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第三章
4月22日(月):手芸部部室にて
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【京一】
目が覚め、僕は時計を見る。…………あ。
「結局、今日も遅いじゃん」
教室について席についた時点で、やはりいつも通り授業開始直前の時間だった。じとり、と凛ににらまれる。
昨晩、明日こそは遅刻せずに来いと言われていたのに、やはりいつもと変わらずこの時間。そんな僕に呆れているようだ。
「申請書、私はもう出したよ」
「早いな」
「別に、学校に着てすぐ出しに行っただけよ。……私が早いんじゃなくて、あんたが遅いだけ」
凛がそう言ったと同時、一時限目の担当教員が教室に入って来た。凛が、号令を出す。
すぐ隣から聞こえる学級委員長の声に合わせて、頭を下げる。
まだ教科書もノートも出していない机に視線を向けながら、僕はふと安堵した。
凛がすでに申請書を出してくれたのなら、ひとまずこれで一安心なのだ。
残りの他のメンバーも確実に放課後までに申請書を提出するはずなので、――これで、手芸部は見事廃部を免れたということだ。それも、なんらかの妥協をした上でではなく、ちゃんと望まれるべき形で。
顔を上げ、席につく。急いで、机の横のフックにひっかけた鞄から教科書とノートを取り出した。
それから三分以内には、すでにもう僕は眠りの世界へ。
日中の居眠りならば、あの煩わしい小人が出現することはない。安心だ。したがって安眠だ。
/
/
【美代】
通学途中。
あたしは電車に身を揺られながら、心の方もいくらか揺らいでいた。
今日が、部活申請書の提出締め切り。
それと同時に、今期における各部活の活動初日ということになる。
手芸部はあたしたち五人だけ。部の活動として言えば、初日からちゃんと集まるかどうかは別にあたしたちの自由で、どうしたってかまわないわけだけど、――でもあたしは集まる可能性の方が高いと踏んでいる。
初日から、しっかりと五人が揃う。
そうしないと、この五人で手芸部を結成した意味がないような気がするのだ。
学校に着いた頃、ケータイを見るとメッセージが届いていた。
発信者は晃だった。あたし個人にじゃなくて、彼によってグループが形成されていたのだ。彼を入れて五人。すなわち、手芸部に入部したメンバー……かつて毎日のように遊んでいた、この五人だ。
『初日だから全員集合!』
短い文面、ただそれだけ。
あんまり短絡的過ぎて反応に困っているのだろう、まだ誰からも返信がない。
あたしも、特に返信はせず、ケータイを閉じて鞄に突っ込んだ。
…………
放課後。
文化部部室棟の一室。なんだかんだ初めて入る、手芸部の部室だ。
正直言って、あたしは緊張していた。
ついに、このときが来た。
今日、ずっと放課後のことを考えていてうまく授業の内容が頭に入って来なかったほど。……何を緊張しているのかと言うと、当然、凛と顔を合わせることに対してだ。
そもそも、凛を誘おうというのはクララの希望で進められた話だったはず。急な誘いだったはずだけど、なんだかんだ凛は入部をしてくれることになったらしい。
でも……凛が、本当に乗り気で入部を決めてくれたのかどうか、あたしは知らない。
誘ったのは京一だ、彼ならあたしたちの中でもっとも凛と付き合いが長いから、京一の誘いなら……ということで渋々受け入れてくれたんじゃないだろうか。
だから本当は、また五人で顔を合わせることに気乗りしていないかもしれない。
あたしと会うのが、気まずい、と感じているかもしれない。
凛が中学に上がってすぐ、あたしはまだ小学六年の頃――そのとき以来になる。
あのときからずっと、凛とは話していない。
なんだか気まずくて、高校に入ってから廊下ですれ違ったりなんかするときでも、素知らぬ顔をして通り過ぎてしまった。
あたしは……また、仲良くしたい。そう思ってる。
だけど、凛はどう思ってるんだろう。
部室には、あたしと蘭子が先に到着していて、晃と京一、そして凛の三人を待つ。落ち着かない。
「おーっす!」
手芸部の部室に、晃が堂々と入室してきた。相変わらずうるさい。
晃に続いて京一、……そして、凛が入って来た。
さほど広くはない手芸部の部室、そこに五人が揃ったのである。
凛以外の四人なら、食堂で毎日のように会っている。でも今は凛を含めた五人が一つの部屋に集合したのだ。
「美代、あの……」
凛はあたしの名前を呼ぶ。彼女はあたしになにかを言いたそうにしていた。
でも、名前を呼ばれたあたしは――どうしても言いたいことを我慢できなくて、凛の言葉を遮ってしまう。
「凛。あのさ」
なにか言葉を言いかけていたのを、あたしがぴしゃりと遮ったものだから、凛は少し戸惑った様子で私を見る。でもあたしは構わず続けた。
「あたし、凛のこと、今さら先輩扱いとかできないからね。昔みたいに凛って呼び捨てで呼ぶよ。
だから、その……、
――凛もあたしのこと、昔みたいに『イブ』って、呼んでよね」
食堂で、晃が大きな声でそう呼ぶのは腹が立つ。
だって、中学のときみたくこのあだ名が広まってしまっては嫌だから。
あたしのことを『イブ』と呼ぶのは、――仲良しの証。特別な友達にだけ、そう呼んでほしい。
だから凛にも、名前じゃなくて、昔みたいに『イブ』って呼んでほしかったのだ。
「……うん、わかった。イブ」
凛は、硬くはあるけど、少しだけ笑ってそう言った。
そこで、先日まで感じていた距離感や気まずさなんかは、もうすっかりどこかへ飛び去ってしまう。
彼女にはっきりと聞くまでもなく、――凛も、この五人でまた仲良くしたいと思っている、というのが伝わった。
それからはとても楽しい時間だった。
五人で揃って話すのなんて、小学生のとき以来だ。でも不思議なもので、話し出してみればそれだけの年月など感じないくらい自然と笑い合えた。
凛は、やっぱり昔よりは表情は硬いけど、でもそれはたぶん今の彼女の地がそうなだけで、しっかり楽しんでいる様子だった。
正直、その日には手芸部としての活動なんてなにもしていない。おそらくこれからも、蘭子以外は手芸なんてしないと思う。
でも構わない。
あたしにとっては手芸なんかどうでもよくて、この部室で五人が一緒にいられるならそれでいい。晃や京一、それに凛も、そう思っているだろう。
きっと蘭子も、もちろん手芸自体が好きだから、手芸部に入りたかったというのがまずあるだろうけど、でもそれ以上に五人でこうしてまた仲良く話しができる環境こそを求めていたはずだ。
みんな仲良し。それが一番。
それを前面に表すように、蘭子は幸せそうな笑顔を咲かせていた。
その笑顔を見ると、あたしもまた、幸せな気分になった。
目が覚め、僕は時計を見る。…………あ。
「結局、今日も遅いじゃん」
教室について席についた時点で、やはりいつも通り授業開始直前の時間だった。じとり、と凛ににらまれる。
昨晩、明日こそは遅刻せずに来いと言われていたのに、やはりいつもと変わらずこの時間。そんな僕に呆れているようだ。
「申請書、私はもう出したよ」
「早いな」
「別に、学校に着てすぐ出しに行っただけよ。……私が早いんじゃなくて、あんたが遅いだけ」
凛がそう言ったと同時、一時限目の担当教員が教室に入って来た。凛が、号令を出す。
すぐ隣から聞こえる学級委員長の声に合わせて、頭を下げる。
まだ教科書もノートも出していない机に視線を向けながら、僕はふと安堵した。
凛がすでに申請書を出してくれたのなら、ひとまずこれで一安心なのだ。
残りの他のメンバーも確実に放課後までに申請書を提出するはずなので、――これで、手芸部は見事廃部を免れたということだ。それも、なんらかの妥協をした上でではなく、ちゃんと望まれるべき形で。
顔を上げ、席につく。急いで、机の横のフックにひっかけた鞄から教科書とノートを取り出した。
それから三分以内には、すでにもう僕は眠りの世界へ。
日中の居眠りならば、あの煩わしい小人が出現することはない。安心だ。したがって安眠だ。
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通学途中。
あたしは電車に身を揺られながら、心の方もいくらか揺らいでいた。
今日が、部活申請書の提出締め切り。
それと同時に、今期における各部活の活動初日ということになる。
手芸部はあたしたち五人だけ。部の活動として言えば、初日からちゃんと集まるかどうかは別にあたしたちの自由で、どうしたってかまわないわけだけど、――でもあたしは集まる可能性の方が高いと踏んでいる。
初日から、しっかりと五人が揃う。
そうしないと、この五人で手芸部を結成した意味がないような気がするのだ。
学校に着いた頃、ケータイを見るとメッセージが届いていた。
発信者は晃だった。あたし個人にじゃなくて、彼によってグループが形成されていたのだ。彼を入れて五人。すなわち、手芸部に入部したメンバー……かつて毎日のように遊んでいた、この五人だ。
『初日だから全員集合!』
短い文面、ただそれだけ。
あんまり短絡的過ぎて反応に困っているのだろう、まだ誰からも返信がない。
あたしも、特に返信はせず、ケータイを閉じて鞄に突っ込んだ。
…………
放課後。
文化部部室棟の一室。なんだかんだ初めて入る、手芸部の部室だ。
正直言って、あたしは緊張していた。
ついに、このときが来た。
今日、ずっと放課後のことを考えていてうまく授業の内容が頭に入って来なかったほど。……何を緊張しているのかと言うと、当然、凛と顔を合わせることに対してだ。
そもそも、凛を誘おうというのはクララの希望で進められた話だったはず。急な誘いだったはずだけど、なんだかんだ凛は入部をしてくれることになったらしい。
でも……凛が、本当に乗り気で入部を決めてくれたのかどうか、あたしは知らない。
誘ったのは京一だ、彼ならあたしたちの中でもっとも凛と付き合いが長いから、京一の誘いなら……ということで渋々受け入れてくれたんじゃないだろうか。
だから本当は、また五人で顔を合わせることに気乗りしていないかもしれない。
あたしと会うのが、気まずい、と感じているかもしれない。
凛が中学に上がってすぐ、あたしはまだ小学六年の頃――そのとき以来になる。
あのときからずっと、凛とは話していない。
なんだか気まずくて、高校に入ってから廊下ですれ違ったりなんかするときでも、素知らぬ顔をして通り過ぎてしまった。
あたしは……また、仲良くしたい。そう思ってる。
だけど、凛はどう思ってるんだろう。
部室には、あたしと蘭子が先に到着していて、晃と京一、そして凛の三人を待つ。落ち着かない。
「おーっす!」
手芸部の部室に、晃が堂々と入室してきた。相変わらずうるさい。
晃に続いて京一、……そして、凛が入って来た。
さほど広くはない手芸部の部室、そこに五人が揃ったのである。
凛以外の四人なら、食堂で毎日のように会っている。でも今は凛を含めた五人が一つの部屋に集合したのだ。
「美代、あの……」
凛はあたしの名前を呼ぶ。彼女はあたしになにかを言いたそうにしていた。
でも、名前を呼ばれたあたしは――どうしても言いたいことを我慢できなくて、凛の言葉を遮ってしまう。
「凛。あのさ」
なにか言葉を言いかけていたのを、あたしがぴしゃりと遮ったものだから、凛は少し戸惑った様子で私を見る。でもあたしは構わず続けた。
「あたし、凛のこと、今さら先輩扱いとかできないからね。昔みたいに凛って呼び捨てで呼ぶよ。
だから、その……、
――凛もあたしのこと、昔みたいに『イブ』って、呼んでよね」
食堂で、晃が大きな声でそう呼ぶのは腹が立つ。
だって、中学のときみたくこのあだ名が広まってしまっては嫌だから。
あたしのことを『イブ』と呼ぶのは、――仲良しの証。特別な友達にだけ、そう呼んでほしい。
だから凛にも、名前じゃなくて、昔みたいに『イブ』って呼んでほしかったのだ。
「……うん、わかった。イブ」
凛は、硬くはあるけど、少しだけ笑ってそう言った。
そこで、先日まで感じていた距離感や気まずさなんかは、もうすっかりどこかへ飛び去ってしまう。
彼女にはっきりと聞くまでもなく、――凛も、この五人でまた仲良くしたいと思っている、というのが伝わった。
それからはとても楽しい時間だった。
五人で揃って話すのなんて、小学生のとき以来だ。でも不思議なもので、話し出してみればそれだけの年月など感じないくらい自然と笑い合えた。
凛は、やっぱり昔よりは表情は硬いけど、でもそれはたぶん今の彼女の地がそうなだけで、しっかり楽しんでいる様子だった。
正直、その日には手芸部としての活動なんてなにもしていない。おそらくこれからも、蘭子以外は手芸なんてしないと思う。
でも構わない。
あたしにとっては手芸なんかどうでもよくて、この部室で五人が一緒にいられるならそれでいい。晃や京一、それに凛も、そう思っているだろう。
きっと蘭子も、もちろん手芸自体が好きだから、手芸部に入りたかったというのがまずあるだろうけど、でもそれ以上に五人でこうしてまた仲良く話しができる環境こそを求めていたはずだ。
みんな仲良し。それが一番。
それを前面に表すように、蘭子は幸せそうな笑顔を咲かせていた。
その笑顔を見ると、あたしもまた、幸せな気分になった。
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