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第二章
4月18日(木):本心はそこにある
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【京一】
駅のプラットフォーム。
ベンチに座りながら、線路上に目線を落とす。
背面から西日が差しており、Y字型の屋根を支える柱の影と線路とが直角に交差していた。
そこへ、そっと顔を出す人の影。
「今日は、辛気臭い雰囲気じゃないのね」
僕の隣に並び立つ、ポニーテールの女生徒。凛である。
図書委員を終えてから下校するとき、決まって彼女と会う。彼女はいつも遅くまで学校にいるようだ。学級員の仕事だか生徒会の仕事だか、何かしら勤しんでいるのだろう。
「凛は忙しいんだな」
ぽつり、と、言ってみた。
「は? なに?」
「いや、僕が図書委員とかで下校が遅くなったとき、決まって凛に会うからさ」
「うん、まあ……」
彼女は忙しい。それは間違いない。
学校でもそうだし、何なら家庭でも、そうだ。僕の様に帰宅してから就寝まで基本的にだらだらと過ごすような人間ではない。そんな人間ではないし、そんな風にしていられる環境じゃない。それは知っている。
「手芸部に入れないのは、やっぱり忙しいからか?」
「……また、その話?」
呆れた声で言う凛。
「忙しいからっていうか……、まあ、それもあるけど」
「でも、忙しくても問題ないんじゃないかな。ただ名前を貸してくれるだけで良い。入部申請書に名前書いて出してくれるだけで良いんだから。あとは、まあ気が向いたときだけ、部室に顔を出してくれるとかさ」
僕は、そう言いながら鞄の中からとある用紙を取り出した。
入部申請書である。
それを、凛に差し出す。
「これ、申請書」
「…………」
怪訝そうな顔で、それを見る凛。そして手は出さないまま、口を開く。
「あのさ、私、今朝断ったよね。だから名前を貸すだけで良いって言うなら、私じゃなくてもいいでしょ、って言ったじゃない」
凛はそう言いながら、僕の持つ申請書からそっと視線を外す。それはいらない、という意思表示か。
「まあもらうだけもらっておいてくれよ」、などと言って強引に押し付けることもできるのだろうが、……凛を相手にそんな強気な態度には出られない。気の強さなら彼女の方が格段に上だ。僕などの気力で押せるわけもない。
僕は、そっと、申請書を自らの鞄に戻した。
彼女に渡せる機会はいくらでもあるはずだ……。と、心の中で言い訳する。
「ていうか有紗はどうしたの? 有紗のことは誘えてないの?」
「宮本には、断られたんだ」
「そうなの?」
「うん、まあ、断られたっていうか……。宮本はイブやクララとは面識ないしさ。で、やっぱり、昔から仲良かったメンバーで揃った方がいいんじゃないかって宮本も言ってて」
「……それって、私のこと?」
少し眉をひそめながら、こちらを見る凛。
「どうして有紗がそんなこと知ってるの。……私、言ってないわよ」
「ああ。遊免に聞いたみたいだな。僕ら五人で小学校の頃に一緒にいたって」
「あの新聞部の部長か。ああ、まあ彼女なら、そんなこと知っててもむしろおかしくないかもね」
遊免一佳はおそるべき情報通だ――それは学年中の生徒が知っていることである。
「昔から仲良かったって言っても、……それは結局昔の話でしょ。今は、五人で揃うことなんてないじゃない。あんたたちは、四人でお昼を一緒に食べたりしてるみたいだけど、私は……。もう疎遠になっちゃってる。特に美代とは長く話してないわ。今更話すのは難しいわよ。……というか、」
一息の間を置いて、凛は言う。
「前にも言ったけどさ。私は美代に嫌われてると思う。だから、同じ部活に入るなんてダメだよ。たとえ名前を貸すだけでもね」
「…………」
そんなことはない――と、言いたいが。
イブの気持ちを、僕ははっきりと把握できていない。イブが凛を嫌っているだろうか、そんなことはないと思うが、しかしその確信は得られない。
でも、それならば。
その確信さえ得られれば、事態は好転するのではないか。イブが、凛とまた仲良くしたいと思っていると知れれば、凛も入部を受け入れてくれるのではないか。
イブの本心。――現状、問題となるのはきっとその一点なのだ。
その問題に対して僕ができることがあるとすれば、おそらく一つだけ。
凛と共に電車に乗る。
会話はないが、特に気まずくはない。
/
……
…………
「こんばんは京一サン、夢の案内人キューピーデス! どーもデス!」
帰宅後、夜。
ベッドで横になり、まどろんでいるうちに意識が沈下する。そして再び意識が浮上したとき、辺りは一面薄紅色のもやに囲まれていて、その中で小さな羽をぱたぱたさせて浮揚する小人が溌剌と名乗ったのだった。いつもの夢だ。
「ああハイ、どうも」
「なんデス、ずいぶんと素っ気ないデスネ。……エ、ひょっとしてもうワタシのこと、飽きちゃってマス?」
心底ショックそうに、顔を引きつらせる小人。
「ひどいデスヨ、京一サン。毎晩夜を共にしているというのに。ワタシはこんなに献身的だというのに……」
「そんなことより、お前に確認したいことがあるんだ」
「…………。確認したいコト? フム、なんデショウ」
言葉を遮った僕に対し、いささかむっとした顔をしつつも、小人は聞く姿勢をとる。
「今日、ちょっと聞いた話があってさ。――夢の深層部っていうのは無意識の世界だから、その夢世界の中なら、その人の本心を聞くことができるんだっていうこと。それ、確かなのか」
僕の質問を受け、小人は顎に手を当てて、何か気取った風を装いながら答える。
「フム……。間違いないデスヨ。無意識の世界では、なにか尋ねられた問いに対して、取り繕ったり嘘を言ったりはできまセンネ。だから、明晰夢の力を持った人というのは、他人の心を丸裸にできちゃうワケデス。
機密情報を盗んじゃったり、
それだけじゃなくて、例えば特定の印象を植え付けたりとか、
もっと言えば洗脳とか精神攻撃的なコトとか、……できちゃいマスから。フフ、それだけ夢世界を渡航する力というのはすさまじいのデス」
「…………」
聞いてもいないところまでつらつらと語る案内人。そんなSF映画みたいなことはどうでもよい。少し恐ろしい世界にも感じるし、聞かなかったことにしておく。
「わかった。要は夢の中では、嘘偽りのない『本心』が聞ける、――それに間違いないんだな」
「エエ。モチのロンで和了りデス」
小人のくだらない発言はスルーする。
「――キューピー、お前は『夢の案内人』なんだよな。じゃあ、僕を凛以外の夢にも『案内』できるのか?」
「当然デス。そもそも京一サンを凛チャンの夢へと連れて行ったのは、それがアナタにとってもっとも近い夢世界だったから。京一サンにとって意識上のつながりがあるのなら、ワタシがどこへでも、誰の夢世界へも、ご案内して見せまショウ!」
意識上のつながりがあれば、誰の夢へでも行ける。
なるほどそういうものなのか。
……では、今、僕が向かいたいと考えている場所へは問題なく行けるのだ。
僕は目の前で浮揚する小人をまっすぐ見据え、『案内』を、依頼する。
「じゃあ頼む、キューピー。僕を――指宿美代、イブの夢に、連れて行ってくれ」
駅のプラットフォーム。
ベンチに座りながら、線路上に目線を落とす。
背面から西日が差しており、Y字型の屋根を支える柱の影と線路とが直角に交差していた。
そこへ、そっと顔を出す人の影。
「今日は、辛気臭い雰囲気じゃないのね」
僕の隣に並び立つ、ポニーテールの女生徒。凛である。
図書委員を終えてから下校するとき、決まって彼女と会う。彼女はいつも遅くまで学校にいるようだ。学級員の仕事だか生徒会の仕事だか、何かしら勤しんでいるのだろう。
「凛は忙しいんだな」
ぽつり、と、言ってみた。
「は? なに?」
「いや、僕が図書委員とかで下校が遅くなったとき、決まって凛に会うからさ」
「うん、まあ……」
彼女は忙しい。それは間違いない。
学校でもそうだし、何なら家庭でも、そうだ。僕の様に帰宅してから就寝まで基本的にだらだらと過ごすような人間ではない。そんな人間ではないし、そんな風にしていられる環境じゃない。それは知っている。
「手芸部に入れないのは、やっぱり忙しいからか?」
「……また、その話?」
呆れた声で言う凛。
「忙しいからっていうか……、まあ、それもあるけど」
「でも、忙しくても問題ないんじゃないかな。ただ名前を貸してくれるだけで良い。入部申請書に名前書いて出してくれるだけで良いんだから。あとは、まあ気が向いたときだけ、部室に顔を出してくれるとかさ」
僕は、そう言いながら鞄の中からとある用紙を取り出した。
入部申請書である。
それを、凛に差し出す。
「これ、申請書」
「…………」
怪訝そうな顔で、それを見る凛。そして手は出さないまま、口を開く。
「あのさ、私、今朝断ったよね。だから名前を貸すだけで良いって言うなら、私じゃなくてもいいでしょ、って言ったじゃない」
凛はそう言いながら、僕の持つ申請書からそっと視線を外す。それはいらない、という意思表示か。
「まあもらうだけもらっておいてくれよ」、などと言って強引に押し付けることもできるのだろうが、……凛を相手にそんな強気な態度には出られない。気の強さなら彼女の方が格段に上だ。僕などの気力で押せるわけもない。
僕は、そっと、申請書を自らの鞄に戻した。
彼女に渡せる機会はいくらでもあるはずだ……。と、心の中で言い訳する。
「ていうか有紗はどうしたの? 有紗のことは誘えてないの?」
「宮本には、断られたんだ」
「そうなの?」
「うん、まあ、断られたっていうか……。宮本はイブやクララとは面識ないしさ。で、やっぱり、昔から仲良かったメンバーで揃った方がいいんじゃないかって宮本も言ってて」
「……それって、私のこと?」
少し眉をひそめながら、こちらを見る凛。
「どうして有紗がそんなこと知ってるの。……私、言ってないわよ」
「ああ。遊免に聞いたみたいだな。僕ら五人で小学校の頃に一緒にいたって」
「あの新聞部の部長か。ああ、まあ彼女なら、そんなこと知っててもむしろおかしくないかもね」
遊免一佳はおそるべき情報通だ――それは学年中の生徒が知っていることである。
「昔から仲良かったって言っても、……それは結局昔の話でしょ。今は、五人で揃うことなんてないじゃない。あんたたちは、四人でお昼を一緒に食べたりしてるみたいだけど、私は……。もう疎遠になっちゃってる。特に美代とは長く話してないわ。今更話すのは難しいわよ。……というか、」
一息の間を置いて、凛は言う。
「前にも言ったけどさ。私は美代に嫌われてると思う。だから、同じ部活に入るなんてダメだよ。たとえ名前を貸すだけでもね」
「…………」
そんなことはない――と、言いたいが。
イブの気持ちを、僕ははっきりと把握できていない。イブが凛を嫌っているだろうか、そんなことはないと思うが、しかしその確信は得られない。
でも、それならば。
その確信さえ得られれば、事態は好転するのではないか。イブが、凛とまた仲良くしたいと思っていると知れれば、凛も入部を受け入れてくれるのではないか。
イブの本心。――現状、問題となるのはきっとその一点なのだ。
その問題に対して僕ができることがあるとすれば、おそらく一つだけ。
凛と共に電車に乗る。
会話はないが、特に気まずくはない。
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……
…………
「こんばんは京一サン、夢の案内人キューピーデス! どーもデス!」
帰宅後、夜。
ベッドで横になり、まどろんでいるうちに意識が沈下する。そして再び意識が浮上したとき、辺りは一面薄紅色のもやに囲まれていて、その中で小さな羽をぱたぱたさせて浮揚する小人が溌剌と名乗ったのだった。いつもの夢だ。
「ああハイ、どうも」
「なんデス、ずいぶんと素っ気ないデスネ。……エ、ひょっとしてもうワタシのこと、飽きちゃってマス?」
心底ショックそうに、顔を引きつらせる小人。
「ひどいデスヨ、京一サン。毎晩夜を共にしているというのに。ワタシはこんなに献身的だというのに……」
「そんなことより、お前に確認したいことがあるんだ」
「…………。確認したいコト? フム、なんデショウ」
言葉を遮った僕に対し、いささかむっとした顔をしつつも、小人は聞く姿勢をとる。
「今日、ちょっと聞いた話があってさ。――夢の深層部っていうのは無意識の世界だから、その夢世界の中なら、その人の本心を聞くことができるんだっていうこと。それ、確かなのか」
僕の質問を受け、小人は顎に手を当てて、何か気取った風を装いながら答える。
「フム……。間違いないデスヨ。無意識の世界では、なにか尋ねられた問いに対して、取り繕ったり嘘を言ったりはできまセンネ。だから、明晰夢の力を持った人というのは、他人の心を丸裸にできちゃうワケデス。
機密情報を盗んじゃったり、
それだけじゃなくて、例えば特定の印象を植え付けたりとか、
もっと言えば洗脳とか精神攻撃的なコトとか、……できちゃいマスから。フフ、それだけ夢世界を渡航する力というのはすさまじいのデス」
「…………」
聞いてもいないところまでつらつらと語る案内人。そんなSF映画みたいなことはどうでもよい。少し恐ろしい世界にも感じるし、聞かなかったことにしておく。
「わかった。要は夢の中では、嘘偽りのない『本心』が聞ける、――それに間違いないんだな」
「エエ。モチのロンで和了りデス」
小人のくだらない発言はスルーする。
「――キューピー、お前は『夢の案内人』なんだよな。じゃあ、僕を凛以外の夢にも『案内』できるのか?」
「当然デス。そもそも京一サンを凛チャンの夢へと連れて行ったのは、それがアナタにとってもっとも近い夢世界だったから。京一サンにとって意識上のつながりがあるのなら、ワタシがどこへでも、誰の夢世界へも、ご案内して見せまショウ!」
意識上のつながりがあれば、誰の夢へでも行ける。
なるほどそういうものなのか。
……では、今、僕が向かいたいと考えている場所へは問題なく行けるのだ。
僕は目の前で浮揚する小人をまっすぐ見据え、『案内』を、依頼する。
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