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第8章 新たなる冒険?の始まりかもしれない。
8-47 まさかの人が登場で・・・?
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そんな事を考えていると、神殿にユアが走って向かってきて、神殿の入口の扉を開けるなり声を掛けてきた。
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「ユウ兄、ユウ兄!この匂いってあれだよね、カレーだよね。カレー出来てるの」
ユアが神殿に入って早々、ユウマにカレーが出来たのを尋ねてきた。
あれ?でも、匂いは出ない様に調理室には、消臭対策の換気をしてるし、今は俺が厳重に保管して熟成させているはずだが?
そんな事を考えていると、ユアは物凄い勢いで俺に飛び付き抱き付いてきたのである。
あぅ、この感じは・・・これにミナが加われば昔よく、この娘達にやられたハグハグの状態である。
ユアは抱き付いて視線を俺の顔に向けて、その視線をもう1人の抱き伝いるティナに向け、ある事に気が付き声を出した。
「んん?あれあれ・・・そのポジションとシルエットは・・・・!?ティナちゃん?」
うん、やはりティナだよな。俺もそうだがやはり長い間姉妹のように育ったユアから見ても、そう思うはずだしそう見えるよな。
「ハロハロ、ユアちゃん。元気してたぁ」
そんな驚いてるユアをよそに、ティナは軽く挨拶をしている。
「えっ、でも、あれ?なんで、どうしてティナちゃんが?あれ、でも確か・・・あれ?」
やっぱりそうだ、ユアもティナの記憶がどうやら欠落しているらしい。でも、どうなってんだ?
そんな事を考えてる俺達をよそに、女神様達はどうやらこの事に何となく納得しているようだった。
どうゆう事なのか話を聞いてみた。
「えっとね、ユウマさん。メルちゃんはね。ちょうど3年前くらいかな?その時にね、どうやらこのアーストリアの次元の狭間に間違えて召喚されてしまってたみたいなの。でもね、その当時この次元の時間軸を収めていた、時の神クロス様がメルちゃんを発見して、その時に未来視を使用してメルちゃんの、その何かしらの能力を垣間見て将来有望な補佐天使に育つと認められて、連れて行ったみたいなの。でも何故かいきなり女神候補にまで上り詰めていて。それで・・・・・」
と、どうやらフィーナ様の話ではかなり昔からではあるが、この次元、時間軸の管理者で時の神であるクロスと言われる神様が、この世界とは違う世界と複数の世界、そして地球などの数々の星の次元と時間軸を守護していたらしい。
その神様が次元の歪みと変化を感じて、この世界の次元の狭間で何者かに、間違えて召喚されていたティナを発見して、その能力の凄さを見いだし、自分の補佐に迎え入れたがすぐに考えを変え、1柱の女神候補として育てるようにしたらしい。
それからめきめきと、短い間でこのアーストリアの世界の女神候補として力を付け、ついには時の女神(仮)として昇格していたらしい。
しかもその女神(仮)とになった時期が、ちょうど今から3年前ぐらいで、実は召喚された時期から約2ヶ月後に女神へとなり、それからティナはかなり昔へと次元転移してしまっていたらしい。
しかもその当時のティナには、元々その時間を跳躍する能力の素質があったらしく、いきなり女神(仮)になった3年前の時代からアーストリアが誕生してフィーナ様達女神が加護を開始した過去まで、女神(仮)になったばかりのティナが自身の1人の力でそこまで跳躍してしまっていたらしい。それでその時代から自分が召喚された時代まで、この時間軸の時の神クロス様に、正式に時の女神として指導を受けていた。
それで今回晴れて一人前のアーストリア専属の時の女神として時の神クロス様に認めて貰え、ユウマ達の前に姿を現したのであった。
しかも実はその修行の間に、何度かアーストリアの神界でフィーナ様達に、チョクチョク会いに来ていたし、所々の時間の歪みを修復したりしていたのであった。
それで実際にこの世界に来たのは3年前なのだが、実はこの世界アーストリアの事は、時の力によってかなり事情に詳しく、時間軸の補修を行なっているので基本的にはフィーナ様達と同じ時間を共有しているようだ。
ただこの時間帯まで戻ってくるのには、色々と問題があったのだがそれは既に片付いているそうだ。
「それに時の神と言っても万能じゃないんだよね。何らかの関与によって不具合があった場合は私が手を出せるけど、私自身がその歴史を買える事は出来ないの。それに下手に私が手を出したら次元が崩壊する危険があるの」
どうもティナは過去の自分だけでなく、その過去での原因や関与する人には自分から手を出す事は許されないので、何度も悔しい思いをしていた。
しかも折角手に入れた神の力も自由に使えず、解っていても自分では手出しも出来ず、話す事も出来ないで苦労していた。
だが、不思議と兄であるユウマにだけは、色々と関与が出来て自分の加護等も渡す事が出来ていた。しかもその渡した加護で、ことごとく兄であるユウマが奇跡と言える事をして、ティナが出来ないで悔しい思いをしていた事をすべて変えてしまっていたのである。まあ、この部分はユウマには言えないので黙っているティナであった。
しかしその他の事は、すべて説明していたのである。
「・・・という事なのお兄ちゃん。でも、私はそんなに長い間は居られないけどね。まあ、これからは時たま会えるよ。それに《じゅるる》私もカレーを楽しみにしてたんだよね。今日を逃したらまた一週間後ぐらいしか顔を出せないからね。まあ、私はすぐに会えるんだけどね。でもカレーが無くなっちゃうから」
「はっ、なんだって?それじゃあ過去に戻ってたのはティナの力が原因だったのか?」
「うんそうだね。でもおかしいんだよね。少しの時間の筈なのに、お兄の力で余分に戻ってた。なんでだろうね?」
ティナの話によると、どうやら俺が一旦過去に戻れたのは、時の女神であるティナの力によるものだったらしい。しかも普通なら関与できない筈なのに俺にだけは関与が出来、俺が転移した時に時間を少し過去に戻したらしいのだが、実はそれ以上の力が働き2日ぐらいの予定が4日も過去に戻ってしまったらしい。
「それと、これからずっと俺達と住む事は出来ないのか?てか、ここにほとんど居られないのか?残念だな」
「うん、まあしょうがないよ。フィーナちゃん達みたいに、ここだけで管理できる訳じゃないし、時間に変化や歪みがあったら、その場所に行って補修や修正をしないといけないの。ただねここの世界は、アーストリアは今のところ凄く安定してるの。何故かは解んないけど、多分フィーナちゃん達が頑張ってくれてるからだと思うよ。それに私も万能じゃ無いし、勝手に手が出せないから意外に暇なんだ。それにだいたい一週間単位で確認してるから」
なるほどそれでこの世界に滞在できるのは、精々1週間に1日程度なのか?
そんな事を考えてていると、抱き付いていたもう1人の姿が見えなくなっていた。
あれ、そういえば何時の間にかユアの姿が見えなくなってるが・・・・?どこに行ったんだ。
そんなこんなで、女神様達と時の女神であるティナとで話していると、今度はユアが何故かミナとユイカちゃん、それにリンカを連れて来た。
「ほら、ミナ姉。ティナちゃんだよねっ、ねっ」
「おりょりょ?ホントだ。ティナちゃんだ。あれ、でもなんでティナちゃんが?」
「うわぁっ、ミナちゃんだ。元気してた。相変わらず同じ顔だね、やっぱり双子だね。ユアちゃん、ミナちゃん」
どうやらミナもティナに関しての記憶が、曖昧で混濁しているらしい。しかしそれでも構わずティナはユアとミナに抱き付き再会を喜んでいる。
でも何故ユアは、ユイカちゃんとリンカまで連れて来るのかな?そんな事を考えているとユイカちゃんとリンカも、どうやらティナの事を知っていたようだ。
「あっ、あれ?ティナちゃんだ。・・・・お久しぶり?なのかな?でも、元気にしてましたか?」
「うん、うん、久しぶりだねユイユイ。相変わらず可愛いよね。私のお嫁さんになって!」
「もう、また、本気でも無いくせにティナちゃん。それに女の子どうしは結婚できませんよ」
「そんな事無いよ。何せ私は神様だから。でも、考えといてね」
何を訳の解らん事を、しかしこの2人が知り合いだったとは・・・まあ、俺は今始めて知ったがユアとミナの親友であるユイカちゃんなら、確かにどこかで繋がりがあるのだろう。
だが、1番繋がりが解らないのはこの2人だ。
「わぁっ、ティナティナだぁ。あれ?・・・なんで、どうして?えっ、えっ、なんでここにいるの?」
「わぁい、リンリンだぁ。ふっふっふ、何を隠そう私は女神になったのだ。チートもチートで最強なのだよ。ふっふっふ」
ああ、今に言葉でだいたい繋がりが解ったよ。よくよく考えてみたら俺が高2の時に2人はよくあってたわ、それにユアとの繋がりは・・・、よく考えればティナ経由だったのか?
何故かリンカとティナの話を聞き、欠けていた記憶を少しづつ思い出してきた。
確かに3年から4年前までのティナの記憶は、ほとんど無いのだがその前の記憶は思い出してきた。
それまでは確かにティナとミナ、それとユアは俺達と一緒に暮らしていた。
だがある出来事をきっかけに、その時間帯からティナの記憶がすべて抜け落ちている。そう両親と共にだ、しかもその時よりユアとミナの両親の記憶も無いのである。と言う事は今回の俺達と同じ様な現象が、起きたとしか考えられないのである。そして何らかの方法で記憶を改ざんさせている様なのであるがよく解らない。
まあ、これ以上は考えても仕方が無いので深く考えるまい、この時点でティナとは会えたし元気でいるからいいとしよう。
それでこの状態を見ていた3人の女神様も最初は驚いていたが、それは現状どうでもいいようで話を先程の話に戻していった。
「ところでメルちゃん。なんで突然ここに現れたの?」
「へっ、フィーナちゃん嫌だなぁ、さっき言ったじゃない。私は今回晴れて時の女神としての修行が終ったの。それでお兄ちゃんに会いに来て。それからそれから、お兄ちゃんの愛情カレーを食べにきたのよ」
なんとまあ、正直な娘なんでしょうか。まあ実際フィーナ様達もそれを聞きカレーを楽しみにしているようで、先程お菓子を要求していたが、今度はカレーも食べたくなっているようだ。
よだれを隠している様だけど、生唾を飲み込む音が微かに聞こえたし、誰かのお腹が鳴っていた。
しかしなんでだ?確かにカレーは2日間煮込んであるから、今はかなり煮込めて美味しい状態になっているが、余りにもタイミングが良すぎないか?匂いも遮断しているはずなのにユアは匂いを嗅ぎ付けているしなんでだ?
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まあ、それはいいのだが、結局今日の晩御飯はカレーにする事になり、大事にならない様にというよりもう既に大事になっているが、とりあえずカレーパーティーを行なう事になった。でもなんで匂いが漏れ出してるんだろうか?
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そんな事を考えていると、神殿にユアが走って向かってきて、神殿の入口の扉を開けるなり声を掛けてきた。
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「ユウ兄、ユウ兄!この匂いってあれだよね、カレーだよね。カレー出来てるの」
ユアが神殿に入って早々、ユウマにカレーが出来たのを尋ねてきた。
あれ?でも、匂いは出ない様に調理室には、消臭対策の換気をしてるし、今は俺が厳重に保管して熟成させているはずだが?
そんな事を考えていると、ユアは物凄い勢いで俺に飛び付き抱き付いてきたのである。
あぅ、この感じは・・・これにミナが加われば昔よく、この娘達にやられたハグハグの状態である。
ユアは抱き付いて視線を俺の顔に向けて、その視線をもう1人の抱き伝いるティナに向け、ある事に気が付き声を出した。
「んん?あれあれ・・・そのポジションとシルエットは・・・・!?ティナちゃん?」
うん、やはりティナだよな。俺もそうだがやはり長い間姉妹のように育ったユアから見ても、そう思うはずだしそう見えるよな。
「ハロハロ、ユアちゃん。元気してたぁ」
そんな驚いてるユアをよそに、ティナは軽く挨拶をしている。
「えっ、でも、あれ?なんで、どうしてティナちゃんが?あれ、でも確か・・・あれ?」
やっぱりそうだ、ユアもティナの記憶がどうやら欠落しているらしい。でも、どうなってんだ?
そんな事を考えてる俺達をよそに、女神様達はどうやらこの事に何となく納得しているようだった。
どうゆう事なのか話を聞いてみた。
「えっとね、ユウマさん。メルちゃんはね。ちょうど3年前くらいかな?その時にね、どうやらこのアーストリアの次元の狭間に間違えて召喚されてしまってたみたいなの。でもね、その当時この次元の時間軸を収めていた、時の神クロス様がメルちゃんを発見して、その時に未来視を使用してメルちゃんの、その何かしらの能力を垣間見て将来有望な補佐天使に育つと認められて、連れて行ったみたいなの。でも何故かいきなり女神候補にまで上り詰めていて。それで・・・・・」
と、どうやらフィーナ様の話ではかなり昔からではあるが、この次元、時間軸の管理者で時の神であるクロスと言われる神様が、この世界とは違う世界と複数の世界、そして地球などの数々の星の次元と時間軸を守護していたらしい。
その神様が次元の歪みと変化を感じて、この世界の次元の狭間で何者かに、間違えて召喚されていたティナを発見して、その能力の凄さを見いだし、自分の補佐に迎え入れたがすぐに考えを変え、1柱の女神候補として育てるようにしたらしい。
それからめきめきと、短い間でこのアーストリアの世界の女神候補として力を付け、ついには時の女神(仮)として昇格していたらしい。
しかもその女神(仮)とになった時期が、ちょうど今から3年前ぐらいで、実は召喚された時期から約2ヶ月後に女神へとなり、それからティナはかなり昔へと次元転移してしまっていたらしい。
しかもその当時のティナには、元々その時間を跳躍する能力の素質があったらしく、いきなり女神(仮)になった3年前の時代からアーストリアが誕生してフィーナ様達女神が加護を開始した過去まで、女神(仮)になったばかりのティナが自身の1人の力でそこまで跳躍してしまっていたらしい。それでその時代から自分が召喚された時代まで、この時間軸の時の神クロス様に、正式に時の女神として指導を受けていた。
それで今回晴れて一人前のアーストリア専属の時の女神として時の神クロス様に認めて貰え、ユウマ達の前に姿を現したのであった。
しかも実はその修行の間に、何度かアーストリアの神界でフィーナ様達に、チョクチョク会いに来ていたし、所々の時間の歪みを修復したりしていたのであった。
それで実際にこの世界に来たのは3年前なのだが、実はこの世界アーストリアの事は、時の力によってかなり事情に詳しく、時間軸の補修を行なっているので基本的にはフィーナ様達と同じ時間を共有しているようだ。
ただこの時間帯まで戻ってくるのには、色々と問題があったのだがそれは既に片付いているそうだ。
「それに時の神と言っても万能じゃないんだよね。何らかの関与によって不具合があった場合は私が手を出せるけど、私自身がその歴史を買える事は出来ないの。それに下手に私が手を出したら次元が崩壊する危険があるの」
どうもティナは過去の自分だけでなく、その過去での原因や関与する人には自分から手を出す事は許されないので、何度も悔しい思いをしていた。
しかも折角手に入れた神の力も自由に使えず、解っていても自分では手出しも出来ず、話す事も出来ないで苦労していた。
だが、不思議と兄であるユウマにだけは、色々と関与が出来て自分の加護等も渡す事が出来ていた。しかもその渡した加護で、ことごとく兄であるユウマが奇跡と言える事をして、ティナが出来ないで悔しい思いをしていた事をすべて変えてしまっていたのである。まあ、この部分はユウマには言えないので黙っているティナであった。
しかしその他の事は、すべて説明していたのである。
「・・・という事なのお兄ちゃん。でも、私はそんなに長い間は居られないけどね。まあ、これからは時たま会えるよ。それに《じゅるる》私もカレーを楽しみにしてたんだよね。今日を逃したらまた一週間後ぐらいしか顔を出せないからね。まあ、私はすぐに会えるんだけどね。でもカレーが無くなっちゃうから」
「はっ、なんだって?それじゃあ過去に戻ってたのはティナの力が原因だったのか?」
「うんそうだね。でもおかしいんだよね。少しの時間の筈なのに、お兄の力で余分に戻ってた。なんでだろうね?」
ティナの話によると、どうやら俺が一旦過去に戻れたのは、時の女神であるティナの力によるものだったらしい。しかも普通なら関与できない筈なのに俺にだけは関与が出来、俺が転移した時に時間を少し過去に戻したらしいのだが、実はそれ以上の力が働き2日ぐらいの予定が4日も過去に戻ってしまったらしい。
「それと、これからずっと俺達と住む事は出来ないのか?てか、ここにほとんど居られないのか?残念だな」
「うん、まあしょうがないよ。フィーナちゃん達みたいに、ここだけで管理できる訳じゃないし、時間に変化や歪みがあったら、その場所に行って補修や修正をしないといけないの。ただねここの世界は、アーストリアは今のところ凄く安定してるの。何故かは解んないけど、多分フィーナちゃん達が頑張ってくれてるからだと思うよ。それに私も万能じゃ無いし、勝手に手が出せないから意外に暇なんだ。それにだいたい一週間単位で確認してるから」
なるほどそれでこの世界に滞在できるのは、精々1週間に1日程度なのか?
そんな事を考えてていると、抱き付いていたもう1人の姿が見えなくなっていた。
あれ、そういえば何時の間にかユアの姿が見えなくなってるが・・・・?どこに行ったんだ。
そんなこんなで、女神様達と時の女神であるティナとで話していると、今度はユアが何故かミナとユイカちゃん、それにリンカを連れて来た。
「ほら、ミナ姉。ティナちゃんだよねっ、ねっ」
「おりょりょ?ホントだ。ティナちゃんだ。あれ、でもなんでティナちゃんが?」
「うわぁっ、ミナちゃんだ。元気してた。相変わらず同じ顔だね、やっぱり双子だね。ユアちゃん、ミナちゃん」
どうやらミナもティナに関しての記憶が、曖昧で混濁しているらしい。しかしそれでも構わずティナはユアとミナに抱き付き再会を喜んでいる。
でも何故ユアは、ユイカちゃんとリンカまで連れて来るのかな?そんな事を考えているとユイカちゃんとリンカも、どうやらティナの事を知っていたようだ。
「あっ、あれ?ティナちゃんだ。・・・・お久しぶり?なのかな?でも、元気にしてましたか?」
「うん、うん、久しぶりだねユイユイ。相変わらず可愛いよね。私のお嫁さんになって!」
「もう、また、本気でも無いくせにティナちゃん。それに女の子どうしは結婚できませんよ」
「そんな事無いよ。何せ私は神様だから。でも、考えといてね」
何を訳の解らん事を、しかしこの2人が知り合いだったとは・・・まあ、俺は今始めて知ったがユアとミナの親友であるユイカちゃんなら、確かにどこかで繋がりがあるのだろう。
だが、1番繋がりが解らないのはこの2人だ。
「わぁっ、ティナティナだぁ。あれ?・・・なんで、どうして?えっ、えっ、なんでここにいるの?」
「わぁい、リンリンだぁ。ふっふっふ、何を隠そう私は女神になったのだ。チートもチートで最強なのだよ。ふっふっふ」
ああ、今に言葉でだいたい繋がりが解ったよ。よくよく考えてみたら俺が高2の時に2人はよくあってたわ、それにユアとの繋がりは・・・、よく考えればティナ経由だったのか?
何故かリンカとティナの話を聞き、欠けていた記憶を少しづつ思い出してきた。
確かに3年から4年前までのティナの記憶は、ほとんど無いのだがその前の記憶は思い出してきた。
それまでは確かにティナとミナ、それとユアは俺達と一緒に暮らしていた。
だがある出来事をきっかけに、その時間帯からティナの記憶がすべて抜け落ちている。そう両親と共にだ、しかもその時よりユアとミナの両親の記憶も無いのである。と言う事は今回の俺達と同じ様な現象が、起きたとしか考えられないのである。そして何らかの方法で記憶を改ざんさせている様なのであるがよく解らない。
まあ、これ以上は考えても仕方が無いので深く考えるまい、この時点でティナとは会えたし元気でいるからいいとしよう。
それでこの状態を見ていた3人の女神様も最初は驚いていたが、それは現状どうでもいいようで話を先程の話に戻していった。
「ところでメルちゃん。なんで突然ここに現れたの?」
「へっ、フィーナちゃん嫌だなぁ、さっき言ったじゃない。私は今回晴れて時の女神としての修行が終ったの。それでお兄ちゃんに会いに来て。それからそれから、お兄ちゃんの愛情カレーを食べにきたのよ」
なんとまあ、正直な娘なんでしょうか。まあ実際フィーナ様達もそれを聞きカレーを楽しみにしているようで、先程お菓子を要求していたが、今度はカレーも食べたくなっているようだ。
よだれを隠している様だけど、生唾を飲み込む音が微かに聞こえたし、誰かのお腹が鳴っていた。
しかしなんでだ?確かにカレーは2日間煮込んであるから、今はかなり煮込めて美味しい状態になっているが、余りにもタイミングが良すぎないか?匂いも遮断しているはずなのにユアは匂いを嗅ぎ付けているしなんでだ?
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まあ、それはいいのだが、結局今日の晩御飯はカレーにする事になり、大事にならない様にというよりもう既に大事になっているが、とりあえずカレーパーティーを行なう事になった。でもなんで匂いが漏れ出してるんだろうか?
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