緩め、肩を並べた。
「うおおおおっっ!!」
「サミュエルさん速ええっ!」
「寺田先生も負けてない!」
そして——
寺田殿の足音。
俺の穏やかな呼吸。
迫る終着点を目前に、世界がゆっくりと流れているようだ。
——ダンッッ!
二人同時に、ゴールラインを踏み抜いた。
「はあっ、はあっ……!」
「…………」
一瞬の静寂のあと、校庭が爆発したような歓声に包まれた。
「同着だ! すっげえええ!」
誰よりも先に飛び跳ねたのは遊だ。ははは。どれほど純粋なのだろうか。
「どっちも速すぎ!」
「人間業じゃない……!」
俺は軽く息を整え、寺田殿に声をかけた。
「寺田殿」
「はあっ、はあっ……!」
「実に見事な走りであった」
俺の笑みに、寺田殿は驚いたように目を見開いた。
歓声が渦巻く校庭の隅。生徒たちが散ったあと、俺は遊に渡された水筒を手にベンチで喉を潤した。
「さっきの勝負さ、すっげえ迫力だったけどさ……?」
遊は何か言いたげだ。俺が本気を出していないことを、わかっているのだろう。
そこへ、Tシャツの裾で汗を拭きながら寺田殿が近づく。
「……なあ、サミュエルさんよ」
「寺田センセーーイッッ! お疲れしゃすっっ‼」
柔道部員が揃って声を上げ、寺田殿が手で制している。
「……あんた、本気じゃなかったな?」
俺は目を細め、穏やかに笑った。
「気づいていたか」
「国体まで行った俺にはわかる。なぜだ……?」
寺田殿の表情は渋い。眼差しは真剣そのものだ。
俺は遊に水筒を渡して立ち上がり、静かに言葉を落とした。
「寺田殿」
「……」
「慢心は、ときに人を深く傷つける」
「……っ!」
遊の陰に隠れた力也くんが、じっとこちらを見ている。
「寺田殿、スポーツにおいて遠慮は無用だ。だがそれは、『怪我をしてもいい』『相手を傷つけても構わない』という意味ではない」
「……」
「譲ることもまた、人を守り、人を救う翼になる。それを忘れてはならぬ。
最初の挑発はどうあれ、勝負の最中のきみは真剣そのものだった。
それが本来の姿ではないのか? 俺はそれを汲んだまでだ」
寺田殿は深く息を吐き、うつむき加減で小さく呟いた。
「……悪かった。俺は、勝ちにこだわりすぎていたのかもしれん」
「謝る相手は、俺ではあるまい。きみを信じる部員たちに、だろう」
柔道部員たちも、じっとこちらを見ている。
「……覚えておく。ありがとう、サミュエルさん」
その顔は、先ほどまでの慢心な挑発者ではなく、ほんの少し成長した教師の顔つきへと変わっていた。
やや離れた場所で、遊が子供のように目を輝かせている。
「サミュエルさん、やっぱりカッコいいや!」
力也くんもまた、柔らかな笑みで頷いた。
「だからみんな、サミュエルさんを慕うんだね?」
「はいっ! 力也せんぱあーい!」
俺は青空を仰いだ。太陽が眩しく輝いている。
上界にいる仲間たちよ、見ているか?
勝つことだけが強さではない。
——譲ることもまた、翼の力なのだ。
——続く——
——最強天使、いざ出陣。
やがて、校庭にざわめきが広がった。
「寺田先生とサミュエルさんが勝負するって!?」
「柔道部の顧問と、あのイケメン!?」
「どっちが速いのかなあ……!」
陸上部員だけでなく、柔道着の生徒たち、さらには噂を聞きつけた別の部活の面々も集まっている。校庭はにわかに競技場と化していた。
「まさか、ここまで人が集まるとは……」
「ふん、ちょうどいい。観客が多いほど俺は燃えるぞ」
寺田殿は肩を回し、分厚い胸板を拳でドンドンと叩き、巨大な体を揺らしてほぐしている。
「あのー……寺田先生? こういう勝負、もう最後にしてくださいよ?」
陸上部顧問が呆れ顔で声をかける。ほう、寺田殿の慢心は教師の中でも有名らしいな。
「男たるもの! 勝負に終わりなどない!」
やれやれと、顧問は旗を手にスタート位置に立った。
「国体で鍛えた俺の足、見せてやる。サミュエルさんよ、見かけ倒しじゃないことを祈るぜ?」
最後まで虚勢を張っているな。
「……安心しろ。この肉体は、多くの人間を救うために培ったものだ」
「え?」
地を蹴る足か、空を翔ける翼か——
——運命のレースが、いま幕を開ける!
「位置について……よーい!」
全員の視線が俺と寺田殿に注がれる。
遊は両手を握り、力也くんは胸の前でそっと手を組み、目を伏せて祈っている。
——慢心は人を愚かにし、愚かさは人を傷つける。
堕ちるも、堕ちぬも……すべて己の選択だ。
寺田殿、おぬしはどちらだ?
まだ堕ちてはおらぬな?……俺はそう信じている。
ならば、見届けよう————
「ドンッ!」
スタートと同時に、俺と寺田殿は地を蹴った。
ランニングシューズが踏み込むたび、土が弾ける。ジャリッジャリッと音が走り、疾風が巻き起こった。
「うおおおっ! 寺田先生、速えーっ!」
「キャー! サミュエルさーん!」
「寺田先生ーッ! 自分らがついてマーッス!!」
歓声が次々と耳をかすめる。
寺田殿の足は確かに速い。筋肉の塊がバネのように働き、そのフォームは最強天使たる俺に匹敵するほどだ。国体経験者の名は伊達ではないな?
「まだまだあぁああーーっ!」
寺田殿の雄たけびが校庭に響く。
……ちなみに、俺は余裕だ。
疲れなど皆無。散歩気分である。
だが、あえてギリギリの攻防戦を演出した。
「うわっ! 二人並んでる!」
「ドラマみたい!」
「サミュエルさあーん! 俺さ、いっつも一緒にいて楽しいよーっ!」
遊の無邪気な声援が背中を後押しする。
俺の視線は、真っ白い線が引かれたゴールを見据えた。
——決めるか。このまま加速すれば、勝ちは揺るがぬ。
だが。
俺は横目で寺田殿の顔を見た。
額の汗、歯を食いしばり、悔しがる表情。
ほう、ただの挑発以上の真剣を見たぞ。
……ならば。
勝利よりも大切なことを、彼に諭すべきだ——
天使の裁量が働く。
俺は最強天使サミュエルだ。
ミッションコンプリートをこなすことだけが【最強】の称号ではない。
俺はわずかに速度を緩め、肩を並べた。
「うおおおおっっ!!」
「サミュエルさん速ええっ!」
「寺田先生も負けてない!」
そして——
寺田殿の足音。
俺の穏やかな呼吸。
迫る終着点を目前に、世界がゆっくりと流れているようだ。
——ダンッッ!
二人同時に、ゴールラインを踏み抜いた。
「はあっ、はあっ……!」
「…………」
一瞬の静寂のあと、校庭が爆発したような歓声に包まれた。
「同着だ! すっげえええ!」
誰よりも先に飛び跳ねたのは遊だ。ははは。どれほど純粋なのだろうか。
「どっちも速すぎ!」
「人間業じゃない……!」
俺は軽く息を整え、寺田殿に声をかけた。
「寺田殿」
「はあっ、はあっ……!」
「実に見事な走りであった」
俺の笑みに、寺田殿は驚いたように目を見開いた。
歓声が渦巻く校庭の隅。生徒たちが散ったあと、俺は遊に渡された水筒を手にベンチで喉を潤した。
「さっきの勝負さ、すっげえ迫力だったけどさ……?」
遊は何か言いたげだ。俺が本気を出していないことを、わかっているのだろう。
そこへ、Tシャツの裾で汗を拭きながら寺田殿が近づく。
「……なあ、サミュエルさんよ」
「寺田センセーーイッッ! お疲れしゃすっっ‼」
柔道部員が揃って声を上げ、寺田殿が手で制している。
「……あんた、本気じゃなかったな?」
俺は目を細め、穏やかに笑った。
「気づいていたか」
「国体まで行った俺にはわかる。なぜだ……?」
寺田殿の表情は渋い。眼差しは真剣そのものだ。
俺は遊に水筒を渡して立ち上がり、静かに言葉を落とした。
「寺田殿」
「……」
「慢心は、ときに人を深く傷つける」
「……っ!」
遊の陰に隠れた力也くんが、じっとこちらを見ている。
「寺田殿、スポーツにおいて遠慮は無用だ。だがそれは、『怪我をしてもいい』『相手を傷つけても構わない』という意味ではない」
「……」
「譲ることもまた、人を守り、人を救う翼になる。それを忘れてはならぬ。
最初の挑発はどうあれ、勝負の最中のきみは真剣そのものだった。
それが本来の姿ではないのか? 俺はそれを汲んだまでだ」
寺田殿は深く息を吐き、うつむき加減で小さく呟いた。
「……悪かった。俺は、勝ちにこだわりすぎていたのかもしれん」
「謝る相手は、俺ではあるまい。きみを信じる部員たちに、だろう」
柔道部員たちも、じっとこちらを見ている。
「……覚えておく。ありがとう、サミュエルさん」
その顔は、先ほどまでの慢心な挑発者ではなく、ほんの少し成長した教師の顔つきへと変わっていた。
やや離れた場所で、遊が子供のように目を輝かせている。
「サミュエルさん、やっぱりカッコいいや!」
力也くんもまた、柔らかな笑みで頷いた。
「だからみんな、サミュエルさんを慕うんだね?」
「はいっ! 力也せんぱあーい!」
俺は青空を仰いだ。太陽が眩しく輝いている。
上界にいる仲間たちよ、見ているか?
勝つことだけが強さではない。
——譲ることもまた、翼の力なのだ。
——続く——
61
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松田は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。
PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。
↓
PS.投稿を再開します。ゆっくりな投稿頻度になってしまうかもですがあたたかく見守ってください。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる