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第一章 婚約破棄は突然に。
鐘は鳴る
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檻を抜け出す。
そう決意してから約1週間が経った。
私は幼い頃から私の侍女をしてくれているミリアと婚約破棄の準備を進めていた。
各所に通達はしない。ただ、国王陛下の了承が必要なためこの日は国王陛下宛の手紙を書いていた。
「リディア様。手紙を出す準備ができました」
「ありがとうミリア」
書いたばかりの手紙を手渡し、軽く体を伸ばす。
「……本当に、よろしいのですか?ルシアン様はきっと―――」
不安げな声が聞こえた。
小さく息を吐き笑顔で言った。
「わかっているわ。でも、もう終わりにするの」
諦めたように笑う。
いつか、私のことを本当に愛してくれると思っていた。
でも、違ったのね。
「リディア様。私はずっとお側にいます」
「ありがとう。あなたがいてくれるのなら怖いものはないわ」
ふと胸元を見ると、古びたロケットが光った。
私の亡き母が残してくれたものだ。
……どんな檻の中でも強く生きなさい。
という言葉とともに。
「お母様、もう、いいですよね」
婚約破棄しても。日が傾き始めた空を見上げポツリと呟く。
お父様は快く承諾してくれた。きっと、お母様もいいと言ってくれていることだろう。
ガチャ。
ドアが開き、ルシアンが入ってきた。
「ルシアン様、おかえりなさい」
にやにやとしながら近づいてくる。
そして、いやらしく手を伸ばしてきた。
「ただいま。寂しかっただろう」
「少々寂しかったです」
ルシアンは私の腰に手を回し、抱き寄せる。
のけぞりたい気持ちを抑え、ニコニコとする。
「ほんと、お前はかわいいな。誰にも見られたくない。一生俺のものだ」
ニコニコしているようなのに、声は冷たく高圧的なもの。
―――一生なんて笑わせてくれる。
私はもう、都合のいいコマのままでいないわ。
こんな檻、自分で壊してみせる。
数日後。
国王陛下から秘密裏に手紙が届いた。
内容は、婚約破棄を了承するものだった。
ふと笑みが漏れる。
「良かったですね。リディア様」
「ええ、本当に」
ルシアン、待ってなさい。
―――お前の地獄はこれからよ。
そう決意してから約1週間が経った。
私は幼い頃から私の侍女をしてくれているミリアと婚約破棄の準備を進めていた。
各所に通達はしない。ただ、国王陛下の了承が必要なためこの日は国王陛下宛の手紙を書いていた。
「リディア様。手紙を出す準備ができました」
「ありがとうミリア」
書いたばかりの手紙を手渡し、軽く体を伸ばす。
「……本当に、よろしいのですか?ルシアン様はきっと―――」
不安げな声が聞こえた。
小さく息を吐き笑顔で言った。
「わかっているわ。でも、もう終わりにするの」
諦めたように笑う。
いつか、私のことを本当に愛してくれると思っていた。
でも、違ったのね。
「リディア様。私はずっとお側にいます」
「ありがとう。あなたがいてくれるのなら怖いものはないわ」
ふと胸元を見ると、古びたロケットが光った。
私の亡き母が残してくれたものだ。
……どんな檻の中でも強く生きなさい。
という言葉とともに。
「お母様、もう、いいですよね」
婚約破棄しても。日が傾き始めた空を見上げポツリと呟く。
お父様は快く承諾してくれた。きっと、お母様もいいと言ってくれていることだろう。
ガチャ。
ドアが開き、ルシアンが入ってきた。
「ルシアン様、おかえりなさい」
にやにやとしながら近づいてくる。
そして、いやらしく手を伸ばしてきた。
「ただいま。寂しかっただろう」
「少々寂しかったです」
ルシアンは私の腰に手を回し、抱き寄せる。
のけぞりたい気持ちを抑え、ニコニコとする。
「ほんと、お前はかわいいな。誰にも見られたくない。一生俺のものだ」
ニコニコしているようなのに、声は冷たく高圧的なもの。
―――一生なんて笑わせてくれる。
私はもう、都合のいいコマのままでいないわ。
こんな檻、自分で壊してみせる。
数日後。
国王陛下から秘密裏に手紙が届いた。
内容は、婚約破棄を了承するものだった。
ふと笑みが漏れる。
「良かったですね。リディア様」
「ええ、本当に」
ルシアン、待ってなさい。
―――お前の地獄はこれからよ。
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