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第二章
4月18日(木):それは消えてない
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【京一】
「……小智くん、例の手芸部の件、どうだった? 一年生の子に話しを聞けた?」
放課後。
本日は図書委員の当番である。
カウンターの中、隣に座る宮本が小さな声で聞いてきた。
「うん、まあ」
「なんて?」
「始めに手芸部に入りたいって言っていた子――大倉っていうんだけど、その子が、もう一人の部員にはできれば僕ら四人共通の友達を入れたいって言ったんだ。……だから、宮本には悪いんだけど、他の人を誘おうという流れになってて」
当初は勝手に宮本を誘おうという話しをしておきながら、結果的にそれを撤回する形となってしまった。申し訳なく思う。
「――あ、ていうかこの話、もっと早くに宮本にするべきだったよな。ごめん……」
「ふふ、謝らなくたっていいよ。やっぱりその方がいいからね。……で、誰を誘うの?」
「えっと……、凛を」
「やっぱりね」
「『やっぱり』?」
「うん。だって五人で小学校から同じ仲良しなんでしょ? だったらもう一人には凛ちゃんを入れるのが良いよ。そう思ってた」
「あれ……。なんで宮本が僕たち五人のこと知ってるんだ?」
「一佳から聞いたの」
一佳、というと遊免の下の名前。あいつ、やっぱり口硬くないではないか。別にこのことを宮本に知られても問題はないけど、……でもこれでは僕の宮本への想いがいつ本人にバラされてもおかしくない。怖い。
「それで、もう凛ちゃんにお誘いはしたの?」
「あ、ああ」
「そうなんだ。それで? どうだったの、お返事は?」
「…………、えっと、それが……断られた」
僕は宮本に、さきほどの凛とのやり取りを説明した。
「……えぇ、私を誘う流れになってるじゃない、話が一周して戻ってきちゃってるよ?」
「それは、ごめん……。押し切れなくて」
「もお、小智くんってば」
じと、とこちらを見る宮本。
幻滅されてしまったか、と思ったが、宮本はぱっと明るい笑顔に切り替える。
「でも、まだ部活の入部申請書の締め切りまで少しでも日はあるんでしょ。もう一度、凛ちゃんを誘ってみようよ。今度はしっかり、小智くんが強気で!」
ふん、と意気込むジェスチャーをして宮本は言う。かわいい。
ただ、そう激励されても、生憎、不安が拭えるわけではない。
「……いやでも、正直、凛が引き受けてくれるかどうかだけが問題じゃないんだ。もう一人の一年――指宿ってやつが、凛を誘うことにどうにも乗り気じゃない感じでさ」
「乗り気じゃない? どうして、五人は仲良しだったんでしょ?」
「それはあくまで昔の話だよ。……中学に上がった頃から、凛とは疎遠になってたもんだからさ。昔、ちょっと冷たい態度軟化取られたこともあるとか言っていたし、ちょっと気まずいらしくて」
「そっか……」
残念そうに顔を伏せる宮本。まるで自分のことのように思いつめた表情である。彼女自身には関係のないことのはずなのに、これほど親身になってくれるのはありがたい。さすが宮本である。
「小智くんはさ。その指宿さんが、凛ちゃんとまた一緒になるのを本気で嫌がってるって思う?」
「……わからない。乗り気じゃないのは分かるけど、でもはっきりと拒否してる感じでもない……と思う。あんまり強引に突き詰めるのは良くないから、本音はどうなのかはちゃんと聞けてないんだけど」
見舞いに行ったとき、凛を誘おうとしているのだと伝えた時のイブの微妙な表情……。
その奥に秘めた心情がどういったものなのか、僕には図りかねた。
宮本は、ふっ、と息を落ち着けた様子で、静かに口を開く。
「私思うの。小さい頃の友情って、そうそう消えたりはしないはずだよ。当時と性格が変わっちゃってたり、空白期間があったりしても、それでも友情がなかった事になんかならないんだよ。時間が経って気まずいっていうのは、仲良かったときの気持ちを少し忘れちゃってるだけ。忘れてるだけで、消えてはいないの」
「忘れてるだけで、消えてない……」
思わず、小さく復唱する。
なるほど、確かに。
相手への心象というのは時間経過とともに変わるものではある。それでも、過去、確かに仲の良かった頃の気持ちが上塗りされて消えるわけではない。――いささか青臭い言葉ではあるが、宮本が言うとそれが自然に聞こえ、しっとり胸に沁みる。
「――ホラ、ちょっとしたきっかけで、ずっと昔の頃の印象を急に思い出したりとかするじゃない? よくここで遊んだなあ、とか、あのアニメ大好きだった、とか。……小さい頃の記憶って、忘れてるだけで、心の底に眠ってるんだよ。エピソードの記憶もそうだし、感情だってそう。……だからさ、その指宿ちゃんっていう子も、凛ちゃんへの友情はまだちゃんと胸の奥にある筈なの。大丈夫、また仲良くなれるよ」
優しい声色でそう言うと、宮本はすっと前に向き直った。
「…………」
始めに、図書委員の当番をした日のことを不意に思い出した。
多くの男子の憧れである宮本と狭いカウンターの中で二人きりという状況に緊張していながらも……僕はあろうことかうたた寝をこいてしまった。
その際、夢を見た。――その夢は、幼い頃に五人で遊んだときの記憶だった。森の中、虫取り、はしゃぐ晃やイブ、一足遅れて二人について行くのは僕と凛、あと凛の横にちょこんとくっついたクララ。
過去の記憶、昔の頃の印象を不意に思い出すことがある、というのは確かにそうだ。僕はあのとき何の前振りもなく、そんな夢を見た。
あるいは、凛がカエルを嫌うだということ。
きっかけは、転んだ拍子にカエルを手で潰してしまった事件。僕はそれをすっかり忘れていたが、晃にその話を聞いたらやはり思い出した。僕はその記憶をメモリーから削除したわけではなく、ただ隅の方に置いたまま忘れていただけだったのだ。
幼い頃の印象。
それは忘れているだけで、消えているわけではない。
事実である。
だから、イブから見た凛への印象も。今、気まずいと感じていても、幼い頃に仲良くしていた気持ち――友情は、消えていないと。宮本はそう言うのだ。
ただしそうは言っても、宮本のその言葉は、状況を打開するための具体的な回答ではない。
確かに友情は消えていない。それでも、その気持ちが胸の奥にしまわれてしまっているのなら、どうしようもない。現に凛を手芸部に勧誘することに難色を示している。かつて醸成された尊き友情も、鳴りを潜めていては意味がない。
今、宮本の言葉は確かに心強いアドバイスにはなったが……問題解決のための回答ではない。ともすれば、なんとかなるから気に病むな、と、そう聞こえる。
あるいは、『ちょっとしたきっかけ』があれば昔の頃の印象を思い出すものなのだから、少なくともそれが必要だとでも言いたいのか。
「……小智くん、例の手芸部の件、どうだった? 一年生の子に話しを聞けた?」
放課後。
本日は図書委員の当番である。
カウンターの中、隣に座る宮本が小さな声で聞いてきた。
「うん、まあ」
「なんて?」
「始めに手芸部に入りたいって言っていた子――大倉っていうんだけど、その子が、もう一人の部員にはできれば僕ら四人共通の友達を入れたいって言ったんだ。……だから、宮本には悪いんだけど、他の人を誘おうという流れになってて」
当初は勝手に宮本を誘おうという話しをしておきながら、結果的にそれを撤回する形となってしまった。申し訳なく思う。
「――あ、ていうかこの話、もっと早くに宮本にするべきだったよな。ごめん……」
「ふふ、謝らなくたっていいよ。やっぱりその方がいいからね。……で、誰を誘うの?」
「えっと……、凛を」
「やっぱりね」
「『やっぱり』?」
「うん。だって五人で小学校から同じ仲良しなんでしょ? だったらもう一人には凛ちゃんを入れるのが良いよ。そう思ってた」
「あれ……。なんで宮本が僕たち五人のこと知ってるんだ?」
「一佳から聞いたの」
一佳、というと遊免の下の名前。あいつ、やっぱり口硬くないではないか。別にこのことを宮本に知られても問題はないけど、……でもこれでは僕の宮本への想いがいつ本人にバラされてもおかしくない。怖い。
「それで、もう凛ちゃんにお誘いはしたの?」
「あ、ああ」
「そうなんだ。それで? どうだったの、お返事は?」
「…………、えっと、それが……断られた」
僕は宮本に、さきほどの凛とのやり取りを説明した。
「……えぇ、私を誘う流れになってるじゃない、話が一周して戻ってきちゃってるよ?」
「それは、ごめん……。押し切れなくて」
「もお、小智くんってば」
じと、とこちらを見る宮本。
幻滅されてしまったか、と思ったが、宮本はぱっと明るい笑顔に切り替える。
「でも、まだ部活の入部申請書の締め切りまで少しでも日はあるんでしょ。もう一度、凛ちゃんを誘ってみようよ。今度はしっかり、小智くんが強気で!」
ふん、と意気込むジェスチャーをして宮本は言う。かわいい。
ただ、そう激励されても、生憎、不安が拭えるわけではない。
「……いやでも、正直、凛が引き受けてくれるかどうかだけが問題じゃないんだ。もう一人の一年――指宿ってやつが、凛を誘うことにどうにも乗り気じゃない感じでさ」
「乗り気じゃない? どうして、五人は仲良しだったんでしょ?」
「それはあくまで昔の話だよ。……中学に上がった頃から、凛とは疎遠になってたもんだからさ。昔、ちょっと冷たい態度軟化取られたこともあるとか言っていたし、ちょっと気まずいらしくて」
「そっか……」
残念そうに顔を伏せる宮本。まるで自分のことのように思いつめた表情である。彼女自身には関係のないことのはずなのに、これほど親身になってくれるのはありがたい。さすが宮本である。
「小智くんはさ。その指宿さんが、凛ちゃんとまた一緒になるのを本気で嫌がってるって思う?」
「……わからない。乗り気じゃないのは分かるけど、でもはっきりと拒否してる感じでもない……と思う。あんまり強引に突き詰めるのは良くないから、本音はどうなのかはちゃんと聞けてないんだけど」
見舞いに行ったとき、凛を誘おうとしているのだと伝えた時のイブの微妙な表情……。
その奥に秘めた心情がどういったものなのか、僕には図りかねた。
宮本は、ふっ、と息を落ち着けた様子で、静かに口を開く。
「私思うの。小さい頃の友情って、そうそう消えたりはしないはずだよ。当時と性格が変わっちゃってたり、空白期間があったりしても、それでも友情がなかった事になんかならないんだよ。時間が経って気まずいっていうのは、仲良かったときの気持ちを少し忘れちゃってるだけ。忘れてるだけで、消えてはいないの」
「忘れてるだけで、消えてない……」
思わず、小さく復唱する。
なるほど、確かに。
相手への心象というのは時間経過とともに変わるものではある。それでも、過去、確かに仲の良かった頃の気持ちが上塗りされて消えるわけではない。――いささか青臭い言葉ではあるが、宮本が言うとそれが自然に聞こえ、しっとり胸に沁みる。
「――ホラ、ちょっとしたきっかけで、ずっと昔の頃の印象を急に思い出したりとかするじゃない? よくここで遊んだなあ、とか、あのアニメ大好きだった、とか。……小さい頃の記憶って、忘れてるだけで、心の底に眠ってるんだよ。エピソードの記憶もそうだし、感情だってそう。……だからさ、その指宿ちゃんっていう子も、凛ちゃんへの友情はまだちゃんと胸の奥にある筈なの。大丈夫、また仲良くなれるよ」
優しい声色でそう言うと、宮本はすっと前に向き直った。
「…………」
始めに、図書委員の当番をした日のことを不意に思い出した。
多くの男子の憧れである宮本と狭いカウンターの中で二人きりという状況に緊張していながらも……僕はあろうことかうたた寝をこいてしまった。
その際、夢を見た。――その夢は、幼い頃に五人で遊んだときの記憶だった。森の中、虫取り、はしゃぐ晃やイブ、一足遅れて二人について行くのは僕と凛、あと凛の横にちょこんとくっついたクララ。
過去の記憶、昔の頃の印象を不意に思い出すことがある、というのは確かにそうだ。僕はあのとき何の前振りもなく、そんな夢を見た。
あるいは、凛がカエルを嫌うだということ。
きっかけは、転んだ拍子にカエルを手で潰してしまった事件。僕はそれをすっかり忘れていたが、晃にその話を聞いたらやはり思い出した。僕はその記憶をメモリーから削除したわけではなく、ただ隅の方に置いたまま忘れていただけだったのだ。
幼い頃の印象。
それは忘れているだけで、消えているわけではない。
事実である。
だから、イブから見た凛への印象も。今、気まずいと感じていても、幼い頃に仲良くしていた気持ち――友情は、消えていないと。宮本はそう言うのだ。
ただしそうは言っても、宮本のその言葉は、状況を打開するための具体的な回答ではない。
確かに友情は消えていない。それでも、その気持ちが胸の奥にしまわれてしまっているのなら、どうしようもない。現に凛を手芸部に勧誘することに難色を示している。かつて醸成された尊き友情も、鳴りを潜めていては意味がない。
今、宮本の言葉は確かに心強いアドバイスにはなったが……問題解決のための回答ではない。ともすれば、なんとかなるから気に病むな、と、そう聞こえる。
あるいは、『ちょっとしたきっかけ』があれば昔の頃の印象を思い出すものなのだから、少なくともそれが必要だとでも言いたいのか。
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