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第三章 守られる私じゃなく。
光の記憶
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――まぶしい光。
あたり一面が白く染まっていた。
足元に広がるのは、花畑。
風が吹くたび、無数の白い花びらが舞い上がる。
(ここ……どこ……?)
遠くに、誰かが立っていた。
背中しか見えないけれど、
その姿には、どうしようもない懐かしさがあった。
「……どうして、あなたが泣いているの?」
自分の声が、幼い。
まるで――過去の自分が話しているみたいだった。
男の人はゆっくりと振り返る。
けれど、その顔は霞んで見えない。
「泣いているのは、君だよ」
優しい声だった。
でも、胸の奥がざわついた。
――その言葉を、私はどこかで聞いたことがある。
「あなたは、誰……?」
「君の中にいる、もう一人の“光”だ」
その瞬間、花畑が強く光り出す。
視界が白に飲み込まれていく。
まぶしさの中で、男の声だけがはっきりと響いた。
「真なる光が目覚めるとき、闇もまた呼び覚まされる。君が選ぶ道は、世界を分ける」
――カァンッ!
剣のぶつかる音。
悲鳴。
燃え落ちる城。
白かった花が、一瞬で紅に染まる。
「やめて……いや……!」
叫ぶ間もなく、誰かに腕を捕まれた。
その手は冷たくて、でもどこか懐かしい。
「リディア――目を覚ませ」
その声を聞いた瞬間、息を呑んで目を開けた。
* * *
荒い呼吸の中、見慣れた天井が目に映る。
隣には誰もいなかった。
あの人は、誰?
夜明け前。
窓の外では、まだ薄い青が漂っていた。
(今の……夢?)
胸に手を当てる。
鼓動が早い。
けれど、あの光景はただの夢じゃない気がした。
「……もう一人の、光……」
呟いた瞬間、手の甲に淡い光が灯った。
一瞬だけ、まるで“紋章”のような形が浮かぶ。
すぐに消えてしまったけれど、
心の奥に何かが確かに残った。
――何かが、始まろうとしている。
そして、それは自身の過去へと繋がっていく。
あたり一面が白く染まっていた。
足元に広がるのは、花畑。
風が吹くたび、無数の白い花びらが舞い上がる。
(ここ……どこ……?)
遠くに、誰かが立っていた。
背中しか見えないけれど、
その姿には、どうしようもない懐かしさがあった。
「……どうして、あなたが泣いているの?」
自分の声が、幼い。
まるで――過去の自分が話しているみたいだった。
男の人はゆっくりと振り返る。
けれど、その顔は霞んで見えない。
「泣いているのは、君だよ」
優しい声だった。
でも、胸の奥がざわついた。
――その言葉を、私はどこかで聞いたことがある。
「あなたは、誰……?」
「君の中にいる、もう一人の“光”だ」
その瞬間、花畑が強く光り出す。
視界が白に飲み込まれていく。
まぶしさの中で、男の声だけがはっきりと響いた。
「真なる光が目覚めるとき、闇もまた呼び覚まされる。君が選ぶ道は、世界を分ける」
――カァンッ!
剣のぶつかる音。
悲鳴。
燃え落ちる城。
白かった花が、一瞬で紅に染まる。
「やめて……いや……!」
叫ぶ間もなく、誰かに腕を捕まれた。
その手は冷たくて、でもどこか懐かしい。
「リディア――目を覚ませ」
その声を聞いた瞬間、息を呑んで目を開けた。
* * *
荒い呼吸の中、見慣れた天井が目に映る。
隣には誰もいなかった。
あの人は、誰?
夜明け前。
窓の外では、まだ薄い青が漂っていた。
(今の……夢?)
胸に手を当てる。
鼓動が早い。
けれど、あの光景はただの夢じゃない気がした。
「……もう一人の、光……」
呟いた瞬間、手の甲に淡い光が灯った。
一瞬だけ、まるで“紋章”のような形が浮かぶ。
すぐに消えてしまったけれど、
心の奥に何かが確かに残った。
――何かが、始まろうとしている。
そして、それは自身の過去へと繋がっていく。
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