精霊姫の時の旅路

Amasylia

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小さな天翼族

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次の日私は王宮に呼び出された。
「わしを倒したんだ、獣王を名乗ってもいいのだぞ?」
「いいえ、間に合っています」
「そうか?」
拗ねる獣王
「冒険者ランクCでは獣王様に示しがつきません。せめてランクAには上げていただきたい」
「うっ・・・わかりました」
「王家のメダル出しましょう。この国で何かあれば言ってください。力になります」
「ありがとうございます」


「獣王様・・・仕事に戻ってください。許可を頂きたい書類が山ほどあります」
「獣王はつらいのぅ」

「後報酬です」小さな籠から天翼族の少女が出てきた、まだ不安そうにこちらを見ている
「・・・・こちらの対応はやっておきますので」
「わかりました」


宿屋について早々ベットに雪崩れ込む
「ふかふかベッドーーーーはっ、しまった。まずは君の待遇からだね」
「私は君の助けてと声を聴いたからここまで来た、何かあるかな?」
「あのっ助けていただきありがとうございます。私はミラ、天翼族・・・です」
「天翼族ってもっと大きいものだと思ってたのだけど違うの?」
「小さくなってる原因の指輪がこれです」
小さな腕輪だ、魔力を感じる。
「外れないの?」
「試しましたができず、それで捕まって今回の景品に・・・」
「その姿でやるしかないようね」
「あなたはどうしたい?私の旅についてくる?」
「良いのですか?」
「私が助けるといったからね」

「まず装備を整えようか?」
服で自動調整のものあったかしら・・・・・あった
蒼天の装衣だった。
「これは大きすぎますよ」
「大丈夫、触ってみて」
「おぉ、小さくなった」
でもその前に・・・

私たちは風呂場で体を洗った。「水は大丈夫なんでしょう。頭も洗わないとね」
私自身も誇りまみれだ。洗い流すとき久々に見たけど胸が盛られてる。あんなのだけど精霊に感謝は忘れない。

ミラの髪は金色だった。翼は4翼白く輝いている
「まず服着てからにしようか」
ミラが服を着ていく。
「おーずいぶんかわいらしくなったね」
「それほめてますか?」
「さてあとはこれを、緊急事態用の腕輪と魔力増強の腕輪、アイテムボックスはペンダントにしたんだ受け取ってほしい」
「こうですか?」
「よく似合ってると思うよ」
「さて、そしたら自己紹介がてら私から紹介していこうかしら」
「私は精霊姫のアリア、種族は精霊です」
「こんなふうにね。風の精霊いる?」
『姫様だー』。『お肉頂戴』
「わかったからもういいわ」
「アリアは精霊の姫さまなの?」
「そう呼ばれているわ」
「私は天翼族のミラ、腕輪の調子が悪くてこんな状態に」
「直せそうなの?」
「もう壊れたまま発動しているから戻れないかも」
「事情は分かった。小さくたっていいじゃない。魔法は使えないわけじゃないんでしょう?」
「それはもちろん、火よ」小さな火が灯る。
「・・・・わかった追加で魔力増強のアクセサリーを出すから使って」
「うう・・・ありがとう」
「そうだ女神の瞳、鑑定・・・なるほど」
「ミラあなた聖魔法と結界術使ってみない?」
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