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第13話
討伐隊
しおりを挟むアイ~ンが一段下の円形テーブルに向かって話し始めた。
「これより、オーク、ゴブリン討伐についての会議を始めたいと思います。
討伐のプランについては、戦士長のブライト・ローク様より説明して頂きます。」
ブライトは隣に座る副戦士長のローラ・キャスターに目で、合図を送ると
女性戦士のローラが立ち上がり、皆に一礼すると話し始めた。
「先に、領主のエドワード様、及び貴族、エルフの長様にお詫び申し上げます。
先日のエルドラゴン討伐につきまして、我々の力が及ばず、取り逃がしました。
申し訳御座いませんでした。」
エドワードがローラの顔を見直した。
あれ?先日、ドレスを着て参列していた水島さんだよね?
今日もリアで挨拶したばかりなのに・・・・・
鎧姿のローラも可愛くてかっこいいなぁ~~~~。
ローラが話を進めた。
「今回のプランにはエルフの皆様の力もお借りしたいのです。
グレイ様は空を飛ぶ船、シリウスをお持ちですので、浮遊術を持つ
エルフ達と乗り込んで頂きたいのですが?いかがでしょうか?」
エルフ長のグレイ・コ・デューレと隣に座る娘のマチルダ・ルナ・デューレが無言で
お互いを見つめていた。
恐らく、エルフの能力のテレパシーで、この申し入れをどうするのか
話し合っているのだろう。
元々、エルフと言う民族は、交戦を好まない種族なので
戦いに巻き込まれる事を、極端に嫌がる傾向がある。
しかし、テレパシーや浮遊術、精神誘導というような
サイコ系の能力には優れている。
エルフ長のグレイが囁いた。
「宜しいでしょう。お手伝いさせて頂きます。」
「有難う御座います。」
ローラは一礼すると、話しを続けた。
「作戦、決行日は明後日の新月の夜。オークたちは暗闇をいいことに
農作物や家畜を奪いに、出てくると思われます。
そこで、グレイ様がシリウスで、上空に待機して頂き、私が西門より騎兵を
率いて森で待機致します。
そして、戦士長殿に北門出口に騎兵を率いて待機して頂きます。
グレイ様はオーク、ゴブリンが北西の裏山より、出て来て、牧場に入った所で
裏山よりの山道の上空に移動して頂き、テレパシーで私どもと共に
行動しているエルフにその事を伝えてほしいのです。
それが、済次第、オーク達に幻影を見せてほしいのですが・・・・
裏山が広範囲に火事となり、火の手が麓まで迫ってるように。
「わかりました。私たちはそれだけで宜しいのですね?勿論、テレパシーの
受話相手として、長けたエルフを数名そちらに、派遣いたします。」
「はい。有難う御座います。逃げ道さえ絶てば、オーク共は私たち
戦士の騎馬隊にお任せ下さいませ。」
話し終ると、ローラは席に着いた。
それと同時に、アイ~ンがエドワードに呟いた。
「如何なさいましょうか?」
「全員の決を取れ。」
アイ~ンはエドワードに一礼すると、言葉を発した。
「エドワード様に付きましては、異議は無いそうですので、ここに居られる
指導者の方の中で異議のある方は申し出て下さいませ。」
暫くしても、異議を唱えるものは出なかった。
エドワードが立ち上がり、発言した。
「では明後日、決行とする。宜しくたのむ。」
エドワードはそう言うと立ち上がり、部屋から出て行った。
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